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タイキブリザードとは、アメリカ産まれの日本競走馬である。大樹レーシングクラブの出資馬であり、募集価格は8000万円(100口)。1994年から1997年まで競走馬として23戦し、このうち1997年にはGI安田記念を制した。また1996年と1997年にはアメリカのブリーダーズカップにも挑戦した。主戦騎手は岡部幸雄坂本勝美

タイキブリザード
香港表記 大樹狂風
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1991年3月12日
死没 2014年8月18日(23歳没)
登録日 1994年1月27日
抹消日 1997年12月25日
Seattle Slew
Tree of Knowledge
母の父 Sassafras
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産 H&Yブラッドストック
馬主 (有)大樹ファーム
調教師 藤沢和雄美浦
競走成績
生涯成績 中央競馬20戦6勝
日本国外3戦0勝
獲得賞金 5億6163万2000円
33000ドル
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半兄にはアメリカでGI6勝を挙げたシアトリカルがいる。

目次

戦績編集

※馬齢は旧表記に統一する。

4歳編集

1994年2月、東京でデビュー、血統背景や馬体から大物外国産馬との評価を受けていた。新馬戦500万下条件戦を連勝すると、毎日杯ラジオたんぱ賞函館記念で2着になり、重賞こそ勝てなかったが、大物の片鱗を見せていた。

5歳編集

1995年4月、福島で行われたオープン特別・谷川岳ステークスで遅まきながら初のオープン勝ちを挙げると、安田記念に出走した。GI初挑戦だったが、ハートレイクの3着に入った。続く宝塚記念ダンツシアトルの2着になり、重賞未勝利ながらGIでも上位に入線した。

だが、秋は富士ステークス(当時はオープン特別)2着を経て出走したジャパンカップではランドの4着、有馬記念マヤノトップガンの2着と善戦するものの勝ち切れないレースが続いた。

6歳編集

タイキブリザードが重賞を初制覇したのは、1996年3月末の産経大阪杯でのことだった。追い込んできた2着のインターユニークにクビ差だけ凌ぎ切るという苦しみながらの勝利だった。

その後、タイキブリザードは京王杯スプリングカップ2着を経て安田記念に出走、しかしトロットサンダーにハナ差の2着と惜敗し、GI制覇はまたもお預けとなった。

休養後、タイキブリザードはブリーダーズカップ・クラシック出走のためカナダに遠征した。しかし、当地のダートが合わなかったのか13着と殿負けを喫した。なお、同日の東京競馬場で行われた天皇賞(秋)では、2歳下の僚馬バブルガムフェローが4歳(現3歳)での天皇賞制覇を果たしていた。タイキブリザードを管理していた藤沢和雄調教師は電話を通して、この時の実況を聞いていたという。

7歳編集

タイキブリザードが復帰したのは1997年5月の京王杯スプリングカップのことだった。このレースをレコードで勝利し2度目の重賞制覇を遂げたタイキブリザードは3年連続で安田記念に出走した。単勝1番人気に支持されたこのレースで、皐月賞ジェニュインとの叩き合いになったが、クビ差で制し優勝。遂にGIを制覇した。

GI馬になり、マイルに活路を見出したタイキブリザードは宝塚記念4着後、前年に引き続き米国へ遠征することになった。ブリーダーズカップ・マイルを目指し、前哨戦のオークツリーBCマイルハンデキャップでは3着と好走した。しかし、本番直前になって陣営はなぜか前年最下位に敗れたブリーダーズカップ・クラシックに目標を変更した。その結果、優勝したスキップアウェイから20馬身以上離された9頭立ての6着に敗れた。

ちなみにこの時の陣営の判断は、現地メディアに「史上もっとも不可解な決断」と伝えられた。また、藤沢はこの時の出走変更について「(マイルでも)1分33秒台(の決着)では(出走していたとしても優勝は)無理だった」と後日、雑誌のインタビューで語っている。 なお、この件に関しては、レーティングの関係で主催者からBCマイルでは除外される可能性を指摘されたという説もある。

米国遠征後、タイキブリザードはマイケル・ロバーツとのコンビで有馬記念に出走したが9着に終わり、このレースを最後に引退した。

引退後編集

引退後、タイキブリザードはブリーダーズ・スタリオン・ステーションレックススタッドなどで種牡馬として繋養された。2001年ヤマノブリザード中央競馬の重賞勝ちを記録したが、同馬以外に中央での活躍馬は現れず、2005年に種牡馬を引退した。

種牡馬引退後、タイキブリザードは去勢されて日高ケンタッキーファームへ移り、2009年1月には引退馬専門の繋養施設である鹿児島県湧水町ホーストラストへ移って余生を送っていた。しかし、2014年8月18日午後3時頃に疝痛を起こし、その1時間後の午後4時10分に死亡した[1][2]。死後、宮崎大学で解剖した結果、死因は胃の破裂によるものだった[3]

