タイ国有鉄道の車両形式

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タイ国有鉄道の車両形式(タイこくゆうてつどうのしゃりょうけいしき)は、タイ国有鉄道在籍の鉄道車両一覧である。

なお、ここでは過去の車両も含むが、すべてを網羅するものではない。

ALS型ディーゼル機関車
一般的な三等客車
中国製新型客車(右奥にE&O客車)

概要 編集

タイ国鉄では、動力車を輸入により調達しているが[注釈 1](詳細は後述)、客車貨車については自社マッカサン鉄道工場による内製車も行っている[1][2]。1940年代後半以降、日本の国鉄客車を基本設計とする客車が日本からの輸入および内製により、断続的かつ多数調達されており(例として国鉄10系客車#タイ国鉄への新車輸出車両も参照)、1980年代後期頃からはステンレス製の客車が日本や韓国から輸入されている[3]

1990年代中期以降は、他国の鉄道事業者の中古車両の譲受も行っている。1995年には、オーストラリアクイーンズランド鉄道からシティートレイン電車を譲受し、客車に改造して投入した。1997年以降は、西日本旅客鉄道(JR西日本)で余剰となった鉄道車両(キハ58系気動車12系客車14系客車24系客車)が無償譲渡され、軌間変更等の改造を実施した上で使用されていたが[4][5]、その後は大部分が定期運用から外れた。12系客車の冷房装置は故障が頻発し使われなくなった(二等改造車を除く)。14系寝台車、24系は冷房装置の載せ替えを経て使用されたが、2016年11月より運用開始した[6]中国製客車により置き換え対象となった。

2019年6月時点で、キハ58系気動車は全車廃車もしくは休車中。のちに一部は改造を受け事業用車として現役復帰した。また14系座席車については定期運用がない。

2010年以降、旧型機関車の更新のため電気式ディーゼル機関車50両の導入が計画されており[7]、その一環として20両の中国製新型車が2014年に納入された。

前述の通り、主な鉄道車輛は他国からの輸入で賄われてきたが、近年は国産化を模索する動きがみられる。2022年KMITLとの産学連携により開発中の試作客車が公開された[8]

路線の大半が非電化区間であるがゆえに、依然として動力源を内燃機関に頼らざるを得ない状況ではあるが、KMITLとの産学連携で電気機関車の導入が研究されている。2022年に中国製の蓄電池機関車試作車の試運転が開始され[9]、翌2023年1月にも公開された[10][11][注釈 2]

線路の保線にも事欠かさず、マルチプルタイタンパー(以下:マルタイ車)が有名なところでは世界的に代表されるメーカーであるオーストリアプラッサー&トイラー社製の機材が数多く配備されているがこれも他の客車同様日本からの中古機材である。JRグループおよび日本の私鉄・公営交通で使われた機材がタイに支援込みで中古輸入されている。日本では、NoX法に基づいて排ガス規制をクリアした同社製新型機材に置き換えられ、経年化した機材が捻出されてタイ国鉄に配備された。

機関車 編集

内燃機関車 編集

 
GEA型ディーゼル機関車

欧州アメリカ日本および中国製のディーゼル機関車が使用されている。ドイツ製を中心に、初期に多くみられた液体式(機関の出力をトルクコンバータおよびギアを介して車軸に伝える方式)は次第に数を減らし、代わって1960年代以降に導入された電気式(機関により発電しモーターを駆動する方式)が主流となっている、気動車がすべて液体式を採用しているのと対照的である。2015年からは初の中国製機関車が投入された。

  • 詳細については各型式の記事を参照のこと。
  • 2018年に日本から中古のDD51形が発送されているが、タイ国鉄保有車ではないため本項では記述しない。
型式 車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
最高出力
HP
自重 最高速度 備 考
SLM. 21 - 22 1928 SLM
(スイス)
8,200 mm 200 23.5 t 40 km/h 機械式
全車廃車
HU. 23 - 27 1965 HUNSLET英語版
(イギリス)
7,658 mm 740 30.0 t 19.5 km/h 液体式
24はロッファイパークに静態保存
KM. 41 - 45 1955 KRAUSS MAFFEI
(ドイツ)
8,350 mm 440 34.0 t 54 km/h 液体式
全車廃車
HAS. 70 - 79 1985 HENSCHEL
(ドイツ)
9,600 mm 714 39.0 t 58 km/h 液体式
SUL. 501 - 506 1931 SULZER
(スイス)
13,590 mm 450 43 t 60 km/h 全車廃車
DA.500 511 - 540 1952 DAVENPORT
(アメリカ)
9,893 mm 500 46.66 t 82 km/h
551 - 556 1931 A/S FRICHSデンマーク語版
(デンマーク)
14,000 mm 2×500 43.5 t 60 km/h 全車廃車
556はプラチュワップキーリーカン県モンクット王科学技術記念公園に静態保存
SUL. 561 - 563 1951 SULZER
(スイス)
13,600 mm 960 55.0 t 65 km/h 全車廃車
DA.1000 571 - 585 1955 DAVENPORT
(アメリカ)
16,954 mm 2×500 77.1 t 92 km/h 全車廃車
601 1932 A/S FRICHS
(デンマーク)
21,627 mm 2×800 88.6 t 45 km/h 廃車
HI. 611 - 615 1958 日立製作所 14,300 mm 1,040 67.25 t 70 km/h 全車廃車
629は保存[13]
616 - 630 1961
SUL. 651 - 654 1947 SULZER
(スイス)
12,100 mm 735 43.3 t 65 km/h 全車廃車
HI. 661 - 670 1962 日立製作所 14,300 mm 1,040 67.25 t 70 km/h 全車廃車
666は人工漁礁としてアンダマン海底に沈んでいる[14]
2001 - 2010 1964 PLYMOUTH
(アメリカ)
12,384 mm 2×500 52 t 80 km/h 性能が低く、またトラブルが多かったため導入後まもなく米軍に徴発されベトナムに転籍[15]
DH1200BB
(HE.)
3001 - 3027 1964 HENSCHEL
(ドイツ)
12,800 mm 1,200 46.5 t 90 km/h 液体式
3015を除き廃車
3020と3026は保存
M1500BB
(KP.)
3101 - 3130 1969 KRUPP
KRAUSS MAFFEI
(ドイツ)
12,800 mm 1,500 50.5 t 90 km/h 液体式
一部はマレーシアの工事・保線会社[16]及びカンボジアロイヤル鉄道[17]へ移籍
UM12C
(GE.)
4001 - 4040 1964 GENERAL ELECTRIC
(アメリカ)
16,288 mm 2×660 70.18 t 103 km/h 一次ロット
4003,4032,4035は事故廃車
4041 - 4050 1966 二次ロット
4046と4049は事故廃車
AD24C
(ALS.)
4101 - 4154 1974 ALSTHOM
(フランス)
16,258 mm 2,400

※登場時
77.5 t 90 km/h
※登場時
4104,14,17,22,26,27,41,48 事故廃車 /
AD24C
(AHK.)
4201 - 4230 1980 HENSCHEL
KRUPP
(ドイツ)
100 km/h ALS型のライセンスを取得したドイツ2社の製作
4209,4210,4215は事故廃車
AD24C
(ALD.)
4301 - 4309 1983 ALSTHOM
(フランス)
4302,4309は事故廃車
AD24C
(ADD.)
4401 - 4420 1985 ALSTHOM
(フランス)
4406,4412,4417は事故廃車
8FA-36C
(HID.)
4501 - 4522 1993 日立製作所 19,900 mm 2×1,430 84.5 t 100 km/h 4502は事故廃車
CM22-7i
(GEA.)
4523 - 4560 1995 GENERAL ELECTRIC
(アメリカ)
19,355 mm 2×1,250
[注釈 3]
80.6 t 100 km/h 4526,4544は事故廃車
SDA3
(CSR.)
5101 - 5120 2014 中国南車
戚墅堰機車
(中国)
20,490 mm 3,190 113.45 t 100 km/h[18] 設計最高速度120 km/h[19]
CDA5B1
(QSY.)
5201 - 5250 2022 中国中車
戚墅堰機車
(中国)
20,000 mm 3,218 96 t 120 km/h

蒸気機関車 編集

 
968号機(1969年、ハートヤイ駅)
 
入換作業中の291号機(1973年撮影)
 
DX50形(後期型、車番不明)CX50形(後期型、車番不明)

タイに導入された蒸気機関車は、おおむね第二次世界大戦を基準に大別できる。

  • 戦前 - シャム国鉄[注釈 4]が欧米の列強より導入した車両群
  • 戦時下 - 日本国内より南方戦線へ供出された元・C56形C58形、および新製車
  • 戦後 - 日本が戦後に米とのバーター貿易で輸出した[注釈 5]新製車、GHQが復興用に譲渡した前線輸送用車両

