ジョン・ゴム

アコースティック・ギタリスト

ジョン・ゴムJon Gomm)は、イギリスシンガー・ソングライターである。1本のアコースティックギターで、ドラムベース、主旋律等の音を同時に演奏し、ブルースソウルロックからメタルに至るさまざまなジャンルの楽曲を発表している。マイケル・ヘッジスより多くのインスピレーションを受ける。[1]3つのソロ・アルバムを発表しており、2004年からはフルタイムで全世界でツアーを行っている。”ギター・マスター・ツアー”創設者のプレストン・リードアンディ・マッキーとともに、同ツアーのメンバーとしての参加多数。

ジョン・ゴム
Jon Gomm by Danny North [1]
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド ランカシャー州ブラックプール
職業 ミュージシャン
シンガー・ソングライター
担当楽器 ギター
ヴォーカル
ウクレレ
活動期間 2004年 -
公式サイト jongomm.com
著名使用楽器
Wilma

経歴 編集

2歳よりウクレレを始める。[1]クラシック・ギターのレッスンは4歳で始め、12歳からは、故郷ブラックプールで音楽評論家の父に伴いブルースのライブへ同行。10代ではrock greats styleでエレキギターを弾いていた。

高校卒業後、オックスフォード大学英語科に在籍していたが、ロンドンにあるThe Guitar Institute (現:Institute Contemporary Music Performanceの一部[2])に行くため、同大学退学。[要出典] ロンドンでは、カフェ・バーでのJazzを演奏、セッション・ギタリストとしてレコーディング、Working men's clubsラインダンサー達のためにカントリー・ミュージックを演奏するなどして、学費を含め経済的に自立。その後ヨークシャー州リーズにあるリーズ音楽大学ジャズを勉強するためリーズへ転居、現在に至る。[いつ?]

ソロ・パフォーマンスはリーズで開始。[3]アコースティック・ギターの音の可能性を広げた。ギターの側面を叩いて、スネアドラムベース・ドラムボンゴなどの音を、弦のリチューニングでベースの音を、ギターのハイ・ハーモニックス奏法でシンセサイザーのような音を表現。これらの奏法を自身の楽曲のなかで演奏するほか、長年歌ってきたブルースも自分のスタイルとして取り込んでいる。

音楽的にはMichael Hedgesの影響が強く、Andy McKeeErik Mongrainらとともに 超絶技巧ギタリストの一角を担う。上腕に入れたタトゥーは、Micheal Hedgesのアルバム「Oracle」のカバーデザインに由来する。[1]

ジョン・ゴムはいわゆる音楽業界に入るのを嫌っており、チェーン系の会場や企業をスポンサーとしたフェスティバルでの演奏を避けて活動している。近郊のビール・パブや劇場、アートセンターなどで、インディペンデント・プロモーターの協力をうけての活動を主とする。[4]

彼自身によるパフォーマンスに加え、Tommy Emmanuel(Australia)、Nick Harper, Bob Brozmanらと共にライブにも出演。

The Italian National Guitar FestivalやThe Garforth Arts Festival、The London Guitar Show at Wembley Arenaなどのフェスティバルでも演奏している。活動のメインはUKやヨーロッパ。

2012年2月、”Passionflower”の演奏が、ニュースキャスター Stephen Fryツイートをきっかけに、デイリー・メール[5]デイリー・テレグラフ[6]紙に取り上げられる。これをきっかけに、2012年よりTV番組の出演が増え、世界中でのライブ活動を実施。チャカ・カーンの"Ain't Nobody"をカバーし、好評を博す。

2013年11月、PledgeMusic のキャンペーンで、4週間という短期間で100%リスナーによる出資が集まり、新アルバム”Secret Nobody Keeps”をリリース。世界中のファンからの強い支持を決定づける。このアルバム・タイトルは、ソーシャル・ネットワークの力と、Stephen Fryのコメントへの感謝を込めてつけられた。"PledgeMusic キャンペーンでの成功は、大変うれしい。私がソーシャル・ネットワークに偏り過ぎていると言う人もいるが、ネットのおかげで友人やファンからの支持が増え、激動の人生になった”とジョン・ゴムは述べている。

