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スバルXV(エックスブイ)は、SUBARU(旧・富士重工業)が生産・販売するクロスオーバーSUVである。

目次

概要編集

インプレッサのクロスオーバーモデルは1997年のフォレスター誕生以降、北米ローカルのアウトバックスポーツ[注 1]を除いて長らく途絶えていた。インプレッサXVは欧州で既存車ベースのクロスオーバーSUVが注目されつつあった2010年に3代目インプレッサのクロスオーバーモデルとして誕生した。初代モデルはアウトバックスポーツが販売されていた北米市場では販売されなかったが2代目モデルは北米でも販売されている。

初代 GH系(2010年-2012年)編集

スバル・インプレッサXV(初代)
GH2/GH3/GH6/GH7型
日本仕様
販売期間 2010年6月 - 2012年2月
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン EL15型 1.5L 水平対向4気筒 DOHC AVCS
EJ20型 2.0L 水平対向4気筒 SOHC
駆動方式 FF/AWD
変速機 5速MT/スポーツシフトE-4速AT
サスペンション 前:ストラット式
後:ダブルウィッシュボーン式
全長 4,430mm
全幅 1,770mm
全高 1,520mm
ホイールベース 2,620mm
車両重量 1,230 - 1,410kg
ベース車 スバル・インプレッサハッチバック
後継 スバル・XV
-自動車のスペック表-

2010年3月の第80回ジュネーブ国際モーターショーで世界初公開された。当初、日本市場への導入時期については明確にされていなかったが、同年6月24日、インプレッサシリーズの一部改良と同時に発売された。XV単独の日本国内での月販目標は200台。

インプレッサの5ドアハッチバックがベース[1]。一体感のある造形タイプの専用フロントグリル&バンパー、サイドクラッディング、ルーフレール、ルーフスポイラーを装備し、インテリアにはブラウンをアクセントに使用している[1]

日本国内向けのグレードは1.5iと2.0iで、ノーマルモデルと同じくそれぞれに2WDAWDを設定[1]。 リヤスタビライザーの追加とダンパーの減衰力を上げることで、高いロール剛性によるスポーティな走りを実現している[1][2]。 ある種「グラベルEX」の再来ともいえる。専用サスペンションを採用しているにもかかわらず、ロードクリアランスがノーマルモデルと同じなのは「使い勝手を最優先し、車高をあまり上げないほうが都合がいいと判断したから」である[3](全高はルーフレールがあるため高くなっている)。

海外仕様のグレードはDOHC NAエンジンを搭載する2.0Rとボクサーディーゼル搭載の2.0Dの2種類となっている[4]。車高については地域により異なっており、欧州地域では日本と同じく標準車高だが、中国・ロシア・豪州・一般地域向けにはタイヤサイズの変更とサスペンションの変更によって50mm車高を上げている。これは、新興市場での悪路走破性という付加価値の提供を目指したものである[2]
2011年10月、生産終了。2012年9月、スバル・XVと名乗ってフルモデルチェンジ(後述)。

年表編集

2010年6月24日
発表、発売。
2011年10月
生産終了。それ以後は在庫対応分のみの販売となる。
2012年2月
在庫対応分が全て販売終了。


2代目 GP系(2012年-2017年)編集

スバル・XV(2代目)
スバル・XV HYBRID
GP7/GPE型
後期型 2.0i-L EyeSight
販売期間 2012年10月 - 2017年4月
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン FB20型 2.0L 水平対向4気筒 DOHC デュアルAVCS
駆動方式 AWD
モーター MA1型 3相交流同期電動機
(XV HYBRIDのみ)
変速機 CVT(リニアトロニック)
サスペンション 前:ストラット式
後:ダブルウィッシュボーン式
全長 4,450mm
全幅 1,780mm
全高 1,550mm
ホイールベース 2,640mm
車両重量 1,380 - 1,390kg(XV)
1,500 - 1,510kg(XV HYBRID)
先代 スバル・インプレッサXV
-自動車のスペック表-