現役を退いた後も国内各所で保存されているほか、一部は日本に返還された。2019年現在、タイ国内にて動態保存されている車両はすべて日本製である。 なお、タイでは日本製の機関車についての俗称として「ミカド」というものがあったが、車軸配置のミカド(2-8-2)とは無関係で、動輪が3軸(一例にパシフィック(4-6-2)の849号機)もミカドと呼ばれていた[20]

外見上の特徴

車体がグリーン(ライトグリーンとダークグリーン)、足回り(排障器と動輪)が赤で塗装されており、基本的に右運転台方式(日本軍の持ち込んだものなどは例外)なので逆転機が右、給水ポンプが左にある。また、発電機やヘッドライトはあるが、空気ブレーキではなかったのでエアータンクやコンプレッサーはない[20]

燃料

森林資源の豊富なタイでは木材を薪として燃料に使用しており、テンダーの上部に柵のようなものを設け、そこに薪を山積みに搭載していた。時代が下っても石炭炊きではなく重油燃焼式へ改造されたものの方が多く、薪炊きとオイル炊きが半々ぐらいまでになってた時期もあった[20]


元・日本鉄道省C56形。南方供出対象となった1 - 90号機の計90両が1941年より順次改造開始、1942年に転出。 一部の車両については、改造後いったん解体されたのちに発送、現地で再び組み立てられた。
  • 701 - 746 (1935年 - 1936年製造) - 48両は当初タイ側を拠点に運用されたが、連合国の爆撃により泰緬鉄道が寸断された結果、うち2両がビルマ(現・ミャンマー)側に取り残された。残る46両が連合国の接収を経てシャム国鉄に属した。
    • 701・723 - 元C56 3、28号機。退役後、払い下げられた両機はアクション映画の撮影に供されることとなり、運命を共にした[注釈 6]
    • 713・715 - 動態保存機。 (元・C56 15、17)715は予備機扱い。
    • 725 - 元・C56 31。泰緬鉄道開通記念列車を牽引したとされる。靖国神社遊就館内にて静態保存中。(2019年現在)
    • 735 - 元・C56 44。再度1,067 mmに改軌を経て、大井川鐵道にて使用中。(2019年現在)
元・日本鉄道省C58形。1944年に改造を受け供出された。元番との対応は以下の通り。
  • 761 - C58 52
  • 762 - C58 54
  • 763 - C58 130
  • 764 - C58 136
 
DX50形(前期型、車番不明)
後期型とドーム形状の相違が判る
国鉄D51形蒸気機関車と似た日本製ミカド機
  • 351 - 378 - 戦時中(1936年 - 1943年)導入の前期型。
  • 901 - 970 - 戦後に(1949年 - 1950年)導入の後期型。
    • 953号機 - 動態保存機。
国鉄C57形蒸気機関車と似た日本製パシフィック機。
  • 283 - 292 - 戦時中(1942年 - 1943年)導入の前期型。
  • 821 - 850 - 戦後に(1949年 - 1950年)導入の後期型。
    • 824・850号機 - 動態保存機。
 
保存中の235号機
  • 380形 - 380 - 447号機。1948年から1949年にかけて68両が払い下げられたアメリカ製ミカド機で、通称「マッカーサー機関車」。
  • 451形 - 451 - 456の6両[21]ヘンシェル(ドイツ)製ガーラット機。
  • 457形 - 457・458の2両[21]。ヘンシェル製ガーラット機。451クラスと仕様が異なる。
車 番 製造年 メーカー名 車軸配置 動輪直径 シリンダー(直径×行程) 備 考
1 - 4 1894 ダブス 2-4-0(1B) 1,295 mm 254 mm×457 mm 3号機は静態保存
5 - 8 1894 ダブス 0-6-0(C) 971 mm 381 mm×508 mm
7 1887 Hunslet 0-6-0(C) 940 mm 305 mm×457 mm 21ヘ改番
8 1891 Hunslet 0-6-0(C) 940 mm 330 mm×457 mm 22へ改番
9 - 10 1897 ベイヤー・ピーコック 0-6-0(C) 1,093 mm 355 mm×508 mm
21 1887 Hunslet 0-6-0(C) 940 mm 305 mm×457 mm 元車番7
22 1891 Hunslet 0-6-0(C) 940 mm 330 mm×457 mm 元車番8
51 - 56 1909 - 1914 ヘンシェル 0-6-0(C) 1,100 mm 350 mm×550 mm
57 - 63 1910 - 1911 Brush Electric 0-6-0(C) 914 mm 305 mm×508 mm
101 - 124 1898 - 1910 ハノマーグ 2-4-0(1B) 1,400 mm 380 mm×500 mm
125 - 131 1901 - 1902 クラウス 2-4-2(1B1) 1,350 mm 360 mm×500 mm
151 - 155 1901 - 1914 クラウス 2-6-0(1C) 1,100 mm 380 mm×540 mm
156 - 197 1912 - 1919 ノース・ブリティッシュ・ロコモティブ 4-6-0(2C) 1,218 mm 368 mm×559 mm 178号機182号機は静態保存
198 1921 ナスミス・ウィルソン 4-6-0(2C) 元ビルマ国鉄396
201 - 208 1898 - 1902 クラウス 2-6-0(1C) 1,260 mm 440 mm×544 mm
209 - 221 1906 - 1910 ハノマーグ 2-6-0(1C) 1,400 mm 450 mm×630 mm
222 - 225 1924 Batignolles Chatillon 4-6-2(2C1) 1,372 mm 500 mm×600 mm 235号機は静態保存
226 - 251[22] 1925 - 1929 ボールドウィン 4-6-2(2C1) 1,372 mm 381 mm×508 mm
260 - 282 1928 - 1929 ハノマーグ 4-6-2(2C1) 1,372 mm 382 mm×610 mm 279号機は保存機
283 - 292 1941 - 1942 日立製作所日本車輌製造 4-6-2(2C1) 1,372 mm 450 mm×610 mm
301 - 302[23] 1923 ボールドウィン 2-8-2(1D1) 1,106 mm 432 mm×610 mm
303 - 306[23] 1925 ボールドウィン 2-8-2(1D1) 1,106 mm 3/381 mm×559/508 mm
311 - 312 1923 ナスミス・ウィルソン 2-8-2(1D1) 1,106 mm 464 mm×600 mm
321 - 326 1924 Batignolles Chatillon 2-8-2(1D1) 1,106 mm 500 mm×600 mm
331 - 348 1907 - 1915 SLM 2-8-0(1D) 1,050 mm 460 mm×580 mm レーティッシュ鉄道G 4/5型
336号機、340号機は静態保存
351 - 378 1936 - 1944 日本車輌製造、汽車製造川崎車輛
日立製作所
2-8-2(1D1) 1,106 mm 450 mm×610 mm 日本鉄道車輛製造者協会製番#1-#28(順不同)
380 - 447 1943 - 1945 ボールドウィン、ダベンポート、他 2-8-2(1D1) 1,219 mm 406 mm×610 mm
451 - 458 1929 - 1935 ヘンシェル 2-8-2+2-8-2
(1D1+1D1)
1,050 mm 430 mm×550 mm ガーラット式機関車
457号機は静態保存
701 - 746 1935 - 1936 三菱重工業、川崎車輛、汽車製造、
日立製作所、日本車輌製造
2-6-0(1C) 1,400 mm 400 mm×610 mm 日本鉄道省C56形 C56 3-C56 55
751 - 754 1918 - 1922 Werkspoor 4-6-0(2C) 1,249 mm 400 mm×508 mm 元オランダ領東インド(ジャワ)382,383,392,395
755 - 757 1922 ベイヤー・ピーコック 4-6-0(2C) 1,249 mm 400 mm×508 mm 元オランダ領東インド(ジャワ)396,397,399
761 - 764 1938 - 1939 川崎車輛、汽車製造 2-6-2(1C1) 1,520 mm 480 mm×610 mm 日本鉄道省C58形 C58 52,C58 54,C58 130,C58 136
801 - 804 1915 Kitson 4-6-2(2C1) 1,372 mm 432 mm×610 mm 元マレー連邦鉄道機号182-185(順不同)、804号機は保存機
805 - 818 1920 ノース・ブリティッシュ・ロコモティブ 4-6-2(2C1) 1,372 mm 432 mm×610 mm 元マレー連邦鉄道機号186-196,199-201(順不同)
821 - 850 1949 - 1950 日本車輌製造、川崎車輛 4-6-2(2C1) 1,372 mm 450 mm×610 mm 日本鉄道車輛製造者協会製番#101-#110,#181-#200(順不同)
901 - 970 1949 - 1950 汽車製造、川崎車輛、日立製作所、
三菱重工業
2-8-2(1D1) 1,106 mm 450 mm×610 mm 日本鉄道車輛製造者協会製番#111-#180(順不同)

