ジョン・シェパードJohn Sheppard, 1515年ごろ - 1559年1月)は16世紀イングランドルネサンス音楽作曲家オルガニスト1543年から1548年までオックスフォード大学モードリン・カレッジMagdalen Collegeの聖歌隊長を務め、遅くとも1552年までに王室礼拝堂のジェントルマンに選ばれた。

シェパードは豊かで老練なポリフォニー様式によって、数々のモテットや2つのマニフィカト、5つのミサ曲を作曲している(ミサ曲のうち1つは、ジョン・タヴァーナークリストファー・タイと同じく、俗謡「西風 "The Western Wynde"」によっている)。イングランドのルネサンス・ポリフォニーに伝統的な、対斜を生ずる声部進行もシェパード作品の特徴である。メアリー1世の治世からエリザベス1世の親政開始の時代までを生きたため、ラテン語の典礼文と欽定英語の典礼文の両方に曲付けを行なった。

長らく没年については曖昧なままだったが、デイヴィッド・チャッドDavid Chaddが1995年にシェパードの遺言書を発見したことにより、没年がはっきりした。