ジンチョウゲ
ジンチョウゲ(沈丁花)とは、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。チンチョウゲとも言われる。漢名:瑞香、別名:輪丁花。 原産地は中国南部で、日本では室町時代頃にはすでに栽培されていたとされる。雌雄異株だが、日本にある木は雄株が多く、雌株はほとんど見られない。挿し木で増やす。赤く丸い果実をつけるが、有毒である。花の煎じ汁は、歯痛・口内炎などの民間薬として使われる。
ジンチョウゲ | |||||||||||||||||||||
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![]() ジンチョウゲの花
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Daphne odora Thunb. (1784) | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ジンチョウゲ(沈丁花) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Winter Daphne |
2月末ないし3月に花を咲かせることから、春の季語としてよく詠われる。つぼみは濃紅色であるが、開いた花は淡紅色でおしべは黄色、強い芳香を放つ。枝の先に20ほどの小さな花が手毬状に固まってつく。花を囲むように葉が放射状につく。葉の形は月桂樹の葉に似ているが月桂樹よりも軟弱。
名前の由来編集
沈丁花という名前は、香木の沈香のような良い匂いがあり、丁子(ちょうじ、クローブ)のような花をつける木、という意味でつけられた。学名の「Daphne odora」の「Daphne」はギリシア神話の女神ダフネにちなむ。「odora」は芳香があることを意味する。
品種編集
関連項目編集
ジンチョウゲ科には、他に下記などがある。
- セイヨウオニシバリ Daphne mezereum
- カラスシキミ Daphne miyabeana
- オニシバリ Daphne pseudomezereum
- ガンピ Diplomorpha sikokiana
- ミツマタ Edgeworthia chrysantha
- 木の一覧