スポールトロシア語: Спорт)は、1930年代にソビエト連邦のGOZ(国営光学工場)において開発された一眼レフカメラ

スポールト

概要編集

1936年に発売された。35㎜フィルムを50枚まで撮影できる専用カートリッジに移し変えて使用する一眼レフカメラである。シャッター速度も最高1/500秒から最低1/25秒まで変えることが可能で、2枚の金属板を使い、ミラーアップ時に先幕が閉じ、続いて後幕が縦走行する縦走りのフォーカルプレーンシャッターを備えていた[1][2]。バヨネット式の交換レンズで標準レンズ用の透視式ファインダーも備え、約16,000台販売された[2][3]

歴史的に、ゾルキーフェドキエフなど、西側諸国の模倣品ばかりを生産していたソビエトのカメラ産業においては異色の存在で、後継機種は開発されなかった。

構造編集

材質は板金でプレス成型の部品を組み合わせて出来ている[1]。スポールトの特徴である縦走りシャッターは、金属製の平板を上下に2枚動かすことによってシャッター動作をさせる方式で、大きさを抑えるために金属平板の後幕をミラーボックスの底に潜り込ませるようにして格納する[1]。シャッター速度は 1/25、1/50、1/100、1/200、1/500秒でシャッターのスリットは機械的に確定した状態で作動するので、他機種に比べシャッター秒時が安定していると考えられる。

レンズは交換可能だったが、И-10 1: 3.5 F = 5 cmのみが確認されている。

脚注編集

  1. ^ a b c メカニズム
  2. ^ a b 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.21
  3. ^ 生産台数は約20000台という説もある

外部リンク編集