スターリン・カストロ

ドミニカ共和国の野球選手
この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はカストロ第二姓(母方の)はタティスです。

スターリン・デヘスス・カストロ・タティスStarlin Dejesus Castro Tatis, 1990年3月24日 - )は、ドミニカ共和国モンテ・クリスティ州出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBワシントン・ナショナルズ所属。

スターリン・カストロ
Starlin Castro
ワシントン・ナショナルズ #14
Starlin Castro Marlins 2018.jpg
マイアミ・マーリンズ時代
(2018年6月17日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 モンテ・クリスティ州
生年月日 (1990-03-24) 1990年3月24日(30歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手三塁手
プロ入り 2006年 アマチュアFA
初出場 2010年5月7日
年俸 $6,000,000(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴編集

プロ入りとカブス時代編集

 
シカゴ・カブス時代
(2014年5月12日)

2006年10月25日にシカゴ・カブスと契約してプロ入り。

2009年フロリダ・ステートリーグのオールスターゲームでランニング本塁打を含む4打数4安打を記録し、MVPを受賞[2]。また、オールスター・フューチャーズゲームにも選出された。同年、A+級デイトナ・カブスとAA級テネシー・スモーキーズの2球団合計で127試合に出場し、打率.299・3本塁打・49打点を記録。シーズン終了後にベースボール・アメリカ誌の有望株ランキングで、カストロはカブス傘下での最高評価を受けた[3]

2010年は開幕をAA級テネシーで迎えたが、5月7日にメジャー昇格を果たし、同日のシンシナティ・レッズ戦で初打席初本塁打でデビュー。史上初の1990年代生まれのメジャーリーガーとなると同時に、カブスの選手としてはオスカー・ギャンブル1969年に19歳でメジャーデビューして以降では最年少出場選手となった[4]。その後は、2007年からカブスの正遊撃手を務めていたライアン・テリオが二塁手に転向したこともあり、遊撃手のレギュラーを獲得。打撃でチームに貢献する一方で、ナ・リーグ2位となる27失策を記録。新人王投票では5位に終わったが、Topps ルーキーオールスターチーム英語版に選ばれた。

2011年は初めて自身初めてオールスターに選出された。この年は158試合に出場し、2年連続.300以上となる打率.307に加え、ナショナルリーグ最多の207安打を記録。21歳で最多安打を記録したのは、メジャー史上最年少であった[5]。また、1番で起用された時は打率.327・8本塁打を記録した[5]ほか、前年比で倍増以上となる22盗塁を決めた。

2012年は、前年のオフにバーで知り合った女性がレイプされたとしてカストロを訴えた為、1月に警察の取り調べを受けたが、立件されずに事なきを得た[6]。野球の方では、2年連続でオールスターに選出。8月には7年・6000万ドル(約47億1000万円)で契約延長した[7]。また、全162試合に出場したものの、打率.283・100三振はいずれも自己ワースト (当時) だった。一方で自己ベストの12三塁打・14本塁打 (当時) を放つなど、特にチャンスで長打を量産[6]し、78打点を記録した。

2013年は161試合に出場し、3年連続で相当の試合数に出場したが、打撃不振に陥って打率.245・10本塁打・44打点に終わった。また、三振は129(2016年シーズン終了時点で自己ワースト)まで増加した。走塁面でも、メジャーデビュー後初めて二桁未達だった。遊撃の守備は、3年連続ワースト[8]の22失策を喫した。

2014年は打撃面で復調し、2年ぶり3度目となるオールスターに選出された。9月2日に足首を捻挫し、故障者リスト入りしたままシーズンを終えたが、134試合の出場で打率.292・14本塁打・65打点・4盗塁・OPS0.777 (2016年シーズン終了時点で自己最高) という好成績を残した。遊撃の守備は相変わらずであり、133試合の守備機会で15失策・DRS - 7に留まった。オフの12月に母国であるドミニカ共和国ナイトクラブでの銃乱射事件に巻き込まれ、カストロが逮捕されたと報道された[9]が、これは誤報だったものの、前年のレイプ疑惑もあって評判が失墜した[9]

2015年は、若手遊撃手のアディソン・ラッセルが台頭した影響もあって、終盤には二塁手にコンバートされた。同年は151試合に出場し、打撃面では打率.265・11本塁打・69打点を記録。三振が4年ぶりに100未満まで減ったが、出塁率が2年ぶりに.300未達だった。

ヤンキース時代編集

 
ニューヨーク・ヤンキース時代
(2017年9月7日)

2015年12月8日にアダム・ウォーレンブレンダン・ライアン(ライアンは12月17日に発表)とのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[10][11]

2016年は二塁のレギュラーに固定され、151試合に出場。打率.270、自己記録を更新する21本塁打、70打点という成績を残した。守備面では、150試合で守りに就いて12失策、守備率.980だった。

2017年も二塁手としてレギュラー起用された。4月の月間打率は.352を記録するなど開幕から好調だったが、6月26日の試合で一塁への走塁の際に右ハムストリングを痛めて翌27日に故障者リスト入り。7月15日に復帰したが、同月19日の試合で同箇所を再び負傷。その後2試合に出場したものの、同月22日から再び故障者リスト入りとなった。8月25日に復帰してからはスタメンの座を守ったが、二度の故障者リスト入りの影響で自己最低の112試合の出場に留まり、ルーキーイヤーの2010年以来の規定未到達に終わった。

