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スポーン(Spawn)は、1992年アメリカイメージ・コミック社から出版された、トッド・マクファーレン原作の複数の漫画タイトルとそれに登場するスーパーヒーローの名前。スポーンという語には「ヒヨッ子」という意味もあるが、「地獄の使い」と言う意味でその名が付けられた。2009年までに世界120カ国で約1億9000万部が出版された。2012年に創刊20周年を迎え、2015年にシリーズ250号を突破。ここではキャラクターとしてのスポーンと作品としてのスポーンに分けて記述する。

SPAWN
ジャンル 漫画
ファンタジーバトル
漫画
作者 トッド・マクファーレン
出版社 イメージ・コミック
発表号 1992年#1号 - 連載中
巻数 既刊270巻(2017年2月現在)
テンプレート - ノート

キャラクター編集

本名、アル・シモンズ。黒人。別名、ヘルスポーン。身長2m、体重200kg。妻はワンダ・ブレイク。

黒いコスチューム(ネクロプラズミック・アーマー)は、意思を有する魔界の寄生生物で、宿主であるスポーンを守るために巨大な真紅のマント、チェーン、スパイク、両腕の鉤爪などを操って自ら攻撃や防御を行う。マスクの中の素顔は醜く焼けただれている。魔界から与えられた強大な魔力を有し、それは緑の炎で現されることが多い。

魔力は有限であり、連載当初はスポーンが魔力を行使する度に読者のみに見える4桁の数字が段々減っていき、これが0になった時点でスポーンの魂は地獄に堕ちるとされていた。魔力で普通の人間に姿を変えることも可能ではあるが、生前とは全く似ていない白人の姿にしかなれないため、黒人であることにプライドを持つアルはほとんど使用していない。

コミック編集

概要編集

作中に殺伐とした描写が多いのが特徴だが、主要なテーマに「愛」を掲げ、『愛の前には通常の善悪の基準など何ら意味をなさない』とするストーリー展開に創刊直後から人気が沸騰。創立直後のイメージ・コミックを、たちまち業界NO.3に引き上げた。作者自らが立ち上げたマクファーレン・トイズより発売されたアクションフィギュアは非常に出来がよく、1994年から2008年まで長期に渡りシリーズが出続けており、一時は日本でもコレクションが大ブームとなった。

コミックス・シリーズ編集

1992年からほぼ毎月1号が発行され、4~5巻で一つのストーリーを構成する形態をとる。

  • Book 1, "Beginnings", 1–5
  • Book 2, "Dark Discoveries", 6–9, 11
  • Book 3, "Book 3", 12–15
  • Book 4, "Book 4", 16–20
  • Book 5, "Death and Rebirth", 21–25
  • Book 6, "Pathway to Judgement", 26–30
  • Book 7, "Deadman's Touch", 31–34
  • Book 8, "Betrayal of Blood", 35–38
  • Book 9, "Urban Jungle", 39–42
  • Book 10, "Vengeance of the Dead", 43–47
  • Book 11, "Crossroads", 48–50 (50 is double-sized)
  • Book 12, "Immortality", 51–54
  • Spawn: Capital Collection (1993年1月)  issues 1-3
  • Spawn: The Armageddon Collection Part 1 issues 150–155
  • Spawn: The Armageddon Collection Part 2 issues 156–164
  • Spawn: The Complete Armageddon Collection issues 150–164
  • Spawn: New Flesh Collection (2007年12月) issues 166–169
  • Spawn: Neo Noir;issues 170–175
  • Spawn: Endgame Volume 1 (2009年7月);issues 185–190
  • Spawn: Endgame Volume 2 (2010年4月);issues 191–196
  • Spawn: Endgame Collection (2011年1月);Endgame Vol 1 and 2 (issues 185–196)
  • Spawn: New Beginnings Volume 1 (2011年7月) issues 201–206.
  • Spawn: New Beginnings Volume 2 (2012年3月) issues 207–212.
  • (2011年10月 - 2015年2月) issues 213-250
  • Spawn: Resurrection (2015年11月);Spawn: Resurrection #1 および issues 251–255.
  • Spawn: Satan Saga Wars (June 21, 2016);– collects SPAWN #256-262
  • (2016年10月);#263-266
  • (2016年11月-連載中);#267-

