ジョイフルトレイン

JRグループが団体専用列車や臨時列車などに使用するために保有している鉄道車両

ジョイフルトレイン (Joyful Train) とは、主にJRグループ団体専用列車臨時列車などに使用するために保有している鉄道車両のことである。

1983年(昭和58年)に、日本国有鉄道東京南鉄道管理局が製作した欧風列車「サロンエクスプレス東京」がその嚆矢とされ、それ以前に製作された同種の車両をも総称するようになった。

車両の定義編集

主に団体専用列車に使用され[1]、外観や内装が一般の車両とは大きく異なる車両で編成されたものを指す。

内装としては以下の特徴がある。

  • 敷(和式車両)である[2]
  • サロン宴会のできるコーナーがある。
  • 展望が考慮された車体構造や見附になっている、あるいは座席などの配置が内側から窓側を向いていたりするなど、特殊な配置を持つ。

和式車両やサロン車両の多くはグリーン車扱いとなっている。

車両は余剰車両を改造したものが大半であるが、一部は新造車も存在する。外観も当初は原形を留めていたものが多かったが、1980年代以降は大胆な塗りわけや派手な塗装をまとった車両が増え、牽引用に客車と色調を合わせた機関車が登場するようになり、車両に愛称が付くようになったのもこの頃である。改造の種車も当初は客車が主流であったが、1980年代以降は小口団体への対応のため、急行列車の廃止で余剰となったキハ5865系を改造した車両が次々に登場した。電車については1986年の「なのはな」以降、列車密度の高い首都圏地区を中心に登場するようになった。

現状編集

バブル崩壊以降、少人数での旅行やバスでの旅行が主流となった現在では団体専用列車を使う機会は減り、JR各社では大人数に対応した畳敷きのお座敷車両や個室・サロンを備えた欧風列車といった車両は減少傾向にある。中には九州旅客鉄道(JR九州)のようにコスト削減を目的にしてジョイフルトレインを一斉に全廃する措置を取った例もある。東海旅客鉄道(JR東海)でもジョイフルトレインと呼ばれていた車両が2004年の「ユーロライナー」の引退をもって姿を消している。

一方、2000年代以降は列車そのものの魅力付け及び地域振興という観点から、ターゲットを個人旅行客へシフトし、個人旅行でも当該列車の指定席券の購入、あるいは旅行商品を購入すれば、地元の名産品・銘酒や車内イベントを気軽に楽しめる“観光列車”の開発が盛んに行われており、「ジョイフルトレイン」の呼称を使わず、「のってたのしい列車」(JR東日本)[3]・「D&S列車」(JR九州)[4]といった独自のカテゴライズを行う鉄道会社も見受けられるが、鉄道趣味誌では両者を混同して扱う事例も見られる。

車両については機関車の付け替えおよび機回しにかかる手間や車両自体の老朽化により、客車によるジョイフルトレインは廃止される傾向にあり、JR東日本では2008年(平成10年)の「ゆとり」の引退をもって客車車両が消滅した[5]

車両一覧編集

各社、登場時期順に記載。

JR北海道編集

ノースレインボーエクスプレス編集

 
ノースレインボーエクスプレス

1992年(平成4年)に「アルファコンチネンタルエクスプレス」の置換え用として登場したキハ183系気動車5200番台の5両編成。キハ183-5201・5202、キハ182-5201・5251、キサハ182-5201で構成しており、苗穂運転所に所属。

くつろぎ (JR北海道)編集

 
くつろぎ(専用塗色)

1999年(平成11年)に登場した苗穂運転所に所属するキハ183系気動車6000番台のお座敷気動車。2017年現在は専用塗色(キハ183-6101)と一般特急色(キハ183-6001)の2種1両ずつが存在。

かつてはキハ58系気動車キハ400系気動車を改造した車両も存在したが、2015年までに両者とも廃車されている。

はまなす編成編集

 
はまなす編成

老朽化した「クリスタルエクスプレス トマム & サホロ」の代替として2020年(令和2年)に登場した、キハ261系5000番台による5両編成。 従来の車両と異なり定期列車の代走等で使用することも考慮された「多目的特急型車両」として位置づけられている。

JR東日本編集

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なごやか」の置換え用として1997年3月に大宮工場で改造された和式車両。高崎支社が保有し、高崎車両センターに所属している。485系電車を改造した6両編成で、クロ485-2、クロ484-4、モロ485-4・5、モロ484-6・7 で構成されている。

びゅうコースター風っこ編集

 
びゅうコースター風っこ

貨車改造のトロッコ車両を置き換えるため、2000年に登場したキハ40系気動車改造のトロッコ列車。キハ48 547・1541で構成。

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2007年お召し列車用としてE655系電車が製造された。皇室用の「特別車両」1両と「ハイグレード車両」5両で構成され、特別車両を抜いた5両編成で一般の団体も利用可能な構造としている。

客車や貨車が主の尾久車両センターで唯一の電車である。

発電用のディーゼルエンジンを装備しており非電化区間にも機関車牽引で乗り入れが可能であるが、2018年9月現在営業運転での非電化区間乗り入れ実績はない。

クルージングトレイン編集

 
クルージングトレイン

HB-E300系に置き換えられたリゾートしらかみ「青池編成」のうち、パノラマ型先頭車2両を再改造した団体臨時列車用車両。キハ48 533・540で構成される。塗装と内装はリゾートしらかみ時代のままで、2011年2月6日に再デビューした。

リゾートやまどり編集

 
リゾートやまどり

お座敷電車「やまなみ」のうち中間の2両と、同じくお座敷電車の「せせらぎ」の全4両を2011年に再改造した座席車である。車内は253系のグリーン席の廃車発生品を使用した1+2の3列となっている。

485系電車の6両編成でテーマは「癒しと郷愁」で、編成は上野方からクハ484-703・モハ484-703・モハ485-703・モハ484-704・モハ485-704・クハ485-703。群馬デスティネーションキャンペーンに合わせ、2011年夏から吾妻線を中心とした高崎支社エリアを中心に運用される。高崎車両センターに所属している。

当初は「のってたのしい列車」として扱われていたが、2021年現在はJR東日本公式サイトにおいて「その他の列車」の分類となっている[6][7]

ジパング編集

 
ジパング

お座敷電車「やまなみ」のうち先頭の2両と、485系3000番台中間車2両の全4両を2012年に再改造した座席車である[8][9]

485系電車の4両編成で「東北地方の歴史と自然」と2011年に世界遺産に登録された「平泉」への期待をデザインし、「落ち着き」「重厚感の中にあるさりげない煌きらびやかさ」をテーマとしている。編成は上野方からクハ485-704・モハ485-3014・モハ484-3014・クハ484-704。いわてデスティネーションキャンペーンに合わせて2012年4月に登場し、東北本線を中心とした岩手県エリアを中心に運行される。いわてDC期間中は「平泉世界遺産号」(盛岡 - 一ノ関間)と「世界遺産リレー号」(一ノ関 - 水沢間)などで運行された。

あきたクルーズ号編集

 
あきたクルーズ号

HB-E300系に置き換えられたリゾートしらかみ「ブナ編成」を再改造したもの。秋田駅へのアクセスの他、五能線エリアなど秋田支社管内の各エリアの輸送に使用される[10]

内装はリゾートしらかみ時代のままで、2018年4月18日に「秋田港クルーズ列車」として運行を開始した[11]

JR西日本編集

サロンカーなにわ編集

 
サロンカーなにわ

1983年(昭和58年)に登場した14系客車改造の欧風列車の7両編成。「サロンエクスプレス東京」に続いて登場した。スロフ14 703・704、オロ14 706 - 710 で組成されている。近畿統括本部大阪支社が保有し、網干総合車両所宮原支所に所属している。

初期の塗装は濃緑を下地に金帯を塗ったものだったが、1994年(平成6年)春にリニューアル工事を受け、金帯を黄帯に変更し、「トワイライトエクスプレス」に似た塗装になっている。防弾仕様などを備えたVIP車両に整備されており、お召し列車として運転された実績も多い。登場から30年以上経つ現在も運行される機会が多く、ジョイフルトレインとしては現役最長寿となる。また、列車によっては一部の車両を外した5両・6両で運転されることもある。

過去のジョイフルトレイン編集

国鉄編集

和式客車編集

 
東京南局のスロ81系

旧型客車を改造したジョイフルトレインである。

1960年盛岡鉄道管理局スハシ29形を改造して登場したスハ88形が国鉄和式客車の嚆矢である。翌1961年にはオハ61形を改造したオハフ80形0番台が増備された。この2両は主に定期列車に増結されて運用されたが、1969年には名古屋鉄道管理局に6両編成の和式客車オハ80・オハフ80形2000番台がオハ35形・オハフ33形を改造して誕生した。1970年には長野鉄道管理局に6両編成1本が増備された。1972年にはスロ81系の登場によりグリーン車に形式変更が行われたが、車両構造上振動が激しく、冷房取付も不可能であったことからこれら形式は1974年から1975年にかけて全車廃車された。

