ジョシュア・フランコJoshua Franco1995年10月27日 - )は、アメリカ合衆国プロボクサーテキサス州サンアントニオ出身。元WBA世界スーパーフライ級王者。弟のジェシー・ロドリゲスは現IBFWBO世界フライ級統一王者で、元WBC世界スーパーフライ級王者。

ジョシュア・フランコ
基本情報
通称 El Profesor(教授)
階級 スーパーフライ級
身長 165cm
リーチ 170cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1995-10-27) 1995年10月27日(28歳)
出身地 テキサス州サンアントニオ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 24
勝ち 18
KO勝ち 8
敗け 2
引き分け 3
無効試合 1
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来歴 編集

2015年8月6日、プロデビュー[1]

2018年10月4日、コスタメサのザ・ハンガーでNABF北米バンタム級王者オスカル・ネグレテと対戦し、10回1-1(96-94、94-96、95-95)の引き分けに終わり王座を獲得出来なかった[2]

2019年4月5日、インディオのファンタジー・スプリングス・リゾート・カジノでNABF北米バンタム級王者オスカル・ネグレテとNABF王座とWBAインターナショナル王座決定戦を兼ねてダイレクトリマッチで再戦を行い、10回2-1(92-98、96-94、97-93)の判定勝ちを収め2つの王座を獲得した[3]

2019年8月10日、グランドプレーリーシアター・アット・グランドプレーリーでオスカル・ネグレテとダイレクトリマッチで3度目の対戦を行い、10回1-1(95-95、96-94、94-96)の判定で引き分けに終わるが、WBAインターナショナル王座並びにNABF王座の初防衛に成功した[3]

2020年6月23日、ラスベガスMGMグランド内 ザ・バブルでWBA世界スーパーフライ級レギュラー王者アンドリュー・モロニーと対戦し、12回3-0(2者が114-113、115-113)の判定勝ちを収め王座を獲得した[4]。この試合でフランコは7万5千ドル(約800万円)、モロニーは12万5千ドル(約1300万円)のファイトマネーを稼いだ[5]

2020年7月2日、アンドリュー・モロニーが試合の契約に含まれていた再戦条項を行使することを表明した[6]

2020年11月14日、ラスベガスのMGMグランド内 ザ・バブルでアンドリュー・モロニーとダイレクトリマッチで再戦するも、フランコの右目付近が視界が塞がるほど酷く腫れ上がったため、3回開始直後のドクターのチェック後に、レフェリーのラッセル・モラは腫れた原因はモロニーのアクシデントヘッドバットによるものとして試合を止めるが、モロニー陣営はヘッドバットではなくモロニーのパンチによるものだと抗議、このためネバダ州アスレチック・コミッションは映像での確認作業に30分ほどかけた後にレフェリーの判断を支持し無判定試合と裁定を下した。しかしモロニー陣営は試合後に改めて裁定に不服を示して提訴を示唆するが、ネバダ州アスレチック・コミッションはさらに検証を行うと、ヘッドバットの瞬間の画像や試合中にレフェリーが何度もヘッドバットを注意していたタイムラインを公開して、レフェリーの判断を支持する決定を改めて示した[7][8]

モロニーとトップランクは、この結果に不服を示し11月20日にWBAへ提訴したが、12月10日にWBAはモロニーとフランコに即時の再戦を行うよう命令した[9]

2021年8月14日、WBA世界スーパーフライ級4位のアンドリュー・モロニーと3戦連続で対戦し、12回判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した。

2022年7月、ゴールデンボーイ・プロモーションズを離脱してフリーエージェントとなった[10]

2022年8月11日、スーパー王者のファン・フランシスコ・エストラーダが王座を返上したため、レギュラー王者のフランコは正規王者に認定された[11]

2022年12月31日、大田区大田区総合体育館WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔と王座統一戦を行い、12回1-0の引き分けに終わり、2団体統一は達成できなかったものの、両者引き分け防衛となった[12]

