ジンクス
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ジンクス(英語: jinx)は、縁起の悪い言い伝え。さまざまなものがあり、生活に密着した教訓・習慣・法則の一つ。科学的根拠に基づかず、経験に基づき唱えられる場合が多いため、前後即因果の誤謬に陥っているものが少なくないが、近世になってから裏付けがとれたものもあり、全てが迷信と言いきれるわけではない。また、縁起担ぎに関するものでは類感呪術的な発想も多い。
語源は不鮮明だが、ギリシア語のイユンクス(Iynx, アリスイ。キツツキの一種)に起因するという説がある[1]。アリスイは、自らの首を180度回転させ真後ろを向けられるため、不吉とされてきた背景があり、しばしば魔法と占いに用いられた。
なお、語義は「縁起が悪い」「運が悪い」など悪い意味であり、日本においては良い縁起の意味でも使われることがある。
日本のジンクス編集
生活編集
- 三代目が家を潰す。特に商家や同族経営の会社に対して。「売家を 唐様で書く 三代目」という川柳が江戸時代からある[2]。
- 忌み数
- 4は「死」、9は「苦」に通じることから[3]、縁起が悪いとしてホテルや病院の部屋番号や階層、鉄道車両の番号等で使用を避けることがある(「3」も「惨」に通じることから、使用を控えた会社があった)。また旧海軍において、潜水艦の艦番号に「3」もしくは3の倍数の数字がつく艦は不吉というジンクスが存在し、有名な「伊33」などがある。また駐車場でも、4と9のつく番号を飛ばしているところは少なくない。しかし、葬儀業者の電話番号は『1142(いい死に)』『4142(よい死に)』『4242(死に死に)』などとしているところが多い。日本プロ野球でもこれらの番号はよく思われないことが多かった。ただ42はメジャー史上最初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンの背番号と同じ番号のため黒人選手にはむしろ好まれる番号でもある。またメジャーリーグ全球団共通の永久欠番であることから、助っ人外国人選手がこの番号を希望することがある。
- 近年では、ほとんどの日本人選手もこの迷信が通用しないため、この番号を希望することもある。キリスト教圏では、イエス・キリストの最後の晩餐に出席した人数が13人であったことから「13」を不吉な番号として、また「666」を悪魔の番号であるとして使用を控えることがある。
- 国鉄の機関車において、54形を名乗る機関車は、構造欠陥や整備難で早期廃車されてしまう(ED54形電気機関車(1926年)・C54形蒸気機関車(1931年)・DD54形ディーゼル機関車(1966年)・EF54形電気機関車(1932年))。
- タピオカが流行し、その流行が収束した頃に不景気になる出来事が起こる。(1992年のバブル崩壊、2008年のリーマン・ショック[4]、2020年の新型コロナウイルス感染症)
政治編集
- 知事経験者は他の都道府県の知事選に出馬しても勝てない - 1947年に知事が公選制となり普通選挙で選出されるようになって以降、複数の都道府県で知事を歴任した人物はいない[5]。
- プロ野球で中日ドラゴンズが優勝すると政変が起きる(→後述)
- 選挙の月には宿泊施設の客が減る - ホテル・旅館業界の政治に絡むジンクス[6]
- FIFAワールドカップ直後の国政選挙は与党が敗れる[7]。
- 子年には政変が起きる[8]。
- 酉年には政変が起こる[11]。
- 法務大臣経験者は総理大臣になれない[15]。
経済編集
天候編集
(農民、漁民などから生まれたジンクス。観天望気に基づく確率の高いものもある[18])
- 猫が顔を洗うと雨が降る(顔程度では降らないが、耳まで洗うと降るという人もいる)
- ツバメが低く飛ぶと、雨が降る[18](これも曇天の時は上昇気流が起こらないので、餌になる虫が低空を飛ぶという裏付けがある)。
芸能編集
- 大物芸能人が結婚すると、発表当日またはその翌営業日の日経平均株価が暴落する[19]。
