タイ・リーグ2
タイ・リーグ2(タイ語: ไทยลีก 2、英語: Thai League 2)、通称T2は、タイ王国のリーグ構成において上から2番目に位置するサッカーリーグである。2017年シーズンは協賛によりエナジードリンクM-150の名を冠したタイ・リーグ2 M-150チャンピオンシップ(タイ語: ไทยลีก 2 เอ็ม-150 แชมเปียนชิป、英語: Thai League 2 M-150 Championship)が正式名称。2016年までの旧称はタイ・ディヴィジョン1リーグ(タイ語: ไทยลีกดิวิชั่น ๑, 英語: Thai Division 1 League)。
タイ・リーグ2 | |
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加盟国 |
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大陸連盟 | AFC |
創立 | 1997 |
ディビジョン | 2 |
参加クラブ | 18 |
上位リーグ | タイ・リーグ1 |
下位リーグ | タイ・リーグ3 |
国内大会 |
タイFAカップ タイ・リーグカップ |
最新優勝クラブ | ラムプーン・ウォリアーFC (2021-22) |
最多優勝クラブ | ポリス・ユナイテッド (4回) |
公式サイト | http://www.thaileague.co.th/ |
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シーズン終了後に上位3チームはタイ・リーグ(T1)に昇格し、下位4チームはタイ・リーグ3(T3)に降格する(2017年シーズンのフォーマットによる)。
歴史編集
1997年にトップリーグのタイ・プレミアリーグに次ぐ2番目のディヴィジョン(2部リーグ)として創設された。現在は上位にプレミアリーグ、下位にリージョナルリーグ・ディヴィジョン2(3部リーグ)を持つ。2011シーズン以降は18チームが所属している。
1997-98シーズンは初代チャンピオンのクルン・タイ・バンクFCがプレミアリーグに自動昇格、準優勝のオーソットサパー・サラブリーFCはプレミアリーグのポリス・ユナイテッドFCとの昇格・降格プレーオフに勝利して昇格した。2000-01シーズンまでの4シーズンは同様の方式によって最大2チームが昇格した。2001-2002シーズンはプレミアリーグが所属クラブ数を12から10に減らすためにプレミアリーグから3チームがタイ・ディヴィジョン1リーグに降格、ディヴィジョン1からは優勝チームのみが昇格した。2002-03と2003-04シーズンは上位2チームが自動昇格する方式に変更された。
2004-05と2005-06シーズンはプレミアリーグが所属クラブ数を16に増やす方針に変更したため、ディヴィジョン1の上位2チームに加えて、プレミアリーグとは別の全国トップリーグだったプロヴィンシャル・リーグからも上位2チームが自動昇格した。2007年は上位4チーム、2008年と2009年は上位3チームが自動昇格した。
2010年はプレミアリーグが所属クラブ数を18に増やす方針に変更したため、上位3チームが自動昇格、4位から6位までの3チームはプレミアリーグの下位3チームと各3チームの2つのグループに分かれて、ホーム・アンド・アウェーでの総当たり戦を行った。各グループ1位のみが昇格(残留)する方式だったが、ディヴィジョン1のチームは昇格できなかった。2011年以降は上位3チームが自動昇格している。
2020年、COVID-19パンデミックによって4節消化時点でリーグを一旦中断。4月14日にタイ・リーグ1およびタイ・リーグ2のクラブ代表者による会議で、9月再開翌年5月閉幕とする秋春制への移行を決定した[1]。
所属クラブ(2019年)編集
チーム名 | ホームタウン | ホームスタジアム | 前年成績 |
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BGパトゥム・ユナイテッド | パトゥムターニー県 | レオ・スタジアム | T1 14位 |
ポリス・テロ | バンコク | ブーヤチンダ・スタジアム | T1 15位 |
ネイビー | チョンブリー県 | サッタヒープ・ネイビー・スタジアム | T1 16位 |
ウボン・ユナイテッド | ウボンラーチャターニー県 | UMTスタジアム | T1 17位 |
エアフォース・セントラル | パトゥムターニー県 | トゥパテミ・スタジアム | T1 18位 |