あらすじ編集

優秀なCIA工作員であったアル・シモンズは、魔界第8階層の支配者マレボルギアの目に止まり、暗殺された。魔界に送り込まれたアルは最愛の妻ワンダと再会するためにマレボルギアと契約を交わし、魔界の軍団構成員“ヘルスポーン“となった。80億ものスポーンの軍勢を率いる将官候補として特別にスカウトされたアルは、マレボルギアの策略で「5年後の」地球に跳ばされた。そこでアルは、妻がかつての親友と再婚しており、子供までいることを知り絶望する。

スラム地区に居を構えたスポーンは彼を王と慕うホームレスたちや自らを守るために、マフィアサイボーグ、天界から送り込まれたアンチスポーン「リディーマー」らと戦う。天使アンジェラとは敵として相争い、その後は共闘する仲となっていく。

うち続く戦いの中で“地球”の意志に触れたスポーンは、魔界に属する存在ではなくなり、彼は自らの信じる正義に基づいてを犯したを殺害していく影のヒーローと変わっていく。

登場キャラクター編集

魔界編集

アル・シモンズ / スポーン
本作の主人公。通称「アル」。地獄の尖兵。詳しくは#キャラクターを参照。
マレボルギア
魔界第8階層の支配者。資料によってはマルボルギア[1]、メルボージャと書かれている場合あり[2]
バイオレーター
マレボルギアの手下。スポーンの監視役。似たような姿の弟たちがおり、「フレビアック兄弟」として恐れられている。
クラウン
バイオレーターのヒューマンフォーム(人間体)。
マンモン
強力な悪魔の1人。人間時はインテリな容姿をしていて、常に紳士的な態度をとる

天界編集

アンジェラ
天界の闘天使でトップクラスの戦士。番外編の「アンジェラ」でスポーンと手を組んで汚名をそそいだこともある。脚本家のニール・ゲイマンが生み出したキャラだが、ニールとトッド・マクファーレンとの間で権利帰属を巡る裁判となり、2013年以降はニールを経由してマーベル・コミック社のキャラクターとなった。
「エイジ・オブ・ウルトロン」以降、マーベル・コミックへ本格参入。ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー[要曖昧さ回避]に捕えられ、行動をともにし、アスガルドを訪れた際、マイティ・ソーの妹ということが発覚する。
ティファニー
アンジェラと同じ天界の闘戦士。
リディーマー
天界から送り込まれた対スポーン用の戦士で、「アンチ・スポーン」とも呼ばれる。炎の精霊の力を借り、スポーンを追いつめる。

重複地帯編集

ハリー・フーディニー
実在の大手品師。本作では天界でも魔界でもない「重複地帯」と呼ばれる異世界からのエージェントとして登場。本物の魔法の力を駆使しスポーンに能力の制御法を教え、共闘する。

アルの知人・協力者編集

カリオストロ伯爵
アルに助言を与え、見守る謎の男。
サム・バーク
かつては腕利きの警官であったが、現在は私立探偵。猪突猛進の大巨漢で、常に何かを食べている。
トゥイッチ・ウィリアムス
サムとコンビを組む元刑事の私立探偵。7人の子供を持つ狙撃手で、情報収集も得意としている。
ワンダ・ブレイク
アルのかつての伴侶。現在はテリーと結婚している。名前の由来はトッド・マクファーレンの妻の名前から。
テリー・フィッツジェラルド
アルの親友でワンダの夫。CIA本部に勤めている。
サイアン
テリーとワンダの娘。名前の由来はトッド・マクファーレンの娘から。
バットマン
他社DCコミックスのキャラクター。彼の住む街での悪魔の発現に際し共闘する。