注:必ずしも車番の順序通り増備されてきた訳ではない。

メークローン鉄道・蒸気機関車 編集

車 番 製造年 メーカー名 車軸配置 製造番号 備 考
1 1906 クラウス 2-4-0(1B) 5427 ターチーン鉄道と合併後7号へ改番
2 1906 クラウス 2-4-0(1B) 5428 ターチーン鉄道と合併後5号へ改番
1 1903 クラウス 0-4-2(B1) 5011
2 1903 クラウス 0-4-2(B1) 5012
3 1906 クラウス 0-4-2(B1) 5418
4 クラウス 2-4-0(1B)
5 1906 クラウス 2-4-0(1B) 5428 元2号
6 1908 クラウス 2-4-0(1B) 6021
7 1906 クラウス 2-4-0(1B) 5427 元1号
11 1952 ヘンシェル 4-6-2(2C1) 22403
12 1952 ヘンシェル 4-6-2(2C1) 22404

電車 編集

国鉄本線においては電化区間が存在せず[注釈 7]エアポート・レール・リンクにのみ電車が導入されている。

4両10編成、6両15編成の計130両を発注しており、2019年9月に第一ロットの2編成が笠戸工場より発送された[24][25]

気動車 編集

タイ国鉄の気動車は最初に登場したFRICHS型がデンマーク製であることを除き、日本・イギリスおよび韓国製で、すべて液体式変速機構を備える。

客車列車にくらべて加速性能、最高速度の点で優位に立ち、優等列車としての地位を確保しているものの、気動車には一等車、寝台車が存在しない。また、気動車の数が増加し始めてからの年月が客車や貨車に比べ短いため、それらのような改造、改番が極めて少ない点も特筆される。

そのようななかで改造を受けた車両に、THN型およびNKF型の一部があげられる。それらの車両は急行用編成として5両固定編成化されており、この際に編成中間に連結された車両から制御機器類が取り外された[注釈 8]

略号 編集

略 号 名 称 種 別
A.P.D. AIR-CON. POWER DIESEL RAILCAR WITH DRIVINGCAB 冷房制御動力車
A.P.N. AIR-CON. POWER DIESEL RAILCAR NON DRIVINGCAB 冷房中間動力車
B.P.D. BOGIE POWER DIESEL RAILCAR WITH DRIVINGCAB 制御動力車
B.T.D. BOGIE TRAILER DIESEL RAILCAR WITH DRIVINGCAB 制御附随車
B.T.N. BOGIE TRAILER DIESEL RAILCAR NON DRIVINGCAB 中間附随車

特急型気動車 編集

ASR型

1991年に英国のBREL社が納入したASR型はタイ国鉄初の特急型気動車として運用が開始された。ASR型は自動ドアやエアサスを標準装備し、これまでのタイ国鉄の車両とは一線を隔した豪華な仕様だったが、その分保守の面では整備性が悪く、電装系統の故障や老朽化が目立ってきたため、現在では北本線のバンコク-サワンカローク-シーラー・アット間の1往復の運用を残し、定期特急列車の運用からは外れている。ただし、タイ国鉄では現在、同系式車の大規模な車体更新工事が行われているため、今後も優等列車用の車両としての活躍が予想される。

 
ADR型気動車1次車(APD-20型)
 
ADR型気動車 2次車(APD-60型)

ADR型

ASR型の後継車両としてADR型が1995年から韓国の大宇重工業によって製造、納入された。投入当時1次車(APD-20型)は急行用、2次車(APD-60型)は特急用とされ、最高速度も2次車がASR型と同じ120 km/hであったのに対し、1次車は100 km/hに抑えられていたが、のちに1次車も最高速度が120 km/hに引き上げられ[注釈 9]、2次車と共通で特急運用に充当されることとなった[注釈 10]。ADR型1次車の特急運用への格上げによって不足した急行運用車両には、後述のTHN-NKF型が充当されることとなった。現在では両型車とも特急用として共通運用されている。

ADR型1次車は2次車に比べて車幅がやや狭く、2次車が全体的に丸みを帯びた断面であるのに1次車は細長い面持ちをしていることから見分けがつく。ADR系は現在のディーゼル特急の主力車両で、バンコクを拠点に北本線のチェンマイ、東北本線・南線のウボンラチャターニー、南線のスラーターニー、ヤラーへの定期運用を持つ。

元JRキハ183系

 
発送を待つキハ183系(2020年)

2017年に引退した北海道旅客鉄道(JR北海道)のキハ183系特急形気動車 計17両がタイ国鉄へ無償譲渡されることとなり、2021年12月に陸揚げされた[26]。1067 mmから1000 mmへの改軌および改装が進んでおり、2022年6月には最初の完成車両が公表された。内外装ともにJR在籍時の装備や表記類が多く残置あるいは再現されているが[27]、狭小トンネル対策として運転台上部のヘッドライトが撤去され、代わりに本体上部(運転台直下)の左右に新たにヘッドライトを設置した[28]。塗装はJR時代の末期に纏っていた、オホーツク色を踏襲している。

ラオス方面向け国際列車に充当する構想も存在するが[26]、当面はバンコク近郊の観光列車に充当される方針[27]。なお、車体は室蘭港の埠頭で5年近く野ざらしにはされたが、その間もエンジンだけは時折起動させて極力劣化を防いでいた[28]

2022年12月24日 タイ国鉄東線 チャチュンサオ行の日帰りツアー列車として、4両1編成の営業運転が開始された。タイ国鉄ジャーナル 仏歴2566年1月号にて詳細スペック等が公表されたが、タイ国鉄独自の車番は付与されず、キハ183もしくはKIHA183の形式がそのまま採用されている。

2023年6月29日に第2編成(3両)がマッカサン工場を出場、8月31日にキハ182-41が追加で出場し、4両編成として組成された。

2023年8月16日にアユタヤで開催されたKTMBSRTとのJoint Conferenceの関係者輸送として使用され、2023年9月16日のチャチュンサオ行の日帰りツアー列車より一般客への使用が開始された。

二等車 編集

型 式 車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
ASR. A.P.N.2113 - 2120 1991 BREL Derby英語版
(イギリス)
[注釈 11]
23,370 mm 80 35.96 t 120 km/h
A.P.D.2501 - 2512 72 37.09 t 2509,2512はヘッドライト改造[注釈 12]
ADR. A.P.N.2121 - 2128 1995 大宇重工業
(韓国)
[注釈 13]
24,300 mm 80 43.5 t 120 km/h 1次車 モデル形式はDRH-12
A.P.D.2513 - 2524 76 44.6 t 1次車 モデル形式はDRH-11
A.P.D.2525- 2544 1996 64 42.3 t 2次車 モデル形式はDRH-13
KIHA

183

#1

キハ183-208 1981 富士重工 21.300mm 40 45.1t 100

km/h

2022年12月24日より営業運転開始

キハ183-208・キハ183-219の製造年は日本での改造前

キハ183-208がバンコク方

キハ182-22 1981 富士重工 68 42.6t
キハ182-29 1982 新潟鉄工 68 42.6t
キハ183-219 1983 新潟鉄工所 40 45.1t
KIHA

183

#2

キハ183-211 1982 新潟鉄工所 21.300mm 40 45.1t 100

km/h

2023年6月29日マッカサン工場出場・試運転実施

キハ183-211・キハ183-218の製造年は日本での改造前

キハ182-41は2023年8月31日出場・試運転実施

キハ183-211がバンコク方

キハ182-41 1982 富士重工 68 42.6t
キハ182-42 1982 富士重工 68 42.6t
キハ183-218 1982 富士重工 40 45.1t

一般形気動車 編集

  • 詳細については各型式の記事を参照のこと。
 
NKF型気動車

代表的な車両としては、1985年から1986年にかけて、東急車輛、日立製作所、日本車輌等の日本の車両メーカーが製造し納入したTHN型、およびその改良型のNKF型[注釈 14]が2扉セミクロスシートの汎用型気動車として、バンコク近郊区間の近郊列車から、東北方面への急行列車に至るまで幅広く使用されている。そのほか、THN系に連結される中間2等車であるATR型や、70年代に投入された旧型気動車であるRHN型などが現役で運用されている。

