ソフィアン・アムラバト

モロッコのサッカー選手

ソフィアン・アムラバトアラビア語: سفيان أمرابط, ラテン文字転写: Sofyan Amrabat1996年8月21日 - )は、オランダ北ホラント州ブラリクム英語版出身のモロッコ系オランダ人のサッカー選手プレミアリーグマンチェスター・ユナイテッドFC所属。モロッコ代表。ポジションは、ミッドフィールダー。兄はノルディン・アムラバトであり、プレーに関してだけでなくキャリア選択でも多くの助言を受けている[1]

ソフィアン・アムラバト
2022 FIFAワールドカップでのアムラバト
名前
ラテン文字 Sofyan Amrabat
アラビア語 سفيان أمرابط
基本情報
国籍 モロッコの旗 モロッコ
オランダの旗 オランダ
生年月日 (1996-08-21) 1996年8月21日(27歳)
出身地 ハウズンオランダ語版
身長 185cm
体重 70kg
選手情報
在籍チーム イングランドの旗 マンチェスター・ユナイテッド
ポジション MF (DH, CH)
背番号 4
利き足 右足
ユース
-2007 オランダの旗 HSV De Zuidvogels
2007-2014 オランダの旗 ユトレヒト
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2014-2017 オランダの旗 ユトレヒト 42 (0)
2017-2018 オランダの旗 フェイエノールト 21 (1)
2018-2020 ベルギーの旗 クラブ・ブルッヘ 25 (1)
2019-2020 イタリアの旗 エラス・ヴェローナ (loan) 34 (1)
2020 イタリアの旗 エラス・ヴェローナ 0 (0)
2020- イタリアの旗 フィオレンティーナ 83 (1)
2020 イタリアの旗 エラス・ヴェローナ (loan) 15 (1)
2023- イングランドの旗 マンチェスター・U (loan)
代表歴2
2010-2011  オランダ U-15 4 (0)
2013  モロッコ U-17 3 (0)
2016  モロッコ U-23 2 (0)
2017-  モロッコ 49 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月13日現在。
2. 2023年9月9日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

クラブ経歴 編集

アムラバトはHSV De Zuidvogelsでサッカーを始め、2007年にユトレヒトのユースに加入した。2014年11月2日、フィテッセ戦でクリストファー・ペテルソンとの交代で途中出場しプロデビューを果たした。アムラバトは2016-17シーズンにPSVに移籍したバルト・ラムセラールの穴を埋める形でユトレヒトのスタメン選手に成長した。チームのエールディヴィジ4位の成績に貢献し、UEFAヨーロッパリーグの出場権を賭けたプレーオフも制した。このプレーオフの初戦である2017年5月17日のSCヘーレンフェーン戦では先制点となる、自身のプロ初ゴールを決めている。

国内外から多くの関心を集めていたアムラバトは、兄ノルディンの助言もあって国内でのステップアップを希望した。2017年6月30日、「自分に合うクラブ」と語る前シーズンにエールディヴィジを制したフェイエノールトと2021年までの契約を結んだ[2]。移籍金は約400万ユーロと報じられた[3]

2018年8月24日、クラブ・ブルッヘに4年契約で加入した[4]

2019年8月21日、350万ユーロでの買取オプション付きでセリエAエラス・ヴェローナに1シーズンのみレンタル移籍をした[5]。4日後のボローニャとの試合でデビューすると、すぐにレギュラーに定着し、シーズン中盤にはインテルからの強い関心も寄せられた[6]

2020年1月31日、移籍金約1800万ユーロでフィオレンティーナに引き抜かれたが、2019-20シーズン終了まではエラス・ヴェローナに所属することとなった[7]

2023年9月1日、マンチェスター・ユナイテッドへのレンタル移籍が発表された。2,500万ユーロでの買い取りオプションが付随すると報じられている[8]。負傷の影響で出遅れていたが、23日、リーグ第6節のバーンリー戦で試合会終了間際にマンチェスター・ユナイテッドでの公式戦初出場を果たすと、26日のEFLカップ3回戦のクリスタル・パレス戦ではルーク・ショーの負傷離脱などもあり、左サイドバックとして先発出場した[9]

代表経歴 編集

キャリアで最初のナショナルチームはオランダ代表を選択したが、U-17の世代別代表から両親の祖国であるモロッコ代表を選択した。

2017年3月28日、チュニジア代表との親善試合でモロッコ代表デビューを飾ると、2018年5月には2018 FIFAワールドカップの登録メンバーに選出された[10]

