ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト

ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト: Junior Eurovision Song Contest, JESC: Concours Eurovision de la Chanson Junior[1])は欧州放送連合が主催するユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)のジュニア版。毎年のに開催される。

歴史編集

同音楽祭は2000年にデンマーク放送協会(DR)が企画した音楽祭が起源であり[2][3]、2002年に北欧の子供を対象とした音楽祭MGPノルディックが開催された[4]。翌2003年にそのヨーロッパ版が誕生した。当初の名称はユーロビジョン・ソング・コンテスト・フォー・チルドレン(Eurovision Song Contest for Children)だった[5]

第1回は当初ITV制作でイギリスマンチェスターで予定されていた[6]。しかし金融とスケジューリングの理由に、開催されないと発表[7]。第2回大会はクロアチアの国営放送局HRTが開催を希望していたが、会場を予約し"忘れ"たため開催を断念[8]。結果的にはNRKがノルウェー・リレハンメルで開催された[9]

参加国編集

以下に、過去に1回以上、大会に参加した国の一覧を示す:

 
2003年以降の参加状況:
  1回以上の参加歴あり
  参加資格を持つが、参加歴なし
  参加を試みたが参加歴なし
  他国の一部として参加したことがある
 
参加国の優勝回数を示す地図
初出場年
2003   ベラルーシ  ベルギー  クロアチア  キプロス  デンマーク  ギリシャ  ラトビア  北マケドニア  マルタ  オランダ  ノルウェー  ポーランド  ルーマニア  スペイン  スウェーデン  イギリス
2004   フランス  スイス
2005   ロシア  セルビア・モンテネグロ
2006   ポルトガル  セルビア  ウクライナ
2007   アルメニア  ブルガリア  ジョージア  リトアニア
2010   モルドバ
2012   アルバニア  アゼルバイジャン  イスラエル
2013   サンマリノ
2014   イタリア  モンテネグロ  スロベニア
2015   オーストラリア  アイルランド
2018   カザフスタン  ウェールズ
2020   ドイツ

各国の参加状況編集

初参加 直近の参加 参加回数 優勝回数 放送局[10]
  アルバニア 2012 2022 8 0 RTSH
  アルメニア 2007 2022 15 2 ARMTV
  オーストラリア 2015 2019 5 0 SBS (2015–2016)
ABC (2017–2019)
  アゼルバイジャン 2012 2021 4 0 İTV
  ベラルーシ 2003 2020 18 2 BTRC
  ベルギー 2003 2012 10 0 VRT (オランダ語)
RTBF (フランス語)
  ブルガリア 2007 2021 7 0 BNT
  クロアチア 2003 2014 5 1 HRT
  キプロス 2003 2017 9 0 CyBC
  デンマーク 2003 2005 3 0 DR
  フランス 2004 2022 6 2 France Télévisions
  ジョージア 2007 2022 16 3 GPB
  ドイツ 2020 2021 2 0 KiKa (ARDZDF)
  ギリシャ 2003 2008 6 0 ERT
  アイルランド 2015 2022 7 0 TG4
  イスラエル 2012 2018 3 0 IBA (2012, 2016)
IPBC (2018)
  イタリア 2014 2022 8 1 RAI
  カザフスタン 2018 2022 5 0 KA
  ラトビア 2003 2011 5 0 LTV
  リトアニア 2007 2011 4 0 LRT
  マルタ 2003 2022 18 2 PBS
  モルドバ 2010 2013 4 0 TRM
  モンテネグロ 2014 2015 2 0 RTCG
  オランダ 2003 2022 20 1 AVRO (2003–2013)
AVROTROS (2014–現在)
きたまけとにあ  北マケドニア 2003 2022 17 0 MKRTV
  ノルウェー 2003 2005 3 0 NRK
  ポーランド 2003 2022 9 2 TVP
  ポルトガル 2006 2022 7 0 RTP
  ルーマニア 2003 2009 7 0 TVR
  ロシア 2005 2021 17 2 RTR
  サンマリノ 2013 2015 3 0 SMRTV
  セルビア 2006 2022 14 0 RTS
  セルビア・モンテネグロ 2005 2005 1 0 UJRT
  スロベニア 2014 2015 2 0 RTV SLO
  スペイン 2003 2022 8 1 TVE
  スウェーデン 2003 2014 11 0 SVT (2003–2005、2010–2014)
TV4 (2006–2007、2009)
  スイス 2004 2004 1 0 SF DRS
  ウクライナ 2006 2022 17 1 UA:PBC
  イギリス 2003 2022 4 0 ITV (UKIB)
  ウェールズ 2018 2019 2 0 S4C (UKIB)
各国の参加状況早見表(▲=優勝、●=参加、○=投票または点数の発表のみ参加)
国/年
参加国数
2003 16
2004 18
2005 16
2006 15
2007 17
2008 15
2009 13
2010 14
2011 13
2012 12
2013 12
2014 16
2015 17
2016 17
2017 16
2018 20
2019 19
2020 12
2021 19
2022 16
40
参加回数 7 4 8 15 4 3 8 2 17 5 20 5 17 9 6 5 3 16 1 11 8 2 14 1 3 2 3 6 7 18 10 9 7 18 4 2 5 4 7 17 19

