ジョー・ベル 〜心の旅〜

ジョー・ベル 〜心の旅〜』(原題:Joe Bell)は2020年に公開されたアメリカ合衆国ドラマ映画である。監督はレイナルド・マーカス・グリーン、主演はマーク・ウォルバーグが務めた。

ジョー・ベル 〜心の旅〜
Joe Bell
監督 レイナルド・マーカス・グリーン
脚本 ダイアナ・オサナ
ラリー・マクマートリー
製作 ライアン・アーレンズ
エヴァ・マリア・ダニエルズ
キャリー・ジョージ・フクナガ
マーク・ウォルバーグ
スティーヴン・レヴィンソン
ベン・レンツォ
ダニエラ・タップリン・ランドバーグ
製作総指揮 ジル・アーレンズ
デリック・ブルックス
ジャン=リュック・デ・ファンティ
テリー・ダグラス
ウーヴェ・R・フォイヤーゼンガー
ジェイク・ジレンホール
パリス・カシドコスタス=ラトシス
リーヴァ・マーカー
ラリー・マクマートリー
ダイアナ・オサナ
ピーター・パストレッリ
出演者 マーク・ウォルバーグ
リード・ミラー
コニー・ブリットン
マックスウェル・ジェンキンス
音楽 アントニオ・ピント
撮影 ジャック・ジューフレ
編集 マーク・サンガー
製作会社 アージェント・ピクチャーズ
エンデヴァー・コンテント
ヘラクレス・フィルム・ファンド
レア・フィルムズ
ステイ・ゴールド・フィーチャーズ
ウォルバーグ/レヴィンソン
ナイン・ストーリーズ・プロダクションズ
ヴィジョンカオス
パリアメント・オブ・アウルス
配給 アメリカ合衆国の旗ロードサイド・アトラクションズ
公開 アメリカ合衆国の旗2021年7月23日
日本の旗劇場未公開
上映時間 94分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 世界の旗$1,399,318[2]
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本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2022年3月2日にデジタル配信が始まる予定である[3]

概略 編集

ジョー・ベルは息子(ジェイディン)がゲイであるが故に学校でいじめにあっていることを把握していたが、特に何か行動を起こすようなことはしなかった。それは「息子には自分で自分の身を守る術を身に着けてほしい」という考えからのことであったが、苦痛に耐えかねたジェイディンは自殺してしまった。ジョーは悲しみに打ちひしがれつつも、いじめの恐ろしさや悲惨さを訴える必要性を痛感し、徒歩でアメリカを横断する旅に出発した。ジョーの訴えは道中で出会った多くの人々の心を動かし、ついにはジョー自身も一種の慰めを得るに至った。しかし、その旅の果てに待ち受けていたのは何とも悲しい結末であった。

キャスト 編集

※括弧内はNetflixにて配信された日本語吹替キャスト。

製作 編集

2015年4月30日、A24がジェイディン・ベル事件の映画化を進めており、キャリー・ジョージ・フクナガが監督に起用されたと報じられたが[4]、最終的に、A24は企画から離脱した。

2019年4月11日、本作のタイトルが『Good Joe Bell』に決定すると共に、マーク・ウォルバーグ、リード・ミラー、コニー・ブリットンの起用も発表された。なお、この時点でフクナガは監督から降板しており、レイナルド・マーカス・グリーンがその後任を務めることになった[5]。12日、マックスウェル・ジェンキンスの出演が決まったとの報道があった[6]。25日、ゲイリー・シニーズがキャスト入りした[7]

撮影・音楽 編集

本作の主要撮影は2019年4月15日にユタ州で始まり[8]、同年5月24日に終了した。10月16日、クリス・バワーズが本作で使用される楽曲を手掛けることになったと報じられた[9]。2020年9月8日、アントニオ・ピントが降板したバワーズの代わりに起用されたとの報道があった[10]

