セグロカモメ (背黒鴎, 学名:Larus argentatus) は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種。

セグロカモメ
セグロカモメ Larus argentatus
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: カモメ科 Laridae
: カモメ属 Larus
: セグロカモメ L. argentatus
学名
Larus argentatus
Pontoppidan, 1763
和名
セグロカモメ
英名
Herring Gull
European Herring Gull
セグロカモメの分布図

形態 編集

全長約60cm。雌雄同色。背中と翼上面は明るい灰色で、頭部、首、腹、尾は白い。外側初列風切羽が黒く、先端に白斑がある。冬羽では後頭部から頸にかけて褐色の小斑がでる。くちばしは黄色く、下くちばしの先端近くに1つだけ赤い斑点がある。虹彩は黄色で、眼瞼(がんけん)は赤色。脚は薄いピンク。

若鳥は全身灰褐色で、くちばしが黒い。風切羽と尾の先は暗褐色。虹彩は褐色で、眼瞼は暗い赤褐色。

生態 編集

海岸河口、内陸の湖沼に生息する。海が荒れる日には河口から大きな河川に移動したりする。コロニーで繁殖。しばしば大群をつくる。枯草海藻で巣を作り、2~3個の卵を産む。抱卵日数は24~28日で、雌雄交代で抱卵する。

雑食性で、英名の由来にもなっているニシン(ヘリング、Herring)などの魚類昆虫、動物の死骸等を食べる。

分布 編集

ユーラシア大陸の北部から中部、イギリス北アメリカ大陸北部などで繁殖する。北方に生息する個体はには南にわたり越冬する。

日本では冬鳥として渡来し、最も普通にみられる大型カモメ類。


 
セグロカモメ(冬羽)
 
Larus argentatus argenteus

亜種 編集

  • L. a. argentatus
  • L. a. argenteus

関連項目 編集

参考文献 編集

  • 『改定新版 世界文化生物大図鑑 鳥類』 世界文化社、2004年、146-147頁
  • 中村登流 『検索入門 野鳥の図鑑 水の鳥①』 保育社、1986年、164頁