元JRキハ58系

日本から譲渡されたキハ58系の運用期間は7 - 8年と大変短いものであった。現在はほぼすべての車両が保留されている状態[29]であり、ごく少数の車両のみが事業用車として活用されている。キハ58系の譲渡は1997年26両、1999年20両の2回行われたが、運用に就いたのは1997年分だけであり、1999年分の車両の中にははタイに到着後タイ国鉄カラーの塗り替えまで完了していたものも存在したが、営業に就くことはなかった。晩年には冷房装置故障による二等車から三等車への格下げ、さらにエンジンを外したうえでの客車への転用改造も行われたが、いずれの際も改番は行われなかった。ただし特別料金の徴収は廃止された。

この背景には、同系の老朽化が進んでおり、故障が多発していたことに加え、日本の気動車の中でも大型の車体であった同車はタイ国鉄の車両限界を超えており、北本線北部の山岳区間や東北本線のマップカバウ - ヒンラップ間の急曲線に対応できなかったという事情のほか、運転席位置がタイ国鉄の通常の車両とは逆になっているため[注釈 15]、信号認識や単線非自動閉塞区間での通票受け渡し業務に支障が生じ、現場から不評を買ったことなどが挙げられる。実際、キハ58系列の譲渡以後も日本からの中古気動車の譲渡計画が浮上したが、上述の元JR北海道キハ183系譲渡まで長らく実現には至らなかった。

二等車 編集

型 式 車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
ATR. A.P.N.2101 - A.P.N.2112 1985 東急車輛 20,800 mm 62 36.26 t 100 km/h 2101のみマハーチャイ線所属
2103は火災により廃車
KIHA58 A.P.D. 101 1962 日本車輌 21,300 mm 84 39.2 t 95 km/h 元キハ58 224
フアヒン駅前に静態保存
A.P.D. 102 - 108 1963 - 1968 新潟鉄工所 元キハ58
448,671,673,1109,1110,1112,1115
A.P.D. 109 - 113 1963 - 1968 富士重工 元キハ58
1118,1137,1139,1140,7203
A.P.D. 114 1963 帝国車輛 元キハ58 7206
KIHA28 A.P.D. 201 1961 新潟鉄工所 84 33.1 t 元キハ28 2029
A.P.D. 202 - 203 1962 東急車輛 元キハ28 2070,2073
A.P.D. 204 1965 帝国車輛 元キハ28 2395
A.P.D. 205 1966 日本車輌 元キハ28 2441
A.P.D. 206 1966 新潟鉄工所 元キハ28 2465
A.P.D. 207 - 208 1968 富士重工 元キハ28 3002,3003
A.P.D. 209 1968 富士重工 元キハ28 3017
フアヒン駅前に静態保存
KIRO28 A.P.N. 301 - 303 1968 - 1969 新潟鉄工所 52 33.1 t 元キロ28 2307,2308,2512

二・三等合造車 編集

型 式 車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
TEIKOKU D. 3 - 8 1959 帝国車輛 マハーチャイ線とメークロン線で運用
全車廃車
一両は保存

三等車 編集

型 式 車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
FRICHS 11 - 16 1932 A/S FRICHS
(デンマーク)
45 km/h 全車廃車
1両がバーンスー分岐駅近くで放置
NII. B.T.D. T1 - T3 1961 新潟鉄工所 20,800 mm 84 23.0 t 85 km/h 全車廃車
B.P.D. 1001 - 1003 56 30.0 t
RT. B.T.D. T4 - T10 1965 東急車輛 20,800 mm 84 25.92 t 85 km/h 全車廃車
B.P.D. 1004 - 1010 56 35.47 t
RTS. B.T.D. TS4 - TS7 1970 60 26.8 t 70 km/h 全車廃車 / オールステンレス車体[30]
(タイ国鉄初)
B.P.D. 9 - 16 84 31.8 t
RH. B.T.D. T11 - T20 1967 日立製作所 20,800 mm 84 26.5 t 85 km/h 12,13は廃車
B.P.D.1011 - 1020 56 36.0 t 1014,1015,1019は廃車
RHN. B.T.D. T21 - T48 1971 日立製作所
日本車輌
84 27.5 t 90 km/h 27は休車
40,45はカンボジア鉄道へ譲渡
B.P.D.1021 - 1048 56 37.0 t 1029,1030,1042は廃車
1035,1038はカンボジア鉄道へ譲渡
THN. B.P.D.1101 - 1114 1983 東急車輛 20,800 mm 74 33.5 t 100 km/h
B.P.D.1115 - 1127 日立製作所 1127は廃車
B.P.D.1128 - 1140 日本車輌
NKF. B.P.D.1201 - 1212 1985 日本車輌 20,800 mm 74 33.36 t 1209は事故廃車
B.P.D.1213 - 1216 日立製作所 1216はメークロン線所属
B.P.D.1217 - 1224 日本車輌 1221はメークロン線所属
B.P.D.1225 - 1233 富士重工 1227はメークロン線所属
B.P.D.1234 - 1244 川崎重工 1241はメークロン線所属
B.P.D.1245 - 1254 新潟鉄工所
B.P.D.1255 - 1264 近畿車輛 1261は事故廃車

客車 編集

タイ国鉄における客車の歴史は改造、改番の連続でもある。そのため、その体系ははっきりとしたものではない。例えば最大勢力をほこるB.T.C.型も若番より見ていくと製造年[注釈 16]は必ずしも規則通りに推移しておらず、車両の歴史は製造年と改造年で把握していく必要がある。また、「標準仕様車」という考えはあまり存在しないとみられ、ロットごとに微妙なスペックの違いがみられる点も特徴。気動車と同様、車番だけでその車の情報を読み取る事は困難となっている。

現在運用中の車両の大半が空気ブレーキ方式である。1990年代後半から、車両の増備は外国からの中古によるものが大半を占めたが、それらは中古であり、老朽化が目立つようになってきたことから、2014年に中国の中国中車(発注当時は中国北車)に一等座席・寝台9両、二等座席・寝台88両、食堂車9両、動力車9両の新製客車計115両を46.7億バーツで発注した。これらは2016年6月から11月にかけて納入され[31]、同年11月より運用を開始[6]、定期列車で運用される日本からの中古の14系・24系客車を置き換えた。ただし、その後も14系・24系客車は頻繁に定期列車の運用につくことが確認されている。

なお、2016年には北海道旅客鉄道(JR北海道)より14系500番台座席車の10両が無償譲渡されている[26]。これらはしばらく動きが無かったが、団体・各種イベント向け貸切列車としての改装計画が後に公表された[32]

2024年3月1日に改修を終えキャンディレッドに塗装された5両の試運転が行われた。

3月15日~17日にかけて報道公開として正式にアンベールされ、クルンテープアピワット~ランパーンを往復した。

塗装に関しては、しばしば変更され、ほぼ全ての車両が塗り替わった頃に次の塗装が登場し、その塗装への塗り替えが開始されるといったパターンを採用しているほか、何かのイベントが開催される毎に塗装の変更を行うこともある。

2016年より東北線の複線化事業が行われ、同時にプラットホームの高床化が行われた。このため従来の車両のままでは乗降に支障をきたす為一部の車両では1車両に2か所ある乗降口1か所(車両外側より見て左側)に可倒式の乗降補助板が設置された。低床ホームでは使用せず、高床ホームでは倒して使用するが1車両1か所しかないため設置されていない側からの乗降客には不便である。プラットホームの高床化の進行に合わせて乗降補助板付きの車両が今後増えていくと思われる。

略号 編集

略 号 名 称 種 別
A.C.C. AIR-CON. CONFERENCR CAR 冷房貴賓車
A.R.S. AIR-CON. RESERVED SALOON 冷房貴賓車
A.N.F. AIR-CON. FIRST CLASS DAY&NIGHT COACH 冷房一等寝台車
A.N.S. AIR-CON. SECOND CLASS DAY&NIGHT COACH 冷房二等寝台車
B.N.S. BOGIE SECOND CLASS DAY&NIGHT COACH 二等寝台車
A.S.C. AIR-CON. SECOND CLASS CARRIAGE 冷房二等車
B.S.C. BOGIE SECOND CLASS CARRIAGE 二等車
B.V.S. BOGIE VAN AND SECOND 荷物、二等合造車
B.S.T. BOGIE SECOND & THIRD CLASS CARRIAGE 二、三等合造車
A.T.C. AIR-CON. THIRD CLASS CARRIAGE 冷房三等車
B.B.T. BOGIE BUFFET THIRD CLASS CARRIAGE ヴュッフェ、三等合造車
B.T.C. BOGIE THIRD CLASS CARRIAGE 三等車
B.T.V. BOGIE THIRD CLASS AND VAN 三等、荷物合造車
B.F.P. BOGIE FULL POSTAL VAN 郵便車
B.F.V. BOGIE FULL VAN 荷物車
A.R.C. AIR-CON. RESTAURANT CAR 冷房食堂車
B.R.C. BOGIE RESTAURANT CAR 食堂車