マーリンズ時代編集

2017年12月9日にジャンカルロ・スタントンとのトレードで、マイアミ・マーリンズと合意したと発表され[12]、12月11日に正式にホルヘ・グーズマン英語版ホセ・デバース英語版とともに移籍した[13]。移籍後にはカブス時代と同じくチームの再建期を過ごすことは望まないとして移籍志願したが、実らなかった[14]

2018年は打率.278、12本塁打、54打点、6盗塁を記録した。

2019年6月8日のアトランタ・ブレーブス戦で通算1500本安打を記録した[15]。オフの10月31日にFAとなった[16]

ナショナルズ時代編集

2020年1月7日にワシントン・ナショナルズと2年総額1200万ドルの契約を結んだ[17]。背番号はヤンキース時代に身につけた「14」。

詳細情報編集

年度別打撃成績編集

















































O
P
S
2010 CHC 125 506 463 53 139 31 5 3 189 41 10 8 4 4 29 7 6 71 14 .300 .347 .408 .755
2011 158 715 674 91 207 36 9 10 291 66 22 9 0 4 35 2 2 96 20 .307 .341 .432 .773
2012 162 691 646 78 183 29 12 14 278 78 25 13 0 5 36 5 4 100 15 .283 .323 .430 .753
2013 161 705 666 59 163 34 2 10 231 44 9 6 1 1 30 0 7 129 21 .245 .284 .347 .631
2014 134 569 528 58 154 33 1 14 231 65 4 4 0 2 35 4 4 100 18 .292 .339 .438 .777
2015 151 578 547 52 145 23 2 11 205 69 5 5 1 4 21 6 5 91 18 .265 .296 .375 .671
2016 NYY 151 610 577 63 156 29 1 21 250 70 4 0 1 5 24 1 3 118 15 .270 .300 .433 .734
2017 112 473 443 66 133 18 1 16 201 63 2 0 0 3 23 1 4 93 9 .300 .338 .454 .792
2018 MIA 154 647 593 76 165 32 2 12 237 54 6 4 0 6 48 3 0 124 18 .278 .329 .400 .729
2019 162 676 636 68 172 31 4 22 277 86 2 2 0 9 28 2 3 111 23 .270 .300 .436 .736
MLB:10年 1470 6170 5773 664 1617 296 39 133 2390 636 89 51 7 43 309 31 38 1033 171 .280 .319 .414 .733
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績編集



二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2010 CHC - - 123 183 334 27 74 .950
2011 - - 158 267 446 29 82 .961
2012 - - 162 266 465 27 97 .964
2013 - - 159 238 416 22 77 .967
2014 - - 133 148 386 15 74 .973
2015 38 47 85 6 20 .957 - 109 143 323 18 58 .963
2016 NYY 150 221 377 12 70 .980 - 3 6 6 0 2 1.000
2017 109 175 226 11 46 .973 - -
2018 MIA 150 271 349 12 77 .981 - -
2019 117 177 249 9 63 .979 45 27 76 4 8 .963 3 2 3 0 0 1.000
MLB 564 891 1286 50 276 .978 45 27 76 4 8 .963 850 1253 2379 138 464 .963
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰編集

記録編集

MiLB
MLB

背番号編集

  • 13(2010年 - 2015年、2018年 - 2019年)
  • 14(2016年 - 2017年、2020年 - )

脚注編集

  1. ^ Starlin Castro Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2020年1月10日閲覧。
  2. ^ Carrie Muskat (2009年12月4日). “Top prospects may make impact soon” (英語). MLB.com. 2015年12月9日閲覧。
  3. ^ Jim Callis (2009年11月16日). “Chicago Cubs: Top 10 Prospects” (英語). Baseball America. 2015年12月9日閲覧。
  4. ^ “Cubs call up shortstop Castro” (英語). ESPN. (2010年5月7日). http://sports.espn.go.com/chicago/mlb/news/story?id=5170714 2015年12月9日閲覧。 
  5. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2012』廣済堂出版、2012年、389頁。ISBN 978-4-331-51612-6
  6. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』廣済堂出版、2013年、398頁。ISBN 978-4-331-51711-6
  7. ^ カブス、S.カストロと7年47億円で契約延長 MLB.jp(GyaO!) 2012年8月29日
  8. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、400頁。ISBN 978-4-331-51809-0
  9. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、401頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  10. ^ Andrew Marchand (2015年12月8日). “Yanks acquire Starlin Castro to team with Didi Gregorius in infield” (英語). ESPN. http://espn.go.com/mlb/story/_/id/14324603/new-york-yankees-acquire-starlin-castro-chicago-cubs 2015年12月9日閲覧。 
  11. ^ Cash Kruth (2015年12月17日). “Yanks send Ryan to Cubs to complete trade” (英語). MLB.com. 2015年12月18日閲覧。
  12. ^ Tim Dierkes; Kyle Downing (2017年12月9日). “Yankees, Marlins Reach Deal For Stanton” (英語). MLB Trade Rumors. 2017年12月12日閲覧。
  13. ^ Bryan Hoch (2017年12月11日). “Got Giancarlo? Yanks go big: Stanton ovation!” (英語). MLB.com. 2017年12月12日閲覧。
  14. ^ 主力大量放出で揺れるマーリンズ、獲得したばかりの二塁手までトレード志願”. Full-count. 2019年9月22日閲覧。
  15. ^ Starlin Castro gets career-hit number 1500”. www.mlb.com. 2020年1月10日閲覧。
  16. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  17. ^ Zachary Silver (2020年1月7日). “Nats continue infield revamp with Starlin deal” (英語). MLB.com. 2020年1月9日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集