2012年9月25日、販売終了から約7か月間のブランクを経てフルモデルチェンジ(10月5日販売開始)。車名を「スバル・XV」に改める。月販目標台数1000台。日本国内では先代同様、ニュースリリース等では「インプレッサXV」を名乗るが、カタログ等では「インプレッサ」の表記を使わず、単に「スバル・XV」を名乗る。スポーク部分のシルバーと周辺部分のコントラストにより、走行中・停車中で異なる表情を見せる特徴的な17インチアルミホイールや、スバル共通のアイデンティティであるヘキサゴングリルやホークアイヘッドランプのデザインを採用。SUVらしさを演出するため、最低地上高を高めの200mmに設定しているが、全高は1,550mm(オプションのルーフレール非装着時)に抑えられており、ほとんどの機械式立体駐車場に入庫できるようにしている。ボディカラーは専用色の「タンジェリンオレンジ・パール」と「デザートカーキ」を含む9色を設定。エンジンはFB20型に置換され、リニアトロニックおよびアイドリングストップを採用したことで燃費を向上し、全車「平成27年度燃費基準」を達成した。グレード体系は、「2.0i」、「2.0i-L」、先代では搭載されなかった運転支援システム「EyeSight(ver.2)」を搭載した「2.0i-L EyeSight」の3グレードを設定する。なお、新車装着タイヤについては国内仕様はコンフォートタイプ(ヨコハマ・ブルーアース)、輸出仕様はオールシーズンタイプ(ヨコハマ・ジオランダー)と分けられている。また、後述の通りスバル車初のハイブリッドモデルも用意される。