貴賓車 編集

タイ国鉄ではJR西日本より譲渡されたA.P.V.2(元スハ25 301)の使用方法を思いあぐねていた。スハ25型は1両のみの在籍であり、そして窓配置が座席車としての使用を困難にしていた。そのため、当初はJR西日本と同様の使用方法をした。ちょうどその時期、2006年12月に発生した連結事故により両妻面を破損・陥没したA.N.S.101(元オハネ14 33)が、修理のために工場入りしていた。これに目を付け展望車に改造したのちに追加で1車A.T.C.308?(元スハフ12 1009)を食堂車に改造しA.P.V2とあわせて3両のジョイフルトレインが完成した。貸切が可能[注釈 17]として増収を期待しているが稼働率は高くない。

王室専用の車両が3両あるが、下記表には非掲載。

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
A.C.C.1 1968 汽車會社 20,800 mm 47 37.0 t 120 km/h 2001年A.N.F.5より改造
A.R.S.1 1957 近畿車輛 19,800 mm 10 40.0 t 90 km/h B.R.S.5より改造
展望車
A.R.S.2 1969 近畿車輛 20,800 mm 10 38.2 t 90 km/h 展望車
A.R.S.111 1973 新潟鉄工所 20,600 mm 90 km/h 2010年にA.S.C.102(元オハ14 75)より改造
A.R.S.131 1969 新潟鉄工所 20,800 mm 90 km/h 2010年にA.T.C.301(元スハフ12 4)より改造
A.R.S.221 1972 日本車輛 20,800 mm 90 km/h 2010年にA.N.S.101(元オハネ14 33)より改造
展望車
A.R.S.231 1971 新潟鉄工所 20,800 mm 90 km/h 2010年にA.T.C.308?(元スハフ12 1009)より改造
A.R.S.241 1978 新潟鉄工所 20,800 mm 90 km/h 2010年にA.P.V.2(元スハ25 301)より改造
A.R.S.311 20,800 mm 90 km/h 2016年にA.T.C.305(元スハフ12 106)より改造
A.R.S.321 20,800 mm 90 km/h 2016年にA.T.C.302(元スハフ12 38)より改造
A.R.S.331 20,800 mm 90 km/h 2016年にA.T.C.309(元スハフ12 1010)より改造
A.R.S.341 20,800 mm 90 km/h 2016年にA.T.C.309(元オハフ13 1006)より改造
B.R.S.5 1957 近畿車輛 19,800 mm 90 km/h A.R.S.1へ改造
B.R.S.6 ミッドランド鉄道客貨車会社英語版
(イギリス)
18,300 mm 10 30.7 t 90 km/h 1966年にB.T.C.8より改造
B.R.S.8 メトロキャメル
(イギリス)
[注釈 18]
18,300 mm 31 30.7 t 90 km/h 1965年XXXより改造

一等寝台車 編集

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
A.N.F.1 - A.N.F.4 1968 汽車會社 20,800 mm 15 39.0 t 90 km/h 2000年A.R.C.1001 - 1010へ改造
A.N.F.2,4は事故廃車
A.N.F.5 1968 汽車會社 20,800 mm 15 39.0 t 90 km/h 2001年A.C.C.1へ改造
A.N.F.6 - A.N.F.7 1968 汽車會社 20,800 mm 15 39.0 t 90 km/h 2000年A.R.C.1001 - 1010へ改造
A.N.F.8 - A.N.F.13 1971 川崎重工 20,800 mm 15 39.0 t 90 km/h 2000年A.R.C.1001 - 1010へ改造
A.N.F.101 - A.N.F.102 1977 新潟鉄工所 20,800 mm 10 23.0 t 90 km/h 元オロネ25 302,304
一人用個室
A.N.F.1001 - A.N.F.1021[注釈 19] 1997 現代
(韓国)
[注釈 20]
25,000 mm 24 40.0 t 120 km/h 二人用個室
A.N.F.1101 - A.N.F.1109[要出典] 2016 中国中車長春軌道客車
(中国)
25,000 mm 24 37.4 t 120 km/h[33] 二人用個室

2016年より運用を開始した中国中車製の新型車両では、二人用個室が12室あり定員24名。室内には洗面台とモニターがあり、モニターを通して食堂車からデリバリーを受けることも可能。また2室で一対となっており、個室間の仕切りを開放すれば最大4名で利用できるコネクティングルームともなる。車端部にはトイレとシャワールームが設置されている[33]

二等寝台車 編集

2004年JR西日本より14系寝台車が12両譲渡された。A.N.S.101より始まる連続附番方法でA.N.S.112まで続いた。そして4年後の2008年再びJR西日本より14系、24系寝台車が合計32両譲渡された。これにより合計44両の一大勢力となり連続附番方法が見直され車種毎の番号区分を設けた。このため初代、二代目となる車が誕生した。初代A.N.S.105 - 初代A.N.S.106はA.N.S.201 - A.N.S.202を名乗る予定であったが初代A.N.S.106が事故にあい廃車となった。A.N.S.202は確認されていない。A.N.S.237-A.N.S.242(旧オハネフ25全車)は全車発電用ディーゼルエンジン取り付け改造を行ったが登場後まもなく一部車両が事故で廃車となった。

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
A.N.S.1 - 16 1981 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 20,800 mm 32 36.0 t 90 km/h
A.N.S.101 1972 日本車輛 20,800 mm 32 32.0 t 110 km/h 2010年A.R.S.221へ改造
元オハネ14 33
A.N.S.102 - 103 1978 新潟鉄工所 34 32.0 t 元オハネ15 10,11
A.N.S.104 富士重工 元オハネ15 25
初代A.N.S.105 1972 日本車輛 30 39.4 t A.N.S.201へ改番

元スハネフ14 25

初代A.N.S.106 富士重工 元スハネフ14 50
事故廃車
初代A.N.S.107 1978 新潟鉄工所 32 39.4 t A.N.S.231へ改番
元スハネフ15 5
初代A.N.S.108 A.N.S.232へ改番
元スハネフ15 6
初代A.N.S.109 A.N.S.233へ改番
元スハネフ15 9
初代A.N.S.110 A.N.S.234へ改番
元スハネフ15 10
初代A.N.S.111 A.N.S.235へ改番
元スハネフ15 11
初代A.N.S.112 富士重工 A.N.S.236へ改番
元スハネフ15 13
二代目A.N.S.105 1975 富士重工 34 元オハネ25 76
二代目A.N.S.106 - 112 1977 新潟鉄工所 元オハネ25 162,163,165,
168,170,171,174
A.N.S.113 - 114 1977 新潟鉄工所 元オハネ25 186,187
A.N.S.115 - 123 1977 富士重工 元オハネ25 188,192-195,197,199,200,205
A.N.S.201 1972 日本車輛 30 39.4t 初代A.N.S.105より改番

元スハネフ14 25

A.N.S.203 1977 新潟鉄工所 32 元スハネフ15 8
A.N.S.204 - 206 1978 富士重工 元スハネフ15 15,17,18
A.N.S.231 - 235 1978 新潟鉄工所 初代A.N.S.107 - 初代A.N.S.111より改番
元スハネフ15 5,6,9,10,11
A.N.S.236 1978 富士重工 初代A.N.S.112より改番
元スハネフ15 13
A.N.S.237 - 238 1977 新潟鉄工所 32 元オハネフ25 137,139
A.N.S.239 1977 富士重工 元オハネフ25
2009年にカオタオ事故で廃車
A.N.S.240 1978 新潟鉄工所 元オハネフ25 301
A.N.S.241 - 242 1977 新潟鉄工所 元オハネフ25 302,303
A.N.S.1001 - 1029 1988 東急車輛 23,170 mm 40 34.8 t 120 km/h
A.N.S.1030 - 1036 日立製作所
A.N.S.1037 - 1067 1989 大宇重工業
(韓国)
23,170 mm 40 36.7 t
A.N.S.1068 - 1084 1992 35.0 t
A.N.S.1101 - 1140 1996 23,620 mm 40.1 t 特急用気動車APD60の付随中間座席車
ANT60 2101 - 2140 として製造されたとされる
A.N.S.1201 - 1209 1987 日本車輛 22,800 mm 36 37.9 t 100 km/h 2004年 B.N.S.1102 - 1110 より改造
A.N.S.1210 - 1220 川崎重工 2004年 B.N.S.1111 - 1121 より改造
A.N.S.1301 - 1379[要出典] 2016 中国中車長春軌道客車
(中国)
25,000 mm 40 36.8 t 120 km/h[33]
A.N.S.H.1401 - 1409[要出典] 34 36.5 t 車椅子対応車
B.N.S.7 - 14 1951 川崎車輛 19,800 mm 26 34.6 t 90 km/h
B.N.S.15 川崎車輛 19,800 mm 32 34.6 t 90 km/h
B.N.S.16 1951 川崎車輛 19,800 mm 26 34.6 t 90 km/h
B.N.S.17 - 25 1954 BAUME ET MARPENTフランス語版
(ベルギー)
19,800 mm 28 34.2 t 90 km/h 2010年B.T.C.501 - 504,506,507へ改造
B.N.S.1001 - 1036 1967 日立製作所 20,800 mm 32 30.0 t 90 km/h
B.N.S.1037 - 1077 1975 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 20,800 mm 32 32.8 t 90 km/h B.N.S.1053は事故廃車
B.N.S.1101 - 1110 1987 日本車輛 22,800 mm 36 33.8 t 100 km/h B.N.S.1101は1990年に事故廃車
2004年 A.N.S.1201 - 1209 へ改造
B.N.S.1111 - 1121 川崎重工 2004年 A.N.S.1210 - 1220 へ改造