一方、1972年には金沢鉄道管理局スロ62・スロフ62形を改造種車とした初の冷房付和式客車スロ81・スロフ81形6両編成が登場した。以後1980年までに7編成42両が登場し、金沢・静岡門司・長野・名古屋・大阪東京南の各鉄道管理局に1編成が配備された[注釈 1]。これらは大多数が国鉄分割民営化までに、12系または14系客車改造車に置換えられて廃車となった。

これらのほか、形式称号の変更を伴わずに和式に改造されたものとして、金沢鉄道管理局で改造されたオハフ61-436(1970年改造、半室和式)とスロフ53-2025(1971年改造、全室和式)がある。これらの車両は、七尾線能登線で1970 - 1973年に蒸気機関車牽引で運行された臨時急行「ふるさと列車おくのと」に使用された。これらの車両にはカウンターと簡単な供食設備がついており、郷土料理などが提供されていた。

簡易寝台装置付き客車(リラックスカー)編集

旧型客車を改造したジョイフルトレインである。

1969年、団体旅行客の夜行輸送サービスを目的として宮原客車区所属のスハ43・スハフ42・オハ46各3両を高砂工場にて改造した。寝台の形態としては開放型A寝台を簡易にした物で、ボックスシート2つ(8席分・通常は6人で使用)を1組として座面を引き出して下段の寝台(1ボックスあたり2人使用)とし、上段は1ボックスあたり1人分のステンレス製フレームにビニールシートを張った、組み立て式のハンモック形寝台を背ずり枠の上に設置し(座席使用時は折りたたんで車内の一角に収容)、転落防止ベルトを設置した。座席間隔が1470mmと通常の寝台と比較して狭く、そのままでは体を伸ばせないことから1組のボックス間の背もたれ下部は素通しとし、上段寝台もその部分の仕切りがなく、寝台使用時には1組内の隣接するボックス及び寝台で足を交互に突き出して寝る形だった[12]。なお、隣の組のボックスとの間の背もたれ下部は板張りで仕切られていた[13][1][2]

関西地区を中心として使用されたが、1978年に原型に復元、その後も背ずりの金具などに痕跡を残していた。

らくだ編集

1983年登場したキハ58系気動車改造の2両編成。1984年と1986年に2両ずつ増備された。キハ58 140・190(1983年改造)、キハ28 2420・2436(1984年改造)、キハ58 1131、キハ28 3015(1986年改造)で構成され、鹿児島運転所に所属していた。

座席はそのころ廃車が進行していた481系普通車の回転クロスシートを流用し、カラオケ装置も設置した。愛称名の「らくだ」とは、当時の国鉄の「トクトクきっぷ」のイメージキャラクターであったラクダからの命名である。1986年に 185系電車を模した斜めストライプを車体の両サイドに配した塗色に一新されている。

団体列車のほか定期普通列車にも使用されたが民営化直前に引退し、一部は「ゆ〜とぴあ」「吉四六」といったジョイフルトレインに再改造された。

ばってんNAGASAKI編集

1985年に登場した、キハ28形気動車改造のカーペットカー。キハ28 2006・ 2114からなる2両編成であった。

麻雀卓やカラオケが設置されていたが、翌1986年に廃車となった。

みやび編集

 
みやび

14系客車を改造したジョイフルトレインである。

1986年に登場し、14系初の和式客車の7両編成であった。老朽化したスロ81系客車の置換え用として1986年2月から4月にかけて国鉄鷹取工場で改造された。オロフ14 801・802、オロ14 801 - 805で構成されていた。

オロ14 803は、車内に日本庭園を設けたサロンカーとなっていた。しかし、1986年12月28日余部鉄橋から強風にあおられて転落、1987年2月10日付で事故廃車となり[14]、JRに引継がれることはなかった。

JR北海道(過去)編集

アルファコンチネンタルエクスプレス編集

 
アルファコンチネンタルエクスプレス

1985年に登場した、キハ56系気動車改造の4両編成。キハ59 1・2・101、キハ29 1で構成されていた。1995年に廃車された。

フラノエクスプレス編集

 
フラノエクスプレス

1986年に登場したキハ82系気動車改造の4両編成で、キハ84 1・キハ80 501・キハ83 1・キハ84 2で構成されていた。

翌1987年に全日空タイアップとして「ANAビックスニーカー号」としても運転され、この年にはジョイフルトレインとして2度目のブルーリボン賞を受賞した。本編成専用のキハ183系改造車を増結していたこともあった。1998年には「ラストラン・フラノ」を最後に引退した。引退後、長らく保留車となっていたが2004年に廃車された。

トマムサホロエクスプレス編集

 
トマムサホロエクスプレス

1987年に登場したキハ82系気動車改造の5両編成で、キハ84 101・キハ83 102・キシ80 501・キハ83 101・キハ84 102で構成されていた。

1988年にキハ83 102、キシ80 501 を挿入し5両編成となった(登場時は3両編成であった)。1999年にその2両を脱車し再び3両編成とし「マウントレイク大沼」用として塗装を変更した。2002年には引退を前に再び登場時の塗装へ戻された。食堂車であるキシ80 501が苗穂運転所に保留車として在籍していたが、2007年6月6日付で廃車された。

ニセコエクスプレス編集

 
ニセコエクスプレス

1988年に登場したキハ183系気動車5000番台の3両編成。キハ183-5001・5002、キハ182-5001で構成され、苗穂運転所に所属。2017年11月4日をもって引退した。

クリスタルエクスプレス トマム & サホロ編集

 
クリスタルエクスプレストマム・サホロ

1989年に登場した、キハ183系気動車5100番台の4両編成。キハ183-5101・5102、キハ182-5101、キサロハ182-5101で構成され、苗穂運転所に所属。2019年9月29日に営業運転を終了した。

JR東日本(過去)編集

お座敷列車 (東京北鉄道管理局) → なごやか編集

1981年5月に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 803・804、オロ12 805 - 808で構成されていた。東京北鉄道管理局に配置後、JR東日本東京支社が引き継いで尾久客車区に所属していた。当初愛称名がなく「オク座」とも呼ばれた。

各車には関東地方の旧国名にちなんだ愛称名が付けられた。登場当初の外観は一般の12系と同じ塗装であったが、後に白と赤の斜めのストライプが配され、このときに初めて編成に愛称名が付いた。1992年に青と白の対角線に塗分けられ、駒や折鶴などが描かれたデザインに変更された。1997年に485系改造の「華」に置換えられ廃車となった。

お座敷列車 (新潟鉄道管理局)編集

1981年9月に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 805・806、オロ12 809 - 812で構成されていた。国鉄新潟鉄道管理局に配置後、JR東日本新潟支社が引き継ぎ、上沼垂運転区(略号:新カヌ)に所属していた。愛称はなく、鉄道ファンからは「カヌ座」と呼ばれていた。

各車には新潟の山にちなんだ愛称名が付けられた。1985年に内装が洋風仕様のサロンカー「サロン佐渡」(オロ12 706)を新たに連結し7両編成になった。需要に応じて3両と4両に分割されて運転されることも多く、後にオロ14 702(後述)が増備されたことにより、短期間ではあったが4両ずつの運転も見られた。

1988年に白ベースに濃淡のオレンジ色の帯を巻く塗装へと変更、さらに1996年には深緑色を基調に金帯を配した塗装変更された。1999年には元「サロンエクスプレス東京」のオロ14 702を「サロン佐渡」として組込み最大8両編成へと増強した。

2000年から「サロン佐渡」を除く6両が普通車扱いとなった(スハフ12 1805・1806、オハ12 1809 - 1812 に改番)が長く続かず「サロン佐渡」を含む3両が廃車され晩年は5両編成に短縮された。2002年2月のさよなら運転をもって引退した。

白樺編集

 
白樺(初代塗装)

1983年8月に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 819・820、オロ12 837 - 840で構成されていた。国鉄長野鉄道管理局に配置後、JR東日本長野支社が引き継いだ。

各車には中部6県の県花にちなんだ「すいせん」「つつじ」「かきつばた」「れんげ」「くろゆり」「りんどう」の愛称名が付けられた。両端部には展望室はないものの1号車にソファ、6号車に2人掛リクライニングシートを配したサロンルーム構造となっている。

外観塗装はクリーム色を基調に窓周りに黄緑を配色されていが、1986年にやや濃い緑を経てその後も塗装変更を続け最終的に深緑を基調とし金・赤帯を配したシックな外観に姿を変えた。老朽化により1995年11月に14系座席車改造の「浪漫」へと置換えられ廃車された。

サロンエクスプレス東京編集

 
サロンエクスプレス東京

1983年8月に登場した14系客車改造の欧風車両で、ジョイフルトレインとして初のブルーリボン賞を受賞した。スロフ14 701・702、オロ14 701 - 705で構成されていた。

改造工程の都合で当初は暫定的に5両編成で登場し、後に7両編成化された。5両編成時代には大井川鐵道にも入線したことがある。団体臨時列車のほか、多客臨時列車及びそれに類似する臨時特急としても活躍した(東海道本線「サロンエクスプレス踊り子」、高崎線・信越本線「サロンエクスプレスそよかぜ」など)。

