スタンディング・オン・ジ・エッジ

チープ・トリックのアルバム

スタンディング・オン・ジ・エッジ』(Standing on the Edge)は、チープ・トリック1985年に発表した8作目のスタジオ・アルバム

スタンディング・オン・ジ・エッジ
チープ・トリックスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハードロックパワー・ポップ
時間
レーベル エピック・レコード
プロデュース ジャック・ダグラス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 35位(アメリカ[1]
  • チープ・トリック アルバム 年表
    ネクスト・ポジション・プリーズ
    (1983年)
    スタンディング・オン・ジ・エッジ
    (1985年)
    ザ・ドクター
    (1986年)
    ミュージックビデオ
    「Tonight It's You」 - YouTube
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    背景 編集

    デビュー・アルバム『チープ・トリック』(1977年)、出世作『チープ・トリックat武道館』(1978年)に関与したジャック・ダグラスが、再びプロデューサーに起用された。また、バンドの次作『ザ・ドクター』(1986年)のプロデューサーであるトニー・プラットが、本作ではミキシングを担当している[2]

    多くの曲をメンバーと共作したマーク・ラディス英語版は、1970年にソロ・デビューを果たした後、ドノヴァンエアロスミスのツアー・キーボーディストを務めたミュージシャンで、本作リリース後のツアーにもサポート・メンバーとして参加した[3]

    反響・評価 編集

    アメリカのBillboard 200では35位に達し、2作ぶりにトップ40入りを果たした[1]。本作からのシングル「トゥナイト・イッツ・ユー」はBillboard Hot 100で44位、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで8位を記録[1]

    日本では成功に結びつかず、『蒼ざめたハイウェイ』(1977年)以降のアルバムとしては初めてオリコンLPチャート入りを逃す結果となった[4]

    本作リリース当時、大森庸雄は「よりヘヴィ・メタリックなビッグ・サウンドになった」「'84年のヘヴィ・メタル・ブームからの触発もあったかもしれない」と評している[5]。また、Mike DeGagneはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「ロビン・ザンダーもリック・ニールセンも、いつものような結束力を欠いており、ソングライティングは弱く印象の薄いものになった」と評している[6]

    収録曲 編集

    1. リトル・シスター - "Little Sister" (Rick Nielsen) - 3:55
    2. トゥナイト・イッツ・ユー - "Tonight It's You" (R. Nielsen, Robin Zander, Mark Radice, Jon Brant) - 4:47
    3. シーズ・ガット・モーション - "She's Got Motion" (R. Nielsen, M. Radice) - 3:17
    4. ラヴ・カムズ - "Love Comes" (R. Nielsen, R. Zander) - 4:40
    5. ハウ・アバウト・ユー - "How About You" (R. Nielsen, R. Zander, M. Radice) - 3:00
    6. スタンディング・オン・ジ・エッジ - "Standing on the Edge" (R. Nielsen, R. Zander, M. Radice) - 4:44
    7. ディス・タイム・アラウンド - "This Time Around" (R. Nielsen, R. Zander, M. Radice, J. Brant) - 4:33
    8. ロック・オール・ナイト - "Rock All Night" (R. Nielsen, R. Zander, M. Radice, Bun E. Carlos) - 2:51
    9. カヴァー・ガール - "Cover Girl" (R. Nielsen, M. Radice) - 3:41
    10. ワイルド・ワイルド・ウィメン - "Wild Wild Women" (R. Nielsen, R. Zander, M. Radice, B. Carlos) - 4:17

    参加ミュージシャン 編集

    アディショナル・ミュージシャン

    • マーク・ラディス - キーボード

    脚注 編集

    1. ^ a b c Cheap Trick - Awards”. AllMusic. 2016年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月27日閲覧。
    2. ^ Tony Platt | Credits | AllMusic
    3. ^ Mark Radice biography - 2015年7月12日閲覧
    4. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.200
    5. ^ 日本盤CD(MHCP 2019)ライナーノーツ(大森庸雄、1985年7月)
    6. ^ DeGagne, Mike. “Standing on the Edge - Cheap Trick”. AllMusic. 2015年7月12日閲覧。