スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

アメリカの映画作品

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(原題: Spider-Man: No Way Home)は、マーベル・コミックスーパーヒーロースパイダーマン』をベースとした、2021年アメリカ合衆国スーパーヒーロー映画。監督はジョン・ワッツ、脚本はクリス・マッケナエリック・ソマーズ英語版、出演はトム・ホランドゼンデイヤベネディクト・カンバーバッチジェイコブ・バタロンら。

スパイダーマン:
ノー・ウェイ・ホーム
Spider-Man: No Way Home
監督 ジョン・ワッツ
脚本 クリス・マッケナ
エリック・ソマーズ英語版
原作 スタン・リー
スティーヴ・ディッコ
スパイダーマン
製作 ケヴィン・ファイギ
エイミー・パスカル
出演者 トム・ホランド
ゼンデイヤ
ベネディクト・カンバーバッチ
ジェイコブ・バタロン
ジョン・ファヴロー
ジェイミー・フォックス
ウィレム・デフォー
アルフレッド・モリーナ
トーマス・ヘイデン・チャーチ
リス・エヴァンス
ベネディクト・ウォン
トニー・レヴォロリ
マリサ・トメイ
アンドリュー・ガーフィールド
トビー・マグワイア
音楽 マイケル・ジアッチーノ
主題歌 SixTONES
Rosy」(日本語吹替版)
撮影 シェイマス・マクガーヴェイ
製作会社 コロンビア ピクチャーズ
マーベル・スタジオ
パスカル・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ソニー・ピクチャーズ リリーシング
日本の旗 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開 イギリスの旗中華民国の旗香港の旗 大韓民国の旗フランス領ギアナの旗エジプトの旗
2021年12月15日[1]
アメリカ合衆国の旗世界の旗 2021年12月17日
日本の旗 2022年1月7日
フィリピンの旗 2022年1月8日
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 2022年9月2日(エクステンデッド・カット版)[2]
日本の旗 2022年9月9日(エクステンデッド・カット版)[3]
上映時間 148分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $804,416,709[4]
世界の旗 $1,892,416,709[4]
前作 MCU
エターナルズ(2021年)
スパイダーマン
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年)
次作 MCU
ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年)
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コロンビア ピクチャーズマーベル・スタジオが共同で製作し、ソニー・ピクチャーズ リリーシングが配給する。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)に次ぐシリーズ3作目であり、「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の27作目である。

ストーリー

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの直後。クエンティン・ベック/ミステリオの策略で正体を明かされてしまったピーター・パーカー/スパイダーマン。ミステリオ殺害の容疑をかけられたピーターは、ダメージ・コントロール局に拘束され、親友のネッド、恋人のMJ、そしてメイおばさんまでもが尋問を受けてしまう。盲目の弁護士マット・マードックの尽力で不起訴となるものの、社会におけるスパイダーマンの評価は二分されてしまう。そのあおりを受け、ピーターだけでなく無関係のMJとネッドが受験したMIT(マサチューセッツ工科大学)を不当な理由で不合格とされてしまった。

追い詰められたピーターは、かつて宇宙の命運をかけて共に戦ったスティーブン・ストレンジ/ドクター・ストレンジに助けを求める。時間を司るタイム・ストーンを失ったストレンジが提案したのは、全ての人々からピーターの正体を忘れさせる呪文の行使であった。しかし、詠唱の途中でピーターが邪魔をしてしまったために呪文は失敗に終わり、ストレンジはMITに掛け合うこともせずに助けを求めてきたピーターを叱責する。

魔術に頼らずに状況の改善を図ったピーターは橋の中央でMIT副学長を発見して説得を試みるも、その最中に謎のアームを装備した男の襲撃を受ける。執拗にスパイダーマンを攻撃するオットー・オクタビアス/ドクター・オクトパスは、アイアンスパイダースーツからナノマシンを奪って自身のアームと結合させ、スパイダーマンを追い詰める。しかしナノマシンを奪ったことが仇となってアームの主導権を奪われ、戦闘はスパイダーマンの勝利に終わる。その直後、パンプキンボムの爆発と共にグライダーに乗った緑色の男、ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリンが姿を現す。呆気にとられるピーターだったが、直後にストレンジの魔術でサンクタムに転移する。ストレンジによれば、すでに捕らえられていたカート・コナーズ/リザードも含め、魔術の失敗によって「ピーターがスパイダーマンだと知る者達を、他の並行世界から呼び寄せてしまった」のだという。こうして、ピーターはMJ、ネッドと共に、他に呼び寄せられた訪問者たちを捕縛し元の世界に帰すための戦いに挑む。