1997年1月を最後に欧風列車としての運行を終え、リニューアルを兼ねて和式車両に改造するとともに、オロ14 702を抜いた6両編成で新たに「ゆとり」と改称した。オロ14 702は、「サロン佐渡」に再改造された。

くつろぎ (JR東日本)編集

 
くつろぎ

1983年に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 821・822、オロ12 841 - 844で構成されていた。国鉄高崎鉄道管理局に配置後、JR東日本高崎支社が引き継いだ。

各車には高崎局および周辺の山にちなんだ愛称名が付けられた。3・4号車の一部に、ソファテーブルを配したサロン風のコーナーが設けられていた。登場当時の外観塗装は青を基調に太い白帯をまいて登場したが、1987年3月からぶどう色を基調に車体中央に白帯・窓周りと車体裾が金のシックな塗装とされ、これにあわせ電気機関車EF64 1001が牽引指定機としてぶどう色に白帯の塗装に変更された。後に登場した「やすらぎ」との併結運転もしばしば見られたが、老朽化により485系電車改造の「やまなみ」に代替される形で1999年9月29日に蒸気機関車D51 498牽引によるさよなら運転を行った。

スロフ12 822とオロ12 841の2両は、「碓氷峠鉄道文化むら」で休憩施設を兼ねて静態保存されている。残る4両も横川駅構内に留置されていたが、2006年1月に解体された。

お座敷列車 (秋田鉄道管理局) → こまち → おばこ編集

 
こまち

1984年に登場したキハ58系気動車改造のお座敷列車。キロ59 501・502、キロ29 501で構成される3両編成であった。

登場時は愛称がなかったが、1991年の塗装変更時に秋田小町に因んで「こまち」の愛称がつけられた。その後秋田新幹線開通で名前を新幹線特急に譲り、新幹線の愛称公募で2位だった「おばこ」に再度改名した。2001年に外観をリニューアルされ普通車扱いとなった(キロ59 → キハ59・キロ29 → キハ29、車番は同じ)。2004年6月以降運用に就かず運行休止状態であったが、2006年3月に廃車となった。

エレガンスアッキー編集

 
エレガンスアッキー(再現)

1985年に登場したキハ58系気動車改造の欧風車両。キロ59 503・504、キロ29 502 で構成される3両編成であった。愛称は旧国鉄秋田鉄道管理局のマスコットである豹の「アッキー」に由来する。

室内は1・2人掛のリクライニングシートを配置された。団臨・多客臨の他、1986年には新幹線連絡急行として運転された実績がある。ディーゼル機関の更新をしたが、老朽化により1997年に廃車された。

ふれあい編集

先述したスロ81系のお座敷列車のうち、最後まで残った東京南鉄道管理局所属のスロ81-2125 - 2128・スロフ81-2113・2114編成(いわゆる「シナ座」)が1986年に水戸鉄道管理局に転属し、「ふれあい」の愛称を与えられたもの。スロ81系で唯一JRに引き継がれ、JR東日本水戸支社に所属した。晩年は茶色に緑帯に塗装変更されて活躍するも老朽化著しく、「リゾートエクスプレスゆう」の導入決定に伴い1990年に廃車、スロ81系客車は形式消滅した。

なのはな編集

 
なのはな

1986年に登場した165系電車改造のお座敷列車。クモロ165-1・2、クロ165-1・2、モロ164-801・802で構成される6両編成であった。旧千葉鉄道管理局に配置後、JR東日本千葉支社が引き継いだ。

各車両ごとに千葉県に咲く花の愛称名が付けられており、1号車から「すみれ」(クロ165-1)、「あやめ」(モロ164-801)、「きんせんか」(クモロ165-1)、「すいせん」(クロ165-2)、「あじさい」(モロ165-802)、「ゆり」(クモロ165-2)で構成していた。

6両編成が基本であるが、3両単位での分割運用も可能である。しかし実際は6両編成での運用がほとんどであった。外観は房総半島をイメージした塗装が施され、また登場当初の前面は原形ライト(通称「デカ目」「出目金」)を保っていたが後に前面強化工事によりシールドビームへ改造された。

老朽化と、直流区間しか走れなかったことにより1998年2月に後継車両である交直両用485系多目的車両「ニューなのはな」に置換えられることになった。ニューなのはな登場後もしばらく活躍していたがこの年の8月に房総地区で運転された「さよなら運転」をもって引退した。引退後、6両編成のうちクロ165-1が一時保存されたとする説があるが、定かではない。

江戸編集

 
江戸

1986年3月に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 825・826、オロ12 849 - 852で構成されていた。東京南鉄道管理局のちに、東京支社が保有していた。

各車には江戸情緒あふれる愛称名が付けられた。1・6号車の両端は「サロンエクスプレス東京」に準じた展望サロンが設けられていた。しかし老朽化により2000年3月31日に「スーパーエクスプレスレインボー」とともに引退した。

やすらぎ編集

 
やすらぎ

1986年4月に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 827・828、オロ12 853 - 856で構成されていた。国鉄高崎鉄道管理局に配置後、JR東日本高崎支社が引き継いだ。

各車には高崎局管内の川の名前が愛称名として付けられた。「江戸」と同様に1・6号車の両端が展望サロンになっている。「くつろぎ」と同様、老朽化により485系電車改造の「せせらぎ」に代替される形で2001年3月31日にさよなら運転を行った。

その後わたらせ渓谷鐵道に譲渡され、スロフ12 827・828、オロ12 853の3両が「サロン・ド・わたらせ」に再改造されて使用されていた。また、オロ12 855は二つに切断され、半分は栃木県にある「スーパーカーミュージアム」に展示、もう半分は群馬県安中市で飲食店に利用されている。なお、電気機関車EF60 19が「やすらぎ」と同色の、白地に赤・青の細帯の専用塗装とされていた。

ふれあいみちのく編集

 
ふれあいみちのく

1986年8月に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 823・824、オロ12 845 - 848で構成されていた。国鉄盛岡鉄道管理局に配置後、JR東日本盛岡支社が引き継いだ。

両端は洋風・和風の展望室で、6号車の和風仕様では囲炉裏が設けられている。老朽化により2002年5月に臨時列車としてさよなら運転を実施した。この編成の引退によりJR東日本に所属していた12系改造の和式客車は消滅した。

サロンエクスプレスアルカディア編集

 
サロンエクスプレスアルカディア

1987年登場のキハ58系気動車改造の欧風車両。キロ59 508・509、キロ29 505で構成され、キロ59形はアルファコンチネンタルエクスプレスと同形態であった。旧国鉄新潟鉄道管理局に配置後、JR東日本新潟支社が引き継いだ。

しかし運用開始直後の1988年3月30日上越線越後中里駅 - 岩原スキー場前駅間で火災を起こし、被災した2両のうちキロ59 508が全焼したため廃車された。残りの2両は盛岡支社に転属し、1992年に再改造されて「Kenji」(普通車扱いのため旧車号に復した)として復帰している。

オリエントサルーン編集

 
オリエントサルーン

1987年1月に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 829・830、オロ12 857 - 860で構成されていた。国鉄仙台鉄道管理局に配置後、JR東日本仙台支社が引き継いだ。内装は和洋折衷の構造で他の和式編成のように各車両ごとに愛称名は付けられていない。

老朽化により、2000年10月30日から11月5日にかけてさよなら運転を行い、廃車となった。専用牽引電気機関車としてED75 707・711・751・766・767が専用塗装となっていたが、最後まで残っていたED75 767が2005年に一般色に変更され、オリエント専用機は消滅した。

スーパーエクスプレスレインボー編集

 
スーパーエクスプレスレインボー

1987年3月に登場した12系・14系客車改造の欧風車両。スロフ14 705・706、オロ14 711 - 715、オロ12 715で構成され、オロ14 711・714はリクライニングシートが並び、オロ14 712・713は3.6人用のコンパートメント室になっている。またオロ12 715はサンルーフを新設したイベントカーで赤い車体には大きく「RAINBOW」と白文字で描かれている。

牽引専用電気機関車としてEF65 1019(1987 - 1998年)・1118(1997 - 2015年)、EF81 95(1987年 - )が赤い車体に白文字でそれぞれの形式が描かれている。機関車は客車が廃車された後もイベントや臨時列車などで活躍しているが、2019年現在はEF81 95が残るのみとなっている。

本州だけでなく北海道・四国・九州[注釈 2]まで遠征実績がある他、1997年9月には多客臨として「さよなら碓氷峠レインボー号」としても、信越本線横川駅 - 軽井沢駅(碓氷峠)を走行している。

車両の老朽化や機関車の牽引速度、機回しなどで時間と手間がかかるなどの理由により12系和式客車「江戸」とともに2000年3月31日に引退し、しばらく保留車となっていたが、2001年7月15日付で廃車された。

パノラマエクスプレスアルプス編集

 
パノラマエクスプレスアルプス

1987年3月に登場した165系電車改造の欧風車両。クモロ165-3・4、クロ165-3・4、モロ164-803・804で構成されていた。旧東京西鉄道管理局に配置後、JR東日本八王子支社が引き継いだ。先頭車は展望車となっており、先頭車のみ構体が新製されている。