年表編集

2012年9月25日
発表。キャッチフレーズは「a new type」。
2012年10月5日
販売開始
2012年12月20日
マレーシアでのKD組立開始
2013年3月29日
ニューヨーク国際自動車ショーで、ハイブリッドモデルである「スバル XV クロストレック ハイブリッド」を発表。スバル初のハイブリッド車となる。米国市場へは2013年秋に投入される予定[5][6]
2013年6月24日
日本市場でハイブリッドモデル「XV HYBRID」を発表、同日より販売開始[7]。エンジンのFB20型は更なるフリクション低減を行ったハイブリッド専用仕様に、トランスミッションは既存のリニアトロニックをベースにプライマリープーリー後方にハイブリッド用駆動モーターを一体化した専用トランスミッションを採用。出力側にもクラッチを設けており停車時の充電も可能としている。ガソリン車と同じフルタイムAWDを採用したシンプルな構造により、低速領域でエンジンを切り離したEV走行時においてもAWDにより4輪全てにトルクを伝えることが可能となった。また、インバーターやDC-DCコンバーター等の高電圧部品とニッケル水素電池(動力用主電池)をワンユニット化し、重量部品と共にラゲッジルームのフロア下に集中配置することで車両の前後左右の重量配分や重心高、荷室容量はガソリン車と同等レベルを実現した。エンジンにはISGが採用されており、EV走行からのエンジン再始動はISGによって行われ始動時の振動を低減、エンジンオフ時にもISGでエンジン速度を調整することで振動を生じる時間を低減するなど快適性を確保している。なお通常のスターターも搭載されており、初始動時にはこのスターターが使われる。このためニッケル水素電池と2つの12Vバッテリー(補機用とISG用)の3種類のバッテリーが搭載されている。シャシーに関してもサスペンションにフリクションコントロールダンパーを追加してフリクションの変動を抑えることで微小なストロークでもダンパーの減衰が働き、乗り心地を向上。ステアリングのギア比はガソリン車よりもクイック化され、ハイブリッドカー特有の騒音に対応するため、遮音材や吸音材を追加して静粛性を高め、大型のフロアアンダーカバーの採用で空力性能の向上を図った。仕様もガソリン車と差別化され、アルミホイールは剛性を高めた専用デザインとなり、ヘッドランプのポジションランプをクリアブルーのインナーレンズとホワイトバルブに変更。リアコンビランプはテールランプの形状をヘッドランプをモチーフとした形状に替え、アウターレンズをクリア化。ボディカラーもHYBRID専用色の「プラズマグリーン・パール」を設定した。グレード体系はガソリン車と共通だが、「2.0i-L EyeSight」は標準装備のEyeSight(ver.2)に全車速追従機能付クルーズコントロール作動時にEV走行を最大限活用することで実用燃費向上に寄与する「ECOクルーズコントロール」を追加した。なお、「XV HYBRID」は全車「平成27年度燃費基準+20%」を達成する(2015年4月に新たに設けられた平成32年度燃費基準に対応し、「平成32年度燃費基準+10%」を達成)。
2013年10月29日
ガソリン車「XV」を一部改良(11月12日販売開始)[8]。前後サスペンションのダンパー減衰力を最適化したほか、遮音材の強化やエンジン作動音の低減により室内の静粛性を向上し、ステアリング周りのデザインを変更。「2.0i-L」・「2.0i-L EyeSight」に標準装備されている8ウェイパワーシートは従来からの運転席に加えて助手席にも装備され、電動パワーステアリングのチューニングや制振性能を向上した。
2014年11月25日
一部改良し、同時にガソリン車に特別仕様車「POP STAR」を発表(12月25日販売開始)[9]
内装にアクセントとして金属調の加飾を織り込み、ピアノブラック調パネルやシルバーステッチを採用。フロントセンタートレイにはUSB電源を2基備えたほか、タッチ操作可能のセンターディスプレイを搭載したSDカーナビゲーションをオプション設定した。ガソリン車の「2.0i-L」・「2.0i-L EyeSight」はメーターパネルをブルーに変更し、金属調リングも採用。中央には3.5インチカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイも採用した。さらに、ガソリン車「XV」のみの改良点として、パワーユニットの各部フリクション低減などによって燃費を向上し、SI-DRIVEを採用。ショックアブソーバーの減衰力やコイルスプリングのバネ定数の最適化といったサスペンション性能の向上や、ステアリングギア比の変更(15.5:1→14.0:1)などによって振動が少なくなり、走行性能を向上。ボディ各部への吸音材の追加やウィンドウガラスまわりの構造変更を行い、静粛性も高めた。「2.0i-L EyeSight」は標準装備の「EyeSight」を操舵支援機構のアクティブレーンキープの追加やプリクラッシュブレーキ、全車速追従機能付クルーズコントロールの性能向上などを行った改良型の「EyeSight(ver.3)」に置換した。
