スーパーピアノレッスン

スーパーピアノレッスン』は、2005年から2006年にかけてNHK教育テレビジョンが火曜日の19時25分から19時50分まで放送した音楽番組のシリーズである。

概要 編集

2007年より順次再放送される。放送時間は土曜日の14時35分 - 15時00分(2008年からは12時30分 - 12時55分)である。NHKデジタル衛星ハイビジョンでは日本標準時・毎週金曜日午後7時30分 - 7時55分に放送する。また、2008年8月23日からマリア・ジョアン・ピレシュのレッスンが放送される(シリーズ再開)。時間帯は毎週土曜日の午後0時30分 - 午後0時55分までである。

オープニングタイトルではSuper Piano Lessonの頭文字であるSPLと表示する演出が有る。

NHKではかつて1962年から約20年間『ピアノのおけいこ』を放送した[1]が、その後継番組といえる。ただし「ピアノのおけいこ」が、国内を拠点に活動する日本人ピアニストによる、主に中学・高校の日本人の生徒を対象としたレッスンをするものであったのに対して、「スーパーピアノレッスン」は国際的な知名度を持つ外国人ピアニストを講師に迎え、音楽大学などである程度の課程を修了して職業ピアニストを目指している生徒(国籍はさまざま)へのレッスンとなっており、その内容は音楽的に非常に高度で、25分間のテレビ番組という枠を大きく超えたものになる。

内容は、講師役と生徒役のピアニストが登場してその教授風景を放映するものである。生徒役の若手奏者も一定の技術水準(音楽大学卒業程度)を持つものであり、単に演奏技法を講師が指導するというようなものではなく、作品の深奥に迫り作曲者の意図を共に推し量るなど「スーパー」レッスンになっている。曲目もハイドンなど古典派音楽から、近現代(ラヴェルプロコフィエフなど)まで偏りなく取り上げられる。なお、テキスト(税込み1,050円、NHK出版)が販売された。

出演講師 編集

第1期 「モーツァルト」 編集

  • 放送:2005年4月 - 7月
  • 講師:フィリップ・アントルモン
放送内容

第2期 「ショパン」 編集

  • 放送:2005年8月 - 11月/再放送:2007年4月 - 7月
  • 講師:ジャン=マルク・ルイサダ
放送内容

第3期 「大曲に挑む」 編集

  • 放送:2005年12月 - 2006年3月
  • 講師:アレクサンドル・トラーゼ
放送内容

第4期 「フランス音楽の光彩」 編集

  • 放送:2006年4月 - 7月/再放送:2007年8月 - 12月
  • 講師:ミシェル・ベロフ
放送内容

第5期 「ロマン派を弾く」 編集

  • 放送:2006年8月 - 11月/再放送:2008年4月 - 7月
  • 講師:ミシェル・ダルベルト
放送内容

第6期 「巨匠ピレシュのワークショップ」 編集

  • 放送:2008年8月 - 12月/再放送:2009年6月 -
  • 講師:マリア・ジョアン・ピレシュ
放送内容

第7期 「シフと挑むベートーベンの協奏曲」 編集

  • 放送:2008年12月 - 2009年3月
  • 講師:アンドラーシュ・シフ
放送内容

第8期 「トルコ 情熱の巨匠 フセイン・セルメット」 編集

  • 放送:2009年12月 - 2010年3月
  • 講師:フセイン・セルメット
放送内容

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 1970年代NHK教育テレビでは、『ピアノのおけいこ』『バイオリンのおけいこ』『フルートとともに』『ギターをひこう』などの音楽教育番組が平日夕方の30分枠で放送された。

外部リンク 編集