- 実例として、俳優の堀北真希と山本耕史が結婚発表(2015年8月22日)した翌営業日(8月24日)[20]の日経平均株価の終値は前週末よりも895円安、俳優の福山雅治と吹石一恵が結婚発表(2015年9月28日)した翌日(9月29日)[21]の平均株価の終値は前日比714円安、俳優の北川景子とミュージシャンのDAIGOが結婚発表(2016年1月11日)した翌日(1月12日)[22]の平均株価の終値は前週末よりも479円安、2018年12月25日の早朝(午前4時)にスポーツ新聞がタレントの小倉優子が再婚する旨の記事を配信し、小倉も同日12時台に自身のブログにて再婚を報告した当日の平均株価の終値は前週末よりも1010円安といずれも平均株価が大幅に値下がりして取引が終了している[19]。
- なお、2020年10月1日夜に結婚発表した俳優の石原さとみについては、翌日(10月2日)の平均株価の終値は前営業日比155円安で取引を終えているが、結婚発表当日は東京証券取引所がシステム障害の影響で終日取引停止になっていたため、結婚発表の「前触れ」であると嘯く向きもある[19][23]。
- お笑いタレントが新語・流行語大賞を受賞すると、翌年消える[24][25]。→「新語・流行語大賞#お笑いタレントのジンクス」を参照
- NHK紅白歌合戦に子年はAKB48は予想外のトラブル発生で一度も出場していない。
- 2008年は桜の花びらたち2008独占禁止法違反抵触とその影響によるデフスターレコーズからキングレコードへの移籍。また同年6月8日には秋葉原通り魔事件が発生。
- 2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的大流行による活動制限及び大規模なイベントの規制のため。
- 日本レコード大賞の大賞発表時に出席していないアーティストが受賞すると、その翌年の1月に悪いジンクスが出る。
テレビ編集
- 日本テレビ『金曜ロードSHOW!』において、スタジオジブリの作品が放映されると、株や為替市場が大荒れになる[26][27]。→「ジブリの呪い」を参照
- テレビ東京『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』において、12月や1月に放送された回は失敗し、春に収録された回は成功する。
スポーツ編集
- 2年目のジンクス -ルーキーイヤーに活躍した選手は2年目に成績が一時的に低迷するというもの。
オリンピック編集
- オリンピックの日本選手団主将は金メダルを獲得できない。北京オリンピックまでの10大会中5大会で柔道から選出されている。石井慧はロンドンオリンピックで主将に指名されることを拒否する発言をしている[29]。
- しかしロサンゼルスオリンピック、ソウルオリンピック、バルセロナオリンピック、平昌オリンピックでそれぞれ主将だった山下泰裕、斉藤仁、古賀稔彦、小平奈緒はそれぞれ金メダルを獲得している。
- フィギュアスケート女子は、新採点システム導入以降、ショートプログラムで3位以内に入った選手がそのままメダルを獲得する。
- 日本で開催された(または開催する予定だった)年は首相が退陣する[8][30]。
- 1964年東京オリンピック:池田勇人は閉会式翌日に退陣を表明、11月9日に佐藤栄作に代わる(詳細)。
- 1972年札幌オリンピック:佐藤栄作は大会終了の4か月後に退陣表明、田中角栄に代わる(詳細)。
- 1998年長野オリンピック:橋本龍太郎は大会終了の5か月後に参院選で惨敗し、退陣を表明、小渕恵三に代わる(詳細)。
- 2020年東京オリンピック:安倍晋三は本来大会が開催される予定だった8月に退陣を表明、菅義偉に代わる(詳細)[9][10]。
- なお、1940年東京オリンピック(1938年に開催返上、その後第二次世界大戦勃発により大会中止)が開催される予定だった1940年には、現在と選挙制度及び政治体制の異なる大日本帝国憲法下ではあるが、1月に阿部信行率いる阿部内閣が総辞職、後任に米内光政が就任し米内内閣が成立したものの、米内内閣も7月に総辞職し近衛文麿による第2次近衛内閣が成立、1年に2人の首相が退陣している。
大相撲編集
野球編集
- ラッキーセブン - 7回の攻撃で得点が入りやすいこと。- これは試合の終盤に入り先発投手の疲れが見え始める為と言われることがある。投手分業制で、6回からは早々に中継ぎ投手が、8・9回には抑え投手が出て来るようになった。