その他の敵編集

ジェイソン・ウィン
CIA本部に勤めるアルとテリーの上司。アルを殺すための策略を立て、チャペルを差し向けて殺させた。
ブルース・チャペル
アルの同僚。優秀だが人間性に問題がある男で、アルを暗殺した張本人でもある。
トニー・ツイスト
マフィアのドン。ウィンと繋がりがある。
オーバートキル
マフィアのサイボーグ。イタリアンマフィアからトニー・ツイストに貸し出された。頭脳以外は全て機械化されており、過剰殺戮(オーバーキル)の異名を持つ。
ビリー・キンケイド
子供ばかりを狙う連続殺人鬼。スポーンによって無残な形で処刑された。
トレマー
元は人間の殺し屋だったが、トニー・ツイストに改造され怪物のような姿のサイボーグになった。家族を殺したトニーに復讐しようとしている。
ザ・カース
スポーンを悪魔として抹殺しようとする狂信者。全身をサイボーグ化している。
ザ・フリーク
離婚のショックから自分をスーパーヒーローだと思いこむようになった精神病患者。ホームレスの王であるスポーンの地位を狙う。
サイゴー
アルの友人であったマイクの頭脳を移植されたゴリラのサイボーグ。
サンスカー
ニューヨーク市警に招かれた男。しかし本当の正体は、18世紀から生き続ける吸血鬼

邦訳コミック編集

全てメディアワークス刊。 権利の関係上全て絶版となっている。

  • スポーン 日本語版 1〜26巻
本編の翻訳版。海外での86話までを収録している。日本展開はマレボルギアとの決着を見る一つの大きな区切りである100話を目前にして終了してしまった。
  • カースオブスポーン 日本語版 1〜6巻
話毎に主人公が代わる短編集。アルとは別に世紀末の世界や、ギリシャ神話の世界に生まれたスポーン等が登場する。
  • スポーン・ブラッドフュード 日本語版
外伝作。スポーンのコスチュームの謎などが描かれる。
  • アンジェラ 日本語版
  • バイオレーター 日本語版
バイオレーターとその兄弟たちの死闘を描く。
同じイメージ・コミックのキャラであるウィッチブレイドとのクロスオーバー作品。この作品に登場するスポーンはアル・シモンズではなく、メディーバル・スポーンという中世に存在した元騎士のスポーン。
  • スポーン/バットマン 日本語版
バットマンとのクロスオーバー作品。競演作のほか、映画版のコミカライズが収録されている。

その他編集

  • SHADOWS OF SPAWN 1〜3巻
メディアワークス刊。所十三による作品。本命であるアルの影として生まれた他のスポーンの物語。

映画編集

アニメ編集

アメリカ合衆国のHBOにて、Todd McFarlane's Spawnというタイトルで1997年から1999年まで放送された。 1999年、プライムタイム・エミー賞アニメーション番組部門(1時間以上) を受賞した。 日本ではカートゥーン ネットワークにおいて『SPAWN スポーン The Animated Series』というタイトルで12話まで放送された。

2018年より、Amazonプライムビデオにおいて『トッド・マクファーレンのスポーン』というタイトルで配信中。字幕版はシーズン3までの全18話があるが、日本語吹き替え版はシーズン2までのみとなる。

登場人物編集

スポーンサイド編集

ヴィラン編集

その他編集

  • アンジェラ(声 - /英 - デニス・ポワリエ)
  • スコット・マクミラン上院議員(声 - 北村弘一/英 - ロニー・コックス)

サブタイトル編集

  • 第1シーズン(1997)

第1話 むしばむ悪夢
第2話 悪意
第3話 地獄の果し合い
第4話 連鎖反応
第5話 狙われた命
第6話 ゲーム終了

  • 第2シーズン(1998)

第7話 発狂
第8話 歪んだ夢
第9話 血の色
第10話 追跡
第11話 記者の直感
第12話 対面

  • 第3シーズン(1999)

第13話 地獄の誘惑
第14話 カリオストロの秘密
第15話 マントの威力
第16話 狩人
第17話 不可侵な仮面
第18話 予言

ノヴェライズ編集

ゲーム編集

関連項目編集

参考資料編集

  • スポーンフィギュアコレクション ―オフィシャル完全カタログ (DENGEKI AMERICAN COMICS SPECIAL)、1997年5月発売
  • スポーンフィギュアコレクション 2 ―オフィシャル完全カタログ (DENGEKI AMERICAN COMICS SPECIAL)、1998年5月発売
  • スポーンフィギュアコレクション 3 ―オフィシャル完全カタログ (DENGEKI AMERICAN COMICS SPECIAL)、1999年5月発売

脚注編集

外部リンク編集

  • SPAWN.COM(公式サイト)
  • [1](イメージ・コミックス公式サイト)