セロ・デ・パスコ
ペルーの都市
セロ・デ・パスコ(スペイン語: Cerro de Pasco)は、ペルー中部のアンデス山脈上に位置する都市。人口7万人のパスコ県の県都で、鉱業の主要な中心地である。標高4330mの世界で最も高所に位置する都市のひとつである。ヤナカンチャ地域では4380mにもなる。300km離れた首都リマまで、道路と鉄道が通じている。
セロ・デ・パスコ | |||
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市 | |||
セロ・デ・パスコの日の入り | |||
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南緯10度41分11秒 西経76度15分45秒 / 南緯10.68639度 西経76.26250度 | |||
国 | ペルー | ||
県 | パスコ県 | ||
郡 | パスコ郡 | ||
住人の呼称 | セレーノ(セレーナ) | ||
政府 | |||
• 市長 | ホニ・テオドシオ・ベントゥラ・リバデネイラ | ||
標高 | 4,330 m | ||
人口 | |||
• 合計 | 70,000人 |
鉱業
編集17世紀初頭に銀鉱が発見されて以来、この地は世界有数の銀の産地となった。スペインに搾り取られたにもかかわらず、今なお活発な鉱業の中心地であり続けている。
現在、鉱山は20世紀の民営化でセントロミン社から採掘権を購入したボルカン・コンパニーア・ミネーラ社が経営している。地下と露天掘りを合わせた生産量は2006年で鉛5.83万トン、亜鉛15.53万トン、銀850万オンスなど総計334万トンにおよぶが、これが採掘量か実際に取り出された量かははっきりしない。銅の生産は何年も前に停止され、古い精錬所の廃墟がコルキヒルカの西の線路近くに残っている[1]。
グレイ・ブレチンは、セロ・デ・パスコの鉱山はウィリアム・ランドルフ・ハーストとその家族の主要な収入源だったと述べている[2]。
気候
編集標高4300mに位置するセロ・デ・パスコの気温は最も高い月でも10度以下で、高山気候またはツンドラ気候(ケッペンの気候区分のETw)、あるいは亜極海洋性気候 (Cwc) というまれな別の気候にあたる。湿度は夏高く、冬低いが、気温は一年を通して低い。しばしば降雪がある。
年間平均気温は5.5度、年間平均降水量は999mmである。
セロ・デ・パスコの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 11.9 (53.4) |
10.9 (51.6) |
11.4 (52.5) |
12.9 (55.2) |
12.2 (54) |
12.7 (54.9) |
12.5 (54.5) |
12.9 (55.2) |
12.0 (53.6) |
12.4 (54.3) |
12.5 (54.5) |
13.0 (55.4) |
12.28 (54.09) |
平均最低気温 °C (°F) | 0.6 (33.1) |
0.9 (33.6) |
0.7 (33.3) |
−0.4 (31.3) |
−2.0 (28.4) |
−4.0 (24.8) |
−3.9 (25) |
−3.1 (26.4) |
−1.6 (29.1) |
−0.8 (30.6) |
−0.7 (30.7) |
−0.1 (31.8) |
−1.2 (29.84) |
降水量 mm (inch) | 137 (5.39) |
151 (5.94) |
153 (6.02) |
80 (3.15) |
43 (1.69) |
14 (0.55) |
16 (0.63) |
26 (1.02) |
52 (2.05) |
98 (3.86) |
103 (4.06) |
126 (4.96) |
999 (39.32) |
出典:Climate-data.org[3] |
脚注
編集- ^ Volcan Annual Report 2006 Archived 2008年9月8日, at the Wayback Machine.
- ^ Brechin, "Imperial San Francisco", 1999, University of California Press
- ^ “Climate: Cerro de Pasco”. 2013年9月5日閲覧。