団体列車のみならず、中央本線臨時急行としても運転された。山梨観光キャンペーンの一環として中央本線で運用された際には、中間に167系アコモデーション改善車4両編成を挟み込み、10両編成で運転されたこともある。この運用のために、挟み込まれた167系は、アルプスと同一の塗装が施された。1997年9月30日をもって廃線となった信越本線横川駅 - 軽井沢駅(碓氷峠)の最後の団体臨時列車としても活躍していた。

長らく団臨や多客臨などで活躍していたものの、車両の老朽化などにより2001年9月に引退し、富士急行に譲渡。その後は富士急行2000形電車として「フジサン特急」に使われていたが、こちらでも老朽化のため2016年2月をもって引退した。

エーデルワイス編集

1988年に登場したキハ58系気動車改造の座席車。改造に伴う改番はされず、JR東日本初の普通車ジョイフルトレインとなった。内装は洋風仕様で、当初は明るい塗装だったが1991年に白を基調とした外装に変更。多客臨時列車としても活躍したが2001年に廃車された。

グラシア編集

 
グラシア

1989年に登場したキハ58系気動車改造の欧風車両。キロ59 510・511、キロ29 506で構成され、仙台支社が保有していた。

当初はグリーン車扱いだったが普通車扱いに変更(キロ59 → キハ59、キロ29 → キハ29・車番は同じ)。2003年5月を最後に「グラシア」としては引退し、同年7月に「こがね」としてリニューアルされた。

シルフィード編集

1990年8月に登場した485系電車の欧風車両。クモロ485-1、クロ484-1、モロ484-1で構成される3両編成であった。485系ではあるが、車体は当時計画されたものの開発中止となった「187系特急形電車」用に確保されていたサロ189形のものが改造されている。1988年に火災により廃車・転属となった「サロンエクスプレス アルカディア」の実質の後継車両である全席グリーン車のジョイフルトレインで、新潟支社が保有し、新潟車両センターに所属していた。

非電化区間の被牽引走行に対応しており、専用塗装のDE10形ディーゼル機関車が用意されていた。

2001年1月に3両とも普通車に格下げされた後、同年6月24日に運用終了し、カーペットカーに改造されて「NO.DO.KA」と改称された。

リゾートエクスプレスゆう編集

 
リゾートエクスプレスゆう

「ふれあい」の置換え用として1991年3月に登場した、485系電車改造のジョイフルトレイン。水戸支社勝田車両センターに所属していた。

デビュー当初の内装は欧風仕様だったが、首都圏の和式列車の需要が高まり、1998年10月に先頭車のラウンジおよびイベントカーを除き敷きのお座敷列車に改装された。専用塗装の専用電源車(マニ50形・水郡線営業所所属)を連結のうえで、ディーゼル機関車牽引による非電化区間への入線も可能としていた。

2018年9月5日に長野総合車両センターに回送された[15]

Kenji編集

 
Kenji(運用末期の塗色)

1992年に登場したキハ58系気動車改造の欧風車両。キハ58 650・1505・キハ28 2010で構成されている。盛岡支社が保有し、盛岡車両センターに所属していた。

キハ58 1505以外の2両は火災事故を起こした「サロンエクスプレスアルカディア」からの再改造で、形式・番号は「アルカディア」改造前のものに戻された。愛称名は詩人・宮沢賢治の名を取ったもの。外観塗装は白をベースに明るい青色のいでたちであったが、2005年4月に「義経北行伝説号」の運転開始を機にグリーンを基調に金帯を配した外観に変更された後、2014年にグリーンからブルーへ塗装変更を行った。

団体臨時列車に使用されたほか、盛岡支社内で臨時快速列車にも使用されていた。2018年現在、JR各社において営業運転がなされている唯一のキハ58系であったが、2018年9月8日の団体臨時列車をもって運行を終了した[16]

編集

 

1994年6月に登場した、485系電車改造のお座敷列車。で、高崎支社が保有し、高崎車両センターに所属していた。485系電車を改造した6両編成で、クロ485-1、クロ484-3、モロ485-2・3、モロ484-4・5で構成されていた。1号車は「いこい」、2号車は「ろばた」、3号車は「はなやぎ」、4号車は「にぎわい」、5号車は「ほほえみ」、6号車「へいあん」の愛称が付けられていた。

485系初の和式電車で車内は掘ごたつであるがモロ484形はフラット式の座敷になっていた。主に首都圏を中心に団体列車として運用されており、横軽対策が施されていた。

2019年2月23日に営業運転を終了。同年4月25日に長野総合車両センターに廃車回送された。

漫遊 → ふるさと編集

 
ふるさと

1995年に登場した、キハ40系気動車改造のお座敷列車。キロ40 2501・キロ48 2501・キロ48 2502で構成されていた。当初は「漫遊」の名称で水戸支社に所属していたが、2000年に仙台支社に転属して「ふるさと」と改称。その際に普通車に格下げされた。

2016年8月28日をもって営業運転を終了した。

アルファ編集

 
アルファ

1995年に登場した165系電車改造の座席車。クモハ165-129・モハ164-852・クハ165-194で構成されていた。

元々京葉線で「シャトル・マイハマ」専用車両として運用されていた車両で、1995年に上沼垂運転区(現・新潟車両センター)へ転属した際、塗装と愛称が変更された。以後、新潟地区にとどまらず首都圏や長野地区でも運用されたが、車両の老朽化により2001年5月8日に廃車された。

浪漫編集

 
浪漫(塗装変更後)

1995年11月に登場した14系客車改造のお座敷列車。スロフ14 801・802、オロ14 801 - 804[注釈 3]で構成されていた[注釈 4]。「白樺」の置換え用として登場し、長野支社が保有していた。

1・6号車は展望車、4号車はサロンカーとなっており、一般客室は掘りごたつを採用したほか、各車両にテレビモニタ・カラオケを搭載した。

青函トンネル関門トンネルに対応できることから、長野地区周辺のほか日本国内各地への団体列車にも投入され、北は網走、南は鹿児島中央までの乗入れ実績がある。また、24系25形寝台車との併結運転[注釈 5]の記録もある。

老朽化のため「彩」に置換えられ、2007年3月4日に運用終了。同月下旬、長野総合車両センター廃車・解体となった。

ゆとり編集

 
ゆとり

1997年に「サロンエクスプレス東京」から1両(オロ14 702)脱車のうえ和式車両にリニューアルして登場した14系客車の6両編成である。スロフ14701・702、オロ14 701・703・704・705で構成されていた。東京支社が保有し、尾久車両センターに所属していた。

2008年3月9日をもって引退し、31日に中間車オロ14 705が土崎工場、10月23日にオロ14 701・703・704が長野工場へ廃車回送された。スロフ14701・702の2両のみが所属していた尾久車両センターにて長らく留置されていたが2015年に長野工場へと廃車回送された。

ニューなのはな 編集

 
ニューなのはな

1997年に「なのはな」の後継として登場した、485系電車改造のジョイフルトレイン。お座敷列車であるが、座席車への転換も可能になっている。千葉支社・幕張車両センター所属。

老朽化により2016年8月に運用を終了、同年9月25日に長野総合車両センターへの廃車回送を兼ねた「さよなら運転」をもって引退した。

やまなみ編集

 
やまなみ

12系和式客車「くつろぎ」の置換え用で、高崎支社が保有し、高崎車両センターに所属していた。

「ハイグレードな日本調空間」をコンセプトに、1999年6月に登場した485系電車改造のお座敷列車。クロ485-4+モロ485-8+モロ484-10+クロ484-6で組成され、後述の「せせらぎ」と併結運転が可能であった。

2010年12月で営業運転を終了し、2011年に中間車2両が「リゾートやまどり」に再改造。その後未改造の先頭車2両も盛岡支社に新たに配置されるジョイフルトレインの先頭車両に転用されることになり[17]、2012年に「ジパング」として登場した。

せせらぎ編集

 
せせらぎ

「日本の四季を巡る空間」をコンセプトに、2001年3月に登場した485系電車改造のお座敷列車。クロ485-5+モロ485-9+モロ484-11+クロ484-7で組成。高崎支社保有で高崎車両センターに所属[17]していた。

前述の「やまなみ」と併結運転が可能となっており、号車番号は「やまなみ」の1 - 4号車に続く形で予め5 - 8号車とされていた。

2010年1月で営業運転を終了し、全車「リゾートやまどり」に再改造された。

四季彩編集

 
四季彩(塗装変更後)

2001年4月に登場した201系電車を改造した4両編成で、クハ201-134・モハ201-263・モハ200-263・クハ200-134 で構成されていた。豊田車両センターに所属。通勤用車両を改造した初のジョイフルトレインで、改番はされていない。2005年7月に外観塗装が白を基調に一新された。

改造当初から青梅線で運転されていた。また、四季彩河口湖号として富士急行線にも頻繁に乗り入れていた。しかし老朽化のため2009年6月28日をもって定期運用から退き、7月20日の団体臨時列車を最後に運用を終了し[18]、廃車された。

