セント・ジョージ教区 (グレナダ)
セント・ジョージ教区(セント・ジョージきょうく、Saint George Parish)は、グレナダの行政教区[1]。グレナダ島の南西部を管轄し、中心地は同国の首都でもあるセントジョージズ[2]。面積は65平方キロメートルで、セント・アンドリュー教区に次いで大きい。また国内最西端のサリンス岬(北緯12度0分9秒 西経61度48分8秒 / 北緯12.00250度 西経61.80222度)、最南端のグローヴァー島(北緯11度59分12秒 西経61度47分13秒 / 北緯11.98667度 西経61.78694度)を管轄している。人口は約4万人(2019年推計[3])で、国内の行政教区では最も多く、国民の3分の1が同教区に居住している。
セント・ジョージ教区 Saint George Parish | |
---|---|
アナンデイル滝 | |
北緯12度3分0秒 西経61度45分0秒 / 北緯12.05000度 西経61.75000度 | |
国 | グレナダ |
設置 | 1649年 |
名の由来 | 聖ゲオルギオス |
首府 | セントジョージズ |
面積 | |
• 合計 | 65 km2 |
面積順位 | 2位 |
人口 (2011年国勢調査) | |
• 合計 | 38,249人 |
• 推計 (2019年) | 39,894人 |
• 順位 | 1位 |
• 密度 | 590人/km2 |
等時帯 | UTC-4 (大西洋標準時) |
• 夏時間 | なし |
ISO 3166コード | GD-03 |
1649年にフランスがバセテール(Basse Terre、低地の意) 教区として設置、イギリス領となったあとの1763年にセント・ジョージへと改称した。1770年、蟻による食害が発生し砂糖のプランテーションが壊滅的被害を受けた。食害は隣のセント・ジョン教区まで広がり、島の砂糖産業は破壊された[4]。独立後の1976年にトゥルー・ブルーでセントジョージズ大学が開校した。
豊かな自然環境を利用した観光業が盛んで、教区南部の沿岸部にはグラン・アンスビーチ(Grand Anse Beach)といった砂浜(ビーチ)が、北部にはアナンデイル滝(Annandale Falls)といった熱帯雨林を楽しむことができる。首都セントジョージズはカリブ海で最も美しい首都と呼ばれ、特徴的な街並みが人気である。島の玄関口としての側面もあり、属領のカリアク島・プティトマルティニーク島および国外を結ぶフェリーの発着港、国内唯一の空港であるポイント・サリンス国際空港が所在している。その一方で度々ハリケーンの被害を受けており、1955年9月のハリケーン・ジャネット、2004年9月のハリケーン・アイバンでは多くの建物が破壊され、数十人の死者を出している[4]。
主要都市
編集- カリヴィニー(Calivigny)
- グラン・アンス(Grand Anse)
- ハッピー・ヒル(Happy Hill)
- Ka-fe Beau
- セントジョージズ(St. George's) - 首都
- トゥルー・ブルー(True Blue) - セントジョージズ大学が所在
- ウィリス(Willis) - アナンデイル滝の最寄の町
脚注
編集- ^ “Grenada#Government”. 中央情報局 (2021年8月24日). 2021年8月31日閲覧。
- ^ “Parishes of Grenada”. Statoids.com (2015年6月30日). 2021年8月31日閲覧。
- ^ “Grenada”. Citypopulation.de (2021年8月29日). 2021年8月31日閲覧。
- ^ a b “ST GEORGE”. グレナダ政府ポータルサイト. 2021年8月30日閲覧。