- 代わった所に打球が飛ぶ - 交代した直後の選手の所に球が飛ぶ。著名な例では、1996年夏・第78回選手権大会決勝戦の奇跡のバックホームなどが有る。
- スミ1 - 1回の表か裏に1点が入って、その後膠着状態となるような試合展開のこと。1点を追う側にとっては、その1点が結局決勝点になってしまうという意味で、守る側からすると結局その1点しか取れないという意味で、双方から不吉とされる。
- 会心の当たりは野手のいるところに飛ぶ - もともと野球の野手の守備位置は、打球の飛びやすい場所を考慮してつくられたものであるから、とも。
- ピンチの後にチャンスあり(あるいはその逆) - チャンスを得点につなげられなかった失意やプレッシャーが守備のミスを生みやすく、ピンチをファインプレーなどで切り抜けたことが攻撃の勢いにつながるからとも。似たようなものに、「無死満塁は(1アウトを取られると)点が入らない」というものがある。これは、無死で迎えた打者の「無死満塁ならどうやっても(安打や犠飛、最悪でも併殺打)点が入るだろう」という期待、一死を取られた後に打席に立つ打者の「併殺打を打ってしまうとチャンスが潰れてしまう」という圧力、二死満塁の場合は「安打でなければ点が入らない」という状況によるものだと言われている。ただ、後述の分析結果によると錯覚に過ぎないとされている。
- 野球は9回二死から - ツーアウトと追い詰められた後、思いがけない連打や得点機が生まれ、サヨナラゲームになるること。逆転のPL、サヨナラゲーム#9回裏二死から9点差を逆転しサヨナラ、第91回選手権大会決勝戦などを参照。
- この派生で、9回二死3ストライクからというシーンもあり、これは3ストライク目のボールを捕手が完全捕球せず、それによる振り逃げで得点を許すことを指す。振り逃げ#阪神 対 広島などを参照。
なお、加藤英明名古屋大学大学院教授らが2005年プロ野球公式戦データを基にして取った統計によると、「チャンスを逃すとピンチあり」「大量得点をした次の試合は打てない」は錯覚であるという。「人は印象が強いと、本当は頻繁に起きていないことでも確率が高いと思い込みがちだ。通説にも錯覚がかなりあるのではないか」と加藤は話している[33]。
プロ野球編集
- 前述の中日ドラゴンズの優勝ジンクスは、1954年日本一時の造船疑獄による吉田内閣退陣、1974年優勝時の田中金脈問題による田中内閣退陣、1982年優勝時の鈴木内閣退陣、1988年優勝時のリクルート事件(翌年竹下内閣退陣、昭和天皇崩御)、1999年の(中日が優勝を決めた日に)東海村JCO臨界事故、2004年の新潟県中越地震、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)(2010年と2011年にリーグ優勝し連覇)など古くからささやかれており、メディアで言及されるケースも多い[34]。中日ドラゴンズは3の付く年と5の付く年は日本シリーズに出場したことはない。
- ロッテは年の下2ケタが「0」か「5」だと好成績を残す。1974年以外の優勝は全て「0」か「5」の年の優勝であり、2004年から始まったプレーオフ/クライマックスシリーズも該当の年は全てファイナルステージに進んでいる。
- 読売ジャイアンツが優勝した年、またはその翌年は景気が悪くなる。
- 昭和50年代以降においては、巨人が優勝した年またはその翌年において、日経平均株価が大きく下落する年が重なっているというもの[35]。
- ただし、巨人は2リーグ制以降寅年には優勝出来ないというジンクスもある(唯一の優勝は1リーグ制時代の1938年秋。ただし同年の優勝決定戦では春優勝の大阪タイガースが巨人に4連勝で勝利[36]、加えて大阪タイガースの春秋成績を合算すると巨人の合算を上回っていた。その後1950年松竹、1962年阪神、1974年中日、1986年広島、1998年横浜、2010年中日)。また「元号の一の位が9の年」にも優勝出来ない(転じて「日本シリーズに出場出来ない」)というジンクスがある(昭和29年中日、昭和39年阪神、昭和49年中日、昭和59年広島、平成9年ヤクルト、平成19年優勝→クライマックスシリーズで中日に敗退、平成29年広島(クライマックスシリーズでDeNAに敗退))。