ノーマンの追跡中、電気を自在に操るマックス・ディロン/エレクトロを発見、彼との戦闘中に現れた全身が砂で出来たフリント・マルコ/サンドマンも含め、捕縛に成功。さらに本来の人格を取り戻したノーマンがメイを通じてピーターに接触、サンクタムへと移送される。ストレンジが呪文を逆転させて彼らをそれぞれのユニバースに戻すよう準備をする中でピーターは、彼ら全員が「それぞれの世界のスパイダーマンと戦い、死亡する」[注 1]運命にあることを知る。ピーターは彼らを救うために、彼らの力を失わせ、善人に戻してから元の世界に戻すことを提案するが、ストレンジは運命を変えることはできないと拒否する。ストレンジと対立したピーターは、呪文を逆転させるための装置を奪って逃走。追跡するストレンジと戦闘となる。ミラー・ディメンションでの戦闘をストレンジに有利に進められるピーターだったが、数学を駆使した策略で見事ストレンジを捕らえることに成功。ストレンジをグランドキャニオンに閉じ込め、彼から奪った装置とスリング・リングをMJとネッドに託し、ピーターは訪問者たちの治療に専念する。

訪問者たちを治療すべくメイと共にハッピーのアパートを訪れたピーター。ノーマンの助力もあってオクトパスのアームの制御チップを作り直して彼の狂気を取り払い、本来のオクタビアスに戻す事に成功するが、エレクトロの治療の途中でゴブリンの人格がノーマンを支配してしまう。ゴブリンの言葉で反旗を翻したエレクトロはオクタビアスを撃破しアーク・リアクターを奪って逃走。更に全く知らない世界に対して徐々に不信感を募らせ、この場にいても自分にはメリットが無いと感じたサンドマンと最初からピーター達を信用していなかったリザードまで逃亡してしまう。必死にメイを逃がそうとするピーターだったが、ゴブリンとの死闘の末、メイを失ってしまう。死の直前のメイから「大いなる力には、大いなる責任が伴う」と伝えられたピーターは、ハッピーの決死の守りもあり、騒ぎを聞きつけたダメージ・コントロール局から逃れる。

一方、MJとネッドは偶然にもスリング・リングを用いたポータルの作成に成功。ピーターを呼び寄せようとするものの、現れたのはノーマン、オクタビアス、フリントたちの世界(=『スパイダーマン』三部作)から来たピーター・パーカー(通称ピーター2)と、コナーズとマックスの世界(=『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ)から来たピーター・パーカー(通称ピーター3)であった。彼らの助言によって、行方をくらましたピーターを発見。戦意を完全に失っていたピーターだったが、別の世界を生きるピーターたちとそれぞれが愛する者と離別したことについて語り合い、メイの遺志に敬意を表し、訪問者たちを治療して元の世界に帰すため尽力しようと決意する。

3人のスパイダーマンとMJ、ネッドは、デイリー・ビューグルの放送を利用して改装中の自由の女神にヴィラン達を誘い込む。スパイダーマン達とかつてのヴィランが戦い、サンドマンとリザードを本来のフリントとコナーズの姿に戻すことに成功する。さらにオクタビアスがスパイダーマン側に加勢し、エレクトロからアーク・リアクターを奪取し、その力を封印。遂に本来のマックスに戻す。ネッドがポータルを開いたことでストレンジがミラー・ディメンションから帰還し、ピーターたちが成したことを称賛する。しかし急襲したゴブリンのパンプキン・ボムによってストレンジの封印していた呪文が解き放たれてしまったことで次元の裂け目が生じ、マルチバースから「ピーター・パーカーを知る者」たちが大群をなして現れ始める。

ストレンジがマルチバースの扉を閉じようと試みる中、メイを殺されたピーターは挑発するゴブリンを攻撃、そのまま彼のグライダーを用いて殺害しようとするが、それを止めたのはかつてゴブリンと戦ったピーター2であった。ピーター2はゴブリンに刺されながらも彼をかばい、その姿を見たピーターはピーター3が投げた治療薬を受け取ってゴブリンに注射、ノーマンとしての人格を完全に取り戻させることに成功する。