特別仕様車の「POP STAR」は内装に専用のカーボン調加飾パネルやオレンジステッチを採用。装備面ではサンルーフやSRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグを標準装備した。ボディカラーは専用色の「サンライズイエロー」を含む5色を設定した。
2015年4月14日
特別仕様車「2.0i EyeSight Proud Edition」・「HYBRID 2.0i EyeSight Proud Edition」を発表(「2.0i EyeSight Proud Edition」は同日より販売開始、「HYBRID 2.0i EyeSight Proud Edition」は6月1日販売開始)[10]
ベーシックグレードの「2.0i」・「HYBRID 2.0i」をベースに、「EyeSight(ガソリン車はver.3、ハイブリッド車はver.2)」とクリアビューパック(フロントワイパーデアイサー/ヒーテッドドアミラー/撥水加工フロントドアガラス)を特別装備しながらベース車の10.8万円(税込)高に抑えたXVにおけるEyeSight搭載車のエントリー仕様である。
2015年10月6日
オフィシャルウェブサイト内の専用サイトにてマイナーチェンジモデルの外観や概要を公開し、東京モーターショー2015のプレスデー当日に正式発表することを発表した[11]
2015年10月28日
正式にマイナーチェンジを発表し、同日より販売開始[12]。キャッチフレーズは「We are XV」。
外観はヘッドランプ・フロントグリル・フロントバンパーのデザインを変更したことでフロントマスクが新しくなり、ワイド感と低重心を表現した。ガソリン車は17インチアルミホイールも新デザインに変更。ガソリン車の「2.0i-L EyeSight」にはサンルーフのメーカーオプション設定を追加した。ボディカラーも一部入れ替えを行い、「ディープシーブルー・パール」とハイブリッド車専用色の「プラズマグリーン・パール」に替わり、「ハイパーブルー」と「ダークブルー・パール」のブルー系2色を追加した。内装ではピアノブラック調パネルを金属調アクセントで引き締めてコントラストを強調。シートサイドにアクセント材を追加するとともに、ガソリン車はオレンジ、ハイブリッド車はシルバーのステッチを施した。
安全面も強化し、死角検知機能・車線変更支援・後退時支援で構成された「スバルリヤビークルディテクション」と、新採用のルームミラー一体型の単眼カメラが先行車や対向車を検知してヘッドランプのロービームとハイビームを自動切替するとともに、後続車のヘッドランプなどの強い光をセンサーが検知して自動的に反射率を切り替えて眩しさを抑えるハイビームアシスト(自動防眩インナーミラー付)で構成された「アドバンスドセイフティパッケージ」をメーカーオプション設定したほか、SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンエアバッグを全車に標準装備した。
2016年5月10日
2015年4月に発売した特別仕様車「2.0i EyeSight Proud Edition」を、スバル初のBOXERエンジン搭載車スバル・1000の発売から50周年を記念した特別仕様車として装いも新たに再発売することを発表(5月31日販売開始)[13]
新仕様版では「EyeSight(ver.3)」を標準装備した「2.0i EyeSight」がベース車となり、外観はフロントグリルをメッキ加飾付ピアノブラック調に、ドアミラーをブラックカラードにそれぞれ変更。装備面では前回の仕様にも特別装備されていたクリアビューパックに加え、カタログモデルでは上級グレードでの装備となるHIDロービームランプ、運転席&助手席8ウェイパワーシート、キーレスアクセス&プッシュスタートも特別装備した。
2016年7月24日
「EyeSight」非搭載グレードの「2.0i」の注文受付を終了。なお、ベースモデルのインプレッサが5代目への移行のために同日をもって注文受付終了となったが、XVは生産・販売が継続される。
2016年7月28日
スバルテクニカインターナショナル(STI)の手によるハイブリッド車の特別仕様車「HYBRID tS」を今秋発売することを発表し、発売に先駆けて同日より先行予約を開始し、プロトタイプの車両画像と概要を公開した[14]
2016年9月20日
前述の「HYBRID tS」を発表(10月25日販売開始)[15]
XV HYBRIDをベースに、足回りはフレキシブルタワーバーをはじめとしたSTI製パーツを採用し、電動パワーステアリングに高剛性クランプスティフナー(左右)を採用。外観はスポイラー類(フロント、サイドアンダー、ルーフエンド(LEDハイマウントストップランプ内蔵))にオレンジのピンストライプを施し、17インチアルミホイールはオレンジ塗装&切削光輝仕様を採用。内装では、ブラックのウルトラスエード&本革をメインに、オレンジの合成皮革とアイボリーのトリコットをサイドに配して組み合わせ、STIロゴの型押しとオレンジステッチを施した専用シートを採用したほか、シートヘッドレスト・ドアトリム加飾・ドアアームレスト・フロントコンソール・スライド機構付コンソールリッドにオレンジステッチを施した。なお、本仕様車は架装車両のため、持ち込み登録となる。
2017年1月22日
次期型への移行に伴い注文受付を終了。以降は在庫のみの対応となる。

