スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧

ウィキメディアの一覧記事

この項目は、スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧である。

モルトウイスキー編集

主要なシングルモルト・ウィスキー編集

大麦麦芽のみを原料とし、1つの蒸留所の原酒からつくられるもの。

ハイランドモルト編集

北ハイランド産編集

 
グレンモーレンジ
 
クライヌリッシュ
 
ダルウィニー
バルブレア(Balblair
バルブレア蒸留所製造。風味は「軽く華やか」と評される。熟成の早さが特徴の一つで、かつては5年物のオフィシャルが販売されていた[1]。ブレンデッドウイスキー「バランタイン」を製造する会社が蒸留所を所有していた時期には同酒の原酒として使用されていた[2]
クライヌリッシュ (Clynelish)
クライヌリッシュ蒸留所製造。シルクのようななめらかさとスパイシーさを併せ持ち、「深く静かな余韻が残る」と評される[3][4]。伝統的にスペイサイドモルトの「グレンリベット」と並び称される銘酒で、かつては供給が追い付かないほどの人気を誇った[4]。ブレンデッド・ウイスキー「ジョニー・ウォーカー」金ラベルの原酒[3]
ダルモア(Dalmore
ダルモア蒸留所製造。パワフルな風味を持ち[5]ながら、加水すると「まろやかな桃の風味」がすると評される[3]。ボトルに描かれている牡鹿はダルモア蒸留所のかつてのオーナーであったマッケンジー家の副紋章[6]
ダルウィニー (Dalwhinnie)
ダルウィニー蒸留所製造。穏やかな味わいが特徴。ブレンデッドウイスキーの「ブラック&ホワイト英語版」、「ロイヤル・ハウスホールド」の原酒[7]。年間生産量130万トンのうち、シングルモルトとして出荷されるのは5%に満たない[8]
グレンモーレンジ (Glenmorangie)
グレンモーレンジ蒸留所製造。風味は複雑かつ華やかで、「香りのデパート」と評される[8]。製品はすべてシングルモルトで、ブレンド用には一切供給されていない。仕込み水は硬水で、「良質のモルトウイスキーは軟水から作られる」という常識を覆した。熟成に使用する樽はすべて自ら原木を買い付け、ケンタッキー・バーボンを詰めたバーボン樽である[9]。スコットランドで最も飲まれているシングル・モルトである[8][10]
グレンオード(Glen Ord
グレンオード蒸留所製造。マイルドな口当たりが特徴。ブレンデッドウイスキー「デュワーズ」の主要原酒[8]
プルトニー(Pulteney
プルトニー蒸留所製造。潮や海藻の香りが漂う風味が特徴[11]。ブレンデッドウイスキー「バランタイン」を構成する「魔法の7柱」のひとつ[12]
ロイヤル・ブラックラ(Royal Brackla
ロイヤル・ブラックラ蒸留所製造。柑橘系の香りとラムレーズンのような甘味が特徴の食後酒[13]
スペイサイド(Speyside
スペイサイド蒸留所(en)製造。麦芽の乾燥にピートを使用していない[14]
ドラムーイッシュ(Drumguish
スペイサイド蒸留所製造[15]
ティーニニック(テナニヤック)(Teaninich
ティーニニック(テナニヤック)蒸留所製造。風味は「華やかで厚みがある」と評される[16]。ウイスキー・リキュール「ドラムビュイ」の原酒の一つ[17]
トマーチン(Tomatin
トマーチン蒸留所製造。風味はドライでパワフル。同名のブレンデッドウイスキーもあり、そちらのほうが知名度が高い[16]

南ハイランド産編集

アバフェルディ(Aberfeldy
アバフェルディ蒸留所製造。まろやかで飲みやすいと評される。アバフェルディ蒸留所の近くには赤リスの生息地があり、15年物のラベルには赤リスの絵が描かれている[18]
ブレアアソール(Blair Athol
ブレアアソール蒸留所製造。清冽さとまろやかさ、ほのかな甘みを併せ持つ[19]。蒸留所の近くを流れる小川アルト・ダワー・バーンはゲール語で「カワウソの川」を意味し、ユナイテッド・ディスタラーズ社が販売するブレアアソールのラベルにはカワウソの絵が描かれている[20]
ディーンストン(Deanston
ディーンストン蒸留所製造。風味は薬品ぽい[21]
エドラダワー (The Edradour)
エドラダワー蒸留所(en)製造。香りは蜂蜜のように甘く、舌触りはとろけるようだと評される[22]。ただし、近年は化粧品のような香りがするようになったという指摘もある。シングルモルトの出荷量は年間2万4000本ほど[19][23]
グレンゴイン (Glengoyne)
グレンゴイン蒸留所製造。麦芽の風味を純粋に引き出すため、乾燥にピートを全く用いない。ウイスキー評論家の土屋守によると軽さとコクを併せ持ち、加水すると和食にも合う[24]
グレンタレット (Glenturret)
グレンタレット蒸留所製造。バニラ香のするオイリーでフルーティーな風味をもつ[25]。グレンタレット蒸留所で生産されるウイスキーのほとんどがシングルモルトとして出荷される[26]
タリバーディン(Tullibardine
リバーディン蒸留所製造。ソフトでフルーティー。仕込み水の水源はミネラルウォーター「ハイランド・スプリング」と同じ。

東ハイランド産編集

アードモア(Ardmore
アードモア蒸溜所製造。飲み口はソフトで風味に甘味がある。ビームサントリーのブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ・ハイランド・クリーム英語版」、「ティーチャーズ・ロイヤル・ハイランド」などの原酒[27]
フェッターケアン(Fettercairn
フェッターケアン蒸留所製造。ヘーゼルナッツのような風味が特徴。蒸留所を所有するホワイト&マッカイグループのブレンデッドウイスキー「ホワイト&マッカイ」の原酒[28]
グレンカダム(Glencadam
操業停止中のグレンカダム蒸留所製造。風味はクリーミー。ブレンデッドウイスキー「バランタイン」や「スチュワート・クリーム・オブ・バーレイ」の原酒として用いられている。流通量は少ない[29]
グレンドロナック (Glendronach)
グレンドロナック蒸留所製造。華やかと評される風味が特徴。かつては熟成をシェリー樽で行ったものとバーボン樽の一空き樽で行ったものの2種類を販売していたが、現在は両者をヴァッティングさせたものが主力[30]。ブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ」のメイン原酒[31]
グレンギリー(Glen Garioch
グレンギリー蒸留所製造。バニラ、ナッツ、バーブとかすかなピート臭いがする[32]、個性的なモルトと評される[33]
グレングラッサ
グレングラッサ蒸留所(enn)製造。その風味はリンネルリノリウムにたとえられる。ブレンデッドウイスキー「フェイマス・グラウス」や「カティサーク」、「ラングス」の原酒として用いられている。シングルモルトの流通量は少ない[34]
ノックドゥー(Knockdhu)、アンノック(An Cnok
ノックドゥー蒸留所(en)製造。ディスティラーズ・カンパニー・リミテッド社時代にはブレンデッドウイスキー「ヘイグ」の原酒として生産されておりシングルモルトは流通していなかったが、1989年にオーナーが代わってから販売されるようになったノックドゥーはノッカンドオ、カードゥと混同されがちなため、1993年以降はアンノックという商品名を使用している。風味は濃厚かつパワフルと評される[35]
マクダフ(Macduff
マクダフ蒸留所製造。麦芽の風味がする。1972年にウィリアム・ローソン社が買収して以降、同社のブレンデッドウイスキー「ウィリアム・ローソンズ」の原酒に用いられている[36]
ロイヤル・ロッホナガー (Royal Lochnagar)
ロイヤル・ロッホナガー蒸留所(en)製造。ペパーミント系の濃厚な香りとクリーミーな味が特徴。生産されるウイスキーのほとんどはブレンデッドウイスキー「Vat 69英語版」や「ジョン・ベグ・ブルーキャップ」などの原酒に用いられている。ヴィクトリア女王ボルドー産のワインにロイヤル・ロッホナガーを数滴混ぜて飲むのを好んだという[37]

