セルゲイ・ガヴリーロフ (政治家)

ロシアの政治家

セルゲイ・アナトーリエヴィチ・ガヴリーロフロシア語: Серге́й Анато́льевич Гаври́лов1966年1月27日 - )は、ロシア政治家ロシア連邦共産党所属。ロシア連邦議会国家会議代議員[1][2]

セルゲイ・アナトーリエヴィチ・ガヴリーロフ
Серге́й Анато́льевич Гаври́лов
個人情報
生誕 (1966-01-27) 1966年1月27日
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシア連邦共和国トゥーラ
政党ロシア連邦共産党
教育モスクワ大学博士候補
職業ロシア連邦議会国家会議代議員
受賞祖国功勲奨章英語版2等

1966年にソビエト連邦トゥーラで誕生。1989年にモスクワ大学経済学博士候補号を取得[3]。2016年9月18日、ロシア連邦共産党から第7期国家会議代議員に選出[3]

ガヴリーロフの夜 編集

2019年6月20日、ジョージアトビリシにあるジョージア国会議事堂英語版において、第26回正教議会間集会(キリスト教東方正教会に関連した各国議員の会合)の総会が開かれた[4]。ガヴリーロフは同会議の議長であり、ロシア代表団とともに出席した。ガヴリーロフは議会の議長席で総会の開幕を宣言し、ロシア語で議事を進行した。

親欧州派のジョージア国会議員は、ガヴリーロフが議会の議長席に着席したことについて強く反発し、ジョージアの主権を侵す攻撃であると見なした。また民衆による抗議デモも発生した。デモ参加者はジョージアの国旗欧州連合の旗を掲げ、議事堂への侵入を試みた。対応に当たった警察官が不適切な暴力的対応を行ったことにより、複数の負傷者が発生した。このデモによって、警官およそ80人を含む約240人が重軽傷を負い、多数の拘束者が発生した[4][5][6]。デモ参加者はロシアの議員らに対し、直ちにジョージアから退去するよう要求した。

ガヴリーロフは議長席に座ったことについて、ジョージア側からの指示によるものであると主張した。これに対しジョージアの与党は「ガヴリーロフが総会の開幕を宣言することを知らなかった」とし、ジョージア国会の事務方のミスであったとの見解を示した。ジョージアの野党はこれに反発し、ジョージア国会議長イラクリ・コバヒゼと、デモ参加者への対応に関して当局を指揮したギオルギ・ガハリア内務大臣の辞任を訴えた[7][8]。ガヴリーロフは多くの混乱をジョージア国内に引き起こし、この一連のデモは「ガヴリーロフの夜」と呼ばれた。

栄誉 編集

参考文献 編集

  1. ^ Russia says Georgia isn't safe. Russians in Georgia say otherwise”. BBC News. 2019年6月27日閲覧。
  2. ^ Гаврилов Сергей Анатольевич” (Russian). State Duma. 2019年6月27日閲覧。
  3. ^ a b Сведения о проводящихся выборах и референдумах”. www.vybory.izbirkom.ru. 2019年12月10日閲覧。
  4. ^ a b Genin, Aaron (2019年7月25日). “Georgian Protests: Tbilis’s Two-Sided Conflict” (英語). The California Review. 2019年7月26日閲覧。
  5. ^ Lebanidze, Kornely Kakachia, Bidzina. “Georgian Dream Meets Georgia’s Nightmare” (英語). Foreign Policy. 2019年7月26日閲覧。
  6. ^ Waal, Thomas de (2019年6月24日). “What Is Behind Georgia's 'Anti-Russia' Protests” (英語). The Moscow Times. 2019年7月26日閲覧。
  7. ^ Georgians are taking a stand against Vladimir Putin. Where is the West?”. The Washington Post. 2019年7月12日閲覧。
  8. ^ “Russia suspends Georgia flights after violent clashes”. (2019年6月22日). https://www.bbc.co.uk/news/world-europe-48727133 2019年7月12日閲覧。 
  9. ^ Официальный интернет-портал правовой информации”. publication.pravo.gov.ru. 2019年12月10日閲覧。