受賞歴編集

2012年12月12日
デザートカーキ(ext)×ブラック(int)組み合わせがオートカラーアウォード2013でグランプリ受賞[16]。スバル車が同グランプリを受賞するのはこれが初めてとなる。
2013年12月13日
XV HYBRIDで設定できるプラズマグリーン・パール(ext)×ブラック+シルバーアルカンターラ(int)組み合わせがオートカラーアウォード2014で「オートカラーデザイナーズセレクション」の「エクステリア部門賞」を受賞[17]
「オートカラーデザイナーズセレクション」とは、自動車メーカーのデザイナーが自社以外のカラー表現が最も優れているカラーデザインを互選する賞である。

3代目 GT系(2017年 - )編集

スバル・XV(3代目)
GT3/GT7/GTE型
2.0i-S
販売期間 2017年5月24日 -
(発表:2017年4月6日)
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン FB16型:
1,599cc 水平対向4気筒DOHC
FB20型:
1,995cc 水平対向4気筒 直噴DOHC
FB20型(e-BOXER仕様):
1,995cc 水平対向4気筒 直噴DOHC2018年10月-
駆動方式 四輪駆動(アクティブトルクスプリット式AWD)
モーター MA1型:交流同期電動機
(e-BOXERのみ)
2018年10月-
最高出力 FB16型:
85kW (115PS)/6,200rpm
FB20型:
113kW (154PS)/6,000rpm
2.0L(e-BOXER)
エンジン:
107kW (145PS)/6,000rpm
モーター:
10kW (13.6PS)
2018年10月-
最大トルク FB16型:
148N・m (15.1kgf・m)/
3,600rpm
FB20型:
196N・m (20.0kgf・m)/
4,000rpm
2.0L(e-BOXER)
エンジン:
188N・m (19.2kgf・m)/
4,000rpm
モーター:
65N・m(6.6kgf・m)
2018年10月-
変速機 リニアトロニック
1.6i EyeSight
リニアトロニック(7速マニュアルモード付)
1.6i EyeSight以外
サスペンション 前:ストラット式独立懸架
後:ダブルウィッシュボーン式独立懸架
全長 4,465mm
全幅 1,800mm
全高 1,550mm
1,595mm (ルーフレール装着車)
1,575mm (Advance:ルーフレール装着車)
ホイールベース 2,670mm
車両重量 1,410-1,440kg
2018年10月-
1,410-1,550kg
2018年10月-
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
-自動車のスペック表-

3代目は、「Fun Adventure」をコンセプトに、都会的で洗練されたデザインとスバルらしいSUVとしての走破性、そして世界トップクラスの安全性能を兼ね備えたクロスオーバーSUVとして開発が行われた。株式会社SUBARUへの社名変更後、初のモデルとなる。

デザインは、スバル共通のデザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」を採用。

エクステリアでは、ヘキサゴンモチーフを基本にしたフロントグリルに幾何学テクスチャーを施した。また、スバル車の共通モチーフであるポジションランプは、グリルの横バーと連続性を持たせ、BOXERエンジンのピストンのイメージを表現。さらにランプ全体を薄型でシャープな造形とする事でスポーティさを表現した。サイドはフロントフェンダーからドアパネル・リアショルダーまで繋がるラインとリアに向けて跳ね上がるドアパネル下部の2つのキャラクターラインを設け、フロントバンパー・ホイールアーチ・サイドシル・リヤバンパーには動きのある形状としたマットブラックのクラッディングを施した。リヤはコンビランプを左右に大きく張り出し、によりワイド感とシャープさを強調。また、ブラックのリヤスポイラーやリヤバンパー上のマットブラックのクラッディングにより、個性的なキャラクターを強調した。