大会方式編集

大会当初の出場者の年齢は8歳から15歳までだったが[11]、2008年からは10歳から15歳に切り上げた[12]。また歌唱時間も2分30秒以上2分45秒以内とした。

出場する楽曲は、2007年までは10歳から15歳の子供によって制作されたものでなければならなかったが、2008年からは大人が制作に加わった楽曲も認められるようになった。但し楽曲の著作権は子供に帰属する[13]

2006年以降優勝者には大会ロゴが入ったトロフィーが授与される[14]。2013年以降は、優勝者だけでなく上位3位までの出場者にトロフィーが授与されることとなった[15]

歴代開催地・優勝アーティスト編集

日付 開催国 開催都市 優勝国 曲名 歌手[16] 言語 登場順 得点 次点差 次点国
2003 11月15日   デンマーク コペンハーゲン   クロアチア Ti Si Moja Prva Ljubav ディノ・イェルシッチ
(Dino Jelusić)
クロアチア語 02/16 134 9   スペイン
2004 11月20日   ノルウェー リレハンメル   スペイン Antes Muerta Que Sencilla マリア・イサベル
(María Isabel)
スペイン語 15/18 171 31   イギリス
2005 11月26日   ベルギー ハッセルト   ベラルーシ My Vmeste クセニア・シートニク
(Ksenia Sitnik)
ロシア語 16/16 149 3   スペイン
2006 12月2日   ルーマニア ブカレスト   ロシア Весенний джаз トルマチョーフ姉妹
Сёстры Толмачёвы
ロシア語 15/15 154 25   ベラルーシ
2007 12月8日   オランダ ロッテルダム   ベラルーシ S druz'yami アレクセイ・ジガルコビッチ
(Alexey Zhigalkovich)
ロシア語 17/17 137 1   アルメニア
2008 11月22日   キプロス リマソール   ジョージア Bzz... ブジケビ
(Bzikebi)
架空言語 06/15 154 19   ウクライナ
2009 11月21日   ウクライナ キエフ   オランダ Click Clack ラルフ・マッケンバッハ
(Ralf Mackenbach)
オランダ語英語 07/13 121 5   アルメニア
  ロシア
2010 11月20日   ベラルーシ ミンスク   アルメニア Mama ウラジーミル・アルズマニャン
(Vladimir Arzumanyan)
アルメニア語 10/14 120 1   ロシア
2011 12月3日   アルメニア エレバン   ジョージア Candy Music CANDY ジョージア語 12/13 108 5   オランダ
2012 12月1日   オランダ アムステルダム   ウクライナ Небо アナスタシア・パトリック
(Anastasiya Petryk)
ウクライナ語英語 09/12 138 35   ジョージア
2013 11月30日   ウクライナ キエフ   マルタ The Start ガイア・カウチ
(Gaia Cauchi)
英語 11/12 130 9   ウクライナ
2014 11月15日   マルタ マルサ英語版   イタリア Tu Primo Grande Amore ヴィンチェンツォ・カンティアロ
(Vincenzo Cantiello)
イタリア語英語 11/16 159 12   ブルガリア
2015 11月21日   ブルガリア ソフィア   マルタ Not My Soul デスティニー・チュクニェレ
(Destiny Chukunyere)
英語 15/17 185 9   アルメニア
2016 11月20日   マルタ ヴァレッタ   ジョージア Mzeo
მზეო
マリアム・ママダシヴィリ
(Mariam Mamadashvili)
ジョージア語 17/17 239 7   アルメニア
2017 11月26日   ジョージア トビリシ   ロシア Wings ポリーナ・ボグセビッチ
(Polina Bogusevich)
ロシア語英語 13/16 188 3   ジョージア
2018 11月25日   ベラルーシ ミンスク   ポーランド Anyone I Want to Be ロクサーナ・ヴェンギエル
(Roksana Węgiel)
ポーランド語英語 20/20 215 12   フランス
2019 11月24日   ポーランド グリビツェ   ポーランド Superhero ヴィキ・ガボール
(Viki Gabor)
ポーランド語英語 11/19 278 51   カザフスタン
2020 11月29日   ポーランド ワルシャワ   フランス J'imagine バレンチーナ
(Valentina)
フランス語 12/12 200 48   カザフスタン
2021 12月19日   フランス パリ   アルメニア Qami Qami
(Քամի Քամի)
マレーナ
(Maléna)
アルメニア語英語 09/19 224 6   ポーランド
2022 12月11日   アルメニア エレバン   フランス Oh Maman! リッサンドロ
(Lissandro)
フランス語 06/16 203 23   アルメニア