NO.DO.KA編集

 
NO.DO.KA

2001年10月に「シルフィード」を再改造して登場したカーペット車のジョイフルトレインで、新潟支社が保有し、新潟車両センターに所属していた。

2018年1月7日の臨時団体列車「惜別 NO.DO.KA」をもって運行を終了した[19]

こがね編集

 
こがね

2003年7月に「グラシア」をリニューアルして登場したキハ58系気動車改造の欧風車両。キハ59 510・511・キハ29 506で構成されていた。仙台支社が保有し、小牛田運輸区に所属していた。

団体臨時列車のほか東北地区の臨時列車にも多数使用されたが、老朽化に伴い2010年12月26日で運転終了となった。

彩野編集

 
彩野(塗装変更後)

2003年に登場した189系電車改造の座席車。クハ189-2・モハ188-43・モハ189-43・モハ188-45・モハ189-45・クハ189-511で構成されていた。内装や外観の変更・改番はされていない。大宮支社が保有し、当初は小山車両センターに所属していたが、2006年3月からは大宮総合車両センターに所属していた。

日光方面への臨時列車のほか、京葉線方面への臨時列車として舞浜駅発着列車にも充当された。2006年からは1編成しかない485系を使用していた東武線直通特急の予備車となり、車体の塗装を485系と同様に塗り分けている。

2011年6月より東武線直通特急に253系1000番台が投入されたことにより、8月31日に廃車となった[17]

編集

 

「浪漫」の後継として2006年に登場した485系電車改造のジョイフルトレイン。長野支社が保有し、長野総合車両センターに所属していた。

クロ481-1503(1号車:紫)・モロ484-1024(2号車:黄)・モロ485-1024(3号車:ピンク)・モロ484-1007(4号車:水色)・モロ485-1007(5号車:紫)・クロ481-1502(6号車:ピンク)で構成された6両編成であった。

狭小トンネル区間である中央本線篠ノ井線への入線対策として、改造時に運転台上のヘッドライトの撤去、静電アンテナの移設が行われた。パンタグラフもシングルアーム式のPS32形に変更された。ヘッドマーク掲出部は市販の40インチ液晶テレビをそのまま使用し、表示情報はDVDやCD-Rで読取る仕組みとなっている。

2015年7月1日付で直流固定化されたのに伴い、車両番号が元番号+4000された。

2017年9月30日の「ありがとういろどり号」をもって営業運転を終了した[20][21]

JR東海(過去)編集

いこい (JR東海)編集

 
いこい

1982年に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 811・812、オロ12 821 - 824で構成されていた。沼津運輸区のちに、名古屋車両区に所属していた。JR東海の和式客車は他の編成とは違い、引退するまで12系客車塗装のまま活躍。1997年2月に最終運用を終え、3月に廃車となった。

国鉄・静岡局に所属していたスロ81系和式客車に「いこい」の名称が与えられていたため、名称としては2代目となる。

お座敷列車 (名古屋鉄道管理局)編集

 
「ナコ座」

1983年4月に登場した12系客車改造の6両編成。4月10日から営業を開始。スロフ12 915・916、オロ12 829 - 832で構成されていた。名古屋車両区に所属していた。

ジョイフルトレインとしては初めて、窓ガラスのないオープンデッキの展望車を連結したことで知られる。展望車は、後の改造車では車掌室を連結面側に方向転換のうえでトイレ・洗面所部分を台枠から切断して、そこに新規に製作した構体を接合させる工法をとっていたが、この車では車掌室を後位出入台部へ移設させて、元の車掌室部をデッキに改造する手法をとっていた。そのため発電機関の排気管がデッキに立ち上がっているなど、少々苦しいレイアウトとなっていた。配置区所の略号から「ナコ座」とも呼ばれたが、正式な愛称はなかった。1999年度に廃車となった。

ユーロライナー編集

 
ユーロライナー

1985年(昭和60年)に登場した12系客車改造の欧風車両。スロフ12 701・702、オロ12 701 - 705で構成されていた。名古屋車両区に所属していた。

両端の車両は開放室の展望車、中間車のうちの4両は4人用・6人用個室で、4両目(編成中央の車両)にはビュフェとホールがあった。ほかにもスキーの収納スペースが設けられている、テーマソングが車内で流される、などの特徴があった。臨時列車としては、冬に「シュプール号」として名古屋駅 - 妙高高原駅を運転していたほか、中間個室車がスハフ12形(電源用)、マニ44形とともに「カートレインユーロ名古屋」として運転など、編成を崩しての運転も多く見られた。2005年(平成17年)4月の団体臨時列車を最後に廃車されている。なお、ユーロライナーにあわせた専用塗装の機関車 EF64 35・EF64 66(2両ともに廃車)、EF65 105・EF65 106・EF65 112(3両ともに廃車)、DD51 592・DD51 791・DD51 1037(3両ともに廃車)も存在したが、最後まで残っていたEF64 35が2008年(平成20年)4月に運用を終えて廃車となったため、専用塗装機は全て消滅した。

リゾートライナー編集

 
リゾートライナー

1988年に登場したキハ80系気動車改造の欧風車両。キロ80 701・801、キロ82 801で構成されており、名古屋車両区に所属していた。

先頭車はハイデッキ構造で中間車の中央部にイベントステージが設置されている。エンジンの換装は行われなかったため、出力不足を補う意味でキハ58形・キハ65形との併結運転もしばしば見られた。1995年3月に廃車された。

ゆうゆう東海編集

 
ゆうゆう東海

1989年7月に登場した165系電車改造の座席車。クモハ165-701+モハ164-701+クハ165-701で構成される3両編成であった。静岡運転所所属。8月3日の「ゆうゆう東海森林浴列車」で営業運転を開始した。

先頭部の大形曲面ガラスのほか、ハイデッキ構造に改造された客室は2人掛リクライニングシートを採用。モハ164-701の中央部にはイベントステージを設置し、鉄道車両では初めてボディソニックシステムも搭載。団体のみならず静岡地区の多客期臨時列車のほかホームライナーでも運用された。車両の老朽化や団体需要の減少により、1999年11月11日の急行「静岡葵博号」を最後に運用を終了、廃車・解体された。

ユーロピア編集

 
ユーロピア

1990年(平成2年)に登場した14系客車改造の座席車。美濃太田車両区に所属していた。スハフ14 701、オハフ15 701、オハ14 701 - 704で構成されていたが、2000年(平成12年)にスハフ14 701が廃車になり、代わりにスハフ14 5が内装を改造せず塗装のみを変更して組込まれた。

「ユーロライナー」と同様の塗装とされており、単独での運用の他にも「ユーロライナー (鉄道車両)|ユーロライナー」の増結車として「シュプール号」など多客臨時列車でも運用された。その後、スハフ14 5はJR四国に譲渡され高松運転所に配置された。改修前の塗装(いわゆる国鉄色)に復元された後、2016年に東武鉄道へ再譲渡され、南栗橋車両管区に配置のうえ「SL大樹」に使用されている。

JR西日本(過去)編集

ジョイフルトレイン編集

 
ジョイフルトレイン

1981年7月に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 807・808、オロ12 813 - 816で構成されていた。改造種車には12系のトップナンバー(スハフ12形・オハ12形)も含まれていた。1989年に「いきいきサロンきのくに」へ再改造された。

国鉄・大阪局所属のスロ81系和式客車に「ジョイフルトレイン」の名称が与えられていたことから、名称としては2代目となる。

旅路編集

 
旅路(塗装変更後)

1981年に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 809・810、オロ12 817 - 820で組成されていた。広島支社が保有し、下関地域鉄道部に所属していた。

デビュー当初は一般車と同じ塗装だったが、1987年3月に赤をベースに金帯を配した外観となった。1994年にはさらにリニューアルされ、1・6号車に展望ラウンジを新設して前頭部の形状が大きく変化。3号車はイベントラウンジへ改造された。

利用率の低下と車両の老朽化のため、2007年9月30日の「さよなら旅路号」を最後に運用を離脱し、2008年1月18日付で廃車された。

お座敷列車 (金沢鉄道管理局) → わくわく団らん編集

 
わくわく団らん

1982年に登場した12系客車改造のお座敷列車。国鉄金沢鉄道管理局に配置後、JR西日本金沢支社が引き継いだ。当初は愛称はなく、配置区所の略号から「サワ座」と呼ばれていた。

1993年末にリニューアルされ、編成両端に展望室を新設し、「わくわく団らん」の愛称が与えられた(愛称が決まるまではテールマーク掲出部に「JR」の文字が入っていた)。マロフ12 853(イベントカー)、スロフ12 814(展望室)、オロフ12 801(展望室)、マロ12 825・827・828 で組成されていた。マロフ12 853のみ、塗り分け方が異なっていた。

JR西日本に所属するジョイフルトレイン客車の中でも稼働率が比較的高かったが、末期には老朽化もあってか度々トラブルを起こし、金沢支社は修理に必要な部品を調達することができないことから引退を発表。2006年12月14日をもって運用を離脱、2007年3月8日付けで廃車となった。