ボディサイズは、先代モデルに対して全長が+15mm、全幅は+20mm、ホイールベースは+30mmとそれぞれ拡大。なお、全高は先代モデルと共通の1,550mm[注 2]に抑えられており、ほとんどの機械式立体駐車場に入庫できるようにしている。また、最低地上高も、先代モデル同様200mmに設定し、アプローチアングルを最適化。また、ドアは直角近くまで大きく開き、ドア開口部も広くなった。

インテリアは、ブラックとグレーを基調にオレンジステッチをアクセントとして加えた。また、インストルメントパネルは抑揚を持たせた大胆な造形に変更。シートトリムは4種類を設定した。

安全装備面では、「アイサイト(ver.3)」を先代モデルに引き続き、全車に標準装備。新たに「車線中央維持機能」を採用するとともに、ACC(全車速追従機能付クルーズコントロール)の機能強化を実施している。 また、「スバルリヤビークルディテクション」(後側方警戒支援システム)、「ハイビームアシスト」から構成される「アドバンスドセイフティパッケージ」を、先代に引き続きメーカー装着オプションとして設定している(「1.6i EyeSight」を除く)。また、運転席SRSニーエアバッグ、歩行者保護エアバッグを新採用し、全車に標準装備。先代モデルから装備済みのデュアルSRSエアバッグ、SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグと合わせ、合計7つの乗員保護用エアバッグを標準装備とした。

新プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」の採用により、操舵応答性と操舵安定性を飛躍的に向上し、車線変更時などで操舵に対してクルマがリニアに反応。併せて、衝突時のエネルギー吸収量を2代目比1.4倍に増大。ボディ構造の最適化と高張力鋼板の適切配置と相まって重量増を抑えながら全方位での衝突安全性を向上した。併せて、ボディはフレームワークを一新するとともに、プラットフォームと上屋骨格の結合強化、リアフレームとサイドシルの結合構造見直し、構造用接着剤の採用などによってボディ全体の剛性を向上し、振動騒音を抑制している。

フロントサスペンションは、クロスメンバーの構造を変更してエンジンマウント取付け部の剛性を向上し、振動を遮断。また、リヤサスペンションでは、サブフレームブッシュの形状を工夫することで、ブッシュを硬くすることなくサブフレームのロールを抑制。これにより運動性能と振動騒音の低減を両立した。また、サスペンションの取付け部剛性を高めることで、しっかりとダンパーを動かせるようにするとともに、ダンパーの減衰力を最適化。さらにリヤスタビライザーを車体に直接取り付けることでサブフレームへの入力が減り、車体の揺れを抑えている。

2.0Lエンジンの「FB20」型は燃料システムを直噴化し、約80%の部品の設計を見直すことで、燃費性能と実用域トルクの向上を実現。最高出力は、+3kw(4PS)向上し、113kw(154PS)を発生。なお、最大トルクの数値は196N・m(20.0kgf・m)で、先代からの変化はない。また、廉価版として、1.6Lエンジンの「FB16」型を新搭載した。なお、ハイブリッドモデルの「スバルXV HYBRID」は、2代目への移行で一旦廃止されていたが、2018年10月の改良時に、e-BOXER搭載グレード「Advance」として復活した[注 3]

トランスミッションは、先代に引き続きリニアトロニックを全車に搭載。「1.6i EyeSight」以外のグレードに設定されるマニュアルモードは先代の6速から、7速に進化している。

アクティブトルクスプリットAWDには、走破性をさらに高める電子制御システム「X-MODE」を新採用(「1.6i EyeSight」以外の全車)。エンジン・トランスミッション・AWD・VDCを統合制御し、4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールすることで、悪路や滑りやすい路面、下り坂で効果を発揮する。