中国中車製の新型車両では、中央の通路を挟んで左右に上下段の寝台が設けられている。これは、かつての日本国有鉄道の開放型A寝台と同じ構造である。天井部にはモニターと防犯カメラが設置されている[33]

二等車 編集

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
A.S.C.1-A.S.C.2 近畿車輛 19,600 mm 40 38.5 t 90 km/h 1978年にA.F.C.1 - A.F.C.2より改造
A.S.C.3-A.S.C.7 1968 帝国車輛 20,600 mm 44 31.7 t 90 km/h 1977年にA.F.C.3 - A.F.C.7より改造
A.S.C.8-A.S.C.12 1971 東急車輛 20,600mm 44 31.7 t 90 km/h 1977年にA.F.C.8 - A.F.C.12より改造
A.S.C.101 1973 新潟鉄工所 20,600 mm 72 29.7 t 110 km/h 元オハ14 74
A.S.C.102 1973 新潟鉄工所 20,600 mm 72 29.7 t 110 km/h 2010年にA.R.S.111へ改造
元オハ14 75
A.S.C.103 1973 新潟鉄工所 20,600 mm 72 29.7 t 110km/h 元オハ14 76
A.S.C.104-A.S.C.107 1973 日本車輛 20,600 mm 72 29.7 t 110 km/h 元オハ14 78 - 81
A.S.C.106は2009年にカオタオ事故で廃車
A.S.C.108 1973 日本車輛 20,600 mm 64 29.7 t 110 km/h 元オハフ15 21
A.S.C.201 1970 新潟鉄工所 20,800 mm 30 90 km/h 2012年にA.T.C.101(元オハ12 50)より改造
車椅子対応車
A.S.C.208 1970 富士重工 20,800 mm 30 90 km/h 2012年にA.T.C.108(元オハ12 1011)より改造
車椅子対応車
B.S.C.61 - B.S.C.108 1957 近畿車輛 18,300 mm 48 31.7 t 90 km/h B.S.C.81は事故廃車
B.S.C.1001 - B.S.C.1002 1979 近畿車輛 19,800 mm 52 28.5 t 90 km/h B.F.S.1001,1002より改造
B.V.S.1 - B.V.S.3 18,300 mm 18 28.2 t 90 km/h B.S.C.1,2,4より改造
B.V.S.4 - B.V.S.5 18,300 mm 16 31.2 t 90 km/h B.S.C.43,44より改造

二・三等合造車 編集

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
B.S.T.30 - B.S.T.34 川崎車輛 18,300 mm 32/28 28.1 t 90 km/h B.S.C.34-36,38-39より改造(B.S.T.31は事故廃車)
B.S.T.35 - B.S.T.40 川崎車輛 18,300 mm 24/38 29.9 t 90 km/h B.A.C.21,24,29,30,32,34より改造
B.S.T.1001 - B.S.T.1022 1971 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 20/52 27.5 t 90 km/h B.S.T.1015は事故廃車

三等車 編集

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
A.T.C.1 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 72 32.12 t 90 km/h 1988年にB.T.C.1251より改造
A.T.C.2 - 4 80 1990年にB.T.C.1331 - 1333より改造
A.T.C.10 80 1992年にB.T.C.1334より改造
A.T.C.101 1970 新潟鉄工所 20,800 mm 88 29.5 t 90 km/h 2012年にA.S.C.201へ改造
元オハ12 50
A.T.C.102 - 107 1970 - 1971 新潟鉄工所
富士重工
元オハ12
218,245,252,1001,1004,1005
A.T.C.108 1970 富士重工 2012年にA.S.C.208へ改造
元オハ12 1011
A.T.C.109 1970 日本車輛 元オハ12 1016
A.T.C.201 - 208 1970 - 1971 富士重工
新潟鉄工所
80 30.3 t 元オハフ13
36,54,65,1002,1005,1006,1008,1009
A.T.C.301 1969 新潟鉄工所 80 36.37 t 2010年にA.R.S.131へ改造
元スハフ12 4
A.T.C.302 - 311 1970 - 1978 富士重工
新潟鉄工所
元スハフ12
38,39,45,106,141,146,1009 - 1012
B.B.T.12 - 26 1953 - 1954 川崎車輛
近畿車輛
日本車輛
18,300 mm 62 29.7 t 90 km/h
B.B.T.55 1955 18,300 mm 76 25.4 t 90 km/h B.T.C.89より改造
B.B.T.72 1955 近畿車輛 18,300 mm 58 28.7 t 90 km/h
B.B.T.1001 - 1037 1970 - 1971 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 50 28.6 t 90 km/h B.R.C.1006-1039より改造
B.T.C.77 1929 メトロキャメル
(イギリス)
18,300 mm 94 24.9 t 70 km/h
B.T.C.110 - 169 1949 - 1950 汽車會社
近畿車輛
日立製作所
18,300 mm 72 27.0 t 70,90 km/h
B.T.C.170 - 189 1950 - 1951 汽車會社
近畿車輛
日立製作所
18,300 mm 72 27.0 t 70,90 km/h
B.T.C.190 - 234 1953 - 1954 近畿車輛
日本車輛
川崎車輛
18,300 mm 72 28.5 t 70,90 km/h
B.T.C.235 - 279 1954 - 1955 宇都宮車輌
[注釈 21]
18,300 mm 72 28.5 t 90 km/h
B.T.C.281 - 319 1957 - 1958 ナニワ工機
[注釈 22]
富士車輛
18,300 mm 72 27.5 t 70,90 km/h
B.T.C.320 - 330 1963 - 1964 日本車輛 18,300 mm 72 27.8 t 70,90 km/h 1963年にB.S.C.17,14,16,12,18,11,13,15,10,19,28より改造
B.T.C. 412 - 421 川崎車輛 18,300 mm 29.9 t 90 km/h 1978 - 1979年にB.S.C.50,52 - 60より改造
B.T.C.422 - 423 日本車輛 18,300 mm 30.0 t 70,90 km/h 1978 - 1979年にB.F.S.15,17より改造
B.T.C.424 - 425 日本車輛 18,300 mm 29.3 t 90 km/h 1979年にB.F.S.18,23より改造
B.T.C.426 - 429 BAUME ET MARPENT
(ベルギー)
18,300 mm 82 29.7 t 90 km/h 1978 - 1979年にB.F.S.24 - 27より改造
B.T.C.430 - 439 1957 近畿車輛 18,300 mm 82 29.7 t 90 km/h 1979年にB.F.S.28 - 37より改造
B.T.C.440 - 441 日本車輛 18,300 mm 54 29.8 t 90 km/h 1991年にB.V.V.1,2より改造
B.T.C.442 - 444 1949 日本車輛 18,300 mm 54 30.2 t 90 km/h 1991年にB.B.S.4 - 6より改造
B.T.C.445 川崎車輛 18,300 mm 54 29.4 t 90 km/h 1991年にB.S.C.40より改造
B.T.C.446 - 448 1957 日本車輛 18,300 mm 54 30.2 t 90 km/h 1991年にB.B.S.1 - 3より改造
B.T.C.449 - 475 近畿車輛 18,300 mm 54 28.7 t 90 km/h 1993年にB.B.T.62-91より改造
B.T.C.476 - 488 富士車輛 18,300 mm 54 29.6 t 90 km/h 1993年にB.T.V.43 - 49,51 - 56より改造
B.T.C.489 - 493 日本車輛
川崎車輛
18,300 mm 54 30.6 t 90 km/h 1994年にB.F.P.4,8,9,11,12より改造
B.T.C.501 - 504 1954 BAUME ET MARPENT
(ベルギー)
19,800 mm 54 90 km/h 2010年にB.N.S.17 - 25より改造
元車番との対応不明
B.T.C.505 - 508
B.T.C.509 - 514 54,64 90 km/h 2011年にB.N.S.7 - 14, 16より改造
B.T.C.601 - 621 1961 - 1962 コモンウェルス・エンジニアリング
(オーストラリア)
[注釈 23]
17,557 mm 38 23.0 t 90 km/h 1995年にクイーンズランド鉄道SX形客車英語版を中古で購入し改造
B.T.C.1001 - 1020 1966 帝国車輛 19,800 mm 76 30.0 t 90 km/h
B.T.C.1021 - 1023 1967 富士車輛 19,800 mm 96 28.6 t 90 km/h
B.T.C.1024 - 1026 1967 富士車輛 19,800 mm 76 28.6 t 90 km/h
B.T.C.1027 - 1132 1968 - 1973 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 76 26.8 t 90 km/h
B.T.C.1133 - 1155 1972 - 1973 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 76 26.7 t 90 km/h
B.T.C.1156 - 1198 1973 - 1974 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 76 27.5 t 90 km/h
B.T.C.1199 - 1347 1976 - 1980 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 76 28.0 t 90 km/h
B.T.C.1348 - 1373 1981 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 76 28.0 t 90 km/h
B.T.V.22 - 31 1950 汽車會社 18,300 mm 36 28.5 t 70 km/h
B.T.V.33 - 41 1953 18,300 mm 36 27.6 t 70 km/h
B.T.V.43 - 66 1957 富士車輛 18,300 mm 36 29.6 t 90 km/h
B.T.V.67 - 73 1966 - 1968 18,300 mm 45 30.8 t 70,90 km/h B.N.F.1 B.T.C.2 - 3/50 B.T.V.4 - 5 B.S.T.26より改造
B.T.V.1001 - 1002 1967 富士車輛 19,800 mm 52 29.0 t 90 km/h 2009年にB.T.V.1002はカオタオ事故で廃車
B.T.V.1003 - 1015 1971 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 52 26.6 t 90 km/h
C.
[注釈 24]
1959 帝国車輛 ニ・三等合造気動車TEIKOIKUの付随車として運用