- 2010年以降のパ・リーグで、福岡ソフトバンクホークス以外の球団が日本シリーズに進出すると、翌年は大失速して下位に沈む。
- このケースでの最高順位は2016年に優勝した北海道日本ハムファイターズの翌年5位で、残りのケース(2010年の千葉ロッテマリーンズ、2012年の北海道日本ハムファイターズ、2013年の東北楽天ゴールデンイーグルス)は全て、翌年は最下位に終わっている。
- 2リーグ制導入以降、西暦の末尾が5の年は必ず在阪・元在阪球団がリーグ優勝を決めている(南海→南海→阪急→阪神→オリックス→阪神→ソフトバンク)[37][38]。
- 阪神タイガースは全国高等学校野球選手権大会の開催中は成績が悪くなる。
- →死のロードを参照。
- マーティ・ブラウン監督(元広島東洋カープ・東北楽天ゴールデンイーグルス監督)が退場すると勝つ[39] が、翌試合は負ける[40]。
- 千葉ロッテマリーンズで選手の応援・記念弁当を作ると、その後故障や成績不振に見舞われる。
- →弁当の呪いを参照。
- 週刊ベースボールに特集された選手・チームはプロ・アマ問わず絶不調に陥る(週ベの呪い)[41]。
- 埼玉西武ライオンズは所沢移転以降、8の付く年は優勝して9の付く年は優勝できない。しかし2018年にパ・リーグを制覇し、2019年に連覇を達成したことからこのジンクスは破られた。また、球団創設から2009年までの9の付く年は1度も優勝できなかったが、2019年に連覇を達成したことで9の付く年では初めての優勝となった。しかし、2019年はクライマックスシリーズで敗退したため、「9の付く年は日本シリーズに進出できない」というジンクスとしては継続中である。
- クライマックスシリーズにおいて、埼玉西武ライオンズは北海道日本ハムファイターズ相手でないと突破できない。
- 埼玉西武ライオンズが偶数年にドラフト3位で指名した野手は大成しやすい(2004年・片岡易之、2008年・浅村栄斗、2010年・秋山翔吾、2012年・金子侑司、2014年・外崎修汰、2016年・源田壮亮)。
- 2007年以降のクライマックスシリーズ以降の偶数の年の日本シリーズのうち、閏年ではリーグ優勝球団同士が多く、FIFAワールドカップの年ではリーグ優勝ではない球団が日本シリーズによく参戦する。
- 日本シリーズにおいて、ホークス(南海→福岡ダイエー →福岡ソフトバンク)は読売ジャイアンツでないと倒せない。日本シリーズにおいてホークスは読売ジャイアンツに対しては3勝9敗(南海時代1勝8敗、ダイエー時代1敗含む)だが、それ以外のセ・リーグ5球団に対しては8勝無敗(対阪神3勝(南海、ダイエー時代各1勝)、中日2勝(ダイエー時代1勝)、東京ヤクルト、横浜DeNA、広島東洋各1勝)。
- 2リーグ制導入以降、パ・リーグは丑年では1度も日本一を達成していない(1961年・1973年・2009年巨人、1985年阪神、1997年ヤクルト)。また1リーグ制時代も、1937年春巨人・秋大阪タイガース(大阪が優勝決定戦勝利)、1949年巨人と、後のパ・リーグ所属球団が優勝したことはない。
- 2リーグ制導入以降、セ・リーグの東京の球団は寅年では1度も優勝していない(1950年松竹(当時の本拠地は京都市の衣笠球場)、1962年阪神、1974年中日、1986年広島、1998年横浜(セ・リーグ寅年唯一の日本一)、2010年中日)
- 9の付く年では同年代内での9年前の0年と同じリーグが日本一になることが多い。
- 東北楽天ゴールデンイーグルスはFIFAワールドカップや冬季オリンピックの年になったら最下位で終わる。また、閏年は最下位になったことはないがBクラスで終わり、その翌年はAクラスに入れる。
- オリックス・バファローズは日曜日に開催される試合には弱い(魔の日曜日)
- 大阪ドームで開催されるポストシーズンには、ビジターチームの勝率が圧倒的に高い(9勝3敗)。また、そのステージ/シリーズをビジターチームが必ず制する。
高校野球編集
