ジョナサン・チャールズ・グレイJonathan Charles Gray, 1991年11月5日 - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州リンカーン郡チャンドラー英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBテキサス・レンジャーズ所属。

ジョン・グレイ
Jon Gray
テキサス・レンジャーズ #22
コロラド・ロッキーズ時代
(2018年8月22日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オクラホマ州リンカーン郡チャンドラー英語版
生年月日 (1991-11-05) 1991年11月5日(32歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
227 lb =約103 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 MLBドラフト1巡目
初出場 2015年8月4日
年俸 $15,000,000(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

愛称はグレイ・ウルフ[2]アメリカ先住民であるチェロキー族を祖先に持つ[3]

経歴 編集

プロ入り前 編集

2010年MLBドラフト13巡目(全体389位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名されたが、この時は契約しなかった。

2011年MLBドラフト10巡目(全体329位)でニューヨーク・ヤンキースから指名されたが、この時も契約しなかった。

プロ入りとロッキーズ時代 編集

2013年MLBドラフト1巡目(全体3位)でコロラド・ロッキーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級グランドジャンクション・ロッキーズでプロデビュー。A+級モデスト・ナッツでもプレーし、この年は2球団合計で19試合に先発登板して4勝0敗、防御率1.93、51奪三振を記録した。

2014年はAA級タルサ・ドリラーズでプレーし、24試合に先発登板して10勝5敗、防御率3.91、113奪三振を記録した。

2015年は開幕をAAA級アルバカーキ・アイソトープスで迎えた後、8月4日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。同日のシアトル・マリナーズ戦で先発してメジャー初登板(4回3失点)[4]。この年メジャーでは9試合に先発登板して0勝2敗、防御率5.53、40奪三振のを記録した。

2016年は開幕から先発ローテーション入りし、5月13日のニューヨーク・メッツ戦でメジャー初勝利を挙げた[5]。この年は29試合に先発登板して10勝10敗、防御率4.61、185奪三振を記録した。

2017年開幕投手を務めた。7月5日のシンシナティ・レッズ戦でスコット・フェルドマンからアマチュア時代も含めてキャリア初となる本塁打を記録した。同年のクアーズ・フィールドでの最長本塁打となった[6]。この年は20試合に先発登板して10勝4敗、防御率3.67、112奪三振を記録した。

2019年はチームがリーグ最低防御率の中でもローテーションの一角として登板し続け、8月の故障で規定イニングには届かなかったが、4年連続となる2桁勝利を記録した。

2021年オフの11月3日にFAとなった。

レンジャーズ時代 編集

2021年12月1日にテキサス・レンジャーズと4年総額5600万ドルの契約を結んだ[7]

選手としての特徴 編集

最速99.4mph[8](約160km/h)、平均95mph(約153km/h)のフォーシームを中心に、決め球である平均88mph(約142km/h)のスライダーに加え、平均79mph(約127km/h)のカーブ、左打者に対して使われる平均85mph(約137km/h)のチェンジアップも平均以上の威力で制球力もある[9][10]。カーブはメジャー昇格後にダルビッシュ有らを参考として習得している[11]

詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2015 COL 9 9 0 0 0 0 2 0 0 .000 185 40.2 52 4 14 2 2 40 3 0 26 25 5.53 1.62
2016 29 29 1 1 1 10 10 0 0 .500 712 168.0 153 18 59 2 12 185 7 0 92 86 4.61 1.26
2017 20 20 0 0 0 10 4 0 0 .714 461 110.1 113 10 30 0 2 112 3 1 47 45 3.67 1.30
2018 31 31 0 0 0 12 9 0 0 .571 743 172.1 180 27 52 1 6 183 6 2 102 98 5.12 1.35
2019 26 25 0 0 0 11 8 0 0 .579 637 150.0 147 19 56 4 4 150 7 0 70 64 3.84 1.35
2020 8 8 0 0 0 2 4 0 0 .333 174 39.0 45 6 11 0 2 22 2 1 31 29 6.69 1.44
2021 29 29 0 0 0 8 12 0 0 .400 644 149.0 140 21 58 2 8 157 7 0 83 76 4.59 1.33
2022 TEX 24 24 0 0 0 7 7 0 0 .500 521 127.1 105 17 39 0 6 134 4 2 61 56 3.96 1.13
2023 29 29 1 0 0 9 8 0 0 .529 656 157.1 149 22 54 1 9 142 4 0 75 72 4.12 1.29
MLB:9年 205 204 2 1 1 69 64 0 0 .519 4733 1114.0 1084 144 373 12 51 1125 43 6 587 551 4.45 1.31
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績 編集



投手(P)












2015 COL 9 3 4 0 0 1.000
2016 29 8 10 1 0 .947
2017 20 6 9 1 0 .938
2018 31 12 17 1 2 .967
2019 26 18 16 1 0 .971
2020 8 5 2 0 0 1.000
2021 29 11 7 2 0 .900
2022 TEX 24 6 10 0 2 1.000
2023 29 10 11 1 0 .955
MLB 205 79 86 7 4 .959
  • 2023年度シーズン終了時

背番号 編集

  • 55(2015年 - 2021年)
  • 22(2022年 - )

脚注 編集

  1. ^ Jon Gray Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年10月9日閲覧。
  2. ^ Rockies Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧
  3. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2018』廣済堂出版、2018年、434頁頁。ISBN 978-4-331-52148-9 
  4. ^ Cruz homers in 5th straight game, Seattle beats Rockies 10-4
  5. ^ Pat Graham (2016年5月13日). “Jon Gray earns first major league win, Rockies beat Mets 5-2” (英語). The Washington Times. 2016年8月21日閲覧。
  6. ^ Watch Jon Gray hit the longest pitcher-homer since 2015 and hop out of the box like a kid Cut4 (英語) (2017年7月6日) 2017年8月3日閲覧
  7. ^ Jon Gray signs 4-year deal with Rangers”. www.mlb.com. 2021年12月2日閲覧。
  8. ^ 2016年5月19日 カージナルス戦で計測
  9. ^ 「プロスペクト名鑑100」『月刊スラッガー』2015年5月号 日本スポーツ企画出版社 53頁
  10. ^ FanGraphs
  11. ^ 「2016 - 2020 全30球団未来予想図 コロラド・ロッキーズ」『月刊スラッガー』2016年3・4月合併号 日本スポーツ企画出版社 45頁

関連項目 編集

外部リンク 編集