ホリデーパル編集

 
ホリデーパル

1984年7月に登場した、20系客車改造のジョイフルトレイン。簡易個室化された ナハネ20 701 - 705、ナハネフ22 701と、14系食堂車オシ14形をサロンカーに改造したオハ14 701、電源車カヤ21で構成されていた。

登場当初は国鉄色のままだったが、1990年末に白を基調に淡い藤色(あとに水色)ブルー・ピンクの帯を配した外観に変更された。波動用の車両のため、一般の20系と同様に扱われ、多客シーズンには臨時列車にも充当され、時に原色または本車両と同色に塗色変更された一般形との混結も見られた。老朽化のため、1996年2月18日を最後に運転を終了[22]し、1997年に廃車された。

いこい (JR西日本)編集

 
いこい

1985年4月に登場したスハフ12形客車改造車で、スハフ12 701の1両のみで構成されていた。

車内はアコーディオンドアで仕切られ半分が和式、半分が洋式と和洋折衷となっていた。定期客車列車に増結や気動車に挟まれての運用があった。1989年に「セイシェル」の中間電源車キサロ59形に再改造されている。国鉄 - JR東海の和式客車「いこい」(初代・スロ81系/二代・12系)と同じ愛称を名乗るが、同車とは、種車が12系客車であること以外関連はない。

ゆうゆうサロン岡山編集

 
ゆうゆうサロン岡山(塗装変更後)

1985年に登場した12系客車改造の欧風車両。スロフ12 703・704、オロ12 707 - 710で組成されていた。岡山支社が保有し岡山電車区に所属。

当初は茶色をベースに金帯を配した「サロンエクスプレス東京」に類似した塗装だったが1994年にリニューアル工事を受け白を基調にしたものと明るい外観となった。客車にあわせた専用牽引機としてEF65 123が用意されたが2002年に廃車され、以降は客車のみの存在となった。

2011年3月26・27日に実施された日本旅行の企画列車「ありがとう!“ゆうゆうサロン岡山”ファイナルラン」ツアーをもって引退し[23]2011年10月31日付けで廃車になった[24]

ゆぅトピア編集

 
ゆぅトピア

1986年に登場したキハ65形気動車改造の座席車。キロ65 1・1001で構成されていた。

外観は先に登場した「アルファコンチネンタルエクスプレス」に似たデザインのハイデッカー式で、デビュー当時は、大阪駅 - 金沢駅間は、同区間で運転されているエル特急「雷鳥」の後部に併結されて無動力で牽引され、当時の未電化区間であった金沢から和倉温泉までは自力走行して運転された。この運転方法があとに登場する「ゴールデンエクスプレスアストル」「エーデル丹後」にも受継がれる。しかし1991年に金沢駅 - 和倉温泉駅間が電化され「雷鳥」との併結運転は終了した。その後はもっぱら団体臨時列車として運転されてきたが、団体臨時列車運転中にエンジンの不具合が発生し、エンジン修復されず1995年3月31日に廃車された。

ふれあいパル編集

 
ふれあいパル

1986年に登場したキハ58系気動車改造のお座敷列車。キロ29 504、キロ59 507で組成されている。広島支社が保有、山口鉄道部に所属していた。助士側前面の窓が大きくなっており、前方の景色が見やすくなっていた。車内は掘ごたつ式であった。

利用率の低下と車両の老朽化のため、2007年10月28日に広島駅 - 新山口駅間で運転された臨時快速列車「さよならふれあいパル号」をもって運用を離脱し、11月9日付で廃車された。

ふれあいSUN-IN編集

 
ふれあいSUN-IN

1986年に登場した、キハ58系気動車改造のお座敷列車。キロ29 503、キロ59 505・506で組成されていた。米子支社が保有、後藤総合車両所に所属していた。和式列車だが、各車両にはソファーが設けられている。名前の通り、山陰地方を拠点として運転することが比較的多い。車体の塗装のデザインは、側面から見ると片側は赤い塗料、反対側は青い塗料で「SUN-IN」と描かれている。下記の「ほのぼのSUN-IN」と連結して4 - 5両で走行することもあった。使用する機会はなくなっているのにもかかわらず、タブレットキャッチャーが設置されたままである。

2007年7月にキロ29 504、キロ59 506が廃車解体となった。残ったキロ59 505は「ほのぼのSUN-IN」と編成を組んで3両で活動していたが2008年7月に検査期限切れとなり、2009年1月に車両事故を想定した救助訓練に使用されて(一部の窓を破砕され、車体をエンジンカッターで切断された)廃車となった。

ほのぼのSUN-IN編集

 
ほのぼのSUN-IN

1987年に登場した、キハ58系気動車改造のお座敷列車。キロ29 551、キロ59 551で組成されていた。米子支社が保有、後藤総合車両所に所属していた。車内は「ふれあいSUN-IN」に似ている。山陰地方を拠点として運転することが比較的多かった。

2009年10月から11月にかけての土日に運転された「ありがとうお座敷ほのぼのSUN-IN」と、11月28日 - 29日に運転された「さよならお座敷ほのぼのSUN-IN」での運用をもって引退した[25]

あすか編集

 
あすか

「みやび」の代替として1987年に登場した、12系・14系客車改造の欧風車両。マロフ12 851・852、マロ12 851 - 854、オロ14 851で組成されている。

車体は灰色をバックに扇形が描かれている。1996年 - 1997年にかけて、リニューアルを行い、客室内では、トイレの増設、更新。展望室のデフロスタ取り付け、展望室およびラウンジへのカーテン新設が行われた。外観はベース色のシックグレーウォームグレーになり、雨樋の一体化が行われている。

2016年9月5日に展望車であるマロフ12 851とマロフ12 852が、同年11月17日にオロ12 851、オロ12 852がそれぞれ廃車された。[26]残り3両のオロ14 851、オロ12 853、オロ12 854も2018年3月31日付で廃車され[27]、これにより全車廃車となった。

リゾートサルーン・フェスタ編集

 
リゾートサルーン・フェスタ

1988年に登場した、キハ58系気動車改造の3両編成。キロ59 552・553、キロ29 553で構成されていた。広島支社・広島運転所に所属していた。

1988年7月に落成し、23日にデビュー。先頭車がの顔のようになっており、開閉する口の部分にはLED電光掲示板が設置されているのが特徴だった。また、スピーカーが付いており、デビュー当時は「はじめまして、僕はフェスタです…」などと喋っていた。2001年11月11日の「快速さよならフェスタ号」の運転をもって引退。2001年8月にタイ国鉄へ無償譲渡されることが決定していたが、予想以上に老朽化が進んでいたことや、タイ国鉄の幹部交代による方針変更などを理由にタイ側から最終的な調整の話が得られず破談。2003年7月25日に廃車となり、2004年3月までに解体され、特徴的な前頭部の一部が主な走行区間であった山口県長門市の民家に保存されている。朝日放送の『探偵!ナイトスクープ』で取り上げられたことがあった。

ゴールデンエクスプレスアストル編集

 
ゴールデンエクスプレスアストル

1988年に登場したキハ65形キハ28形気動車改造の3両編成。キロ65 551・1551、キロ29 552(元「能登路」用座席指定改造車)の3両で組成されていたが、1998年のリニューアル時にキロ29 552は廃車、代わりにキロ28形改造のキロ29 554が新たに連結された。金沢支社が保有、金沢総合車両所に所属していた。

車体は「ゆぅトピア」に似ていて、先頭車前部にフリースペースの展望席を有し、キロ29形を外せば485系電車の後部に連結されての運転が可能で、「ゆぅトピア」が検査のときに「ゆぅトピア和倉」で運転されたこともある。1998年に外観塗装も含めリニューアルを受けた。

2006年11月5日・12日・26日の日曜日金沢駅 - 猪谷駅間に運転された臨時快速列車「ありがとうアストル号」を経て、12月8日をもって運用を離脱、2007年3月8日付けで廃車となった。

リゾートトレイン編集

 
リゾートトレイン

1988年に登場した、14系客車改造の座席車。オハ14 201 - 208・251 - 258・スハフ14 201 - 204・オハフ15 201 - 203・251の24両が改造され、両数をフレキシブルに変更して使用されていた。

団体列車のほか「ムーンライト九州」でも運用されたが、2009年までに全車が廃車となった。

スーパーサルーンゆめじ編集

 
スーパーサルーンゆめじ

1988年に登場した211系213系電車の座席車。クモロ211-1・モロ210-1・クロ212-1001で構成される3両編成で、岡山支社が保有し岡山電車区に所属していた。臨時列車以外では瀬戸大橋線の快速電車「マリンライナー」のグリーン車でも使用されていた。

「マリンライナー」運用終了後は団体専用列車を中心に使用されていたが、2010年3月7日に岡山駅 - 大野浦駅間で実施されたさよなら運転「ファイナルラン さよなら!スーパーサルーンゆめじ号」での運用をもって引退[28]、同年6月30日付けで廃車となった。