年表編集

2017年1月23日
2017年ジュネーブ国際モーターショーに、3代目XVを出展することを発表[18]。併せて、日本国内での先行予約受付を3月9日より開始する、と発表した。
2017年3月7日
2017年ジュネーブ国際モーターショーにて新型「SUBARU XV」を世界初公開[19]。同時に、画像・主な仕様を公表。
2017年3月8日
同年3月9日より先行予約を開始すると発表[20]。国内向け5代目モデルの画像及びプロトタイプの主要諸元を公開。
2017年4月6日
フルモデルチェンジ[21]。(5月24日発売)
グレード構成は、新設定の1.6L車は「1.6i EyeSight」、「1.6i-L EyeSight」、2.0L車に「2.0i-L EyeSight」、「2.0i-S EyeSight」の合計4グレードを設定。トランスミッションは全車リニアトロニックのみの設定で、「1.6i EyeSight」を除き「7速マニュアルモード付」となる。駆動方式はアクティブトルクスプリットAWDのみの設定。
ボディカラーは、新色の「クールグレーカーキ」・「サンシャインオレンジ」に加え、先代モデルから継続設定となる「クリスタルホワイト・パール(有料色)」、「アイスシルバー・メタリック」、「ダークグレー・メタリック」、「クリスタルブラック・シリカ」、「ダークブルー・パール」、新設定の「ピュアレッド」、「クォーツブルー・パール」の全9色を設定する。
2018年9月11日
2018年10月に発表予定の改良モデルにe-BOXER搭載グレード「Advance」を追加する、と発表[22]。同時に、特設webサイトをオープンするとともに、先行予約を開始。
2018年10月11日
改良モデルを発表。同時にe-BOXER搭載グレード「Advance」を追加[23]。(10月19日発売。「Advance」のブラック内装のみ11月2日発売)
新設定の「Advance」は、水平対向4気筒2.0L直噴エンジン「FB20」型に「MA1」型モーターを組み合わせた「e-BOXER」搭載グレード。エクステリアは、クロムメッキ+シルバー金属調のフロントグリル、フロントフォグランプカバー(シルバー金属調)、サイドクラッディング(シルバー塗装)、LEDハイ&ロービームランプ(光輝プロジェクターリング)を採用。また、他グレードには設定のないLEDフロントフォグランプ、フロントバンパーガード(シルバー塗装)を専用装備とするほか、新デザインのローマウントタイプルーフレール(ブラック塗装)をメーカー装着オプションで用意[注 4]。インテリアでは、他の2.0Lエンジン搭載グレードと共通のブラック内装に加え、専用のブルー内装を設定。オレンジをアクセントとしたブラック内装に対し、トリコット/トリコット+合成皮革(ブルーステッチ)のシートをはじめ、インパネ加飾パネル(マットブルー金属調)・インナードアハンドル加飾パネル(マットブルー金属調+カーボン調加飾パネル(クリア))を採用するほか、インパネアッパートリム・表皮巻センタートレイ加飾・本革巻ステアリングホイール・シフトブーツにはブルーステッチを、また、フロアコンソールリッド・フロント&リヤドアアームレストにはネイビー表皮巻+ブルーステッチを施す点が異なる。併せて、ネイビー / ライトグレー(ブルーステッチ)カラーの専用本革シートをメーカー装着オプションで設定。装備面ではマルチインフォメーションディスプレイ付メーターを「Advance」ロゴ入りの専用デザインとしたほか、アクティブグリルシャッターを新採用した。
「Advance」のブルー内装専用ボディカラーとして、新色「ラグーンブルー・パール」を設定した。
既存グレードの改良内容として、アイサイトには「後退時自動ブレーキシステム」を採用(1.6i EyeSightを除き標準装備)。また、「アドバンスドセイフティパッケージ」を、「アイサイトセイフティプラス(運転支援)」に改称。従来通り「スバルリヤビークルディテクション」(後側方警戒支援システム)と「ハイビームアシスト」をパッケージ化しているほか、新たに「アイサイトセイフティプラス(視界拡張)」と称し「サイドビューモニター」を新設定(いずれも、1.6i EyeSightを除きメーカー装着オプション)。さらにオートビークルホールドを新設定し、全グレードに標準装備とした。
2018年11月20日
北米市場向け「クロストレック」に、スバル初のプラグインハイブリッド車「CROSSTREK HYBRID(クロストレック ハイブリッド)」を追加すると発表[24]
燃焼効率を高めた新開発の専用2.0L4気筒水平対向直噴エンジンと、2つのモーターを組み込んだ新型リニアトロニック(CVT)、荷室下に配置した大容量のリチウムイオンバッテリーを組み合わせた「SUBARU StarDrive Technology」を搭載。2018年内に米国で販売を開始する、と発表した。