2023年6月24日、大田区総合体育館にて、WBA世界スーパーフライ級6位の井岡一翔とダイレクトリマッチで再戦予定だったが、フランコが23日に行われた前日計量で、1回目に規定体重より3.1キロオーバー。2時間の猶予が与えられ再計量したが、200グラムしか落とすことができず55.0キロで2.9キロ体重超過したため、WBA世界スーパーフライ級王座を剥奪された。このため試合当日にも再度計量を行い58.9キロ以下という体重戻し制限に両陣営が合意して試合が行われ[13]、フランコは12回判定負けを喫した。

2023年6月25日、試合の翌日にフランコは自身のインスタグラムで、キャリアを通じてメンタルヘルスの問題を抱え、それを隠してリングに上がっていたと明かして、現役引退を表明した[14][15][16]

獲得タイトル 編集

脚注 編集

  1. ^ Joshua Franco RINGSIDE24.com 2020年6月25日参照
  2. ^ Negrete vs. Franco Ends in Draw, Zorrilla Blasts Out Linger BoxingScene.com 2018年10月5日
  3. ^ a b Yves Ulysse Gets Revenge, Edges Steve Claggett By Decision BoxingScene.com 2019年4月26日
  4. ^ マロニー陥落 フランコがダウン奪い3-0判定勝ち WBA・S・フライ級レギュラー王者交代 Boxing News(ボクシングニュース) 2020年6月24日
  5. ^ Dan Rafael”. Dan Rafael (2020年6月24日). 2020年6月28日閲覧。
  6. ^ Andrew Moloney to exercise rematch clause after losing belt to Joshua Franco”. ESPN.com (2020年7月3日). 2020年8月29日閲覧。
  7. ^ Andrew Moloney To File Appeal To Overturn No-Decision Ruling in Franco Rematch”. Boxing Scene.com (2020年11月16日). 2020年11月24日閲覧。
  8. ^ NSAC Head: Upon Further Review, Referee Russell Mora Was Unequivocally Correct”. Boxing Scene.com (2020年11月16日). 2020年11月24日閲覧。
  9. ^ Franco vs. Moloney - WBA Orders Trilogy Fight”. Boxing Scene.com (2020年12月10日). 2021年3月18日閲覧。
  10. ^ Notebook: Spence-Crawford close as PBC targets November, works on undercard”. Dan Rafael (2022年8月9日). 2022年8月9日閲覧。
  11. ^ Juan Francisco Estrada Relinquishes WBA 'Super' Title; Joshua Franco Elevated To Full Champ”. Boxing Scene.com (2022年8月11日). 2022年8月14日閲覧。
  12. ^ 井岡一翔ドロー決着、日本初2階級2団体王座統一ならず WBO王座は6度目防衛/ライブ詳細”. 日刊スポーツ (2022年12月31日). 2022年12月31日閲覧。
  13. ^ 体重超過の前王者フランコ当日再計量は58・0キロでクリア  井岡一翔とのタイトル戦は予定通り開催”. スポーツ報知 (2023年6月24日). 2023年7月22日閲覧。
  14. ^ 井岡一翔が“覚悟”を示した一方で…フランコの「2.9kgオーバー問題」をどう考えればいいのか?「公平性の担保はスポーツの絶対条件」”. Number Web (2023年6月26日). 2023年7月22日閲覧。
  15. ^ Joshua Franco Decides To Retire: Last Night in Tokyo Was Officially My Last Fight”. Boxing Scene.com (2023年6月25日). 2023年7月22日閲覧。
  16. ^ 井岡一翔に判定負けしたフランコが現役引退表明 「東京での試合がラストファイト。このスポーツを去る」”. スポーツ報知 (2023年6月25日). 2023年7月22日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集

前王者
アンドリュー・モロニー
WBA世界スーパーフライ級王者

2020年6月23日 - 2023年6月23日(剥奪)

次王者
井岡一翔