ビバ・ウエスト編集

 
ビバ・ウエスト

1989年8月に登場したキハ58系気動車改造の座席車。キハ59 501、キハ29 501で構成されていた。なお、この車番は「おばこ」の普通車扱となったあとのものと重複していた。「ふれあいパル」と同じく小郡運転区に所属していた。

団臨のみならず多客臨としても運転されていたが1999年3月に廃車された。

セイシェル編集

 
セイシェル

1989年11月に登場した、キハ58系気動車・12系客車改造の欧風車両。キロ59 554・555、キサロ59 501(12系「いこい」からの再改造車)で構成される3両編成であった。通常のキハ58系の2両編成に客車を挟んだのでやや出力不足ぎみとなっており、ほかの一般車を伴って運用されることも多かった。

キロ59形は長い連続窓で構成され、前面は改造車種であるキハ58形1100番台のままで貫通扉に小型の表示板が付いていた。2号車であるキサロ59形は、1両のみで構成するスハフ12形701号車「いこい」から再改造された車両で、室内は「くつろぎコーナー」というコーナーが設置されていた。

所属区は当初福知山運転所だったが後に豊岡鉄道部に転属。団臨以外にも多客臨時列車にも使用されていたが、2005年1月の団臨を最後に引退、3月31日付で廃車になった。

いきいきサロンきのくに編集

1989年に登場した12系客車改造のお座敷列車。スロフ12 807・808、オロ12 813 - 816で構成されていた。元は1981年7月に登場したお座敷列車「ジョイフルトレイン」である。大阪支社が保有、宮原総合運転所に所属。車内は掘ごたつ式。

12系のトップナンバー車を含むため車齢が高く、また利用率の低下もあったため2007年6月限りで運用を離脱し、11月5日付で廃車となった。

JR四国(過去)編集

アイランドエクスプレス四国編集

 
アイランドエクスプレス四国

1987年に登場した、50系客車改造の欧風車両。オロフ50 1 - 3、オロ50 1・2で構成されていた。高松運転所に所属し、専用塗装のDE10形ディーゼル機関車(1014・1036・1148号機)も存在した。

床は絨毯敷で、360度回転式リクライニングシートが並んでいた。1995年末に大幅なリニューアル工事を施工。1999年5月31日にさよなら運転を行い、同年度中に廃車となった。その後キハ185系キロハ186形改造の「アイランドエクスプレス四国II」が登場している。

旅立ち編集

 
旅立ち

1988年1月に登場したキハ58系気動車改造の座席車。キハ58 305・306、キハ28 2153・2432で構成され、高松運転所に所属していた。

内装を改良されており、座席は折畳テーブル付の改良ボックスシートとなった。塗装は白を基調に2種青系の曲線でまとめていた(このデザインは、その後同社自動車部門の貸切バス・高速バスのデザインにも使用された)。本四備讃線用の無線アンテナを持っていたため本州方面にも団体列車として運転されたり、四国内で急行・普通列車、団体列車で運用された。

レインボー編集

 
レインボー

1988年3月に登場したキハ58系気動車改造の座席車。キハ58 464・649、キハ28 2490・2491で構成されていた。高松運転所に所属していた。

座席はリクライニングシートとなり、カラオケも搭載された。塗装は白の車体にピンクと水色の曲線ラインだった(このデザインは、その後同社自動車部門の貸切バス・高速バスのデザインにも使用された)。「旅立ち」と同様に本四備讃線用の無線アンテナを持っていたため本州方面にも団体列車、臨時列車として運転されたり、四国内で急行・普通列車、団体列車で運用された。

アイランドエクスプレス四国II編集

 
中2両がアイランドエクスプレス四国II

1999年(平成11年)8月に登場した、キハ185系気動車キロハ186改造の2両。キロ186-4・8 で構成された。2両とも中間車のためキハ185形に挟まれて運用されており、このうちキハ185-11・12は一時期車端部が「アイランドエクスプレス四国II」と同じ塗色とされていた。

老朽化により廃車となった「アイランドエクスプレス四国」の後継車。列車定員は60名。車内は先代からの発生品の360度回転リクライニングシートが1+2配列で1280mmのシートピッチがあり、AV機器なども設置されていた。

キロ186-4は2017年1月に特急四国まんなか千年ものがたり」用に再改造された。残されたキロ186-8も「伊予灘ものがたり」のキハ40系気動車に代わる車両として改造されることとなり、「アイランドエクスプレス四国II」としては2021年3月に運用を終えた[29]

JR九州(過去)編集

海編成・山編成編集

 
山編成

12系客車改造のお座敷列車。1980年に登場し、12系では初の和式車両だった。海編成がスロフ12 801・802、オロ12 801 - 804、山編成がスロフ12 817・818、オロ12 833 - 836でそれぞれ構成されていた。門司港運転区に所属していた。

「海編成」と「山編成」が存在し、海編成は九州の海の名(1号車「有明」、2号車「西海」、3号車「玄海」、4号車「周防」、5号車「日向」、6号車「錦江」)、山編成は九州の山の名(1号車「桜島」、2号車「高千穂」、3号車「九重」、4号車「阿蘇」、5号車「雲仙」、6号車「開聞」)が付けられており、各車両の側面にはイラストとともに車名を掲出していた。外観塗装も青を基調に淡緑帯を配したものを経て深緑色を基調に金帯を配した外観となった。JR九州のジョイフルトレイン廃止を受け1994年6月末をもって2編成共に引退した。

サウンドエクスプレスひのくに編集

 
サウンドエクスプレスひのくに

1986年に登場したキハ58系・キハ65形気動車改造の座席車。キハ58 700・701、キハ65 61、キハ28 2485で構成され、熊本運転所に所属していた。

白の車体に緑の帯を配したデザインが特徴。グリーン車の廃車発生品であるリクライニングシートを装備し、さらにレーザーディスク方式のカラオケ装置を鉄道車両として初めて搭載していた(列車愛称の「サウンドエクスプレス」は、これに由来する)。1992年にキハ65 61とキハ58 700はハウステンボス色に変更されて転出、残る2両は1994年まで運用された後、一般車へ改造され普通列車として活躍していたがすでに廃車されている。

吉四六編集

 
吉四六

1987年3月にキハ58系気動車を改造したジョイフルトレイン。キハ58 190・キハ28 2487で構成され、大分運転所に所属していた。

外観は鳥と花をデザインしたものが採用されていた。キハ28形の客室は半室和式・半室座席に分かれ、元「らくだ」のキハ58形の客室は全室和式仕様になっている。この改造による改番は行われていない。

1989年に運行を終了し、「ジョイフルトレイン大分」に再改造された。

ゆ〜とぴあ編集

 
ゆ〜とぴあ

1987年3月に、キハ58系気動車改造の「らくだ」のうちキハ58 140、キハ28 2436を再改造したジョイフルトレイン[30]。改造による改番はされていない。鹿児島運転所に所属していた。

キハ58 140がロビーカータイプの洋風、キハ28 2436がお座敷の和式というで構成されていた[30]。主に団体用として運用されていたが、1993年にジョイフルトレインの整理・見直しによりキハ28 2436と「ジョイフルトレイン大分(旧吉四六)」のキハ58 190を組合せた「しらぬい」に再改造され、キハ58 140は廃車になった。

BUNBUN編集

1987年3月に登場したキハ58系気動車改造のお座敷列車[31]。キハ58 8001、キハ28 8001で構成されていた[31]

塗装に凝った編成で、前面に愛称名を英文字で描かれているのが特徴。車内は掘ごたつ式の和式列車だった[31]。JR九州ジョイフルトレイン全面廃止の1994年6月まで活躍した。

パノラマライナーサザンクロス編集

 
パノラマライナーサザンクロス

1987年4月に登場した12系客車改造の欧風車両。スロフ12 705・706、オロ12 711 - 714 で構成され、門司港運転区に所属していた。

両端展望車の展望室部分が客車として初めてハイデッキ構造となったのが特徴。専用牽引機にED76 78とDE10 1131があった。専用機関車を2両用意するなど新生JR九州のフラッグシップを担った車両であり、稼働率が高く九州内のみならず本州・四国にも入線した実績がある。JR九州のジョイフルトレイン廃止を受け1994年3月24日に廃車された。

ジョイフルトレイン長崎 → ジョイフルトレイン熊本編集

1988年に登場した、キハ58系・65形気動車改造の欧風車両。キハ58 7002、キハ65 7002で構成されていた。長崎運転所のちに、熊本運転所に所属していた。

白を基調に大きく描かれた龍(ドラゴン)が特徴。1992年に長崎から熊本に転じ、愛称も変更されたが外観はそのまま維持された。1994年3月に廃車となった。

サルーンエクスプレス編集

1988年に登場したキハ58系・キハ65形気動車改造の座席車。キハ58 7001、キハ65 7001で構成され、熊本運転所に所属していた。

室内は山小屋風に改造されているのが特徴でダミーのペチカのあるロビーも完備され、客室からの展望を良くするため、座席は通路よりやや高くしている。広いシートピッチのボックスシートの間に回転クロスシートを配置するという非常に珍しい内装であった。団体臨時列車のほか臨時列車にも活躍し、晩年は普通列車として運用されたが1994年3月に廃車された。