すべての仕事を終えたピーターは、制御不能に陥ったマルチバースの侵蝕を止めるため、その中心にいる自分の記憶をすべての人々から消し去ってほしいとストレンジに伝える。共に戦ったピーターたち、最愛のMJやネッドに別れを告げ、再び出会うことを約束すると、ストレンジの魔術が行使される。こうして、この世界を訪れたすべての人物は各々の並行世界へと帰還し、そしてあらゆる人物がピーターに関する記憶を失った。

2週間後のクリスマス。ピーターはMJが働くドーナツカフェを訪れる。そこにはネッドも来店していたが、やはり二人ともピーターのことを覚えていない様子だった。ピーターは記憶を失くす前の二人と交わした約束通りに自分を思い出させようと試みるが、MJの額に残っていた傷を見て考えを改め、自らの名前を告げただけで、MJから受け取ったコーヒーを片手にその場を去った。その後、花を供えるために訪れたメイの墓では、やはりピーターの記憶を失っているハッピーと会話を交わし、メイを悼む。

その後、全てを失ったピーターは新しく借りた空っぽのアパートの一室に箱ひとつで引っ越す。警察の通信をチェックしながら、ピーターは新しく手作りしたスーツをまとい、アパートの窓から雪の降るニューヨークへと飛び出す。そう、スパイダーマンとして。

ミッド・クレジット・シーン。ひっそりとこの世界に召喚されていたエディ・ブロック/ヴェノムは、酒を飲みながらこの世界で起きた出来事を聞いていた。代金を払う直前にストレンジの魔術によってこの世界を去ったエディであったが、彼がいた場所には、ヴェノムのシンビオートの一部が残っていた。

キャスト

主な登場人物

ピーター・パーカー / スパイダーマン
演 - トム・ホランド、日本語吹替 - 榎木淳弥[5][6]
放射能を浴びたクモに噛まれ、クモの特殊能力を得た高校生にしてニューヨークのヒーローでありアベンジャーズのメンバー。前作にてクエンティン・ベック / ミステリオにスパイダーマンの正体はピーターと暴露され、更にミステリオ殺害の容疑をかけられる。
ミシェル・ジョーンズ(MJ)
演 - ゼンデイヤ、日本語吹替 - 真壁かずみ[7][6]
ピーターのクラスメイトでありガールフレンド。
ネッド・リーズ
演 - ジェイコブ・バタロン、日本語吹替 - 吉田ウーロン太[7][6]
ピーターのクラスメイトであり親友。
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ
演 - ベネディクト・カンバーバッチ[8]、日本語吹替 - 三上哲[7][6]
元神経外科医で、ニューヨークのサンクタムの魔術師。マスターの座は宇宙の命運を懸けた戦いに敗れ、消滅していた5年の間にウォンに移ってしまった。また、タイム・ストーンは失われたままとなっている。
今作ではピーターの頼みを聞き、マルチバースに接続して他者の記憶を操作する呪文を行使するが、当のピーターに妨害されて失敗に終わり、後始末を始める。