西ハイランド産編集

 
オーバン
ベンネヴィス(Ben Nevis
ベンネヴィス蒸留所製造。ウォッシュチーズのような香りが加水によりフローラルな香りに変化する[38]
オーバン (Oban)
オーバン蒸留所製造。ハイランドとアイラ・モルトの中間のような性格で、絶妙なバランスをもつと評される[39]
アードナムルッカン(Ardnamurchan)
インディペンデント系ボトラーズであるアデルフィ社所有。初蒸留は2014年。ウィスキーとしての商品展開は2021年以降を予定[40]

フォレス産編集

ベンロマック(Benromach
フォレス地区、ベンロマック蒸留所製造。フレッシュかつ繊細、リッチな風味をもつ。熟成にはジャック・ダニエルのバーボン樽かオロロソシェリーの樽を使用している[38]

エルギン産編集

ベンリアック(Benriach
ベンリアック蒸留所製造。トフィーのような甘さが特徴。ブレンデッドウイスキーの「クィーン・アン」、「サムシング・スペシャル」の原酒。オフィシャルは1994年に初めて発売された。大麦麦芽の一部を自家製麦でまかなっている[41]
グレンバーギ(Glenburgie
グレンバーギ蒸留所製造。ラムレーズンのような香りとバニラのような味が特徴[42]。ブレンデッドウイスキー「バランタイン」に用いられ、同酒を構成する「魔法の7柱」のひとつに数えられる[43]。仕込み水の確保に苦労していることから生産量は少ない[44]
グレンエルギン(Glen Elgin
グレンエルギン蒸留所(en)製造。ソフトな口当たりが特徴。蒸留所をホワイトホース社が所有している関係からホワイトホースの原酒として使用されている。かつては12年物のオフィシャルボトルのラベルに白馬が描かれていた[45]
グレンロッシー(Glenlossie
グレンロッシー蒸留所製造。白檀のような香りが特徴。グレンロッシー蒸留所の再留釜のラインアームには精留器が取り付けられており、これによりエタノール濃度が高く口当たりの軽いニュースピリッツが作られる。ブレンデッドウイスキーの「ヘイグ」と「ディンプル」の主要原酒[46]
グレンマレイ(Glen Moray
グレンマレイ蒸留所(en)製造。かつてはブレンデッドウイスキーの原酒として評価が高かった半面個性に乏しかったが、1999年に白ワイン樽を熟に用いるようになってから個性の弱さが払拭されたと評されている[47][48]
リンクウッド (Linkwood)
リンクウッド蒸留所製造。軽くまろやかで飲みやすく、伝統的に「入手できる最上のモルトの一つ」と評されている[49]。蒸留所敷地内の池に白鳥が飛来することにちなみ、ラベルには白鳥が描かれている[47]
ロングモーン (Longmorn)
ロングモーン蒸留所製造。ラム酒のような香りとドライでスパイシーな味が特徴で、ブレンデッドウイスキーの原酒としてマッカランやグレンファーに匹敵する評価を得ている。ブレンデッドウイスキーの「クィーンアン」や「サムシングスペシャル」の原酒として用いられている[50]
マノックモア(Mannochmore
マノックモア蒸留所製造。色がレモンのように薄い。大麦麦芽と仕込み水はグレンロッシーと同じものが用いられており、グレンロッシーと同様にブレンデッドウイスキーの「ヘイグ」と「ディンプル」の主要原酒として用いられている。ただし、マノックモアの再留器には精留器が取り付けられていない[51]
ミルトンダフ(Miltonduff)
ミルトンダフ蒸留所製造。軽く洗練された風味が持ち味。ブレンデッドウイスキー「バランタイン」を構成する「魔法の7柱」のひとつ[52]

バッキー産編集

インチガワー(Inchgower
バッキー地区、インチガワー蒸留所(en)製造。チョコレートの香りと塩辛さが特徴[53]。インチガワー蒸留所を所有しているのはアーサー・ベル&サンズ社で、同社のブレンデッドウイスキー「ベル」の原酒としても使用されている[54]

キース産編集

シングルトン(Singleton
オスロスク蒸留所(en)製造。豊かな香りとまろやかな味をもつ。多くのシングルモルトの銘柄名は蒸留所名と同じであるが、オスロスクという語の発音はスコットランド人以外には難しいため、発音しやすいようこの名がつけられた。熟成にはシェリー樽で熟成したものとバーボン樽で熟成したものとを混合してさらに2年間熟成させる手法(ダブル・マリッジ)が用いられている。仕込み水は大変質の高い軟水[55]
オルトモア(Aultmore
オルトモア蒸留所製造。果実のような風味とドライな味が特徴で、第一級の食前酒と評される。ブレンデッドウイスキー「デュワーズ」と「ロバート・ハーベイ」の原酒[56]
グレンキース(Glen Keith
グレンキース蒸留所(en)製造。リンゴあるいは洋梨の風味を持つ。かつてはすべてブレンデッドウイスキーの製造に用いられ、オフィシャルのシングルモルトの発売が開始されたのは1994年のことである[57]
グレントファース(Glentauchers
グレントファース蒸留所製造。フィノシェリーまたはバナナのような香りを持ち、コクがある。ブレンデッドウイスキー「ブラック&ホワイト」や「ロイヤルハウスホールド」の原酒。オフィシャルボトルは発売されていない[58]
ストラスアイラ (Strathisla)
ストラスアイラ蒸留所製造。熟したリンゴの香りが特徴の食後酒。ブレンデッドウイスキー「シーバス・リーガル英語版」の主要な原酒の一つ[59]
ストラスミル(Strathmill
ストラスミル蒸留所製造。熟した果実のような香りと、スパイシーで鋭い味を持つ。ほとんどが「J&B」などのブレンデッドウイスキーの原酒として用いられるため、シングルモルトはほとんど流通していない[60]