ふれあいGO編集

 
ふれあいGO

1988年10月に登場したキハ58系・キハ65形気動車改造のジョイフルトレイン。キハ58 8002・キハ65 8001で構成されていた。筑豊気動車区に所属していた。

車体は、白を基調にそよ風が舞うようなデザインだった。和洋折衷の室内が特徴で、JR九州ジョイフルトレイン全面廃止の1994年6月まで活躍した。

ジョイフルトレイン大分編集

1990年に「吉四六」から改造された、キハ58系気動車のお座敷列車。車内は全て和式に更新され、塗装も緑地に金色の帯が入ったものに変更された。

1993年にキハ58 190が「しらぬい」に再改造され、キハ28 2487は廃車になった。

しらぬい編集

1993年8月に「ゆ〜とぴあ」のキハ28 2436と「ジョイフルトレイン大分」のキハ58 190の2両を再改造して登場したお座敷列車。熊本運転所に所属していた。

しかし、1994年6月のジョイフルトレイン全面廃止に伴いわずか1年足らずで廃車された。

私鉄・第三セクターにおける類似車両編集

私鉄や第三セクター鉄道の多くは路線長がそれほど長くないことから、純然たる団体・臨時列車専用の車両を導入することは少ないが、以下のようなジョイフルトレインと類似する例は存在する。

函館市企業局交通部編集

 
AMUSEMENT TRAM
  • 500形を改造した「AMUSEMENT TRAM」を保有している。当該車両は公式資料でも「非営業車両」とされており[32]、イベントや団体利用でのみ運用される。

秋田内陸縦貫鉄道編集

 
お座敷列車
  • AN-8800形を改造したお座敷列車を1両保有している。
  • また、2012年をもって急行運用から撤退したAN-8900形についても「笑EMI」を除いて事実上の団体・イベント専用車両となっている。

東武鉄道編集

 
スカイツリートレイン
  • 634型を使用した展望列車「スカイツリートレイン」を保有する。登場時は定期運用があったが2017年以降は団体列車での運用が大半となっている。

大井川鐵道編集

 
スイテ82形

近畿日本鉄道編集

 

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 所属局により改装内容に違いがあり、編成端部からの乗客の転落防止として木製柵(金沢局)・飾り扉(門司局)・愛称表示器を設置(東京局水戸局)、1両に半室をサロン室(大阪局)・売店を設置(門司局)などがある。塗色はグリーン車に準拠した青15号に緑帯であったが、1979年の塗色改訂でグリーン車の緑帯が廃止された事から金沢局・静岡局所属の車両を除いて抹消され、その後登場した大阪局・東京南局は青15号に白帯2本となった。なお、静岡局の車両には「いこい」、大阪局の車両には「ジョイフルトレイン」という愛称名が独自に付けられていた。
  2. ^ 編成を4両に分割し24系25形寝台車「夢空間」3両と併結や14系寝台車との併結。
  3. ^ 車番は同時期に存在しないものの、旧国鉄の「みやび」と重複していた。
  4. ^ リニューアル前は増結車としてオハ14 62も組成された
  5. ^ 浪漫は2 - 3両に減車

出典編集

  1. ^ 観光列車の今、昔、未来 日本民営鉄道協会
  2. ^ 1931年(昭和6年)8月18日に金沢駅が主催者となった団体列車旅行が企画され、畳敷きの客車を1両連結した列車が運行された --『日本国有鉄道百年写真史』(1972年発行、p.255)
  3. ^ のってたのしい列車 ポータル - 東日本旅客鉄道(2017年6月7日更新/2017年7月8日閲覧)
  4. ^ JR九州の列車たち ~JR九州 観光列車【D&S列車】・新幹線 - 九州旅客鉄道
  5. ^ 「ばんえつ物語」用客車(12系)は残存しているが、観光列車と同義と扱われる「のってたのしい列車」にカテゴライズされている。
  6. ^ 列車カタログ 東日本旅客鉄道
  7. ^ 「その他の列車」分類は本列車と後述の「ジパング」の2列車が該当する。
  8. ^ 485系車両を大幅リニューアル!!平泉世界遺産登録を記念した改造車両を運行!愛称募集 (PDF) - 東日本旅客鉄道盛岡支社プレスリリース 2011年12月20日
  9. ^ 新ジョイフルトレイン愛称決定! 愛称『ジパング』 (PDF) - 東日本旅客鉄道盛岡支社プレスリリース 2012年2月13日
  10. ^ “秋田港クルーズ列車運行に伴い専用車両による運行を開始します” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道秋田支社, (2018年2月23日), http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20180223-2.pdf 2018年2月24日閲覧。 
  11. ^ 『あきたクルーズ号』の運転開始”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2018年4月19日). 2018年4月20日閲覧。
  12. ^ 「鉄道ファン」1969年11月号 p.10
  13. ^ 『国鉄客車・貨車ガイドブック』(卯之木十三・森川克二著、誠文堂新光社)昭和46年6月15日第1版発行 p.93
  14. ^ 『復刻版国鉄電車編成表1986.11ダイヤ改正』(ジェー・アール・アール編、交通新聞社)p.207 ISBN 9784330106090
  15. ^ “「リゾートエクスプレスゆう」が長野へ|鉄道ニュース|2018年9月6日掲載|鉄道ファン・railf.jp” (日本語). 鉄道ファン・railf.jp. https://railf.jp/news/2018/09/06/163000.html 2018年9月6日閲覧。 
  16. ^ 「Kenji」がラストラン - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2018年9月9日
  17. ^ a b c 鉄道ファン2012年7月号「JR車両ファイル2012」p.34
  18. ^ 展望型電車「四季彩」号のさよなら運転を行ないます (PDF) - 東日本旅客鉄道八王子支社プレスリリース 2009年6月11日
  19. ^ 『終幕 NO.DO.KA』運転『鉄道ファン』 交友社 鉄道ニュース 2018年1月7日
  20. ^ 恵知仁 (2017年9月15日). “「フリーザ電車」引退へ 「ありがとういろどり号」運転 JR東日本”. 乗りものニュース. 2017年9月15日閲覧。
  21. ^ 『ありがとういろどり号』運転 - 『鉄道ファン』 交友社 鉄道ニュース 2017年10月1日
  22. ^ 鉄道ファン 1997年5月号 59頁
  23. ^ 交友社鉄道ファン」2011年6月号 p.178
  24. ^ 交通新聞社鉄道ダイヤ情報」2012年3月号
  25. ^ 島根県西部「石見」エリアにおける観光キャンペーンの開催について (PDF) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年8月25日
  26. ^ 交友社鉄道ファン』2017年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
  27. ^ 交友社鉄道ファン』2018年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
  28. ^ さよなら「スーパーサルーンゆめじ運転終了セレモニー」実施について- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年2月22日
  29. ^ “伊予灘ものがたり、車両リニューアル JR四国が来春”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2021年4月10日). オリジナルの2021年4月11日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20210410141646/https://www.asahi.com/articles/ASP496TRQP49PTLC01T.html 2021年4月11日閲覧。 
  30. ^ a b 鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、 109頁。
  31. ^ a b c 鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、 113頁。
  32. ^ 函館市電広告資料

参考文献編集

  • 日本国有鉄道『日本国有鉄道百年写真史』交通協力会、1972年10月14日。(復刻版:『日本国有鉄道百年写真史』成山堂書店、2005年10月)。ISBN 978-4425301638
  • ヤマケイJRブックス4 『JR リゾートトレイン』(山と渓谷社 ISBN 4-635-06184-1
  • 交通新聞社鉄道ダイヤ情報』2011年1月号
  • 交友社鉄道ファン」No.247 (1981年11月号)・「特集・客車列車」
  • JTBパブリッシング キャンブックス『ジョイフルトレイン図鑑』(2010年1月、ISBN 978-4-533-07720-3
  • ネコ・パブリッシング RMライブラリー200『日本の展望客車(上)』(2016年3月、ISBN 978-4-7770-5394-0
  • ネコ・パブリッシング RMライブラリー201『日本の展望客車(下)』(2016年4月、ISBN 978-4-7770-5395-7
  • 双葉社 『観光列車データブック』(2016年7月、ISBN 978-4-575-45621-9
  • マイナビ出版 『全国現役観光列車図鑑』(2017年6月、ISBN 978-4-8399-6188-6)
  • イカロス出版 『熱狂! ジョイトレ時代』(2017年12月、ISBN 978-4-8022-0451-4
  • 飛鳥出版 『最新 グルメ&リゾート列車ガイド』(2018年5月、ISBN 978-4-7801-0077-8
  • 交通新聞社『グリーン車50年の世界』(2019年2月、ISBN 978-4-330-95219-2
  • 天夢人発行・山と渓谷社発売『観光列車 旅百科』(2019年5月、ISBN 978-4-6358-2139-1
  • イカロス出版 『もっと残念な鉄道車両たち』(2020年3月、ISBN 978-4-8022-0847-5
  • イカロス出版 『日本観光列車ガイド2021』(2020年11月、ISBN 978-4-8022-0926-7

関連項目編集