- 全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)で花咲徳栄高等学校に勝った学校は優勝しやすい[43]。補足として、2015年から18年までの4年間は、花咲徳栄に勝ったチームまたは3回戦までの同じ組の勝者(開幕前の抽せん会で3回戦までの組み合わせが決まる2017年以降)が必ず決勝戦に勝ち上がっている(2017年は花咲徳栄が優勝)。100回大会(2018年)で花咲徳栄は2回戦で横浜高校に敗れたが、横浜を破りこの組を制した金足農業が決勝戦に勝ち上がった。
- 大阪桐蔭は決勝に進出すると勝つ。また、ジャニーズ事務所のアーティストが朝日放送グループ(テレビ朝日系各局で放送の一部の地方大会とBS朝日を含む)の選手権大会中継・「熱闘甲子園」イメージソングを担当した過去2回の大会(2014年・96回=関ジャニ∞(エイト)「オモイダマ」と2018年・100回=嵐「夏疾風」)でともに優勝している。
- 夏の甲子園の3回戦で富山代表の高岡商業に勝った大阪勢は優勝する(69回大会のPL学園、100回大会の大阪桐蔭、101回大会の履正社)[44]。
- 優勝旗は白河の関を越えない - 日本の高校野球で言われている、東北地方・北海道勢は優勝できないというジンクス[45]。東北地方・北海道と西日本を比較すると、気温差や積雪の影響で冬場の練習環境に格差があったためであるが、2004年夏・第86回選手権大会で、南北海道代表の駒大苫小牧の優勝によりこのジンクスは打ち破られ、さらには津軽海峡まで一気に飛び越えた[46]。とはいえ、2017年時点においても春・夏を通して東北勢の優勝は未だなく、そのため東北では「優勝旗は白河の関を越えていない」とされている[47]。
- 夏の宮崎大会は連覇出来ない。 - 宮崎県代表は他県と比べて連続出場が非常に少なく、1963年と1964年に出場した宮崎商のみであり、単独の県大会になってからは連続出場校が出ていない。
- 2010年以降、全国高等学校野球選手権大阪大会において、履正社は大阪桐蔭でないと倒せない。
競馬編集
- 南関東公営競馬の的場文男騎手は東京ダービーに過去27回挑戦し、2着が8回あるものの未勝利で、「南関東の七不思議(のひとつ)」と言われている[48]。
- 弥生賞ディープインパクト記念で優勝した馬は皐月賞では勝てない[49][50]。
- 武豊が有馬記念に出場しなかった翌年は震度7の大きな地震が起こりやすい(阪神淡路大震災・東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)・熊本地震)。
- プリンシパルステークス・青葉賞を使うと日本ダービーでは勝てない。
- 主戦騎手からの乗り替わりがあった馬は日本ダービーでは勝てない[51]。
サッカー編集
- 前田の呪い - 前田遼一がシーズン初ゴールを決めた相手チームは、必ずJ2降格となる。デスゴールなどとも呼ばれる。
- 2007年 - 2012年まで、6年連続で起こった。対象チームは2007年ヴァンフォーレ甲府、2008年東京ヴェルディ、2009年ジェフ千葉、2010年京都サンガ、2011年モンテディオ山形、2012年ガンバ大阪[52]。2012年11月30日放送のNHKおはよう日本のスポーツコーナーなど、ガンバ大阪のJ2降格が現実味を帯びるにつれ、取り上げられる機会が多くなった。
- なお、2013年のシーズン初ゴールを決めた相手は浦和レッズだったが、浦和は残留し、ジンクスは破れた。逆に前田の所属するジュビロ磐田がJ2降格となった。
- 2014年、磐田はJ2での戦いとなり、前田はカマタマーレ讃岐相手にゴールを決めたが、讃岐はJ2に残留した。2015年は、前田がFC東京に移籍し、浦和レッズ相手にシーズン初ゴールを決めたが、浦和も残留。2016年はベガルタ仙台相手にシーズン初ゴールを決めている。しかし、仙台も残留となった[53]。
- サッカー日本代表で背番号1を付けたゴールキーパーはFIFAワールドカップのピッチに立てなかったが[54]川島永嗣がこのジンクスを破った。
- サッカー日本代表が初出場した1998 FIFAワールドカップ以降、日本代表はグループリーグ敗退と決勝トーナメント進出を交互に繰り返している。具体的には8の倍数年の2年前の大会(1998年、2006年、2014年の大会)ではグループリーグで敗退し、2年後の大会(2002年、2010年、2018年の大会)では決勝トーナメントに進出している[55]。
