ソウル特別市地下鉄公社1000系電車 (2代)

1000系電車(1000けいでんしゃ)は、1998年に登場したソウル交通公社(旧・ソウル特別市地下鉄公社→ソウルメトロ)の通勤形電車首都圏電鉄1号線で使用される。

ソウル特別市地下鉄公社1000系電車(2代)
1000系電車
(ソウルメトロ表記)
基本情報
製造所 現代モービスロテム
主要諸元
編成 10
軌間 1435 mm
電気方式 直流1,500V・交流25,000V (60Hz)
最高運転速度 110 km/h
起動加速度 3,0 km/h/s
減速度(常用) 3,5 km/h/s
減速度(非常) 4,5 km/h/s
編成定員 1048人 (立席)+522人 (座席)=1570人
車両定員 148 (45 (座席)+100 (立席))人(先頭車)
160 (54 (座席)+106 (立席))人 (中間車)
車両重量 33,1t(Tc)、41,2t(M)、26,5t(T1)、32,0t(T2)
編成重量 357,2t
全長 20,000 mm
全幅 3,200 mm
全高 4,500 mm
車体 ステンレス初代1000系からの編入車は普通鋼
主電動機 三相交流かご式誘導電動機
三菱電機製 MB-5052-A
主電動機出力 200 kW(持続定格)
230 kW(1時間定格)
駆動方式 WNドライブ
歯車比 101:16(6.31)
編成出力 200 kW×20=4000 kW(持続定格)
230 kW×20=4600 kW(1時間定格)
制御方式

VVVFインバータ制御(1C4M)

制御装置 三菱電機製
MAP-204-A25V41
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
保安装置 ATS
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ソウル交通公社表記の前面

概要 編集

初代1000系置き換えるため製造されたVVVFインバータ制御ステンレス車両。一部の編成は1989年に製造された初代1000系の付随車を改造の上で編入している。1次車2次車共にソウル地下鉄4000系と同じ三菱電機製のGTO素子VVVFインバーターが採用されているが、一部車両はソフトウェアを更新している車両がありその車両は音が異なる。

  • 1次車
    • 1998年11月から1999年4月にかけて落成した101 - 106編成が該当する。現代精工製。本グループの投入により、初代1000系のうち1号線開業当時に導入された日本製の60両が置き換えられた。
    • 大邱地下鉄放火事件後、ロウィンにて車内座席をモケット張りからステンレスにするなどの不燃化改造が施工された。
    • 105・106編成には初代1000系からの改造編入車が編成あたり2両組み込まれている。
  • 2次車
    • 2002年に落成した107~110編成が該当。ロテム(現・現代ロテム)製。本グループの投入により、初代1000系のうち最後まで日本国鉄301系タイプの前面形状を有していた車両を含む36両(大宇重工業製)を置き換えた。
    • 導入後、ロテムにて1次車と同様の不燃化改造が施工された。
    • 109・110編成には初代1000系からの改造編入車が編成あたり2両組み込まれている。
    • 1次車とは異なり、扉の窓枠が分厚いものに仕様変更された。
  • 3次車
    • 1次車・2次車と1000系抵抗制御車の置き換えのため、2027年から2029年にかけて16編成が導入予定。

編成表 編集

ソウル交通公社の編成番号は、4桁の車号のうち号車を意味する百の位を除く3桁で表現する。(例:1号車が1001である編成=101編成)

 
楊州
 
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 製造年 車両形態
形式 1000形 1100形 1200形 1300形 1400形 1500形 1600形 1700形 1800形 1900形
区分 Tc M M T M T1 T M M Tc
搭載機器 SIV,CP,BT CI,Mtr CI,Mtr CI,Mtr SIV,CP,BT CI,Mtr CI,Mtr SIV,CP,BT
車両番号 1001 1101 1201 1301 1401 1501 1601 1701 1801 1901 1998年 1次車
1002 1102 1202 1302 1402 1502 1602 1702 1802 1902
1003 1103 1203 1303 1403 1503 1603 1703 1803 1903 1999年
1004 1104 1204 1304 1404 1504 1604 1704 1804 1904
1005 1105 1205 1305 1405 1505 1605 1705 1805 1905
1006 1106 1206 1306 1406 1506 1606 1706 1806 1906
1007 1107 1207 1307 1407 1507 1607 1707 1807 1907 2000年 2次車
1008 1108 1208 1308 1408 1508 1608 1708 1808 1908
1009 1109 1209 1309 1409 1509 1609 1709 1809 1909
1010 1110 1210 1310 1410 1510 1610 1710 1810 1910
凡例
  • CI (Converter・Inverter) -主変換装置(コンバータ装置 + VVVFインバータ装置)
  • SIV -静止形インバータ
  • CP -空気圧縮機
  • BT -蓄電池
  • Mtr -主変圧器
備考
  • 太字の車両は初代1000系電車を改造・編入した車両。
  • パンタグラフは、M(1100形、1200形、1400形、1700形、1800形)に下枠交差形を2基ずつ搭載する。

配属 編集

全編成君子車両事業所朝鮮語版に配属

ギャラリー 編集

関連項目 編集