ジョー・ボナマッサ(Joe Bonamassa、1977年5月8日-)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ユーティカ出身のギタリストシンガーソングライターである。

ジョー・ボナマッサ
ジョー・ボナマッサ
基本情報
生誕 (1977-05-08) 1977年5月8日(46歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク州ユーティカ
ジャンル ブルースロック
職業 ギタリストシンガーソングライター
担当楽器 ギター
共同作業者 ブラッドライン
公式サイト http://www.jbonamassa.com

来歴 編集

11歳の頃、カントリー・ミュージシャンのダニー・ガットンの下で、カントリーやジャズハードロックについて学び、度々ガットンのバンドにも加わっていった。翌年にはB.B.キングの前座を務めるようにもなった。14歳になって、フェンダーギターのイベントに参加して、その時にベリー・オークリー・ジュニアと出会った。ボナマッサとオークリーは、マイルス・デイヴィスの息子であるエリンと、ロビー・クリーガーの息子であるウェイロンを誘って、ブラッドラインを結成した。彼らはアルバム1作とヒット・シングルを2作発売し、すぐに解散した。

2000年に、トム・ダウドによるプロデュースの下、ア・ニュー・デイ・イエスタデイと共にソロデビューを果たした。すぐに、ドラマーのケニー・クラーム、及びベーシストのエリック・ザー共に、プロモーションツアーを行った。

ツアーを終えると、すぐに2作目のアルバム『ソー・イッツ・ライク・ザット』をクリフ・マグネスをプロデューサーに迎え、制作に取り掛かる。このアルバムは、前作よりも古いロックの要素を取り入れたこのアルバムは、ビルボードのブルース・チャートでは1位となった。

2003年に発売した3作目の『ブルース・デラックス』は、好意的な評価を得た。この年はアメリカ合衆国議会によってブルースの年と定められており、その事実を支えるために発売された。収録されたうち9曲が古いブルースの曲であり、ボナマッサの自作曲は3作のみであった。前作と同じく、ビルボードのブルース・チャートで1位を得た。

2005年に発売したハトゥ・トゥ・クライ・トゥデイでは、ソー・イッツ・ライク・ザットのような古いロックの要素を改めて取り入れた。2005年後半になり、それまで共にしてきたバンドと決別して、新たにベーシストとしてマーク・エプスタイン、そしてケニー・ウェイン・シェパードのドラマーであったボギー・ボウルズと組んだ。

2006年には、5作目のアルバム『ユー・アンド・ミー』を発売した。このアルバムでは、ジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムなど、著名なスタジオ・ミュージシャンを数名起用した。ビルボードのブルース・チャートで1位を獲得した。

スロー・ジンは、2007年8月の発売から10週以上に渡って、ビルボードのブルース・チャートに残った。今までのアルバムとは異なり、ここではアコースティック・ギターを使用した楽曲が増えている。この時期には、ツアーバンドのベーシストがカルミネ・ロハスへと変わり、リック・メリックがキーボードとして加わった。彼らは、ユー・アンド・ミーとスロー・ジンの録音にも参加した。

2008年11月9日、イギリスの冠ラジオ番組「ポール・ジョーンズ・ラジオ・アワー」が放送された。番組では、B.B.キングマディ・ウォーターズロリー・ギャラガー、そしてエリック・クラプトンなどを流した。11月、ボナマッサは翌年5月4日にロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートを発表し、チケットは1週間で完売した。彼はこのコンサートを「20年間のキャリア総括」と表現した。

このロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートで、ボナマッサは初めて学んだ曲が「ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード」であったと話して、エリック・クラプトンと共に演奏した。またボナマッサは、自分の曲をかけてくれた冠番組への讃辞を送り、マンフレッド・マンのメンバーであったポール・ジョーンズが1曲にハーモニカで参加した。ボナマッサはこの日が人生最良の日であるとして、共に過ごした観客へ感謝の念を示した。

2011年3月11日に起こった東日本大震災に伴い、同年5月10日に東京で予定されていたコンサートを中止した。後に9月19日に振替公演が行われた。

日本公演 編集

  • 2008年
12月16日(火)東京 ヤマハ・アコースティックギター・クリニック[1]
  • 2009年
9月12日(土)福岡 Gate's7
9月14日(月)BIG CAT
9月15日(火)東京 ブルース/ロック・ギター・スペシャル・セミナー[2]
9月16日(水)東京 UNIT
  • 2010年
4月7日(水)LIQUIDROOM
4月8日(木)BIG CAT
  • 2012年
9月19日(水)日本青年館 大ホール