- 1993年以降に生まれた日本代表選手は「アジアの大会で勝てない世代(どこかで敗退する)」と言われていたが、2016年1月26日、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権の準決勝でイラクを破って五輪出場を決め[56]、4日後の決勝でも韓国を破って同大会に優勝した[57]。
- ミリヴォイェ・ノヴァコヴィッチが退団したチームは、翌年J2に降格する。これまで所属した大宮アルディージャ、清水エスパルス、名古屋グランパスの3チームは全て降格した。
日本以外のジンクス編集
- 天候
- 災難
- 中国や韓国でも、日本同様数字の『4』は『死』を連想させる忌み数として避けられる。中国語(『スー(si)』)、韓国語(『サー(사、sa)』)でも、『四』と『死』の発音が同じためだとされる。
- 麻雀のスーカンツ(四槓子)は、中国では死棺子=棺桶と同じ発音になるため、「槓々和(カンカンフー)」と言い換えられている[60]。
- 「交響曲第9番」を作曲すると死ぬ。→「第九の呪い」
- 西暦で20の倍数の年に実施される選挙で選出されたアメリカ合衆国の大統領は、暗殺や病死などで任期を完うできない。→「テカムセの呪い」
- ロシア革命以降の旧ソ連・ロシアの最高権力者は、頭髪の薄い人物と頭髪の多い人物が入れ替わりに就いている。→「つるふさの法則」
- ロシアで人に物を送る際に刀や刃物など縁が切れるとされ縁起が良くない。
- 魔の8月 - ロシアに関連する大事件は8月に発生するということをこう呼ぶ[61]。オスカー型原子力潜水艦の沈没事故(2000年)、2004年ロシア航空機爆破事件、南オセチア紛争におけるグルジア軍の南オセチア侵攻(2008年)など[61]。
- ジミー・カーターと会談した独裁者はそれから間もなくして亡くなる[62]。レオニード・ブレジネフ、朴正煕、金日成らがあたる[62]。
- 11月9日には、ドイツの歴史を変える大事件が起こる。→「運命の日」
- 世界選手権自転車競技大会で優勝しマイヨ・アルカンシエルを獲得した者は、翌年成績がガタ落ちしたり不幸に見舞われる(マイヨ・アルカンシエル#アルカンシエルの呪い)。
- FIFAワールドカップで優勝した国の監督は、自国出身。
- FIFAワールドカップにおいて前年にバロンドールを受賞した選手を擁する国は優勝できない(「バロンドールの呪い」とも)→バロンドール#ジンクスを参照。
- ペレのW杯優勝予想は外れる。またペレが躍進をすると予想した若手は伸び悩む。→ペレ#ペレの呪いを参照。
- FIFAワールドカップ優勝国は次回大会で苦戦する。過去連続優勝は1934年イタリア大会・1938年フランス大会を連覇したイタリアと、1958年スウェーデン大会・1962年チリ大会を連覇したブラジルの2カ国のみだが、その両国も連覇の次の大会(ただしイタリアは第二次世界大戦による中断を挟んだ1950年ブラジル大会)ではいずれもグループリーグ敗退に終わっている。特に近年、2006年ドイツ大会優勝のイタリアが2010年南アフリカ大会でグループリーグ敗退に終わって以降、3大会連続で前回大会優勝国がグループリーグ敗退に終わっている[63]。
- マスターズ・トーナメントのパー3コンテストで優勝した選手は、マスターズ本戦で優勝できない[64]。
- 影響力のあるミュージシャンは27歳で急死する。主にブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、カート・コバーンが挙げられ、彼らは27歳クラブ(通称「愚者のクラブ」)と呼ばれる。2011年にはエイミー・ワインハウスが、やはり27歳で急死した。
- マッデンNFLでパッケージの表紙を飾った選手は大ケガをするかスランプに陥る。→マッデンの呪い
メジャーリーグベースボール編集
- ベーブ・ルースを放出したボストン・レッドソックスはワールドシリーズで優勝できない(バンビーノの呪い)。しかし2004年にワールドシリーズを制覇し、ジンクスは破られた。
