メインメニューを開く

セバスティアン・ピニェラ

チリの大統領
この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はピニェラ第二姓(母方の)はエチェニケです。

ミゲル・フアン・セバスティアン・ピニェラ・エチェニケ西: Miguel Juan Sebastián Piñera Echenique1949年12月1日 - )は、チリ共和国政治家。現在、同国大統領(第37代、2018年就任)。第35代大統領、上院議員を歴任した。国民革新党所属。

ミゲル・フアン・セバスティアン・ピニェラ・エチェニケ
Miguel Juan Sebastián Piñera Echenique
Retrato Oficial Presidente Piñera 2018.jpg

任期 2010年3月11日2014年3月11日
任期 2018年3月11日 –

出生 (1949-12-01) 1949年12月1日(69歳)
 チリサンティアゴ
政党 国民革新党
配偶者 セシリア・モレール

クレジットカード会社やメディア、航空会社など、多くの会社や株式を所有。米経済誌「フォーブス」から総資産22億ドルで世界437位にランクされ、他にもサッカーのクラブチームを所有するなど、チリ有数の大富豪である。セシリア・モレールと結婚し、子供を4人もうけている。実弟は歌手であるミゲル・ピニェラカトリック信徒である。

経歴編集

父が国連大使だったので、少年時代はベルギーアメリカ合衆国に住んでいた。チリ・カトリック大学(PUC)で商業工学を学び、1971年に卒業した。経済学を学ぶため、ハーバード大学に留学した経験がある。1971年から1988年にかけて、チリカトリック大学、チリ大学、アドルフォ・イバニェス大学で経済学を教えた。

1978年にタルカ銀行頭取、1980年からシティグループシティコープ・チリの総支配人や会長を務めた。

1990年に独立系の政党から上院議員に当選後、国民革新党へ入党。2001年に同党の党首に就任し、2005年には大統領選に立候補するが落選。株主として、国営テレビ局Chilevisiónの100%分、ラン航空の27%分、サッカークラブCSDコロコロの13%分を一頃所有した。

大統領編集

 
表敬訪問したアンジェリカ・カストロスペイン語版レオノア・ヴァレラ(2人ともチリ出身の女優)との記念写真(2010年9月24日

2010年、チリ共和国の大統領に選出され、同年3月11日に就任。この日にピチレム付近でM6.9の大地震が発生し、就任式の直前と最中にも余震が生じた。8月から10月にかけてはコピアポ鉱山落盤事故の対応にあたった。

2011年、チリのパタゴニアのHidro Aysénという水力発電所の建設計画や、全国で起こった大規模な学生抗議行動などにより、支持率が2009年末の63%から36%に低下したが[1]、2014年2月の任期満了前には支持率が50%に回復した。

大統領への再挑戦となる大統領選挙英語版では、2017年11月19日の第1回目投票で得票率36.6%で1位となり、12月17日の決選投票では54.6%を獲得し返り咲き当選(アレハンドロ・ギジェル英語版は45.4%)[2]。2018年3月11日に就任した[3]

政策編集

中道左派中道政権が進めてきた開放経済路線や中小企業の減税、低所得者への補助金支給などを継続することを表明。代表を務めた中道右派右派の政党連合変革のための同盟から大統領候補に擁立されたが、1990年に行われたアウグスト・ピノチェトの信任投票では不信任に投じたり、ピノチェトを擁護するブラジルジャイール・ボルソナーロと一線を画するなど連合内の最右派であるピノチェト派(独立民主連合)とは選挙で協力しつつやや距離を置いているとされる[4][5][6]。2019年3月にはベネズエラなどの反米左派に主導されている南米諸国連合に対抗した新しい地域連合を提唱[7]して首都サンティアゴでチリ、ブラジル、アルゼンチンコロンビアエクアドルガイアナパラグアイペルーの南米8カ国によるラテンアメリカの進歩と発展のためのフォーラム英語版を設立した[8]

外交編集

中国編集

ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ(SQM)を買収するなどチリへの投資に積極的[9]である中華人民共和国との自由貿易協定(FTA)を強化させ[10]一帯一路を支持してチリを中南米における中国企業の事業拠点にすることを目指している[11][12]

日本編集

2010年11月15日に東京都庁を訪れ、大地震などの際に初動対応の指揮が行われる防災センターを視察した。2012年3月に再び来日し、東日本大震災で被災した岩手県南三陸町を視察している。

日本国連安保理常任理事国入りを支持している[13]

脚注編集

  1. ^ After the Miners' Triumph: How Chile's President Lost His Mojo タイム, 2011年7月3日
  2. ^ “チリ大統領選挙、保守派ピニェラ氏が当選”. BBC News. BBC. (2017年12月18日). http://www.bbc.com/japanese/42388827 2017年12月19日閲覧。 
  3. ^ “Sebastián Piñera Takes Office as President of Chile, Again”. ニューヨーク・タイムズ. (2018年3月11日). https://www.nytimes.com/2018/03/11/world/americas/chile-sebastian-pinera-michelle-bachelet.html 2018年3月12日閲覧。 
  4. ^ サンティアゴ会議=反マドゥーロの新同盟発足=ロシアが空軍機2機を送る=ブラジルによるピノチェト独裁賞賛にチリは憤慨”. ニッケイ新聞 (2019年3月26日). 2019年3月26日閲覧。
  5. ^ 開放経済政策を継続−大統領選でピニェラ候補勝利(2)− (チリ)JETRO
  6. ^ セバスティアン・ピニェラ・エチェニケ大統領 略歴外務省
  7. ^ チリ、ベネズエラ除く南米地域連合を提案”. 日本経済新聞 (2019年2月20日). 2019年3月24日閲覧。
  8. ^ Líderes sul-americanos assinam documento para criação do Prosul” (ポルトガル語). G1 (2019年3月22日). 2019年3月24日閲覧。
  9. ^ “[FT中国、中南米重視に大転換 チリに投資攻勢”]. 日本経済新聞. (2019年2月26日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41746850W9A220C1000000/ 2019年4月28日閲覧。 
  10. ^ “中国、チリとのFTAアップグレード発効”. フジサンケイビジネスアイ. (2019年3月7日). https://www.sankeibiz.jp/macro/news/190307/mcb1903070500006-n1.htm 2019年4月28日閲覧。 
  11. ^ “チリを中国企業の中南米事業拠点に、訪中のピネラ大統領が誘致”. ロイター. (2019年4月26日). https://jp.reuters.com/article/chile-china-idJPKCN1S204L 2019年4月28日閲覧。 
  12. ^ “Chile to China – With Arms Wide Open”. Tunf ™ News. (2019年4月28日). https://news.tunf.com/chile-to-china-with-arms-wide-open/574006 2019年4月28日閲覧。 
  13. ^ 外務省:日チリ首脳会談について” (2010年11月14日). 2010年11月16日閲覧。

外部リンク編集

公職
先代:
ミシェル・バチェレ
  チリ共和国大統領
第37代:2018 -
次代:
(現職)
先代:
ミシェル・バチェレ
  チリ共和国大統領
第35代:2010 - 2014
次代:
ミシェル・バチェレ