ディスコグラフィー 編集

邦盤が発売されたのは*の付いた作品のみ。それ以外の作品に公式の邦題は存在しない。

ブラッドライン

  • ブラッドライン - Bloodline(1994年)

ジョー・ボナマッサ

  • ア・ニューデイ・イエスタデイ - A New Day Yesterday(2000年)
  • ソー・イッツ・ライク・ザット - So, It's Like That(2002年)
  • ブルース・デラックス - Blues Deluxe(2003年)
  • ハトゥ・トゥ・クライ・トゥデイ - Had to Cry Today(2004年)
  • ユー・アンド・ミー - You & Me(2006年)
  • スロー・ジン - Sloe Gin(2007年)
  • ザ・バラード・オブ・ジョン・ヘンリー - The Ballad of John Henry(2009年)
  • ブラック・ロック - Black Rock(2010年)
  • ダスト・ボウル* - Dust Bowl(2011年)
  • ドライビング・タワーズ・ザ・デイライト - Driving Towards the Daylight(2012年)
  • ディファレント・シェーズ・オブ・ブルー - Different Shades of Blue(2014年)
  • ブルース・オブ・デスパレーション - Blues of Desperation(2016年)
  • リデンプション - Redemption(2018年)
  • ロイヤル・ティー - Royal Tea(2020年)
  • タイム・クロックス - Time Clocks(2021年)

ライブ・アルバム

  • ア・ニューデイ・イエスタデイ ライヴ - A New Day Yesterday, Live(2002年)
  • シェパーズ・ブッシュ・エンパイア - Shepherds Bush Empire(2007年)
  • ライヴ・フロム・ノーウェア・イン・パティキュラー - Live from Nowhere in Particular(2008年)
  • ライヴ・フロム・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール - Live from the Royal Albert Hall(2009年)
  • ビーコン・シアター: ライブ・フロム・ニューヨーク - Beacon Theatre: Live from New York(2012年)
  • アン・アコースティック・イブニング・アット・ウイーン・オペラ・ハウス - An Acoustic Evening at the Vienna Opera House(2013年)
  • トゥール・ドゥ・フォルス: ライブ・イン・ロンドン ザ・ボーダーライン - Tour de Force: Live in London – The Borderline(2014年)
  • トゥール・ドゥ・フォルス: ライブ・イン・ロンドン シェパーズ・ブッシュ・エンパイア - Tour de Force: Live in London – Shepherd's Bush Empire(2014年)
  • トゥール・ドゥ・フォルス: ライブ・イン・ロンドン ハマースミス・アポロ - Tour de Force: Live in London – Hammersmith Apollo(2014年)
  • トゥール・ドゥ・フォルス: ライブ・イン・ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール - Tour de Force: Live in London – Royal Albert Hall(2014年)
  • マディー・ウォルフ・アット・レッド・ロックス - Muddy Wolf At Red Rocks(2015年)
  • ライブ・アット・ラジオ・シティ・ミュージック・ホール - Live At Radio City Music Hall(2015年)
  • ライブ・アット・ザ・グリーク・シアター - Live At The Greek Theatre(2016年)
  • ライブ・アット・カーネギー・ホール: アン・アコースティック・イブニング - Live at Carnegie Hall: An Acoustic Evening(2017年)
  • ブリティッシュ・ブルース・エクスプロージョン・ライブ - British Blues Explosion Live(2018年)

コンピレーション

  • ザ・ベスト・オブ・ジョー・ボナマッサ* - The Best of Joe Bonamassa(日本のみ)(2009年)

ブラック・カントリー・コミュニオン

  • ブラック・カントリー* - Black Country Communion(2010年)
  • 2* - Black Country Communion 2(2011年)
  • ライヴ・オーヴァー・ヨーロッパ - Live Over Europe(2012年)
  • アフターグロウ* - Afterglow(2012年)
  • BCCIV - BCCIV(2017年)

ベス・ハート & ジョー・ボナマッサ

  • ドント・エクスプレイン - Don't Explain(2011年)
  • シーソー - Seesaw(2013年)
  • ライブ・イン・アムステルダム - Live in Amsterdam(2014年)
  • ブラック・コーヒー - Black Coffee(2018年)

ロック・キャンディ・ファンク・パーティ

  • ウィー・ウォント・グルーヴ - We Want Groove(2013年)
  • ロック・キャンディ・ファンク・パーティ・テイクス・ニューヨーク: ライブ・アット・イリジウム - Rock Candy Funk Party Takes New York: Live at the Iridium(2014年)
  • グルーヴ・イズ・キング - Groove Is King(2015年)
  • ザ・グルーヴ・キューブド - The Groove Cubed(2017年)

脚注 編集

外部リンク 編集