コーンケン | コーンケン県 | コーンケン・スタジアム | T2 4位 |
ノーンブワ・ピッチャヤ | ノーンブワラムプー県 | ノーンブワラムプー県立競技場 | T2 5位 |
サムットサーコーン | サムットサーコーン県 | サムットサーコーン県立競技場 | T2 6位 |
ウドーンターニー | ウドーンターニー県 | ウドーンターニー・スタジアム | T2 7位 |
アーミー・ユナイテッド | バンコク | タイ・アーミー・スポーツ・スタジアム | T2 8位 |
ラムパーン | ランパーン県 | ランパーン県立競技場 | T2 9位 |
シーサケート | ウボンラーチャターニー県 | スリナコーン・ラムドゥアン・スタジアム | T2 10位 |
ラヨーン | ラヨーン県 | ラヨーン・スタジアム | T2 11位 |
タイ・ホンダ | バンコク | 72周年記念スタジアム | T2 12位 |
カセートサート | ナコーンパトム県 | TOTスタジアム | T2 13位 |
JLチエンマイ・ユナイテッド | チエンマイ県 | 700周年記念スタジアム | T3 優勝 |
アユタヤ・ユナイテッド | アユタヤ県 | アユタヤ県立競技場 | T3 2位 |
カスタムズ・ユナイテッド | サムットプラーカーン県 | 関税局スタジアム | T3 3位 |
結果編集
回 | 年度 | 優勝 | 2位 | 3位 | クラブ数 |
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1 | 1997-1998 | クルン・タイ・バンク | オーソットサパー・サラブリー | ||
2 | 1998-1999 | バンコク・バンク・オブ・コマース | Assumption School Sri Racha | ||
3 | 1999-2000 | ポリス・ユナイテッド | サイアム・ネイビー | ||
4 | 2000-2001 | TTMチエンマイ | バンコク・クリスチャン・カレッジ | ||
5 | 2001-2002 | バンコク・クリスチャン・カレッジ | |||
6 | 2002-2003 | バンコク・ユナイテッド | サイアム・ネイビー | ブリーラム・ユナイテッド | |
7 | 2003-2004 | TOT SC | ブリーラム・ユナイテッド | ロイヤル・タイ・アーミー[2] | |
8 | 2004-2005 | アーミー・ユナイテッド | タイ・ホンダ | ||
9 | 2005-2006 | ポリス・ユナイテッド | サイアム・ネイビー | ||
10 | 2007 | カスタムズ・ユナイテッド | チュラ・ユナイテッド | パタヤ・ユナイテッド | 24 |
11 | 2008 | ムアントン・ユナイテッド | シーラーチャー | サイアム・ネイビー | 16 |
12 | 2009 | ポリス・ユナイテッド | アーミー・ユナイテッド | イーサーン・ユナイテッド | 16 |
13 | 2010 | シーラーチャー | コーンケン | チェンライ・ユナイテッド | 16 |
14 | 2011 | ウアチョン・ユナイテッド | チャイナート | チュラ・ユナイテッド | 18 |
15 | 2012 | ラーチャブリー | スパンブリー | バンコク・ユナイテッド | 18 |
16 | 2013 | エアフォース・ユナイテッド | タイ・ポート | PTTラヨーン | 18 |
17 | 2014 | ナコーンラーチャシーマー | サラブリー | サイアム・ネイビー | 18 |
18 | 2015 | ポリス・ユナイテッド | パタヤ・ユナイテッド | スコータイFC | 20 |
19 | 2016 | タイ・ホンダ | ウボンUMTユナイテッド | ポートFC | 16 |
20 | 2017 | チャイナート・ホーンビル | エアフォース・セントラル | プラチュワップ | 18 |
21 | 2018 | PTTラヨーン | トラート | チエンマイ | 18 |
22 | 2019 | BGパトゥム・ユナイテッド | ポリス・テロ | ラヨーン | 18 |
23 | 2020-2021 | ノーンブワ・ピッチャヤ | チエンマイ・ユナイテッド | ナコーンパトム・ユナイテッド | 18 |
24 | 2021-2022 | ラムプーン・ウォリアーFC | スコータイFC | チャイナートFC | 18 |
- 太字はタイ・リーグ1に昇格したチーム。
- 2007年は各12チームのグループA、Bに分けて行われ、各グループの1位チーム同士が優勝決定戦、2位チーム同士が3位決定戦を実施し、最終的な順位を決定した。4位のサムットソンクラームまでの4チームがプレミアリーグに昇格した。
