スローン・スティーブンス
スローン・スティーブンス(Sloane Stephens, 1993年3月20日 - )は、アメリカ・フロリダ州プランテーション出身の女子プロテニス選手。2017年全米オープン女子シングルス優勝者。これまでにWTAツアーでシングルス6勝を挙げている。身長170cm、体重61kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。WTAランキング最高位はシングルス3位、ダブルス94位。
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スローン・スティーブンス | ||||
基本情報 | ||||
国籍 | アメリカ合衆国 | |||
出身地 | 同・フロリダ州プランテーション | |||
居住地 | 同・フロリダ州コーラルスプリングス | |||
生年月日 | 1993年3月20日(31歳) | |||
身長 | 170cm | |||
体重 | 61kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2009年 | |||
ツアー通算 | 6勝 | |||
シングルス | 6勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯獲得賞金 | 18,864,835 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | ベスト4(2013) | |||
全仏 | 準優勝(2018) | |||
全英 | ベスト8(2013) | |||
全米 | 優勝(2017) | |||
優勝回数 | 1(米1) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 1回戦(2012・18) | |||
全仏 | 1回戦(2012・13・14) | |||
全英 | 2回戦(2017) | |||
全米 | 1回戦(2009-12・17) | |||
国別対抗戦最高成績 | ||||
BJK杯 | 優勝(2017) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 3位(2018年7月16日) | |||
ダブルス | 94位(2011年10月24日) | |||
2020年3月19日現在 |
来歴
編集父親のジョン・スティーブンスは元NFL選手(2009年に交通事故死)、母親のシビル・スミスは元競泳選手である。
9歳からテニスを始める。ジュニア時代はティメア・バボシュと組んだダブルスで2010年全仏オープン、2010年ウィンブルドン選手権、2010年全米オープンで優勝している。
4大大会のシングルスでは2011年全仏オープンで予選を勝ち上がり初出場した。2011年全米オープンでレカ=ルカ・ヤニを 6-2, 3-6, 7-6 (3) で破り4大大会の初勝利を挙げ、2回戦では第23シードのシャハー・ピアーを 6-1, 7-6 (4) で破り3回戦に進出。3回戦で第16シードのアナ・イバノビッチに 3-6, 4-6 で敗れた。
2012年全仏オープンで初めて4回戦に進出し、4回戦で第6シードのサマンサ・ストーサーに 5-7, 4-6 で敗れた。ウィンブルドンと全米オープンで3回戦に進出、ストラスブール国際とシティ・オープンでベスト4に進出し2012年最終ランキングを38位まで上げた。
2013年は開幕戦のブリスベン国際でベスト8、モーリラ・ホバート国際でベスト4に進出。全豪オープンで第29シードとなり初めてシード選手に選ばれた。1回戦でシモナ・ハレプを 6-1, 6-1、2回戦でクリスティナ・ムラデノビッチを 6-4, 6-3、3回戦でローラ・ロブソンを 7-5, 6-3、4回戦でボヤナ・ヨバノフスキを 6-1, 3-6, 7-5 で破り[1]初の4大大会ベスト8に進出した。準々決勝ではセリーナ・ウィリアムズに 3-6, 7-5, 6-4 で勝利しベスト4に進出した。準決勝でビクトリア・アザレンカと対戦し 1-6, 4-6 で敗れた。全仏オープンでは4回戦でマリア・シャラポワに 4-6, 3-6 で敗れたが、ウィンブルドンではベスト8に進出した。準々決勝で優勝したマリオン・バルトリに 4-6, 5-7 で敗れている。
2015年8月のシティ・オープンでツアー初の決勝に進出した。決勝でアナスタシア・パブリュチェンコワを 6–1, 6–2 で破りツアー初優勝を果たした。
2016年8月のリオ五輪で初めてのオリンピックに出場したが、シングルス1回戦でウージニー・ブシャールに 3–6, 3–6 で敗れた。その後左足の故障で1年近くツアーから離脱した。
2017年のウィンブルドンでツアー復帰、ロジャーズ・カップとウエスタン・アンド・サザン・オープンで続けてベスト4に進出し、ランキングを83位まで戻して迎えた全米オープンはノーシードから勝ち進みグランドスラムで自身初の決勝進出、アメリカ勢同士の対戦となった決勝はマディソン・キーズに 6-3, 6-0 で勝利しグランドスラム初優勝を果たした[2]。