ローゼス産編集

グレングラント (Glen Grant)
グレングラント蒸留所(en:Glen Grant distillery)製造。ラベルには同蒸留所の創業者であるグラント兄弟の肖像が描かれている。5年ものから40年ものまで、様々な熟成期間を経たボトルが流通しており、「グレングラントを集めただけでバーが開ける」といわれる。イタリアでのシェアはスコッチ・ウイスキー中最大で、同国ではシングルモルトといえばグレングラントの5年物を指す。世界全体での売り上げはシングルモルト中第2位。スコッチ・ウイスキー史上初めて発売されたシングルモルトであり、また初めてスコットランド以外で発売されたスコッチ・ウイスキーでもある。仕込み水にはピートの影響が強く出ており、グレングラントそのものよりも黒いといわれるほど黒い。風味はソフトで軽い[61]
グレンロセスGlenrothes
グレンロセス蒸留所製造。シェリー樽を主に使用したエレガントかつリッチなフレーバーが特色。ブレンデッドウイスキーの原酒として評価が高く、98%が原酒としてブレンデッドウイスキー「カティサーク」「フェイマスグラウス」などに使用される[62]
グレンスペイ(Glen Spey
グレンスペイ蒸留所製造。草のような風味を持つ。ブレンデッドウイスキーの「J&B」や「スペイロイヤル」、ヴァッテッドモルトの「ストラススペイ」の主要な原酒である。シングルモルトの流通量は非常に少ない[63]
スペイバーン(Speyburn
スペイバーン蒸留所(en)製造。風味はドライ、ライト、シャープと評される。1991年にインバーハウス社が蒸留所を所有するようになってから安価な10年物が流通するようになった[64]

ダフタウン産編集

 
バルヴェニー
 
グレンフィディック
アルタベーン(Allt-á-Bhainne
アルタベーン蒸留所[1]製造。ほとんどがブレンデッドウイスキー「シーバス・リーガル」などの原酒として使用されるため、シングルモルトの流通量は非常に少ない[65]
ダフタウン(Dufftown
ダフタウン蒸留所(en)製造。生産されたうちの99%がブレンデッドウイスキーに用いられるため、シングルモルトの流通量は非常に少ない。風味は軽くドライ[66]
グレンダラン(Glendullan
グレンダラン蒸留所(en:Glendullan distillery)製造。風味は軽くフルーティー。ブレンデッドウイスキー「オールド・パー」の主要な原酒。エドワード7世が愛飲したことで知られる[67]
グレンフィディック (Glenfiddich)
グレンフィディック蒸留所製造。1960年、ブレンデッドウイスキー用に生産していたウイスキーをシングルモルトとして発売。当初同業者の物笑いの種となった試みは見事成功し、「世界で一番飲まれているシングルモルト」となった。世界全体でのシェアはおよそ35%にのぼる[68]
バルヴェニー (Balvenie)
バルヴェニー蒸留所製造。ふくよかでコクのある風味が特徴。スペイサイドだけでなく、全モルトウイスキーを代表する銘柄の一つ。大麦麦芽や仕込み水は隣接するグレンフィディックと同じものを使いながら、仕上がりは大きく異なる。大麦麦芽の一部は自家栽培、自家製麦したものである。新樽とフィノシェリーで熟成させたものを混ぜ、オロロソシェリーの樽で熟成させるという製法がとられている[69]
モートラック(Mortlach
モートラック蒸留所(en)製造。フルーツ香がする。ブレンデッドウイスキー「ジョニー・ウォーカー」の原酒[70]
ピティヴェアック(ピティヴィアック)(Pittyvaich
操業停止中のピティヴェアック蒸留所(en)製造。ダフタウン蒸留所に似せて作られた施設を用いて生産されているにもかかわらず、仕上がりはダフタウンと大きく異なる。風味はスパイシー[71]

リベット産編集

 
ザ・グレンリベット
ブレイヴァル(Braeval
甘い香りとまろやかさが特徴。オフィシャルは流通していない[72]
ザ・グレンリベットThe Glenlivet
ザ・グレンリベット蒸留所製造。花のような香りと深みのある味わいが特徴。熟成工程の3分の1をシェリー樽を用いて行う[73]
タムナヴーリン(Tamnavulin
タムナヴーリン蒸留所製造。リベット地区で作られるシングルモルトの中で最も口当たりが軽いとされる[74]
トミントール(Tomintoul
トミントール蒸留所製造。リキュールのような甘さをもち、加水するとルバーブのような香りがする。スペイサイドモルトの中でも最も口当たりがウイスキーの一つ[75]
タムナヴーリン(Tamnavulin
1966年創業。正式名称はタムナヴーリン・グレンリベット蒸留所。前身は紡績工場[76]。1995年5月に閉鎖されるも、経営権がホワイト・アンド・マッカイからUnited Breweries Groupの酒造部門に移されて施設を一新した上で、2007年7月に操業を再開した。

スペイサイド・モルト(スペイ川中流域他産)編集

 
アベラワー
 
カードゥ
 
クラガンモア
 
グレンマレン
 
マッカラン
 
ノッカンドオ
アベラワー (Aberlour)
アベラワー蒸留所製造。ラムレーズン、バニラエッセンスのような香りが特徴。1986年に国際ワイン&スピリッツ大会で金賞を受賞。この時、かつて仕込み水を汲んでいた聖ダンスタンの枯れ井戸から水が湧いたという逸話がある[77]。熟成中のウイスキーにバグパイプを聴かせていたこともある[78]
バルミニック(バルメナック)(Balmenach
バルミニック蒸留所製造。ヘザーハニーの香りと、ドライな味が特徴[79]
ベンリネス(Benriness
ベンリネス蒸留所製造。蒸留の際、発酵もろみの一部を3回蒸留することで軽い仕上がりを引き出している[80]
カードゥ(Cardhu
カードゥ蒸留所製造。飲み口は軽く甘い。ジョニー・ウォーカーの主要な原酒のひとつ[81]
クラガンモア (Cragganmore)
クラガンモア蒸留所製造。香り豊かで飲む口はソフト。ブレンデッドウイスキー「オールド・パー」の主要な原酒[82]
クライゲラキ(クライゲラヒ)(Craigellachie
クライゲラキ蒸留所製造。フルーティーな風味をもつ。ブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」の主要な原酒。シングルモルトとして流通するのは全生産量の1%ほどである[83]
ダルユーイン(Dailuaine
ダルユーイン蒸留所製造。ドライでホット、スパイシーな風味が特徴[84]
インペリアル(Imperial
インペリアル蒸留所製造。香りは軽く、味わいは穏やか。オフォシャルのシングルモルトは販売されていない[85]
グレンアラヒー(Glenallachie
グレンアラヒー蒸留所製造。軽い香りが特徴。キャンベル社のブレンデッドウイスキー「クラン・キャンベル」、「キングス・ランサム」、「ハウス・オブ・ローズ」などの原酒である[86]
グレンファークラス (Glenfarclas)
グレンファークラス蒸留所製造。甘さとピートの煙臭を併せ持つ。現在では少ない家族経営されている蒸留所の1つ。熟成にはシェリー樽を用いている。モルトウイスキーの愛好家として知られたサッチャー元首相は、グレンファークラス105(105プルーフ(エタノール濃度60%以上))を愛飲していると公言していた[87]
ノッカンドオ (Knockando)
ノッカンドオ蒸留所製造。ラム酒のような香りを持つ。熟成が完了したウイスキーのみ瓶詰めする方針がとられており、ボトルには熟成年数ではなく蒸留年と瓶詰が行われた年が明記されている。12年ないし15年物が多い。ブレンデッドウイスキー「J&B」の主要原酒[88]
マッカラン (Macallan)
マッカラン蒸留所製造。シェリー香りと、コンソメスープにたとえられる果実の味わいが特徴[89]。ブレンデッド用のモルトウイスキーとして高い評価を得ており、「シングルモルトのロールスロイス」との評価もある。熟成に使うシェリー(ドライ・オロロソ)樽を自ら製造し、シェリー酒業者に無償貸与することで確保している[90]
タムドゥー(Tamdhu
タムドゥー蒸留所製造。香りはおとなしく味わいはまろやか。麦芽の自給率は100%である。ブレンデッドウイスキー「フェイマスグラウス」の主要原酒[91]
トーモア(Tormore
トーモア蒸留所製造。軽さと華やかな甘さを併せ持つ。蒸留所の職人はその味を「現代風モルト」と評している。ブレンデッドウイスキー「ロングジョン」の原酒[92]

