セーレSeere)は、悪魔学における悪魔の一人。

ゴエティア』に記されたセーレのシジルその1
ゴエティア』に記されたセーレのシジルその2

概要 編集

セアルSear)、セイルSeir)とも呼ばれる[1]。17世紀のグリモワールゴエティア』によると、26の軍団を支配する序列70番の地獄の強大な君主である。東の王であるアマイモンの配下にあるという。

一方、ヨーハン・ヴァイヤーが1577年に発表した『悪魔の偽王国』には『ゴエティア』と共通する悪魔が数多く登場するが、セーレは登場していない。

召喚者の前に、翼の生えたに乗った美男子の姿で現れるといわれる。移動したりものを運んだりする能力を持っており、瞬きする間に世界中のどこにでも運べるという。盗まれたものや隠された宝物、その他あらゆる物事に関して真摯に語る。また、優しい性質を持ち、召喚者の望みをなんでも叶えてくれるという。

脚注 編集

  1. ^ The Lesser Key of Solomon, pp.44-45

参考文献 編集

  • フレッド・ゲティングズ『悪魔の事典』大瀧啓裕訳、青土社、1992年。ISBN 4-7917-5185-X 
  • Mathers, S.L. MacGregor and Crowley, Aleister, The Lesser Key of Solomon(1904), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
  • Waite, A.E., The Book of Ceremonial Magic(1913), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
  • Goetia, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集、英文)