タイム・トラベル/ジョイ
「タイム・トラベル/ジョイ」(TIME TRAVEL/JOY)は、1978年4月10日にリリースされた原田真二4作目、本人初の両A面シングル。
「タイム・トラベル/ジョイ」 | ||||
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原田真二 の シングル | ||||
初出アルバム『下記参照』 | ||||
A面 | タイム・トラベル/ジョイ | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチ・シングル | |||
ジャンル | ポップス | |||
時間 | ||||
レーベル | フォーライフ・レコード | |||
作詞・作曲 |
作詞:松本隆 作曲:原田真二 | |||
プロデュース | 原田真二・吉田拓郎 | |||
ゴールドディスク | ||||
チャート最高順位 | ||||
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原田真二 シングル 年表 | ||||
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解説編集
アルバム『Feel Happy』リリース後に発売されたシングル。前作「シャドー・ボクサー」迄は原田のデビュー以前に書き下ろされた作品であったが、当EPより、デビュー後制作品となっている。
見開きダブル・ジャケットで、レコード盤には両面にAと表記される両A面での発売[2]。両曲とも演奏時間が同じ3分51秒。
音楽番組出演における演奏曲は「タイム・トラベル」がメインであったが、夜のヒットスタジオ[* 1]、レッツゴーヤングにて、「ジョイ」を披露した。また原田は、「タイム・トラベル」にて『第29回NHK紅白歌合戦』初出場を果たした。
オリコンランキングは自己最高4位。売上は「キャンディ」とほぼ同数の26万枚を突破(「てぃーんず ぶるーす」は約28万枚)[3]。
エピソード編集
「タイム・トラベル」は、松本隆により先に書き下ろされた詞に、原田が後付けで曲を乗せた。
原田は、ストーリー仕立てで字数も多いことから、最初はどうしたものかと困惑したが[4]、長野県に旅行中、温泉につかりながらメロディーが浮かびすぐ書き上げ[5]、上手くいったと語っている。
後年、松本は当作品のコンセプトにあたり「夢の中では時間と空間を飛びまくる。こんな設定の歌はそれまでなかった。一度、歌のSFのようなものを作ってみたかった。」と語っている[6]。
「時間旅行のツァーはいかが?」というリフレインは、詩をもらった当初は一回だった[7]。
シングルでは、この作品からストリングス・アレンジも原田が手掛け始めた。
カバー編集
- 2011年にスピッツが、テレビドラマ『僕とスターの99日』の主題歌として「タイム・トラベル」をカバー(後にスペシャルアルバム『おるたな』に収録)。原田の作品では提供曲も含め、初めてテレビドラマの主題歌に使われた。
- 鈴木雅之が2014年、カバーアルバム「DISCOVER JAPAN II」にて「タイム・トラベル」のカバーを収録。
- 丸本莉子がアルバム『COVER SONGS』(2018年2月28日)にて「タイム・トラベル」をカバー。
収録曲編集
- 全曲作詞:松本隆 作曲・編曲:原田真二
- タイム・トラベル (3分51秒)
- ジョイ (3分51秒)
ミュージシャン編集
- 原田真二:アコースティック・ピアノ、ホンキートンク・ピアノ、シンセサイザー、マリンバ、アコースティック12弦ギター、パーカッション
- Robert Peter Brill:ドラムス、シンセ・ドラム
- 関雅夫:エレクトリックベース
- 青山徹:エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター
- 古田たかし:パーカッション
- トマト:ストリングス
- 吉田拓郎:バッキング・ボーカル
収録アルバム・DVD編集
- オリジナル
- ベスト
- 『原田真二 ザ・ベスト』(#1)
- 『THE BEST COLLECTION』(#1、#2)
- 『GOLDEN☆BEST 原田真二 OUR SONG〜彼の歌は君の歌〜
- セルフカバー
- 『Best Songs』(#1)
- ライブ
- DVD
脚注編集
注釈編集
- ^ 1978年5月22日
出典編集
- ^ 日本レコード協会 ダウンロード認定 (2019年4月)
- ^ 当時、途中からのAB差し替えやダブルタイトルによる両A面扱いのものは少ないながらも存在したが、レコード盤両面にAと表記されているものは希少であった
- ^ 『オリコンチャート・ブック:アーティスト編:全シングル作品』(オリジナルコンフィデンス、1988年9月、ISBN 4871310213)
- ^ 「サウンドアプローチ」 ゲスト:原田真二 & 松本隆 (1978年6月)
- ^ 『ザ・ベストテン』(1978年)より「作曲はインスピレーション」
- ^ 津谷治英 (2020年12月31日). “松本隆の原風景 第3回 男性アイドルとの挑戦”. 神戸新聞 2023年5月21日閲覧。
- ^ HP風待茶房(松本隆、談)