スカンディナヴィア十字

北欧地域でよく見られる十字の旗

スカンディナヴィア十字(スカンディナヴィアじゅうじ、スカンディナヴィア・クロス、Scandinavian Cross)またはノルディック・クロス(Nordic Cross)は、北欧地域でよく見られる十字

スカンディナヴィア十字の国旗

左側に交点が寄った横長の十字であり、国旗や地域の旗などに用いられている。デンマークの国旗が基になっている。

歴史 編集

13世紀、北欧諸国は領地拡大とキリスト教の伝道のため、北方十字軍の遠征を行った。1219年、当時のデンマーク王・ヴァルデマー2世エストニアに侵攻した際、赤地に白の十字が描かれた旗が空から舞い降りてきたという言い伝えをもとに、デンマーク国旗がつくられた[1]

14世紀末に成立したカルマル同盟は、黄色地に赤の十字が描かれた旗を用いた[1]。この連合から離脱したスウェーデンは青地に黄色の十字の旗を使用し、ノルウェーフィンランドアイスランドもそれぞれ自国の国旗を制定する際にノルディック・クロスを採用した[1]

国旗における使用例 編集

軍旗における使用例 編集

地域の旗における使用例 編集

民族、政党、組織における使用例 編集

その他 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c 村井誠人、大溪太郎『一冊でわかる北欧史』河出書房新社〈世界と日本がわかる 国ぐにの歴史〉、2022年、244-245頁。ISBN 978-4-309-81114-7