荷物車 編集

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
B.F.P.1 18,300 mm 30.6 t 90 km/h B.C.T.1003へ改造
B.F.P.2 18,300 mm 30.6 t 90 km/h
B.F.P.3 18,300 mm 30.6 t 90 km/h B.F.V.1030へ改造
B.F.P.4 18,300 mm 30.6 t 90 km/h 1994年にB.T.C.489へ改造
B.F.P.6 - B.F.P.7 18,300 mm 30.6 t 90 km/h B.C.T.1001,1002へ改造
B.F.P.8 - B.F.P.12 18,300 mm 30.6 t 90 km/h 1994年にB.T.C.490 - 493,B.F.V.1033へ改造
B.F.P.13 18,300 mm 30.6 t 90 km/h B.M.C.12へ改造
B.F.V.37 - B.F.V.47 1950 - 1951 18,300 mm 4 28.7 t 90 km/h
B.F.V.50 - B.F.V.57 1957 日立製作所
近畿車輛
18,300 mm 4 27.7 t 90 km/h
B.F.V.59 - B.F.V.70 18,300 mm 4 30.6 t 90 km/h B.T.V.(B.F.V.59-67),B.V.V.(B.F.V.68-70)へ改造
B.F.V.1007 - B.F.V.1028 1972 - 1979 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 4 28.3 t 90 km/h
B.F.V.1033 タイ国鉄マッカサン工場 18,300 mm 4 28.3 t 90 km/h B.F.V.10より改造

食堂車 編集

 
中国中車製食堂車
 
B.R.C.1029
車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
A.R.C.1001 - 1002 1968 汽車會社 20,800 mm 37 40.76 t 90 km/h 2000年にA.N.F.1,3,6 - 13より改造
A.R.C.1003 1971 川崎重工
A.R.C.1004 1968 汽車會社
A.R.C.1005 - 1009 1971 川崎重工
A.R.C.1010 1968 汽車會社
A.R.C.1101 - 1109[要出典] 2016 中国中車長春軌道客車
(中国)
24,000 mm 34.1 t 120 km/h[33]
B.R.C.10 - 17 1955 BAUME ET MARPENT
(ベルギー)
19,800 mm 30 33.5 t 90 km/h
B.R.C.19 - 22 1958 近畿車輛 19,800 mm 30 37.0 t 90 km/h
B.R.C.1001 - 1005 1970 川崎重工 20,800 mm 30 34.0 t 90 km/h
B.R.C.1006 1971 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 40 31.03 t 90 km/h 2002年にB.B.T.1022より改造
B.R.C.1007 1971 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 40 31.03 t 90 km/h 1987年にB.B.T.1023より改造
B.R.C.1008 - 1039 1970-1971 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 19,800 mm 29 90 km/h 2001-2004年にB.B.T.1001-1037より改造

中国中車製の新型車両には厨房設備がないため、あらかじめ車外で調理され積み込まれたもの(主にチャーハン)を電子レンジで加熱して提供するのみで、実質は売店営業のみ。

事業用車 編集

略号
略 号 名 称 種 別
A.I.C. AIR-CON. INSPECTION CAR 冷房試験車
B.A.V. BOGIE ACCIDENT VAN 救援車
B.C.V. BOGIE RADIO COMMUNICATION VAN 無線通信車
B.M.C. BOGIE MAINTENANCE OF WAY CARRIAGE 工事用車
B.P.V. BOGIE POWER VAN 電源車
B.S.V. BOGIE SPECIAL VAN 工事用車
車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
定員(人) 自重 最高速度 備 考
A.I.C.2 帝国車輛 20,800 mm 30 35.72 t 90 km/h 2002年A.S.C.6より改造
A.P.V.C.1001 - 1009[要出典] 2016 中国中車長春軌道客車
(中国)
24,000 mm 49.7 t 120 km/h[33] 冷房電源車
B.A.V.4 - 6 10,400 mm 10.42 t 55 km/h B.F.W.17,B.C.G.より改造
B.A.V.9 BAUME ET MARPENT
(ベルギー)
13,379 mm 16.0 t 70 km/h B.T.C.505より改造
B.A.V.11 B.T.C.508より改造
B.A.V.13 - 14 13,379 mm 16.0 t 70 km/h B.T.C.510,512より改造
B.A.V.16 13,379 mm 16.0 t 70 km/h B.T.C.519より改造
B.A.V.19 13,379 mm 16.0 t 70 km/h B.T.C.526より改造
B.A.V.21 - 25 18,300 mm 26.4 t 70 km/h B.R.C.7,B.S.V.2 - 4,B.F.S.11より改造
B.A.V.26 - 33 18,300 mm 13 27.1 t 70 km/h B.T.C.112,116,117,123,124,128,129,161より改造
B.A.V.34 18,300 mm 13 27.1 t 70 km/h B.T.C.152より改造
B.A.V.35 18,300 mm 13 70 km/h B.B.T.13より改造
B.A.V.36 - 37 18,300 mm 13 27.1 t 70 km/h B.T.C.120,130より改造
B.A.V.38 18,300 mm 13 70 km/h B.B.T.14より改造
B.A.V.39 - 44 18,300 mm 13 27.1 t 70 km/h B.T.C.134,143,153,155,168,203より改造
B.C.V.1 1949 近畿車輛 18,300 mm 28.4 t 90 km/h B.S.C.33より改造
B.C.V.2 1929 1974年B.B.T.より改造
B.C.V.3 川崎車輛 18,300 mm 30.4 t 90 km/h B.S.C.42より改造
B.M.C.1 - 5 18,300 mm 8 25.8 t 70 km/h B.T.C.355 - 359より改造
B.M.C.6 - 7 18,300 mm 14 26.2 t 70 km/h B.T.C.360 - 361より改造
B.M.C.8 18,300 mm 14 27.0 t 70 km/h B.T.C.151より改造
B.M.C.10 18,300 mm 14 27.0 t 70 km/h B.T.C.159より改造
B.M.C.11 18,300 mm 14 29.3 t 70 km/h B.T.C.367より改造
B.M.C.12 18,300 mm 70 km/h B.F.P.13より改造
B.M.C.13 - 14 18,300 mm 70 km/h B.F.V.35,48より改造
B.M.C.15 18,300 mm 70 km/h B.F.V..51より改造
B.M.C.16 18,300 mm 70 km/h B.T.C.322より改造
B.M.C.17 19,800 mm 70 km/h B.B.T.1025より改造
B.M.C.18 18,300 mm 70 km/h B.T.C.111→B.M.C.9→B.M.C.18
B.P.V.1 HARKORT
(ドイツ)
18,300 mm 31.0 t 90 km/h 1967年にB.N.F.6より改造
A.P.V.2 1978 新潟鉄工所 20,380 mm (元スハ25 301)
2010年にA.R.S.241へ改造
B.S.V.6 1969 メトロキャメル
CRAVENS英語版
(イギリス)
18,300 mm 24 24.3 t 90 km/h B.T.C.28より改造
B.S.V.9 1970 B.T.C.13より改造