ローランド・モルト編集

オーヘントッシャン (Auchentoshan)
オーヘントッシャン蒸留所製造。スコッチ・ウイスキーの中で唯一、3回の蒸留行われる。そうすることでアルコールの純度が高くなり、柔らかくクセがない風味に仕上がる。ハイランドモルトと比べ「やや個性に乏しい」とも評される。2回目の蒸留を後留といい、初留、後留、再留にはそれぞれ1時間、5時間、9時間がかけられる[93]
ブラッドノック (Bladnoch)
ブラッドノック蒸留所製造。風味はデリケートで、「ローランドモルトにしては骨太でビッグ」と評される[94]
グレンキンチー (Glenkinchie)
グレンキンチー蒸留所製造。軽くドライでかつ香り豊かと評される[95]。かつてはラマルミュアーの丘陵地の泉の水とキンチー川の水を仕込み水に使っていた[95]が、水質汚染の懸念から現在は前者のみを使用している[96]
リトルミル(Littlemill
リトルミル蒸留所製造。同蒸留所は操業停止中。色合いは白ワインに[97]、香りは濡れた段ボールオートミールにたとえられる[98]
ローズバンク(Rosebank
ローズバンク蒸留所製造。同蒸留所は1993年に操業を停止している。オーヘントッシャンと同様、3回蒸留が特徴の一つで、かつての8年もののラベルには3つの単式蒸留器が描かれていた。上水道(水源はキャロン・バレー貯水池)の水を仕込み水にしている[99]

アイラ・モルト編集

現在稼働している8つの蒸留所のほか、1983年に閉鎖されたポートエレン産のウイスキーも市場に流通している[100]。キルホーマンを除いて蒸留所が海辺に建てられている影響からヨード臭がし、さらにピート由来のスモーキーさをもつ[101]。有名なブレンデッドウイスキーには少なくとも5%のアイラ・モルトが混ぜられているといわれる[102]。北部で製造されたものは風味が重く、南部で製造されたものは軽い傾向にある[103]。2014年にはインダール湾沿いにおいてガートブレック蒸留所の建設が進められ、2015年に蒸留開始、2018年以降出荷を予定している。[104][105]2018年にはアードナホー蒸留所が建設予定である。[106]

 
アードベッグ
 
ボウモア
 
ブルイックラディ
 
カリラ
 
ラガヴーリン
 
ラフロイグ
アードベッグArdbeg
アードベッグ蒸留所製造。ピートの煙臭の濃度は全モルト中最高の50-55ppm[107]。ブレンデッドウイスキー「バランタイン」に用いられ、同酒を構成する「魔法の7柱」のひとつに数えられる[108]。モルトウイスキーとしての流通量は少ない[109]
ボウモア(Bowmore)
ボウモア蒸留所製造。食後酒として飲まれる[107]。シェリー樽由来の香りとハーブ様の香り、酸味を含む煙香があいまった風味をもち、アイラモルトの中では中間的な重さをもつとされる[107]。日本のビームサントリーが所有している。
ブルイックラディ(Bruichladdich)
ブルイックラディ蒸留所製造。アイラモルトの中では仕込み水のピート臭が軽く、さらに釜の上部が非常に細い単式蒸留器を用いて製造されることから、軽くドライでクリーンな風味を基本とする[110]。ただし近年煙香が強め(40ppm)の製品も試作されている[111]
ブナハーブン(Bunnahabhain)
ブナハーブン蒸留所製造。仕込み水のピート臭が軽く、さらに麦芽乾燥にピートをほとんど用いないことからピートの煙臭は控え目で、アイラモルトの中で最も軽いとされる[112]。アメリカで人気が高い[111][113]ジョージ・ブッシュ(父)が大統領であった当時、ホワイトハウスのパーティで必ず供されたと伝えられる[111][113]。かつてエジンバラのスコッチ・ウィスキー・ヘリテージ・センター(ウイスキー博物館)土産物コーナーで最もよく売れるウィスキーであったという[113]。ブレンデッドウイスキー「カティサーク」や「フェイマスグラウス英語版[114]、「ブラックボトル英語版[111]の原酒の一つ。
カリラ(Caol ila)
カリラ蒸留所製造。煙香とヨード香が強く、辛みをもつのが特徴[115]。もともとはもっぱらジョニーウォーカーなどディアジオ社が製造するブレンデッドウイスキーの原酒として生産され、モルトウイスキーは入手困難であったが、1989年にオフィシャルが発売され流通するようになった[116]
キルホーマン(Kilchoman)
キルホーマン蒸留所製造。初蒸留は2005年12月[117]
ラガヴーリン(Lagavulin)
ラガヴーリン蒸留所製造。アイラモルトの特徴であるピートの煙臭とヨード臭に加え、なめらかさを併せ持つ。ブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」の原酒で、オフィシャルも発売されている(16年物が主流)。ホワイトホースを販売するホワイトホース者の創業者ピーター・マッキーはラガヴーリン蒸留所でウイスキーの製法を学んだ[118]
ラフロイグ(Laphroaig)
ラフロイグ蒸留所製造。テネシー産バーボンのファーストフィルを使って熟成される。その風味は薬品、消毒液、タールにたとえられることがあり、好みが分かれるとされる。世界各地の免税コーナーでの売れ行きが最もよいモルトウイスキーである。チャールズ皇太子愛飲の酒としても知られ、シングルモルトとして初めてプリンス・オブ・ウェールズ御用達の勅許状が与えられた[119]
ガートブレック(Gartbreck)
2015年に蒸留開始、2018年以降出荷を予定している。[104]
アードナホー(Ardnahoe)
2018年建設完了予定。[120]
ポートエレン(Port Ellen)
ポートエレン蒸留所製造。同蒸留所は1983年に操業を停止しモルトスターに転業したが、製造されたシングルモルトの在庫は残されている[121]。風味はドライでピートの煙香がする[122]