ディスコグラフィ 編集

Hypertension 編集

Hypertension
ジョン・ゴムスタジオ・アルバム
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ジョン・ゴムのファースト・アルバムは自身のレーベルから2003年に発表。全トラックはシングルテイク、多重録音ではない。

全曲、ジョン・ゴムの作品

  1. "Waiting in Vain" (Bob Marley) (Chis Korpos)
  2. "Clockwork"
  3. "H"
  4. "Stupid Blues"
  5. "Less To You"
  6. "Hey Child"
  7. "High and Dry" (Radiohead)
  8. "Swallow You Whole"
  9. "Butterfly Hurricane"
  10. "Happy Room"
  11. "Crazy Jonny"
  12. "Waterfall"

Don't Panic 編集

Don't Panic
ジョン・ゴムスタジオ・アルバム
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  1. "Waterfall"
  2. "Afterglow"
  3. "Temporary"
  4. "Gloria"
  5. "Topeka"
  6. "Loveproof"
  7. "Surrender"
  8. "Rescue Song"
  9. "The Weather Machine"
  10. "Wake Up!"
  11. "What's Left For You?"

Secrets Nobody Keeps 編集

Secrets Nobody Keeps
ジョン・ゴムスタジオ・アルバム
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全曲、ジョン・ゴムの作品

  1. "Telepathy"
  2. "Ain't Nobody" (Hawk Wolinski)
  3. "There's No Need To Be Afraid"
  4. "Wukan Motorcycle Kid"
  5. "Deep Cut"
  6. "Orville (The Secret Of Learning To Fly Is Forgetting To Hit The Ground)"
  7. "Passionflower"
  8. "Message In A Bottle" (Sting)
  9. "Dance Of The Last Rhino"
  10. "Everything"

Singles 編集

2011年、自身のWEB上で3曲のシングルをリリース。その内の1曲”Passionflower”が、Stephen Fry のツイートと、デイリー・メールデイリー・テレグラフで取り上げられ、2012年初頭にYouTubeでのアクセス数が200万回を超える。[5][6]

  1. "Passionflower"
  2. "Message in a Bottle" (Originally by The Police)
  3. "Ain't Nobody" (Originally by Chaka Khan)

ビデオグラフィ 編集

  1. Ain't Nobody (Chaka Khan cover) featuring Daniel Tompkins (2013)
  2. Ain't Nobody (Chaka Khan cover) (2012)
  3. Message in a Bottle (The Police cover) (2011)
  4. Passionflower (2011)

Press 編集

"…(中略)ファンクからヘビーメタルに至るまでさまざまな影響を受け、アグレッシヴかつ人を引きつけてやまない、パーカッション的なスタイルを持つ。彼のエネルギッシュな人柄は、ギタープレイ、歌ともに現れている。Bridge Guitar Review誌 Henk te Veldhuis[7]

"…一体どうやって、一人の人間が文字通り”ワンマン・バンド”をここまで器用にこなせるのか?フルメンバーのバンドは自分たちを恥じ入るだろう。" Sandman Magazine[8]

”Leedsにはこういう音楽家がいるということを、人々はとても幸運に思っていることだろう” Leedsmusicscene.net[9]

"アコースティック・ギター・プレイの未来を見た。それはジョン・ゴムと呼ばれている" Blues Matters![10]

脚注 編集

  1. ^ a b c “Gomm alert!”. Yorkshire Evening Post. (October 2004). 
  2. ^ Institute of Contemporary Music Performance, UK.
  3. ^ “Jon Gomm”. Sandman Leeds. (February 2004). 
  4. ^ Harvey, John (2004年8月6日). “Jon Gomm - Interview”. Leeds Music Scene. 2009年9月21日閲覧。
  5. ^ a b Enock, Nick, 'Wow!' Stephen Fry's one-word tweet catapults guitarist from obscurity to an audience of 2 MILLION listeners, Daily Mail. Last updated 1 February 2012.
  6. ^ a b Bloxham, Andya, Stephen Fry tweets guitarist past 2m views with a 'wow', The Daily Telegraph, 31 January 2012.
  7. ^ アーカイブされたコピー”. 2006年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年6月21日閲覧。
  8. ^ Sandman Magazine, UK.
  9. ^ Hudson, Stu, Jon Gomm @ Mixing Tin, Leeds Music Scene, 9October 2005.
  10. ^ Blues Matters!, UK.

外部リンク 編集