公開・興行収入 編集

2020年9月14日、本作は第45回トロント国際映画祭でプレミア上映された[11]。19日、ソルスティス・スタジオズが本作の全世界配給権を2000万ドルで購入したと報じられた[12]。その後、本作はタイトル変更(『Good Joe Bell』から『Joe Bell』へ)と再編集の上で2021年2月19日に全米公開されると発表された[13]。ところが、2021年5月、ソルスティス・スタジオズは本作の権利をロードサイド・アトラクションズに売却した[14]。6月18日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[15]。7月23日、本作は全米1094館で封切られ、公開初週末に74万9635ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場11位となった[16]

評価 編集

本作に対する批評家の評価は伸び悩んでいる。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには112件のレビューがあり、批評家支持率は38%、平均点は10点満点で5.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ジョー・ベル 〜心の旅〜』に込められたメッセージは観客の心の琴線に触れるものであり、リード・ミラーの演技も素晴らしい。しかし、不幸なことに、それらの価値は型通りのストーリー展開のために損なわれている。」となっている[17]。また、Metacriticには26件のレビューがあり、加重平均値は54/100となっている[18]

出典 編集

  1. ^ ジョー・ベル 心の旅”. 映画.com. 2022年1月1日閲覧。
  2. ^ Joe Bell (2021)”. The Numbers. 2021年8月15日閲覧。
  3. ^ ジョー・ベル 〜心の旅〜”. ソニー・ピクチャーズ. 2022年1月1日閲覧。
  4. ^ Cary Fukunaga, A24 Developing Joe and Jadin Bell Movie”. Hollywood Reporter (2015年4月30日). 2021年8月15日閲覧。
  5. ^ Mark Wahlberg, Connie Britton to Star in ‘Good Joe Bell’ From ‘Brokeback Mountain’ Scribes (EXCLUSIVE)”. Variety (2019年4月11日). 2021年8月15日閲覧。
  6. ^ ‘Lost in Space’ Star Maxwell Jenkins Joins Mark Wahlberg in ‘Good Joe Bell’”. Hollywood Reporter (2019年4月12日). 2021年8月15日閲覧。
  7. ^ Gary Sinise Joins Mark Wahlberg In ‘Good Joe Bell’”. Deadline.com (2019年4月25日). 2021年8月15日閲覧。
  8. ^ A new movie starring Mark Wahlberg, Connie Britton will be filmed in Utah”. DesertNews (2019年4月12日). 2021年8月15日閲覧。
  9. ^ Kris Bowers to Reteam with Reinaldo Marcus Green on ‘Good Joe Bell’”. Film Music Reporter (2019年10月16日). 2021年8月15日閲覧。
  10. ^ Antonio Pinto Scoring Reinaldo Marcus Green’s ‘Good Joe Bell’”. Film Music Reporter (2020年9月8日). 2021年8月15日閲覧。
  11. ^ Toronto Film Festival Reveals Plan For Slimline 2020 Edition With Mix Of Physical & Digital Screenings; Kate Winslet, Idris Elba & Mark Wahlberg Movies Among First Wave”. Deadline.com (2020年6月24日). 2021年8月15日閲覧。
  12. ^ Mark Wahlberg-Starrer ‘Good Joe Bell’ Landed By Solstice Studios In $20 Million WW Deal: Awards Season Push For Toronto Drama”. Deadline.com (2020年9月19日). 2021年8月15日閲覧。
  13. ^ Mark Wahlberg Enters Oscar Race With February Release of ‘Joe Bell’”. The Wrap (2020年11月12日). 2021年8月15日閲覧。
  14. ^ Mark Wahlberg Starrer ‘Joe Bell’ Moves To Roadside Attractions/Vertical Entertainment For July Release”. Deadline.com (2021年5月21日). 2021年8月15日閲覧。
  15. ^ Joe Bell Official Trailer In Theaters July 23”. YouTube (2021年6月18日). 2021年8月15日閲覧。
  16. ^ Domestic 2021 Weekend 30/July 23-25, 2021”. Box Office Mojo. 2021年8月15日閲覧。
  17. ^ Joe Bell”. Rotten Tomatoes. 2021年8月15日閲覧。
  18. ^ Joe Bell (2021)”. Metacritic. 2021年8月15日閲覧。

外部リンク 編集