ジョンとヨーコのバラード

ジョンとヨーコのバラード」(The Ballad of John and Yoko)は、1969年5月にビートルズが発表した20枚目のオリジナル・シングル曲である。

ジョンとヨーコのバラード
ビートルズシングル
B面 オールド・ブラウン・シュー
リリース
録音 アビー・ロード・スタジオ
(1969年4月14日)
ジャンル ロック/ポップ
時間
レーベル アップル・レコード
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
  • 1位 (イギリス)
  • 8位 (アメリカ)
  • 11位(日本)
ビートルズシングル盤 U.K.U.S. 年表
ゲット・バック
b/w
ドント・レット・ミー・ダウン
(1969年)
ジョンとヨーコのバラード
b/w
オールド・ブラウン・シュー
(1969年)
サムシング
両A面
カム・トゥゲザー
(1969年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
ゲット・バック
b/w
ドント・レット・ミー・ダウン
(1969年)
ジョンとヨーコのバラード
b/w
オールド・ブラウン・シュー
(1969年)
カム・トゥゲザー
b/w
サムシング
(1969年)
パスト・マスターズ Vol.2 収録曲
  1. デイ・トリッパー
  2. 恋を抱きしめよう
  3. ペイパーバック・ライター
  4. レイン
  5. レディ・マドンナ
  6. ジ・インナー・ライト
  7. ヘイ・ジュード
  8. レヴォリューション
  9. ゲット・バック
  10. ドント・レット・ミー・ダウン
  11. ジョンとヨーコのバラード
  12. オールド・ブラウン・シュー
  13. アクロス・ザ・ユニヴァース
  14. レット・イット・ビー
  15. ユー・ノウ・マイ・ネーム
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目次

解説編集

レノン=マッカートニー作。実質的にはジョン・レノンの作品とされる。リード・ヴォーカルはジョン・レノン。ジョンがオノ・ヨーコと再婚した時の騒動を綴った、ビートルズの公式発表曲としては唯一のジャーナリスティック・ソングである。このため、時間を空けずにリリースすることが最優先され、ジョージ・ハリスンリンゴ・スターの参加を待たず、ジョンとポール・マッカートニーの2人だけで録音された[注釈 1]。ジョンがアコースティック・ギターとリード・ボーカルを、それ以外のすべての楽器とバック・コーラスをポールが担当した。それでも、ジョンは「テンポを上げてくれ、リンゴ」とポールに合図を送り、ポールが「オッケー・ジョージ」と4人で録音している気持ちで臨んでいたという。この時期のビートルズは人間関係がうまくいかなくなっていた時期であったが、レコーディングはスムーズに行われたという。

アメリカでは「ちくしょう!(Christ!)容易なことじゃない。このままじゃ、俺は晒し者にされちまうよ。」というくだりが、イエス・キリストを冒涜しているとして、放送禁止にしたラジオ局が多かった。レコーディング時に、ポールは「この歌詞で大丈夫か?」[注釈 2]と、この歌詞で録音することを躊躇したそうだが、ジョンが強引に押し切ってレコーディングした。

本曲のアウトロは、ジョニー・バーネット1957年にリリースした「ロンサム・ティアーズ・イン・マイ・アイズ」("Lonesome Tears in My Eyes")のイントロに触発されたものである。ビートルズは、この曲を1963年BBCラジオで演奏しており、『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』で聴くことができる。

東芝音楽工業では、アルバム『リボルバー』以降、ビートルズの楽曲に独自の邦題を付けることをやめ、オリジナルのタイトルをカタカナ書きにしたものを邦題としていたが、"All You Need Is Love"への邦題「愛こそはすべて」と本作は例外である。

シングル盤編集

ビルボード(Billboard)誌では、1969年7月12日に週間ランキング最高位の第8位を獲得。ビルボード誌1969年年間ランキングは第90位。放送禁止の処分もあってビートルズのシングルとしては振るわなかった。キャッシュボックス誌でも、かろうじて第10位を記録したにとどまり、年間ランキングの100位以内には入らなかった。このようにアメリカではランキングは低調だったが、イギリスのミュージック・ウィーク誌では、3週連続最高位第1位を獲得していて、ビートルズのシングルがイギリスで第1位を獲得した最後の曲となった。B面はジョージ・ハリスン作の「オールド・ブラウン・シュー」。アメリカでは100万枚以上のセールスを記録し、イギリスでは30万枚以上のセールスを記録している。

前作までのシングル盤はモノラルであったが、この作品以降シングル盤もアルバム同様ステレオで発売されることとなった[注釈 3][注釈 4]。そのためこの曲のモノラル・ミックスは存在しない。

収録アルバム編集

脚注編集

注釈編集

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  1. ^ レコーディングされた1969年4月14日には、ジョージは友人のエリック・クラプトンの家に遊びに行っており、またリンゴは映画のロケで不在にしていたため、参加出来なかった。
  2. ^ "Christ"は「イエス・キリスト」を意味し、"crucify"(「晒し者にする」の意)は「磔(はりつけ)にする」が元の意味である。すなわち、『キリストを十字架にかける』と聞き手に解釈される可能性がある。悪態の意味での"Christ"はキリストへの冒涜と取られる。
  3. ^ 米・日では前シングル盤「ゲット・バック/ドント・レット・ミー・ダウン」からステレオでリリースされた。
  4. ^ ただし例外は最後のオリジナル・シングル盤「レット・イット・ビー/ユー・ノウ・マイ・ネーム」で、A面ステレオ、B面モノラルという変則的なフォーマットでリリースされた。

出典編集

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先代:
トミー・ロウ
「ディジー」
全英シングルチャート 1位
1969年6月11日 - 6月25日(3週)
次代:
サンダークラップ・ニューマン
サムシング・イン・ジ・エアー