2022年11月10日、2022 FIFAワールドカップに臨むモロッコ代表に招集され、自身2度目のワールドカップを迎えることとなった[11]。本大会ではボランチとアンカーとして全6試合に出場し、モロッコ史上初となるベスト4進出に貢献した[12]

個人成績 編集

クラブ 編集

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
オランダ リーグ戦 リーグ杯KNVBカップ 期間通算
2014-15 ユトレヒト 44 エールディヴィジ 4 0 - 0 0 4 0
2015-16 25 7 0 - 1 0 8 0
2016-17 31 0 - 4 0 35 0
2017-18 フェイエノールト 21 21 1 - 3 0 24 1
ベルギー リーグ戦 リーグ杯ベルギー杯 期間通算
2018-19 クラブ・ブルッヘ 6 ファーストA 24 1 - 1 0 25 1
2019-20 1 0 - 0 0 1 0
イタリア リーグ戦 イタリア杯オープン杯 期間通算
2019-20 ヴェローナ 34 セリエA 34 1 0 0 - 34 1
2020-21 フィオレンティーナ 31 0 2 0 - 33 0
2021-22 23 1 2 0 - 25 1
2022-23 29 0 5 0 - 34 0
イングランド リーグ戦 FLカップFAカップ 期間通算
2023-24 マンチェスター・U 4 プレミアリーグ 2 0
通算 オランダ エールディヴィジ 63 1 - 8 0 71 1
ベルギー ファーストA 25 1 - 1 0 26 1
イタリア セリエA 117 2 9 0 - 126 2
イングランド プレミアリーグ
総通算 205 4 9 0 9 0 223 4

代表 編集


モロッコ代表国際Aマッチ
出場得点
2017 2 0
2018 6 0
2019 6 0
2020 4 0
2021 9 0
2022 19 0
2023 3 0
通算 49 0

プレースタイル・評価 編集

  • フィジカルの強いボックス・トゥ・ボックスの選手。ユトレヒトでのチームメイト、ナセル・バラジテは「パワー、効率性、競り合いでの力、良いパス技術、走力とモダンなMFに求められる全てを兼ね備えている」と評した[13]

タイトル 編集

クラブ 編集

フェイエノールト
クラブ・ブルッヘ

個人 編集

勲章 編集

脚注 編集

  1. ^ http://nos.nl/artikel/2154258-nordin-amrabat-is-streng-voor-zijn-broertje-sofyan.html
  2. ^ https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/sofyan-amrabat-voor-vier-jaar-naar-feyenoord
  3. ^ http://www.ad.nl/nederlands-voetbal/amrabat-tekent-voor-vier-jaar-bij-feyenoord~aa00a0d4/
  4. ^ Sofyan Amrabat naar Club Brugge Club Brugge 2018年8月24日
  5. ^ Verona, UFFICIALE: preso Amrabat”. 2019年8月21日閲覧。
  6. ^ Inter, caccia ai rinforzi: incontro con il Verona per Amrabat” (2019年12月1日). 2022年12月8日閲覧。
  7. ^ Fiorentina, è fatta per Amrabat: da luglio sarà un calciatore viola” (イタリア語). orriere dello Sport.it (2020年1月31日). 2022年12月8日閲覧。
  8. ^ アムラバトのマンU加入が決定! 1年間のレンタル移籍、総額40億円の買取OPが付随か”. SOCCERKING (2023年9月2日). 2023年9月9日閲覧。
  9. ^ マンU加入後待望の初先発で快勝…アムラバト「完璧な夜になった」”. SOCCERKING (2023年9月27日). 2023年10月17日閲覧。
  10. ^ “モロッコ代表が23名を発表、ベナティアやアクラフが選出《ロシアW杯》”. 超ワールドサッカー. http://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=313773 2018年5月18日閲覧。 
  11. ^ モロッコ代表がカタールW杯メンバー発表! ツィエクやハキミら選出”. サッカーキング (2022年11月11日). 2022年11月12日閲覧。
  12. ^ W杯で脚光浴びるモロッコ代表アムラバト、フィオレンティーナと延長OP行使へ”. 超ワールドサッカー (2022年12月17日). 2022年12月20日閲覧。
  13. ^ [1]
  14. ^ FIFA WORLD CUP 2022TM POSTTTOURNAMENT REVIEW & PLAYER SURVEY” (pdf) (英語). FIFPRO (2023年3月9日). 2023年5月15日閲覧。
  15. ^ King receives members of national soccer team, decorates them with Royal wissams” (英語). HESPRESS English - Morocco News (2022年12月20日). 2023年6月10日閲覧。

外部リンク 編集