ソコル宇宙服(ソコルうちゅうふく、露語:Скафандр Сокол、スカファンドル・ソコル)は、ソビエト連邦が開発した宇宙服で、ソユーズ宇宙船内で搭乗員を与圧するために着用する与圧服(レスキュースーツ)である。ロシア連邦の株式公開会社 NPP ズヴェズダが開発、製造をしている。

ソコル-KV2宇宙服(ドイツのシュパイアー技術博物館での展示)

ソコル宇宙服は、単にソコル(露語:Cокол 鷹)やソコル-KV2(露語:Сокол-КВ2)とも呼ばれ、ソユーズ宇宙船で飛行するすべての搭乗員が着用する。

ソコル-KV2宇宙服の気密チェック、着用者はペギー・ウィットソン

1973年に導入され、2020年の時点でも使用されている。 ソコル宇宙服は、NPP ズヴェズダによってレスキュースーツとして製造されているため、宇宙船の外での船外活動に使用することはできない。 ソコル宇宙服の目的は、宇宙船が誤って減圧された場合に着用者の気圧や呼吸のための空気の確保を行い、生存を守ることである。この点では、発射と着陸の際に、NASAのスペースシャトル内で着用していたACESスーツ(Advanced Crew Escape Suit英語版)に似ている。

1973年のソユーズ12号宇宙船でソコル-Kが採用されて以来、ソコル-KR、ソコル-KM、1974年からソコル-KV、1980年からソコル-KV2と、重さの軽減や圧力バルブの機能性の改善など、様々な改良が行われて現在に至っている。

日本人で初めてオーダーメイドのソコル宇宙服を製作したのは、元TBSで宇宙特派員のソユーズTM-11号クルー秋山豊寛とサブクルー菊地涼子である。

1990年1月23日、秋山豊寛はNPP ズヴェズダの工場で、ソコル宇宙服とソユーズ宇宙船シートの型をとった。 菊地涼子によると、「ソコル宇宙服はソユーズ宇宙船のシートに座るために作られた服で、歩くためのものではない。シートの型をとるときは、小さなバスタブのような容器に入り、石膏をドボドボと流し入れた」そうである。

なお、秋山豊寛が着用したソコル宇宙服は、現在、TBSが所有している。 また、菊地涼子のソコル宇宙服の胴部はアメリカの実業家が所有しており、グローブのみ菊地が所有している。

その他にオーダーメイドのソコル宇宙服を製作した日本人は、榎本大輔野口聡一古川聡星出彰彦若田光一油井亀美也高松聡大西卓哉金井宣茂がいる。

埼玉県加須市にある加須未来館には、本物のロシア製ソコル-KV2宇宙服が展示してある。これは1998年に製造されたもので、ロシア人のヴィクトル・アファナシェフ宇宙飛行士が、ソユーズTM-29で着用したもの。

また、2011年にソユーズTMA-02Mにて使用したセルゲイ・ヴォルコフ宇宙飛行士のソコル宇宙服グローブは、葺本信太朗が所有している。