マルチバースからの登場人物

ピーター・パーカー / スパイダーマン (ピーター2)
演 - トビー・マグワイア[9]、日本語吹替 - 猪野学
ノーマン、オクタビアス、フリントらと戦った後の世界から呼び寄せられたスパイダーマン。演じたマグワイアはサム・ライミ監督のスパイダーマン三部作から続投した。
本作では他のピーターと差別化するため、「ピーター2」の愛称で呼ばれる。
他のピーターより少し年上であり、スイングのし過ぎで腰痛に悩ませられているという。また、彼のみウェブシューターを用いず自身の体から直接ウェブを射出する。
ノーマンの死後も、ゴブリンの人格を治療する薬について開発を進めていた。また善性を取り戻したオクタビアスに対しても、懐かしむように穏やかに接しており、フリントに対しても「一緒に帰ろう。」と優しく接している。
最終決戦ではメイの仇であるゴブリンと対峙して冷静さを欠いたピーターがゴブリンのグライダーで彼を刺そうとしたところに割って入り、それを制止。それによって自身が背後からゴブリンに刺されてしまうが一命は取り留め、結果的に自身が救えなかったノーマンを救うことに繋がった。
ピーター・パーカー / スパイダーマン (ピーター3)
演 - アンドリュー・ガーフィールド[9]、日本語吹替 - 前野智昭
コナーズやマックスと戦い、恋人であったグウェン・ステイシーを失った後の世界から呼び寄せられたスパイダーマン。演じたガーフィールドはマーク・ウェブ監督の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズから続投した。
本作ではピーター2と同じく他のピーターと差別化するため、「ピーター3」の愛称で呼ばれる。
アメイジング・スパイダーマン2』にてガールフレンドであったグウェンを失った際はスパイダーマンとして活動できなくなるほどのショックを受けていたが、同作のラストでは彼女の希望に応えようと再びスパイダーマンとして立ち上がっていた。しかし今作では、その後も自身がグウェンの死から立ち直ることができず、冷酷に人を殴り続けるなど「親愛なる隣人」としての正気を失っていたことが明かされ、メイを失ったピーターを「君には僕のようになってほしくない」と思いやった。最終決戦では、高所から落下したMJを紙一重で救えなかったピーターの代わりに救出し、MJをしっかり守り抜いた。
また、かつての戦いで止むを得ず、倒してしまったマックスに対しても後悔が残っていたが、今回は何とか彼を救出し「凡人なんかじゃ無い」と励ましていた。コナーズに対しては自身の世界で既に一度彼の治療に成功していた為、治療薬の精製を難なく熟し、戦いの最中にも「どうも、コナーズ博士」と元気そうに挨拶していた。
ノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン
演 - ウィレム・デフォー、日本語吹替 - 山路和弘[7][6]
天才科学者であり、実験用のパワー増強剤を自ら服用し、「グリーン・ゴブリン」としての別人格に意識を支配された男。スパイダーマンの正体がピーターと知った後、この世界にやって来た。橋での騒動後、路地裏にてノーマンの人格に一時的に戻り、マスクを破壊し走り去るが、再び乗っ取られてしまう。ゴブリンは、ピーターによる治療を受け入れようとする他の者に対して「治療など必要ない」「これは呪いではない」と訴える。ノーマンを演じたデフォーはサム・ライミ監督の『スパイダーマン』三部作から続投した。
オットー・オクタビアス / ドクター・オクトパス
演 - アルフレッド・モリーナ[10]、日本語吹替 - 銀河万丈[7][6]
スパイダーマン2』にて公開実験中に爆発事故を起こしてアームが取り外せない体となり、アームの人工知能によって思考が狂気に染まってしまった天才科学者の男。橋の中央にてスパイダーマンと戦うもアイアンスパイダーマンスーツのナノマシンがアームと同期したことで敗れ投獄される。ピーターの素顔を見て、自身の知るピーター・パーカー(ピーター2)とは別人であることに困惑していた。本作での彼は前述の映画にて川へと沈んで、死亡する直前の時系列からやって来た[10]。オットーを演じたモリーナは『スパイダーマン2』から続投した。
マックス・ディロン / エレクトロ
演 - ジェイミー・フォックス[11]、日本語吹替 - 中村獅童[7][6]
電気ウナギがいる水槽に落下する事故により電力を操る力を得る男。演じたフォックスは『アメイジング・スパイダーマン2』から続投したが、マルチバースに接続した後の彼は青色で描かれず、送電施設での戦いでサンドマンとピーターの協力により人間時の姿で行動できるようになった。人間時は送電施設にあった作業着を着ている。自由の女神での戦いにてアーク・リアクターを搭載したスーツを装着し参戦する[11]。本作での彼は前述の映画にて変電施設で電気を多く取り込んで爆死する直前にこの世界にやって来た。
フリント・マルコ / サンドマン
声 - トーマス・ヘイデン・チャーチ、日本語吹替 - 石田圭祐
刑務所から脱走した際に素粒子実験場の素粒子分解装置に入り込んでしまい、体の分子が全て砂になってしまった男。エレクトロとの戦いの際にスパイダーマンに加勢したが、自身の知るピーター(ピーター2)と異なる顔のピーターを完全には信じておらず、最終決戦ではスパイダーマンと対立する。演じたチャーチは『スパイダーマン3』から声とアーカイブ映像という形で続投した。今作での彼は前述の映画にて病弱な娘と再会するために砂となって飛び去るその後にこの世界へとやって来た。
カート・コナーズ / リザード
声 - リス・エヴァンス、日本語吹替 - 内田直哉
不完全な薬を投与してしまい、爬虫類の体になってしまった科学者の男。下水道にてストレンジに見つかり最初に投獄された。演じたエヴァンスは『アメイジング・スパイダーマン』から声とアーカイブ映像という形で続投した。今作での彼はスパイダーマンの正体がピーターと知ってから、人類をトカゲに変えるバイオテロを引き起こそうとする間の時系列から、この世界にやって来た。
エディ・ブロック / ヴェノム
演 - トム・ハーディ(クレジットなし)[12]、日本語吹替 - 諏訪部順一(エディ) / 中村獅童(ヴェノム)
ミッドクレジットシーンに登場。地球外生命体シンビオートが寄生したことでヴェノムとなった敏腕記者。バーでデシメーション前後に起きた出来事を取材後にニューヨークに向かおうとしていたが、ストレンジの魔法によりピーターと全く出会うことがないまま元の世界に帰された。尚、マルチバースから飛ばされる様子は『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のミッドクレジットシーンで描かれている。