キャンベルタウン・モルト編集

 
スプリングバンク
 
ヘーゼルバーン
 
ロングロウ
スプリングバンク(Springbank
スプリングバンク蒸留所製造。全てのモルトウイスキーの中で最も塩味が強いと評される[123]。発酵もろみの一部について蒸留を3回行う。本酒の12年ものは、1983年にタイムズ誌が主催した試飲会で1位を獲得している[124]。「ウエスト・ハイランド」の銘がついた商品は希少価値が大変高いことで知られる[125]
ロングロウ(Longrow
スプリングバンク蒸留所製造。名はかつてキャンベルタウンにあった蒸留所から。蒸留は2回で、麦芽の乾燥をピートのみを燃料に用いて行い[126]、スプリングバンクと比べてピートの煙臭が強い[127]
ヘーゼルバーン(Hazelburn
スプリングバンク蒸留所製造。名はかつてキャンベルタウンにあった蒸留所から。蒸留は3回で、麦芽乾燥にピートを一切用いない[126]
キルケラン (Kilkellan)
グレンガイル蒸留所製造。本酒を用いたブレンデッドウイスキーに「ミッチェルズ」がある[128]
グレンスコシア (Glen Scotia)
グレンスコシア蒸留所製造。ふくよかで甘い味をもち、かすかにピートの煙臭がする[129]

アイランズ・モルト編集

アイランズ・モルトは、アイラ島以外の島で製造されているものを指す。各蒸留所が島にあるという地理的な要素に基づく分類であることから、その風味の性格は十人十色で在り、アイランズ・モルト全般に共通する特徴は見られない[130]

 
ハイランドパーク
 
タリスカー
ハイランドパーク (Highland Park)
ハイランドパーク蒸留所製造。シェリー香とかすかなピートの煙香、ドライさのバランスのよさが持ち味[122]。ウイスキー評論家のマイケル・ジャクソンは本酒を「全モルトウイスキー中、もっともオールラウンダーで秀逸な食後酒」と評する。19世紀後半に高い評価を得るようになった[131]ブレンデッドウイスキー「フェイマス・グラウス」の原酒の一つ[132]
アイル・オブ・アラン (Isle of Arran)
アイル・オブ・アラン蒸留所製造。麦芽の甘さとフレッシュさ、クリーミーさを併せもつ風味が特徴。加水するとスパイシーさに加え、かすかなほろ苦さが出る[133]
アイル・オブ・ジュラ (Isle of Jura)
アイル・オブ・ジュラ蒸留所製造。麦芽の乾燥にピートを全く用いない。風味は甘口で軽い[133]
スキャパ (Scapa)
スキャパ蒸留所製造。ラムレーズンやバニラエッセンスにたとえられる濃厚な香りが特徴で、加水するとフルーティーな甘い香りに変化するという。ピートの影響でチョコレートのような色をした仕込み水を使用。また、麦芽を乾燥させる際にピートを全く使用しない[134]。ブレンデッドウイスキー「バランタイン」に用いられ、同酒を構成する「魔法の7柱」のひとつに数えられる[135]
タリスカー (Talisker)
スカイ島に位置し、アイランズ・モルトの中でも、割と著名な製造元。タリスカー蒸留所は、現在、スカイ島に存在する唯一のウィスキー蒸留所であり、特徴は「舌の上で爆発するような」、「フルーティかつ、強烈なスパイシー風味」[136]
宝島」「ジキル博士とハイド氏」等の著作で知られる英国の文豪、ロバート・ルイス・スティーブンソンが愛飲し、KING OF DRINKS(酒の王者)の称号を与えた事でも有名。
IWSCの最優秀シングル・モルト賞とゴールド・メダル、WWA 世界最優秀シングル・モルト賞、USC Extraordinary賞など、品評に置いて数々の賞を受賞し、ウィスキー業界の中でも、特に高い評価を受けている蒸留所である。
トバモリー(Tobermory
トバモリー蒸留所製造。レデイグと異なり、麦芽乾燥の燃料にピートを使用しない。ヨード臭と塩味が特徴[137]。なお、「トバモリー」とは、かつてはトバモリーのシングルモルトに、ジュラ島やスカイ島のシングルモルトをヴァッティングさせた商品の名称であった[138]
レダイグ(Ledaig
トバモリー蒸留所製造。蒸留所がバーン・スチュワート社に買収されてから販売されるようになった。ビートの煙臭いが強いのが特徴とされる[137]

ヴァッテッドモルト編集

大麦麦芽(モルト)のみを原料とし、複数蒸留所の原酒の混合でつくられるもの。

ベリーズ・オール・モルト(Berry's All Malt
ベリー・ブラザーズ&ラッド社製造[139]
ブレアモア(Blairmhoe
カーマイケル・アンド・サンズ社製造。15種類以上のモルトウイスキーをヴァッティング[139]
チーフティンズ・チョイス(Chieftain's Choice
スコティッシュ・インデペンデント・ディスティラーズ社製造。熟成期間が12年以上のモルトウイスキーだけをヴァッティング[139]
グレントロミー(Glentoromie
西ハイランド、スペイサイド蒸留所製造[14]
グレン・タナー(Glen Turner
グレン・タナー・ブレンディング社製造。ヴァッティングのためにおよそ100の蒸留所と契約をしている[140]
オーブライアン・スペシャルルザーブ(O'BRIAN Special Reserve
ファースト・ブレンディング社製造。ヨーロッパで人気のある商品。8年物、12年物、15年物がある[140]
オールド・セント・アンドリュース・バレル(Old St,Andrews Barrel
オールド・セント・アンドリュース社製造。容器はオーク樽の形をしている[140]
ジ・インヴァーアラン(The Inverallan
インヴァーアラン社製造[140]
ポッチ・ゴー(Poit Dhubh
プラバン・ナ・リンネ社製造。ポッチ・ゴーはかつて密造に用いられた黒色の単式蒸留器を指す。冷却や低温濾過を行わない製法を採用している[139]

ブレンデッドウイスキー編集

複数蒸留所の大麦麦芽から作られたモルトウイスキーと穀物から作られたグレンウイスキーの混合からつくられる。

 
バランタイン
 
シーバス・リーガル
 
カティサーク
 
デュワーズ
 
ジョニー・ウォーカー(黒ラベル)
 