年度 | グループ | 優勝 | 2位 |
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2007 | A | カスタムズ・ユナイテッド | パタヤ・ユナイテッド |
B | チュラ・ユナイテッド | サムットソンクラーム |
統計編集
クラブ別優勝回数編集
クラブ名 | 優勝回数 | 優勝年度 |
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ポリス・ユナイテッド | 4 | 1999-2000, 2005-06, 2009, 2015 |
クルン・タイ・バンク | 1 | 1997-98 |
バンコク・バンク・オブ・コマース | 1 | 1998-99 |
TTMチエンマイ | 1 | 2000-01 |
バンコク・クリスチャン・カレッジ | 1 | 2001-02 |
バンコク・ユナイテッド | 1 | 2002-03 |
TOT SC | 1 | 2003-04 |
アーミー・ユナイテッド | 1 | 2004-05 |
カスタムズ・ユナイテッド | 1 | 2007 |
ムアントン・ユナイテッド | 1 | 2008 |
シーラーチャー | 1 | 2010 |
ウアチョン・ユナイテッド | 1 | 2011 |
ラーチャブリー | 1 | 2012 |
エアフォース・ユナイテッド | 1 | 2013 |
ナコーンラーチャシーマー | 1 | 2014 |
タイ・ホンダ | 1 | 2016 |
チャイナート | 1 | 2017 |
PTTラヨーン | 1 | 2018 |
BGパトゥム・ユナイテッド | 1 | 2019 |
ノーンブワ・ピッチャヤ | 1 | 2020-21 |
ラムプーン・ウォリアーFC | 1 | 2021-22 |
得点王編集
年度 | 選手 | 得点 | クラブ |
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2008 | Tanongsak Promdard | 18 | Raj-Vithi |
2009 | Wuttipong Kerdkun | 27 | RBAC BECテロ・サーサナFC |
2010 | Chainarong Tathong | 19 | チュラ・ユナイテッド |
2011 | Adisak Srikampang | 21 | PTTラヨーン |
Phuwadol Suwannachart | チャイナート | ||
2012 | リー・タック | 23 | バンコク |
2013 | Leandro de Oliveira da Luz | 24 | タイ・ポート |
2014 | Babo Mark Landry | 19 | アーントーン |
2015 | Felipe Ferreira de Moraes Honório | 25 | スコータイ |
タナー・チャナブット | ポリス・ユナイテッド | ||
2016 | Hristijan Kirovski | 17 | プラチュワップ |
2017 | Jonatan Ferreira Reis | 28 | カセートサート |
2018 | Barros Tardeli | 21 | トラート |
2019 | ティアゴ・シュラッパ | 19 | ラヨーン |
2020-21 | パウロ・コンハード | 25 | コンケーン・ユナイテッド |
2021-22 | ターレス・リマ | 22 | ウドーンターニーFC (13) ラムプーン・ウォリアーFC (9) |
脚注編集
- ^ 長沢正博 (2020年8月3日). “コロナで秋春制移行のタイ。シーズン中に中継なくなる恐れ”. フットボリスタ. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “Thailand 2003/04”. RSSSF. 2014年4月2日閲覧。 プレミアリーグ8位とディヴィジョン1リーグ3位との入れ替え戦の結果より。
外部リンク編集
- 公式サイト
- Thai Division 1 - Thailand - Soccerway
- Thailand 2012 - RSSSF
- Thailand 2011 - RSSSF
- Thailand 2010 - RSSSF
- Thailand 2009 - RSSSF
- Thailand 2008 - RSSSF
- Thailand 2007 - RSSSF