ミッドタウン高校

ユージーン・“フラッシュ”・トンプソン
演 - トニー・レヴォロリ、日本語吹替 - 畠中祐[7][6]
ピーターのクラスメイト。
ベティ・ブラント
演 - アンガーリー・ライス、日本語吹替 - 水瀬いのり[7][6]
ピーターのクラスメイト。ミッドタウン高校のニュースチャンネルのパーソナリティ。
ジェイソン・イオネッロ
演 - ジョージ・レンデボーグ・Jr英語版
ベティと同じ、ミッドタウン高校のニュースチャンネルのパーソナリティの少年。
ロジャー・ハリントン
演 - マーティン・スター、日本語吹替 - 長野伸二
ジュリアス・デル
演 - J・B・スムーヴ英語版、日本語吹替 - 山野井仁[6]
ピーターの先生。

スパイダーマンの関係者

ハロルド・“ハッピー”・ホーガン
演 - ジョン・ファヴロー、日本語吹替 - 大西健晴[7][6]
スターク社本社屋のセキュリティ責任者であり元トニー・スタークのボディガード兼運転手。相変わらずメイに惚れているが、本人によればメイとは「別れてしまった」と語っている。
メイ・パーカー
演 - マリサ・トメイ、日本語吹替 - 安藤麻吹[7][6]
ピーターのおば。
三代目AI
声 - 不明、日本語吹替 - 藤森慎吾
橋でのオクタビアスとの戦いにて登場。正式名称は不明。
マット・マードック
演 - チャーリー・コックス[13]、日本語吹替 - 内田夕夜
ニューヨークで活動する盲目の弁護士。彼の尽力によりピーターへの訴訟が取り下げられる。また窓から飛んできたレンガもキャッチしている。

ドクター・ストレンジの関係者

ウォン
演 - ベネディクト・ウォン、日本語吹替 - 田中美央[6]
マスターズ・オブ・ミスティック・アーツのマスターであり、ストレンジの盟友である魔術師。ストレンジが"指パッチン"によって不在だった5年の間に、至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)に選ばれている。

その他の人物

MIT副学長
演 - ポーラ・ニューサム英語版
J・ジョナ・ジェイムソン
演 - J・K・シモンズ、日本語吹替 - 立川三貴[7][6]
デイリー・ビューグルのニュースキャスター。前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のミッド・クレジット・シーンのニュース映像でピーターをスパイダーマンの正体であると暴露した。ニュースはグリーンバックを背景にした小さなスタジオで放送されていたが後に大きいスタジオで放送している様子が描かれている。
シモンズはサム・ライミ監督の『スパイダーマン』3部作の他、『ザ・シンプソンズ』『アルティメット・スパイダーマン』でもジェイムソンを演じている。
クレイアリー連邦捜査官
演 - アリアン・モーエイド英語版、日本語吹替 - 尾上松也[6]
ダメージ・コントロール局の局員。ピーターやMJ達を尋問する。
クエンティン・ベック / ミステリオ
演 - ジェイク・ジレンホール(アーカイブ映像)、日本語吹替 - 高橋広樹
前作のロンドンでのスパイダーマンとの戦いで死亡するもベッグ一味の残党が公開した映像にて、ある告発をする。