オールド・スマグラー
エンシェントクラン(Ancient Clan)
キー・モルトはトマーティン。香りはそれほど強くなく、味わいは甘め。
アスコットハウス(Ascot House
レッド・ライオン・ブレンディング社製造。アイラモルトを中心にブレンド。日本でのみ販売されている[141]
アウォード(Award
ウィリアム・ガウ社製造[141]
バランタイン (Ballantine's)
ジョージ・バランタイン&サン社製造。ミルトンダフ、グレンリベット、アードモア、グレンバギー、グレンタッチャー、トーモア、グレンカダム、ラフロイグなど40種類以上のモルトと、4種類のグレーンがブレンドされている。味わいはソフトで甘い。売り上げは全ブレンデッドウイスキー中第3位[142]
バークレイ(Barclays
バーン・スチュワート社製造[143]
ベル(Bell's
アーサー・ベル&サンズ社製造。原酒はブレアアソールなど30以上[144]。イギリスで最も販売量が多いブレンデッドウイスキー[143]
ベン・ネヴィス(Ben Nevis
ベン・ネヴィス社製造。銘柄の由来は「聖なる山」と呼ばれるベン・ネビス山から[143]
ベリーズ(Berry's Best
ベリー・ブラザーズ&ラッド社製造[143]
ブルー・ハンガー(Blue Hanger
ベリー・ブラザーズ&ラッド社製造[143]
チーフテンズ・チョイス(Chieftains's Choice
スコティッシュ・インデペンデント・ディスティラーズ社製造[145]
シーバス・リーガルChivas Regal
シーバス・ブラザーズ社製造。スコッチ・ウイスキーのプリンスと称される[146][147]。主要モルトはストラスアイラ[147]
クレイモア(Claymore
A・ファーガソン&カンパニー製造[145]
クリテリオン(Criterion
「判決の基準」を意味ずる。インヴァーゴードン・ディスティラーズ社製造[145]
カティサーク (Cutty Sark)
ベリー・ブラザーズ&ラッド社製造。銘柄名は帆船カティサークから。スコッチ・ウイスキーの中でも有数とされる淡い色合いと、シェリー樽熟成原酒によるエレガントな味わいが特徴。主な原酒はグレンロセス[148][149]
ダンファイフ(Dunfife
ウイリアム・マックスウェル社製造[145]
デュワーズ(Dewar's)
ジョン・デュワー&サンズ社製造。アバフェルディを中心に多くのハイランドモルトがブレンドされている。味わいはマイルドでスパイシー[150]
エジンバラ(Edinburgh
インヴァーゴードン・ディスティラーズ社製造[145]
フェイマス・グラウス(The Famous Grouse)
マシュー・グローヴ&サン社製造。ラベルにはスコットランドの国鳥であるライチョウ(Grouse)が描かれている。スコットランドをはじめイギリスでの人気は高く、1、2を争うといわれるほど。グレンロセス、マッカラン、ハイランドパークなど40種類以上のモルトが用いられている[151]
フィンドレーター(Findlater's
フィンドレーター製造[152]
グレン・スタッグ(Glen Stag
グレン・タラ社製造[152]
ゴールデンランド(Goldenland
インターコンチネンタル・バッカンディー社製造[152]
ゴードンハイランダーズ(The Gordon Highlanders
ウイリアム・グラント&サンズ社製造。銘柄名は同社と関係が深いザ・ゴードン・ハイランダーズ連隊に由来し、同連隊の公式ウイスキーに認定されている。原酒はグレンフィディックなど[153]
グランツ(Grant's
ウイリアム・グラント&サンズ社製造。グレンフィディック、バルヴィニー、キニンヴィーなど20種類以上のモルトが用いられている[154]
100(ハンドレッド)パイパーズ(100 Pipers
ジョセフ・E・シーグラム社製造。原酒はグレンキースなど30種類[152]
ハムレット(Hamlet
ギブソン・インターナショナル社製造。銘柄名の由来はウィリアム・シェイクスピアの悲劇『ハムレット[152]
ヘッジズ&バトラー(Hedges&Butler
ヘッジズ&バトラーリミテッド製造。イギリス王室から"Royal Scotch Whisky"とラベルに表記することを許されている[152]
ハウス・オブ・スチュアート(House Of Stuart
ハウス・オブ・スチュアート・ボンディング社製造。ラベルに名前記入欄がある[152]
インバー・ハウス(Inver House
インバー・ハウス・ディスティラーズ社製造[153]
アイル・オブ・スカイ(Isle Of Skye
銘柄名はスカイ島に由来。原酒はタリスカーなど[153]ザ・クイーンズ・シールの姉妹品[155]
J&B
ジャステリーニ&ブルックス社製造。売り上げは全ブレンディッドウイスキー中第2位。当初は「クラブ」という名で、1933年にJ&Bと改められた。36種類のモルトと6種類のグレーンがブレンドされており、主要モルトはノッカンドオ、タムドゥーなどのスペイサイドモルト。口当たりのよさが特徴[156]
ジェイムス・マーチン(James Martin's
ジェイムス・マーチン社製造。原酒はグレンマレイなど[153]
ジョニー・ウォーカー (Johnnie Walker)
ジョン・ウォーカー&サンズ社製造。世界で最も消費量の多いブレンデッドウイスキー。主要な原酒はカデュー、タリスカーなど[157]
キング・オブ・スコッツ(King of Scots
ダグラス・ラング社製造[153]
ラングス(Langs
ラング・ブラザース社製造[158]
ラングサイド(Langside
ラングサイド・ディスティラーズ社製造[158]
リズモア(Lismore
ウィリアム・ランディー社製造[158]
