スタイリスティックス
スタイリスティックス(The Stylistics)はアメリカのブラックミュージックのグループ。フィラデルフィア・ソウルの主要アーティストの一つ。黒人コーラス・グループの中でも、甘く洗練されたスウィート・ソウルというスタイルが持ち味。リードのラッセル・トンプキンスJr.のファルセットを売り物として、人気グループとなった。
ザ・スタイリスティックス The Stylistics | |
---|---|
1974年、ソウル・トレイン出演時 | |
基本情報 | |
出身地 | ペンシルベニア州フィラデルフィア |
ジャンル | ソウルミュージック |
活動期間 | 1968年 - |
メンバー |
エアリオン・ラヴ ハービー・マレル ジェイソン・シャープ |
旧メンバー |
ラッセル・トンプキンス・ジュニア ジェイムズ・ダン ジェイムズ・スミス レイモンド・ジョンソン ヴァン・フィールズ ハロルド・イーバン・ブラウン バリントン・ヘンダーソン |
来歴
編集1968年結成。1971年にフィラデルフィアでデルフォニックスのプロデュースで成功を収めていたトム・ベルの力添えによりアルバム『スタイリスティックス登場』でデビュー。この中から「ストップ、ルック、リッスン」「ユー・アー・エヴリシング」「ゴーリー・ワウ」を立て続けにヒットさせた[1]。「ユー・アー・エヴリシング」と「ストップ・ルック・リッスン」は、1973年にダイアナ・ロスとマーヴィン・ゲイのデュエット・アルバム『ダイアナ&マーヴィン』でカバーされた。「ゴーリー・ワウ」は後にプリンスがカバーした。
1973年にリリースされたサード・アルバム『ロッキン・ロール・ベイビー』の収録曲「誓い」[2]は、彼らの代表曲となった。だが、この直後にトム・ベルがプロデュースから外れ、ベルから楽曲が与えられなくなる。1974年以降はヴァン・マッコイやヒューゴ&ルイージのプロデュースにより、ディスコ風の曲中心に路線変更した。それまでのソウル・ファンが離れたことでアメリカ本国では人気に陰りが見え始めた。6枚目のアルバム『サンキュー・ベイビー』収録の「愛がすべて」は、イギリスではゴールドディスクを獲得し、日本でもヒットとなった。しかし、他の多くのソウル・コーラス・グループと同様にディスコ・ブームの波を乗り切る事はできず、アメリカでのTop40ヒットは1974年の"Let's Put It All Together"が最後である。
1980年代以降はヒットに恵まれないながらも、メンバーチェンジを繰り返しながら21世紀まで地道に活動を続けている。また2004年にはオリジナルのリードシンガー、ラッセル・トンプキンスJr.がニュー・スタイリスティックス(The New Stylistics)を結成して活動中。来日公演の回数も非常に多い。
関連人物/集団
編集脚注
編集- ^ http://www.allmusic.com/album/the-stylistics-mw0000124407
- ^ 1986年には、山下達郎が『ON THE STREET CORNER 2』でカヴァーし、UCC上島珈琲のUCC缶コーヒー(現・UCCオリジナル)のテレビCMにも用いられた。テレビCMには鷲尾いさ子が出演。