代表産駒編集

競走成績編集

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1994 2. 14 東京 4歳新馬 14 1.5 (1人) 1着 坂本勝美 55 ダ1400m(重) 1:25.3 (37.0) -0.7 カネツクロス
3. 6 中山 4歳500万下 7 1.1 (1人) 1着 岡部幸雄 55 ダ1800m(良) 1:54.0 (38.8) -0.1 サクラローレル
3. 27 阪神 毎日杯 GIII 15 3.0 (1人) 2着 坂本勝美 55 芝2000m(良) 2:01.1 (36.0) 0.1 メルシーステージ
7. 3 福島 ラジオたんぱ賞 GIII 12 1.7 (1人) 2着 岡部幸雄 55 芝1800m(良) 1:49.7 (38.1) 0.1 ヤシマソブリン
7. 30 札幌 道新杯 OP 8 1.4 (1人) 4着 岡部幸雄 53 芝1800m(良) 1:48.5 (36.5) 0.6 ワコーチカコ
8. 21 札幌 函館記念 GIII 14 4.2 (3人) 2着 岡部幸雄 54 芝2000m(良) 2:02.1 (36.7) 0.5 ワコーチカコ
10. 9 福島 福島民報杯 OP 11 2.6 (1人) 4着 坂本勝美 55 芝2000m(良) 1:59.4 (35.8) 0.9 ヤシマソブリン
1995 4. 23 福島 谷川岳S OP 14 3.1 (1人) 1着 坂本勝美 55 芝1800m(良) 1:48.8 (37.7) -0.3 (エーピードラゴン)
5. 14 東京 安田記念 GI 18 13.0 (6人) 3着 岡部幸雄 57 芝1600m(良) 1:33.3 (35.1) 0.1 ハートレイク
6. 4 京都 宝塚記念 GI 17 7.8 (5人) 2着 岡部幸雄 56 芝2200m(稍) 2:10.3 (34.9) 0.1 ダンツシアトル
11. 12 東京 富士S OP 9 1.7 (1人) 2着 坂本勝美 57 芝1800m(良) 1:47.7 (35.4) 0.2 フジヤマケンザン
11. 26 東京 ジャパンC GI 14 9.2 (4人) 4着 岡部幸雄 57 芝2400m(良) 2:24.8 (35.5) 0.2 ランド
12. 24 中山 有馬記念 GI 12 10.4 (5人) 2着 坂本勝美 57 芝2500m(良) 2:33.9 (35.4) 0.3 マヤノトップガン
1996 3. 31 阪神 大阪杯 GII 12 1.9 (1人) 1着 岡部幸雄 57 芝2000m(稍) 2:00.7 (34.7) -0.1 (インターユニーク)
5. 11 東京 京王杯SC GII 15 3.0 (1人) 2着 岡部幸雄 58 芝1400m(良) 1:21.2 (34.4) 0.1 ハートレイク
6. 9 東京 安田記念 GI 17 5.7 (3人) 2着 岡部幸雄 58 芝1600m(良) 1:33.1 (35.0) 0.0 トロットサンダー
10. 26 カナダ BCクラシック GI 13 (8人) 13着 岡部幸雄 57 ダ10F(速) 2:05.3 4.3 Alphabet Soup
1997 5. 10 東京 京王杯SC GII 16 3.1 (1人) 1着 岡部幸雄 58 芝1400m(良) 1:20.5 (34.9) -0.2 (オースミマックス)
6. 8 東京 安田記念 GI 18 2.3 (1人) 1着 岡部幸雄 58 芝1600m(良) 1:33.8 (34.5) -0.1 ジェニュイン
7. 6 阪神 宝塚記念 GI 12 3.1 (2人) 4着 岡部幸雄 58 芝2200m(良) 2:12.1 (37.0) 0.2 マーベラスサンデー
10. 18 アメリカ オークツリーBCM GIII 8 (2人) 3着 岡部幸雄 54 芝8F(良) 1:36.3 0.1 Fantastic Fellow
11. 8 アメリカ BCクラシック GI 9 (6人) 6着 岡部幸雄 57 ダ10F(速) 2:02.8 3.8 Skip Away
12. 21 中山 有馬記念 GI 16 12.2 (6人) 9着 M.ロバーツ 56 芝2500m(良) 2:36.7 (39.4) 1.9 シルクジャスティス

血統編集

タイキブリザード血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 シアトルスルー系
[§ 2]

Seattle Slew
1974 黒鹿毛
父の父
Bold Reasoning
1968 黒鹿毛
Boldnesian Bold Ruler
Alanesian
Reason to Earn Hail to Reason
Sailing Home
父の母
My Charmer
1969 鹿毛
Poker Round Table
Glamour
Fair Charmer Jet Action
Myrtle Charm

*ツリーオブノレッジ
Tree of Knowledge
1977 鹿毛
Sassafras
1967 鹿毛
Sheshoon Precipitation
Noorani
Ruta *ラティフィケイション
Dame d'Atour
母の母
Sensibility
1971 鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Pange *キングスベンチ
York Gala
母系(F-No.) ツリーオブノレッジ(IRE)(FN:3-h) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×3=18.75% [§ 4]
出典
  1. ^ [4]
  2. ^ [5]
  3. ^ [4]
  4. ^ [4]

脚注編集

  1. ^ “「安田記念」制したタイキブリザードが突然死”. 東京スポーツ. (2014年8月19日). http://www.tokyo-sports.co.jp/race/horse/303120/ 2014年8月19日閲覧。 
  2. ^ 8月18日 16時10分、功労馬のタイキブリザード号が亡くなりました。”. ホーストラスト (2014年8月19日). 2014年8月19日閲覧。
  3. ^ “97年安田記念制したタイキブリザード死す”. サンケイスポーツ. (2014年8月20日). http://race.sanspo.com/keiba/news/20140820/etc14082005000001-n1.html 2014年8月20日閲覧。 
  4. ^ a b c 血統情報:5代血統表|タイキブリザード”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2017年8月9日閲覧。
  5. ^ タイキブリザードの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2017年8月9日閲覧。

外部リンク編集