ロング・ジョン(Long John
ロング・ジョン・ディスティラリーズ社製造[159]
マッキンレー(Mackinlay's
チャールズ・マッキンレー社製造[159]
マリー・ボーン(Marry Born
ホッダー社製造[159]
マックギボン(Mc Gibbon's
ダグラス・マックギボン社製造[159]
ミッチェルズ (Mitchell's)
グレンガイル蒸留所製造のシングルモルト「キルケラン」を用いている[128]
オールド・アーガイル(Old Argyll
バーン・スチュアート社製造[159]
オールド・フランシス(Old Francis
シャリエリシャール社製造[159]
オールド・パー (Old Parr)
マクドナルド・グリンリース社製造。銘柄名は152歳9か月まで生きたといわれるイギリスの農夫、トーマス・パーから。「時代がどんなに変わろうとも変わらぬ品質を約束する」という意味が込められている。クラガンモアなどスペイサイドモルトを中心に構成されており、ピート香と深いコクが特徴[160]
オールド・ロイヤル(Old Royal
バーン・マッケンジー社製造。主要な原酒はディーンストン[161]
オールド・スマグラー(Old Smuggler
ジェームズ&ジョージ・ストダート社製造。スマグラー(Smuggler)は酒の密造者を意味する[161]
オールドセントアンドリュース(Old St.Andrews
オールド・セント・アンドリュース社製造。銘柄名はスコットランドのゴルフ場、ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュースから[161]
パスポート(Passport)
ウイリアム・ロングモア社製造。主要なモルトはグレンキース[161]
ロイヤル・アスコット(Royal Ascot
セント・アンドリュース・ディスティリング社製造[161]
ロイヤルカリス(Royal Chalice
ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニー社製造[161]
ロイヤル・ハウスホールド(Royal Household
ジェームズ・ブキャナン社製造。銘柄名はイギリス王室を意味し、皇太子時代のエドワード7世専用に作られたブレンデッドウイスキーを起源とする。皇太子時代の昭和天皇の訪英をきっかけに特別に許可された日本以外の国では一般に飲むことができない。主要モルトはダルウィニー。風味は洗練されていて上品[162]
ロイヤルサルート(Royal Salute
シーバス・ブラザーズ社製造。銘柄名はイギリス海軍が撃つ「皇礼砲」から。もともとはエリザベス2世の即位を記念する限定品として作られた。皇礼砲が21発の空砲であることから、21年以上熟成させたモルトのみが用いられている。容器の色には青、赤、緑の3種類があるが、これはイギリス国王の王冠の宝石の色と同じである。主要モルトはストラスアイラ。味わいはなめらかで甘く深いコクを持つ[163]
スコッツ・クラブ(Scots Club
ブルース&カンパニー社製造[164]
サムシング・スペシャル(Something Special
ヒルトン・トムソン社製造[164]
スペイサイド(Speyside
スペイサイド蒸留所を運営するスペイサイド・ディスティラリー社製造。単式蒸留器を模した容器に入れられている[165]
シンジケート58/6(Syndicate 58/6
インヴァーゴードン・ディスティラーズ社製造。18種類をヴァッティングしたモルトウイスキー65%と、2種類をヴァッティングしたグレーンウイスキー35%を配合[164]
タプローズ(Taplows
タプローズ社製造[164]
ティーチャーズ(Teacher's
ウイリアム・ティーチャーズ&サンズ社製造。主要モルトはグレンドロナックとアードモア[164]
ジ・エグゼック(The Exec
バーン・スチュワート・ディスティラーズ社製造[164]
ジ・インヴァーアラン(The Inverallan
インヴァーアラン社製造[155]
ザ・クイーンズ・シール(The Queen's Seal
イアン・マクロード社製造。アイル・オブ・スカイの姉妹品[155]
トマーチン(Tomatin
トマーチン・ディスティラリー製造[155]
ウシュクベー(Usquaebach
トゥエルヴ・ストーン・フラゴンズ社製造[166]
ウィーラック(Wee Loch)
ザ・トマーチン・ディスティラリー社製造[166]
ホワイト・ヘザー(White Heather
ホワイト・ヘザー社製造。銘柄名は「白いヒースの花」を意味する[155]
ホワイト・ホース (White Horse)
ホワイトホース・ディスティラーズ社製造。銘柄名はスコットランド独立軍の定宿で、自由独立の象徴とされるエジンバラの酒場兼旅館「ホワイトホース・イン」から。主要モルトはピート香の強いラガヴーリンで、そこにクライゲラヒ、グレンエルギンなど甘味のあるスペイサイドモルトを加えることによりピート香となめらかさを併せ持つ風味に仕上がっている[167]
ホワイトマッカイ(White&Mackay
ホワイト&マッカイディスティラーズ社製造。全スコッチウイスキーの生産量の10%を銘柄。ブレンドの質を高めるため、シェリー樽を用いたダブルマリッジ(後熟を2回行うこと)を行っている。香りは弱く、味にまろみがある[168][169]
コンパスボックス(Compassbox
2000年創業のウイスキーメーカー、コンパスボックス社のブレンデッドウイスキーには、コンパスボックス・オーククロス、ピートモンスター、アシーラなどがある[170]。同社の従来の常識にとらわれない実験的な商品展開は物議を醸したが、創業10年で60回の受賞歴をもつ。