※この他に、ホランドの弟のハリー・ホランドが、麻薬ディーラー役でカメオ出演していたが最終的に本編からはカットされている[14]。また、『アベンジャーズ/エンドゲーム』にてモーガン・H・スタークを演じたレクシー・レイブも出演していたがカットされている[15]

設定・用語

スパイダーマンのツール

これまでの作品に登場した“アイアン・スパイダー・スーツ”、“アップグレード・スーツ”、“ウェブ・シューター(トニー・スターク製)”の他にも、新登場の“ブラック&ゴールド・スーツ”、“インテグレート・スーツ”を装備・駆使する。

その他のアイテム・テクノロジー・ビークル

Dum-E(ダミー)
トニーの発明品のロボットアーム。


製作

企画

2017年7月、ソニーのエイミー・パスカルが、2019年7月公開予定のスパイダーマン単独作の2作目(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)をもって、マーベルとの業務提携が終了する予定であることを明かした。その一方で、『スパイダーマン:ホームカミング』から始まったシリーズは三部作構想であるということを明かしており、3作目については未定であるとした。

2019年8月、ソニーとディズニー/マーベルの間でスパイダーマンの権利を巡る契約交渉が決裂していたことが判明し、これによりスパイダーマンがMCUから離脱することになると報じられた。これにより、ホランド演じるスパイダーマンの単独3作目はMCUには含まれないことが明かされた。同月、過去2作の監督を務めたジョン・ワッツが第3作に関する契約は結んでいないことが報じられた。

同年9月28日、ホランド演じるスパイダーマンの単独作品3作目がマーベル・スタジオとソニーの共同制作となることが発表され、これまで通りMCUのシリーズ作として制作されることが明らかとなった。同時に、第3作の全米公開日が2021年7月16日に予定されていることも明らかとなった。同月、過去作と同様にジョン・ワッツが監督を務めることが報じられた。

プリプロダクション

2019年8月、過去2作で脚本を務めたクリス・マッケナエリック・ソマーズが続投することが明らかとなった。

2020年3月、MJ役でゼンデイヤが続投することがホランドによって明かされた。4月25日、本作の全米公開日が2021年11月5日に延期されたことが明らかとなった。5月、本作にデアデビル/マット・マードック役でチャーリー・コックスが出演するという噂が報じられたが、コックス本人が否定した。7月、本作の米公開日が2021年11月5日から同年12月17日へ再延期されたことが発表された。同月、フラッシュ・トンプソン役でトニー・レヴォロリが続投することが明らかとなった。10月、ベネディクト・カンバーバッチドクター・ストレンジ役で本作に出演することが報じられた。さらに同月、『アメイジング・スパイダーマン2』に登場したエレクトロ/マックス・ディロンが本作に登場することが明らかとなり、同作でエレクトロを演じていたジェイミー・フォックスが本作への出演交渉の最終段階にあることが報じられた。12月、『スパイダーマン2』でドクター・オクトパスを演じていたアルフレッド・モリーナが本作に出演することが判明した。

2021年2月24日、ホランドが自身のインスタグラムで本作のタイトルが『スパイダーマン:フォン・ホーム』であることを発表。しかし同日、共演しているネッド役のジェイコブ・バタロンはインスタグラムで本作のタイトルが『スパイダーマン:ホームレッカー』であると投稿。さらに、MJ役のゼンデイヤも同じくインスタグラムで『スパイダーマン:ホームスライス』であると投稿し、ファンの間で混乱が生じた。翌25日、本作の正式なタイトルが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』となることが発表された。同月、ホランドは実弟であるハリーが本作にカメオ出演していることを明かした。しかし、最終的に完成版からはハリーの出演シーンはカットされた。

撮影

2019年12月、本作の撮影が2020年夏に開始される予定であることが判明した。2020年4月、新型コロナウイルスの蔓延による影響で本作の撮影に遅延が生じる可能性が報じられた。しかし一方で変わらず7月の撮影開始を目指しているという情報も報じられ、7月13日から10月30日まで、アトランタニューヨークロサンゼルス、およびアトランタでの撮影が予定されていると報じられた。同月、ホランドは自身が出演した番組内で、本作の撮影スケジュールが未だ不明であることを明かした。2020年10月中旬からニューヨークにて本作の撮影が開始され、2021年3月頃に終了した。