車名の由来編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 初代モデルは日本市場でインプレッサグラベルEXとして販売された。
  2. ^ メーカー装着オプションのルーフレール装着時の全高は1,595mm(+45mm)となり、先代と共通の数値。なお、ルーフレールはシャークフィンアンテナとセットでメーカー装着オプションとなる(通常はポール式のルーフアンテナを標準装備)
  3. ^ SUBARUは「Advance」を「ハイブリッド」と呼称しておらず、「水平対向エンジン+電動化技術=「e-BOXER」」という表現を用いている。
  4. ^ 他グレードに設定のルーフレールは「ラダータイプ(シルバー塗装)」

出典編集

  1. ^ a b c d スバル インプレッサ シリーズを一部改良 あわせてクロスオーバーモデル「インプレッサ XV」を発売 富士重工業ニュースリリース、2010年6月24日
  2. ^ a b SUBARU IMPREZA開発プロジェクトチーム 「インプレッサ XVの紹介」『スバル技報』第37号、2010年、5-10頁
  3. ^ 【スバル インプレッサ XV】車高アップは必要ないレスポンス 2010年7月20日
  4. ^ SUBARU|Impreza SUBARU GLOBAL参照
  5. ^ “富士重工業 2013年ニューヨーク国際自動車ショーで 「スバル XV クロストレック ハイブリッド」を世界初公開” (PDF) (プレスリリース), 富士重工業, (2013年3月29日), http://www.fhi.co.jp/contents/pdf_87456.pdf 2013年3月29日閲覧。 
  6. ^ スバル、独自開発のハイブリッドモデル「XV クロストレック ハイブリッド」初公開 / 今秋発売予定の米国市場よりも日本市場に先に導入 - Car Watch 2013年3月29日閲覧
  7. ^ “SUBARU XV HYBRIDを発売” (プレスリリース), 富士重工業, (2013年6月24日), http://www.fhi.co.jp/news/13_04_06/13_06_24_89396.html 2013年6月24日閲覧。 
  8. ^ “SUBARU XVを改良” (プレスリリース), 富士重工業, (2013年10月29日), http://www.fhi.co.jp/news/13_10_12/13_10_29_92216.html 2013年10月29日閲覧。 
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  20. ^ “スバル 新型「SUBARU XV」 先行予約を開始” (プレスリリース), 富士重工業株式会社, (2017年3月8日), https://www.subaru.co.jp/press/news/2017_03_08_3771/ 
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  22. ^ “「SUBARU XV」 e-BOXER搭載モデルを公開~特設webサイトをオープン、先行予約を開始~” (プレスリリース), 株式会社SUBARU, (2018年9月11日), https://www.subaru.co.jp/press/news/2018_09_11_6225/ 
  23. ^ “「SUBARU XV」改良モデルを発表~e-BOXER搭載グレード「Advance」を追加~” (プレスリリース), 株式会社SUBARU, (2018年10月11日), https://www.subaru.co.jp/press/news/2018_10_11_6378/ 
  24. ^ “SUBARU 「CROSSTREK HYBRID(クロストレック ハイブリッド)」を米国で発表” (プレスリリース), 株式会社SUBARU, (2018年11月20日), https://www.subaru.co.jp/press/news/2018_11_20_6532/ 

関連項目編集

外部リンク編集