グレーンウイスキー編集

トウモロコシ、ライ麦、小麦などの穀物を主原料に、大麦麦芽を加えて糖化・発酵させたウイスキーの熟成によって作られたもの

ブラックバレル(Black barrel
エア州にあるカーヴァン蒸留所製造のシングルグレーン。銘柄の由来は熟成に用いる樽の内側を黒く焼くことから[171]
キャメロンブリッジ(Cameronbridge
ディアジオ傘下のキャメロンブリッジ蒸留所製造のシングルグレーン[171]
ストラスクライド(strathclyde
シーバスブラザース傘下のストラスクライド蒸留所で製造[172]
ヘドニズム(Hedonism
コンパスボックス社製造[173]


脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

出典編集

  1. ^ 土屋1995、26-27頁。
  2. ^ 土屋2002、282頁
  3. ^ a b c 土屋2002、282頁
  4. ^ a b 土屋1995、62頁。
  5. ^ 土屋1995、79頁。
  6. ^ 土屋1995、78頁
  7. ^ 土屋1995、80-81頁。
  8. ^ a b c d 土屋2002、281頁。
  9. ^ 土屋1995、130-131頁。
  10. ^ 土屋1995、130頁
  11. ^ 土屋1995、200-201頁。
  12. ^ 土屋1995、16-17・200頁。
  13. ^ 土屋1995、204-205頁
  14. ^ a b 土屋2002、280頁
  15. ^ 土屋2002、280-281頁。
  16. ^ a b 土屋2002、279頁。
  17. ^ 土屋1995、228頁
  18. ^ 土屋1995、10-11頁。
  19. ^ a b 土屋2002、278頁。
  20. ^ 土屋1995、44-45頁。
  21. ^ 土屋1995、82-83頁
  22. ^ 土屋1995、86-87頁。
  23. ^ 土屋1995、86頁。
  24. ^ 土屋1995、114-115頁。
  25. ^ 土屋2002、277頁。
  26. ^ 土屋1995、144-145頁。
  27. ^ 土屋1995、18-19頁。
  28. ^ 土屋1995、88-89頁。
  29. ^ 土屋1995、88-89頁。
  30. ^ 土屋1995、98-99頁。
  31. ^ 土屋2002、276頁。
  32. ^ 土屋2002、275頁。
  33. ^ 土屋1995、110頁。
  34. ^ 土屋1995、112-113頁。
  35. ^ 土屋1995、164-165頁。
  36. ^ 土屋1995、182-183頁。
  37. ^ 土屋1995、206-207頁。
  38. ^ a b 土屋2002、273頁。
  39. ^ 土屋1995、194頁。
  40. ^ https://scotchwhisky.com/whiskypedia/1810/ardnamurchan/#/
  41. ^ 土屋1995、36-37頁。
  42. ^ 土屋1995、94-95頁。
  43. ^ 土屋1995、16-17・94頁。
  44. ^ 土屋1995、94頁。
  45. ^ 土屋1995、102-103頁。
  46. ^ 土屋1995、126-127頁。
  47. ^ a b 土屋2002、271頁。
  48. ^ 土屋1995、132-133頁。
  49. ^ 土屋1995、170-171頁。
  50. ^ 土屋1995、178-179頁。
  51. ^ 土屋1995、184-185頁。
  52. ^ 土屋1995、16-17・188頁。
  53. ^ 土屋2002、270頁。
  54. ^ 土屋1995、154-155頁。
  55. ^ 土屋1995、22-23頁。
  56. ^ 土屋1995、24-25頁。
  57. ^ 土屋1995、118-119頁。
  58. ^ 土屋1995、142-143頁。
  59. ^ 土屋1995、218-219頁。
  60. ^ 土屋1995、220-221頁。
  61. ^ 土屋1995、116-117頁。
  62. ^ 土屋2002、267頁。
  63. ^ 土屋2002、140-141頁。
  64. ^ 土屋2002、212-213頁。
  65. ^ 土屋1995、14-15頁。
  66. ^ 土屋1995、84-85頁。
  67. ^ 土屋1995、100-101頁。
  68. ^ 土屋1995、108-109頁。
  69. ^ 土屋1995、30-31頁。
  70. ^ 土屋1995、190-191頁。
  71. ^ 土屋1995、196-197頁。
  72. ^ 土屋1995、48-49頁。
  73. ^ 土屋1995、122-123頁。
  74. ^ 土屋1995、226-227頁。
  75. ^ 土屋2002、264頁。
  76. ^ 土屋1995、226-227頁。
  77. ^ 土屋1995、12-13頁。
  78. ^ 土屋2002、264頁。
  79. ^ 土屋1995、28-29頁。
  80. ^ 土屋1995、38-39頁。
  81. ^ 土屋1995、60-61頁。
  82. ^ 土屋1995、70-71頁。
  83. ^ 土屋1995、72-73頁。
  84. ^ 土屋1995、74-75頁。
  85. ^ 土屋1995、152-153頁。
  86. ^ 土屋1995、92-93頁。
  87. ^ 土屋1995、106-107頁。
  88. ^ 土屋1995、162-163頁。
  89. ^ 土屋2002、260頁。
  90. ^ 土屋1995、180-181頁。
  91. ^ 土屋1995、224-225頁。
  92. ^ 土屋1995、236-237頁。
  93. ^ 土屋1995、20-21頁。
  94. ^ 土屋1995、42-43頁。
  95. ^ a b 土屋1995、120頁。
  96. ^ 土屋2002、259頁。
  97. ^ 土屋2002、257頁。
  98. ^ 土屋1995、172-173頁。
  99. ^ 土屋1995、202-203頁。
  100. ^ 土屋2002、159頁。
  101. ^ 土屋2008/3、22-23頁。
  102. ^ 土屋1995、248-249頁。
  103. ^ 土屋1995、46頁。
  104. ^ a b フランス人が設立する新しいスコッチモルト蒸溜所、アイラ島に
  105. ^ ガートブレック蒸留所
  106. ^ https://scotchwhisky.com/magazine/features/17347/scotch-whisky-distilleries-to-open-in-2018/
  107. ^ a b c 土屋2002、287頁。
  108. ^ 土屋1995、16-17頁。
  109. ^ 土屋1995、17頁。
  110. ^ 土屋1995、50頁。
  111. ^ a b c d 土屋2002、286頁。
  112. ^ 土屋1995、52-53頁。
  113. ^ a b c 土屋1995、52頁。
  114. ^ 土屋1995、53頁。
  115. ^ 土屋1995、56頁。
  116. ^ 土屋1995、56-57頁。
  117. ^ 土屋2008/8、50-51頁。
  118. ^ 土屋2002、285-286頁。
  119. ^ 土屋1995、168-169頁。
  120. ^ https://ardnahoedistillery.com/
  121. ^ 土屋1995、198頁。
  122. ^ a b 土屋2002、285頁。
  123. ^ 土屋1995、214頁。
  124. ^ 土屋1995、214-215頁。
  125. ^ 土屋1995、216頁。
  126. ^ a b 土屋2002、187頁。
  127. ^ 土屋1995、217頁。
  128. ^ a b 土屋2008/3、73頁。
  129. ^ 土屋1995、138-139頁。
  130. ^ 土屋2008/3、24頁。
  131. ^ 土屋1995、150頁。
  132. ^ 土屋1995、151頁。
  133. ^ a b 土屋2002、284頁。
  134. ^ 土屋1995、210頁。
  135. ^ 土屋1995、16-17・210頁。
  136. ^ 土屋1995、222-223頁。
  137. ^ a b 土屋1995、230-231頁。
  138. ^ 土屋2002、283頁。
  139. ^ a b c d 橋口2000、93頁。
  140. ^ a b c d 橋口2000、94頁。
  141. ^ a b 橋口2000、120頁。
  142. ^ PAMPERO(編)2007、99頁。
  143. ^ a b c d e 橋口2000、121頁。
  144. ^ PAMPERO(編)2007、100頁。
  145. ^ a b c d e 橋口2000、122頁。
  146. ^ 橋口2000、108-109頁。
  147. ^ a b PAMPERO(編)2007、101頁。
  148. ^ 橋口2000、112-113頁。
  149. ^ PAMPERO(編)2007、102頁。
  150. ^ PAMPERO(編)2007、103頁。
  151. ^ PAMPERO(編)2007、104頁。
  152. ^ a b c d e f g 橋口2000、123頁。
  153. ^ a b c d e 橋口2000、124頁。
  154. ^ PAMPERO(編)2007、105頁。
  155. ^ a b c d e 橋口2000、129頁。
  156. ^ PAMPERO(編)2007、106頁。
  157. ^ 橋口2000、114-115頁。
  158. ^ a b c 橋口2000、125頁。
  159. ^ a b c d e f 橋口2000、126頁。
  160. ^ PAMPERO(編)2007、108頁。
  161. ^ a b c d e f 橋口2000、127頁。
  162. ^ PAMPERO(編)2007、109頁。
  163. ^ PAMPERO(編)2007、110頁。
  164. ^ a b c d e f 橋口2000、128頁。
  165. ^ 橋口2000、116-117頁。
  166. ^ a b 橋口2000、130頁。
  167. ^ PAMPERO(編)2007、111頁。
  168. ^ 橋口2000、118-119頁。
  169. ^ PAMPERO(編)2007、112頁。
  170. ^ マクリーン 2013, pp. 66.
  171. ^ a b 橋口2000、95頁。
  172. ^ マクリーン 2013, pp. 164.
  173. ^ マクリーン 2013, pp. 165.

参考文献編集

  • 土屋守『シングルモルト大全』小学館、1995年。ISBN 4-09-387170-1
  • 土屋守『シングルモルトを愉しむ』光文社〈光文社新書072〉、2002年。ISBN 4-334-03172-2
  • 土屋守『シングルモルト「超」入門 ビギナーのためのガイドブック』ソニー・マガジンズ、2008年3月。ISBN 4-7897-3252-5
  • 土屋守『スコッチウィスキー紀行』東京書籍、2008年8月。ISBN 4-487-80313-6
  • 橋口孝司『ウイスキー銘酒事典』新星出版社、2000年。ISBN 4-405-09663-5
  • 『世界の名酒事典 '96年版』講談社(編)、講談社、1995年。ISBN 4-06-207815-5
  • 『ウイスキー&シングルモルト完全ガイド』PAMPERO(編)、池田書店、2007年。ISBN 4-262-16509-4
  • チャールズ・マクリーン『世界ウイスキー大図鑑』清水真理、平林祥訳、柴田書店、2013年。ISBN 9784388353422