ポストプロダクション

2021年8月、予告編が公開された。同月、本作の上映時間が150分であることが判明した。これは歴代のスパイダーマン作品の中で最長の上映時間となり、MCUの中でも『アベンジャーズ/エンドゲーム』『エターナルズ』に次いて3番目の長さとなる。11月、本作の日本公開日が2022年1月7日に決定した。同月、第2弾予告編の公開に合わせたプレミアイベントにホランドが登場し、本作に登場するグリーンゴブリンは『スパイダーマン』と同様にウィレム・デフォーが演じていることを明かした。12月、本作のポストプロダクションが未だに終了していないことが明かされた。

Blu-ray/DVD・配信

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントよりBlu-ray DiscDVDUHD・配信版が発売[16]

  • 配信版
    • 2022年3月23日 ディスク版に先駆け配信版が公開された。レンタル版は2022年4月13日に公開される予定。
  • ディスク版
    • スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム ブルーレイ&DVDセット【初回生産限定】 品番:BRSL-81729 発売日:2022年4月27日
    • スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 4K ULTRA HD & ブルーレイセット【初回生産限定】 品番:BRSL-81729 発売日:2022年4月27日
    • スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 日本限定プレミアム・スチールブック・エディション【完全数量限定】 品番:BPBH-1275 発売日:2022年4月27日
  • レンタル版
    • 配信のレンタルは2022年4月13日、DVDのレンタルは2022年5月3日開始予定。DVDレンタル品番:RDD-81729

公開

2021年12月15日にイギリス韓国などにおいて先行公開され[1]、同月17日に米国を始めとする大半の国と地域(日本とフィリピンなどを除く)で公開[17]。日本では3週間遅れの2022年1月7日に公開された[18]。なお、米国では当初、2021年7月16日に公開が決まっていたが[19]新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で同年11月5日に延期された後[20]、更に12月に変更された。

アメリカのエンターテインメント情報誌「バラエティ」によると、本作品が中華人民共和国(中国)において、中国当局の審査や検閲を通過し、同国内の映画館で上映される可能性が高くなったと2021年11月に報じた。MCUの作品を巡っては、作品の製作者や出演者らが中国共産党などを批判した影響でMCUフェーズ4の作品[注 2]が同月時点で未だに公開されない事態が続いている。このため、本作品が中国において公開された場合はMCUフェーズ4最初の上映作品になるとされていた[21][22][23][24]。しかし、中国規制当局から要求された自由の女神像が映るシーンの削除を製作側が拒否したため、中国国内での本作品上映は行われなくなったと2022年5月に報じられた[25]

定額制動画配信サービスではソニー・ピクチャーズがライオンズゲート・エンターテイメント並びにワーナーメディアとの間でソニー製作作品の独占放映権契約を結んでいることから、アメリカ国内ではライオンズゲート傘下のStarzヨーロッパではワーナーメディア傘下のHBO Maxにてそれぞれ配信されることが有力視されていると2022年2月に報じられている[26][27]。日本ではAmazon.co.jp傘下のAmazon Prime Videoにて2022年8月27日から見放題独占配信することを同年7月28日に同社が発表した[28][29]

作品の評価

興行収入

初週末3日間のオープニング興収は2億6,000万ドルとなり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に次ぎ歴代2位となった[30]。また、本作の全米での興行収入は『アバター』を抜き、歴代3位のヒットとなった[31]

脚注

注釈

  1. ^ ただしスパイダーマン3に登場するサンドマン、アメイジング・スパイダーマンに登場するリザードは劇中で死亡する描写はなく、その後スパイダーマンと戦い死亡したのかは不明。
  2. ^ ブラック・ウィドウ』と『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、『エターナルズ』の3作品。

出典

  1. ^ a b Marvel UK & Ireland@MarvelUKのツイート”. Twitter (2021年11月16日). 2021年11月21日閲覧。
  2. ^ Matt, Kim (2022年6月11日). “『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の特別バージョンが9月に米国とカナダで劇場公開決定”. IGN Japan. 2022年6月12日閲覧。
  3. ^ 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』新映像追加の“もっと楽しい”版、日本公開決定!”. シネマトゥデイ (2022年7月20日). 2022年7月21日閲覧。
  4. ^ a b Spider-Man: No Way Home” (英語). Box Office Mojo. 2021年4月30日閲覧。
  5. ^ スパイダーマン第3弾、邦題決定!『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』”. シネマトゥデイ (2021年7月15日). 2021年7月15日閲覧。
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外部リンク