スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス
スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(Scuderia Cameron Glickenhaus LLC.)とは、アメリカ合衆国のレーシングカーコンストラクター・スポーツカーメーカー。略して「グリッケンハウス」または「SCG」とも呼ばれる。
国籍 |
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本拠地 | アメリカコネチカット州ダンベリー |
創設者 | ジェームズ・グリッケンハウス |
チーム代表 | ジェームズ・グリッケンハウス |
カテゴリ | WEC、ル・マン24h |
公式サイト | [1] |
2022年のFIA 世界耐久選手権 | |
エントリー名 | グリッケンハウス・レーシング |
レーサー |
708号車![]() ![]() ![]() ![]() |
マシン | 708. スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス・007 LMH |
タイヤ | ミシュラン |
概要編集
映画監督のジェームズ・グリッケンハウスの自動車趣味が高じて2004年に立ち上げられた。息子のジェシーや妻のメグを含む家族たちも経営に関わっており、社名の「キャメロン」はメグの姓に由来している。エンブレムは自由の女神の松明をSCGの3文字が取り囲む形となっている。
当初はローラやフェラーリをベースとした自分用のワンオフの公道モデルを作成するのみであったが、2011・2012年にエンツォフェラーリの改造車である『P4/5ピニンファリーナ』をベースとしたSCG 002[1]、2015~2019年にはイタリアのポディウム・アドバンスド・テクノロジーズ社の協力の下に設計・開発・製造をすべて独自に行なったSCG 003でニュルブルクリンク24時間レースに参戦し、人々の耳目を集めるようになった。
オフロードレースにも挑戦し、バハ1000では2019-2020年にクラス2で優勝を飾っている。
2021年にはFIA 世界耐久選手権(WEC)で始まったル・マン・ハイパーカー(LMH)クラスの初年度から2台体制で参戦。エントラント名は「グリッケンハウス・レーシング」でチームオペレーションはポディウム・アドバンスド・テクノロジーズが主導し、名門ヨースト・レーシングがサポートしている。ル・マン24時間レースでは初のル・マンながら総合4-5位で2台完走を果たした[2]。
車両一覧編集
- SCG 001 - ローラ・T70にエアコンとパワーウィンドウを取り付け、公道向けに改造したモデル。「サーキットを走った後、家まで乗って帰れるレーシングカー」という、ジェームスの夢を初めて叶えた1台である。
- SCG 002 - ジェームスがピニンファリーナの協力のもとにエンツォフェラーリを改造して誕生した、P4/P5ピニンファリーナのレース仕様版。『P4/P5コンペティツィオーネ』とも呼ばれる。当初はフェラーリのエンブレムのままでレースしていたが、フェラーリの法務局からロイヤリティを要求されたため、以降は独自のエンブレムを取り付けるようになったという。
- SCG 003 - 初の独自開発のスーパーカー。詳細は当該記事を参照。
- SCG 004 - ニュルでの知見をフィードバックして開発された、003の発展モデル。2020年ニュル24時間に参戦。
- SCG Boot -バハ1000マシンを公道向けにモディファイした2ドアまたは4ドアモデル。GM製スーパーチャージャー付き6.2リッターV8を搭載する[3]。
- SCG 006 - ロングノーズ・ショートデッキスタイルの、オープンカータイプも含むモデル。Boot同様スーパーチャージャー付き6.2リッターV8を搭載する。
- SCG 007 LMH - WECのLMハイパーカークラス用に開発されたレースモデル。詳細は当該記事を参照。
脚注編集
- ^ チームオペレーションはアルファロメオのセミワークスであるN-テクノロジーズ
- ^ ル・マン初参戦で4、5位入賞のグリッケンハウス。短いFCYが「表彰台のチャンスを潰した」とデラーニAUTOSPORTS Web 2021年8月29日閲覧
- ^ [https://glickenhausracing.com/scg-boot SCG BOOT: BEGINS WHERE THE ROAD ENDS]スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス公式サイト 2021年8月29日閲覧
参考文献編集
Scuderia Cameron Glickenhaus: The Full HistoryHK MOTORCARS 2021年8月29日閲覧