脚注編集

  1. ^ Official information page” (French). 欧州放送連合 (2007年12月10日). 2012年9月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年7月6日閲覧。
  2. ^ IMDB: Børne1'erens melodi grand prix 2000”. IMDB (2000年5月1日). 2008年5月3日閲覧。
  3. ^ IMDB: de unges melodi grand prix 2001”. IMDB (2001年5月1日). 2008年5月3日閲覧。
  4. ^ IMDB: MGP Nordic 2002”. IMDB (2002年12月1日). 2008年5月3日閲覧。
  5. ^ First EBU press release on JESC 2003”. 欧州放送連合 (2002年11月22日). 2008年5月3日閲覧。
  6. ^ Confirmation of Manchester as original host”. 欧州放送連合 (2003年11月16日). 2008年7月2日閲覧。[リンク切れ]
  7. ^ 'Junior contest not to take place in Manchester'”. ESC Today (2004年5月13日). 2008年5月3日閲覧。
  8. ^ 'Junior 2004 in Croatia'”. ESC Today (2004年6月1日). 2008年5月3日閲覧。
  9. ^ 'Junior contest moves to Norway'”. ESC Today (2004年6月17日). 2004年11月16日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年5月3日閲覧。
  10. ^ - Eurovision Song Contest”. junioreurovision.tv. 2022年9月12日閲覧。
  11. ^ Official information on the 2005 contest”. 欧州放送連合 (2005年11月24日). 2007年8月3日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年7月5日閲覧。
  12. ^ Generic contest information page”. 欧州放送連合 (2007年12月). 2008年5月8日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年7月3日閲覧。
  13. ^ Junior Eurovision Song Contest 2008 Limassol Cyprus Event page”. 欧州放送連合. 2013年12月1日閲覧。
  14. ^ Extract of rules of the 2006 contest”. 欧州放送連合 (2006年). 2007年1月7日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年11月14日閲覧。
  15. ^ Siim, Jamo (2013年7月17日). “Junior 2013 to award top three”. 欧州放送連合. 2017年11月5日閲覧。
  16. ^ History - Eurovision Song Contest”. junioreurovision.tv. 2022年9月12日閲覧。

外部リンク編集