- シカゴ・カブスはリーグ優勝・ワールドシリーズ出場ができない(ヤギの呪い)。しかし2016年にリーグ優勝・ワールドシリーズ進出を果たし、さらにワールドシリーズを制覇したことでジンクスは破られた[65][66][67]。
- シカゴ・ホワイトソックスは2005年にワールドシリーズを制覇するまで、「ブラックソックスの呪い」というジンクスも存在した。
- キャプテンエディーの呪い
- 名選手、名監督にならず[69] - 選手時代に活躍したり著名になった者が、指導者としても優れているとは限らない。
- リーグチャンピオンシップシリーズを4連勝で突破すると、ワールドシリーズでは勝てない。
- リーグチャンピオンシップシリーズが4戦先取制になった1985年以降、4連勝で突破した8チーム(2017年現在)のうちワールドシリーズを制覇したのは1995年のアトランタ・ブレーブスのみである[70]。
- アメリカ合衆国大統領選挙の年のワールドシリーズで、アメリカンリーグ所属チームが勝てば共和党が、ナショナルリーグ所属チームが勝てば民主党が勝利する確率が高い[71]。
脚注編集
- ^ “Iynx”. Theoi Greek Mythology. 2019年6月17日閲覧。
- ^ “売(う)り家(いえ)を唐様(からよう)で書く三代目”, 大辞泉(Yahoo!辞書), 小学館, ISBN 978-4095012124 2010年4月3日閲覧。.
- ^ “いみかず 【忌(み)数】”, 大辞林(goo辞書) (第二 ed.), 三省堂, (1995-11-03), ISBN 4-385-13902-4 2010年4月3日閲覧。.
- ^ さらに翌2009年には新型インフルエンザが世界的に流行している。
- ^ 混迷都知事選!“本命浮上”東国原が勝てないジンクスとは? - 政治・社会 - 夕刊フジ2011年2月23日。議員は許されないが、知事など首長は地元在住でなくてもよい。地方自治法にも知事を地元住民に限定する規定はない
- ^ ジンクス的中で宿泊施設に打撃 - 岡山日日新聞 2009年9月12日
- ^ W杯直後の国政選は与党敗北=安倍首相、ジンクス破れるか 時事通信 2014年6月14日配信
- ^ a b c “【安倍政権考】子年は政変を繰り返すか 首相一族は過去に受難”. 産経新聞 (2020年1月7日). 2020年9月27日閲覧。
- ^ a b c “ジンクスまた「ねずみ年の首相辞任」戦後7回中6回”. 日刊スポーツ (2020年8月28日). 2020年9月27日閲覧。
- ^ a b 日本テレビ (2020年9月17日). “昨夜、菅内閣が正式に発足”. 日テレNEWS24. 2020年9月27日閲覧。
- ^ a b 酉年に政変あり!?安倍首相も意識するジンクス多数 自民党の野党転落…応仁の乱も - デイリースポーツ 2017年10月12日
- ^ 蓮舫氏「酉年は政治動く」選挙準備呼びかけ - 日本経済新聞 2016年12月21日
- ^ 「政変の年」といわれる酉年の過去の出来事を検証してみた - まいじつ 2016年12月31日
- ^ 小池百合子都知事 ドン内田との「代理戦争」千代田区長選の行方 - 週刊朝日 2017年1月18日
- ^ NEWSポストセブン(2016年11月27日)
- ^ 日経MJ(日経流通新聞)が1972年度以降毎年実施する「専門店調査」によると、1972年度 - 1976年度は第一家庭電器、1977年度 - 1979年度は第一産業(現:エディオン)、1980年度 - 1996年度はベスト電器、1997年度 - 2000年度はコジマ、2001年度以降はヤマダ電機が業界トップ
- ^ ビック、コジマ提携に不気味なジンクス - 日本経済新聞 電子版(会員限定) 2012年5月25日
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- ^ 【MLB】剛腕チャップマンが人類初の時速170キロに挑む!!
- ^ ジンクス通りに敗れ去ったタイガース。ワールドシリーズの隠れた法則とは? - Number Web : ナンバー
- ^ 【乾坤一筆】ワールドシリーズ王者と米大統領選の不思議な関係