2018年は3月のマイアミ・オープンで決勝進出、決勝でエレナ・オスタペンコに7-6(5), 6-1で勝利しツアー6勝目を挙げる。大会後のランキングで9位となり初のトップ10入りを果たす。全仏オープンは第10シードからグランドスラム2度目の決勝進出を果たすも、決勝は第1シードのシモナ・ハレプに6-3, 4-6, 1-6で敗れて準優勝となった。ウィンブルドンは1回戦で敗退するも、7月16日付のランキングで自己最高の3位を記録している。
スティーブンスは2019年4月、アメリカのサッカー選手ジョジー・アルティドールとの婚約を発表した[3]。
WTAツアー決勝進出結果
編集シングルス: 9回 (6勝3敗)
編集大会グレード |
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グランドスラム (1–1) |
WTAファイナルズ (0–1) |
プレミア・マンダトリー (1–0) |
プレミア5 (0-1) |
WTAエリート・トロフィー (0-0) |
プレミア (1–0) |
インターナショナル (3–0) |
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2015年8月9日 | ワシントンD.C. | ハード | アナスタシア・パブリュチェンコワ | 6–1, 6–2 |
優勝 | 2. | 2016年1月9日 | オークランド | ハード | ユリア・ゲルゲス | 7–5, 6–2 |
優勝 | 3. | 2016年2月27日 | アカプルコ | ハード | ドミニカ・チブルコバ | 6–4, 4–6, 7–6(5) |
優勝 | 4. | 2016年4月10日 | チャールストン | クレー | エレーナ・ベスニナ | 7–6(4), 6–2 |
優勝 | 5. | 2017年9月9日 | 全米オープン | ハード | マディソン・キーズ | 6–3, 6–0 |
優勝 | 6. | 2018年3月31日 | マイアミ | ハード | エレナ・オスタペンコ | 7–6(5), 6–1 |
準優勝 | 1. | 2018年6月10日 | 全仏オープン | クレー | シモナ・ハレプ | 6-3, 4-6, 1-6 |
準優勝 | 2. | 2018年8月12日 | モントリオール | ハード | シモナ・ハレプ | 6–7(6), 6–3, 4–6 |
準優勝 | 3. | 2018年10月28日 | シンガポール | ハード (室内) | エリナ・スビトリナ | 6–3, 2–6, 2–6 |
ダブルス: 1回 (0勝1敗)
編集結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2017年8月5日 | ワシントンD.C. | ハード | ウージニー・ブシャール | 青山修子 レナタ・ボラコバ |
2–6, 3–6 |
4大大会優勝
編集- 全米オープン 女子シングルス:1勝(2017年)
年 | 大会 | 対戦相手 | 試合結果 |
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2017年 | 全米オープン | マディソン・キーズ | 6–3, 6–0 |
4大大会シングルス成績
編集- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | LQ | 2R | SF | 4R | 1R | 1R | A | 1R | 4R | 1R | 13–8 |
全仏オープン | A | A | 1R | 4R | 4R | 4R | 4R | 3R | A | F | QF | 24–8 | |
ウィンブルドン | A | A | LQ | 3R | QF | 1R | 3R | 3R | 1R | 1R | 3R | 12–8 | |
全米オープン | LQ | LQ | 3R | 3R | 4R | 2R | 1R | A | W | QF | 1R | 19–7 |
脚注
編集- ^ “19歳のスティーブンズがヨバノフスキ破り8強”. AFPBB News. (2013年1月21日) 2020年4月14日閲覧。
- ^ “女子シングルス、ノーシードのスティーブンスが圧巻の初優勝 全米オープン”. THE TENNIS DAILY. (2017年9月10日)
- ^ “全米OP女王がサッカー米代表のスターと婚約発表 米紙祝福「完璧な組み合わせだ」”. THE ANSWER. (2019年4月30日)
外部リンク
編集- スローン・スティーブンス - WTAツアーのプロフィール
- スローン・スティーブンス - ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール
- スローン・スティーブンス - 国際テニス連盟
- スローン・スティーブンス (@sloanestephens) - X(旧Twitter)
受賞 | ||
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先代 ドミニカ・チブルコバ |
WTAカムバック賞 2017 |
次代 セリーナ・ウィリアムズ |