貨車 編集

5桁6桁ナンバーの車両は新性能車で最高速度が70 km/h以上である。この速度は一つの目安になっており、最高速度70 km/h以上の車には星形マーク(〇に☆のマーク)が標記されている。

最高速度70 km/h未満の車両で現役の車両は数を減らしつつある。

貨車に限らず、全ての車両が最高速度で運用されているわけではない。タイ国鉄が誕生した当初の車両は全て真空ブレーキ車であったが、近年では空気ブレーキ車(現在の日本と同じ)、真空ブレーキと空気ブレーキの両装備車(デュアルブレーキ車)の3種類混在しているが、日本と違い真空式車をすべて加圧式に改造したわけではない。また、同一形式内であっても異なる方式の車が存在するため、運用がややこしくなり、同一形式編成による列車が多い。このブレーキ方式の違いは車体外部に標記されている。この標記は気動車を除くすべての車両にあるが、真空ブレーキ車の場合省略されることが多い(黄色〇、赤色〇等)。近年では空気ブレーキ車が大半をしめ、機関車も空気ブレーキのみ装備の車が登場した。

荷重13.5 tの時代が長く続いたが、当時の線路規格が低く、軸重10.5 tの制約が存在したためである。つまり荷重+自重が21 t(2軸車の場合)になる様配慮されていた。若干はみ出ている車もあるが日本程厳密ではない。現在では重軌条化、軌道リハビリプロジェクト等により軸重15 tまで引き上げられボギー貨車の一部には早くも上限度までの車も登場した。

コンテナ車はその長物車に似た外観よりしばしば長物車としての荷役についている。 操重車(クレーン車)は機械扱いであるが、以下の表には記載する。

略号 編集

略 号 名 称 種 別
C.G. COVERED GOODS WAGON 有蓋車
B.C.G. BOGIE COVERED GOODS WAGON 有蓋車
B.C.T. BOGIE CARRIAGE TRUCK 車運車
S.W. SALT WAGON 有蓋車
C.H. COVERED HIGH SIDE WAGON 有蓋車
C.W. CATTLE WAGON 家畜車
W.S. SIDING WELL WAGON 有蓋車
B.W.S. BOGIE SLIDING WALL WAGON 有蓋車
L.S. LOW SIDE WAGON 無蓋車
B.L.S. BOGIE LOW SIDE WAGON 無蓋車
H.S. HIGH SIDE WAGON 無蓋車
B.H.S. BOGIE HIGH SIDE WAGON 無蓋車
B.F.H. BOGIE HEAVY FLAT WAGON 無蓋車
B.F.W. BOGIE FLAT WAGON 長物車
L.T. LOW SIDE TIPPING WAGON 土運車
M.P. MOBILE PLATE FORM WAGON 車運車
T.C.R.W. TANK CARRIER RAIL WAGON 無蓋車
B.W.W. BOGIE WELL WAGON 大物車
C.F. CONTAINER FLAT WAGON コンテナ車
B.C.F. BOGIE CONTAINER FLAT コンテナ車
B.W.T. BOGIE WATER TANK WAGON 水運車
B.G.T. BOGIE L.P.G. TANK WAGON ガスタンク車
O.T. OIL TANK WAGON オイルタンク車
B.O.T. BOGIE OIL TANK WAGON オイルタンク車
B.B.W. BOGIE BITUMEN WAGON ホッパ車
H.W. HOPPER WAGON ホッパ車
B.H.W. BOGIE HOPPER WAGON ホッパ車
B.C.P. BOGIE CEMENT HOPPER WAGON ホッパ車
B.C.S. BOGIE CEMENT HOPPER WAGON ホッパ車
B.V. BRAKE VAN 車掌車
B.B.V. BOGIE BRAKE VAN 車掌車

有蓋貨車 編集

1994年頃にB.C.G.50001 - 50158がB.C.G.25001 - 25158へ改造されたが、同車のボギー台車に何かしらの問題があったものと推定される。

B.C.G.50000では軸距が1,750 mmであったが、B.C.G.25000では1,650 mmとなっており、台車交換の結果減トンしたと思われる。また、50000から25000への改番は逆附番方式となっている(50158→25001、50157→25002..)。

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
荷重 自重 最高速度 備 考
C.G.422 - C.G.1221 1926 7,350 mm 13.5 t 7.8 t 55 km/h
C.G.1222 - C.G.1421 1935 7,350 mm 13.5 t 7.22 t 55 km/h
C.G.1522 - C.G.1621 1938 7,350 mm 13.5 t 7.44 t 55 km/h
C.G.1622 - C.G.1911 1942 7,350 mm 13.5 t 7.55 t 55 km/h
C.G.2801 - C.G.3300 1949 7,350 mm 13.5 t 7.54 t 55 km/h
C.G.3301 - C.G.3800 1951 7,350 mm 13.5 t 7.54 t 55 km/h
C.G.3801 - C.G.4300 1956 近畿車輛 7,350 mm 13.5 t 7.54 t 55 km/h
C.G.4301 - C.G.4425 1959 7,350 mm 13.5 t 7.54 t 55 km/h 米国による無償供与[34]
C.G.4426 - C.G.4437 1959 近畿車輛 8,000 mm 14.5 t 9.5 t 60 km/h 1982年にR.V.1 - R.V.12より改造
C.G.10001 1961 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 7,350 mm 13.5 t 7.7 t 55 km/h
C.G.11001 - C.G.11010 1964 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 7,350 mm 13.5 t 8.0 t 55 km/h
C.G.150001 - C.G.150400 1964 La Brugeoise英語版
(ベルギー)
[注釈 25]
7,700 mm 15 t 8.9 t 70 km/h
C.G.150401 - C.G.150760 1965 日立製作所 7,700 mm 15 t 8.9 t 70 km/h
C.G.150761 - C.G.151000 1965 富士重工 7,700 mm 15 t 8.9 t 70 km/h
C.G.151001 - C.G.151240 1965 汽車會社 7,700 mm 15 t 8.9 t 70 km/h
C.G.151241 - C.G.151341 1966 富士車輛 7,700 mm 15 t 8.9 t 70 km/h 1986年に全車C.F.20001 - C.F.20099へ改造
C.G.151342 - C.G.151540 1967 富士車輛 7,700 mm 15 t 8.9 t 70 km/h
C.G.151541 - C.G.151590 1978 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 7,350 mm 15 t 8.9 t 70 km/h
C.G.151591 - C.G.151594 1980 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 7,350 mm 15 t 8.6 t 70 km/h
C.G.151595 - C.G.151739 1980 - 1981 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 7,350 mm 15 t 9.4 t 70 km/h
B.C.G.8 - B.C.G.32 1943 12,000 mm 23 t 14.5 t 55 km/h
B.C.G.710 - B.C.G.749 1971 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 12,000 mm 27 t 14.3 t 70 km/h
B.C.G.750 - B.C.G.755 1969 JUSMAG英語版
(アメリカ)
[注釈 26]
12,344 mm 27.4 t 20.6 t 70 km/h 全車B.R.V.1 - B.R.V.6より改造
B.C.G.25001 - B.C.G.25158 1983 大宇重工業
(韓国)
13,200 mm 25.85 t 16.15 t 70 km/h 全車B.C.G.50001 - B.C.G.50158より改造
B.C.G.30001 - B.C.G.30413 1972 - 1978 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 12,500 mm 36 t 16.0 t 70 km/h
B.C.G.40001 - B.C.G.40010 1978 - 1979 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,200 mm 36 t 16.0 t 70 km/h
B.C.G.50001 - B.C.G.50158 1983 大宇重工業
(韓国)
13,200 mm 42.6 t 17.4 t 70 km/h 全車B.C.G.25001 - B.C.G.25158へ改造
B.C.T.1 1965 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 18,300 mm 9.5 t 18.6 t 70 km/h B.N.F.2より改造
妻面観音開き
B.C.T.1001 2011年に客車より改造
側面扉はシャッター
S.W.61 - S.W.130 1960 輸送機工業 6,424 mm 13.5 t 8.0 t 55 km/h
S.W.15001 - S.W.15100 1965 La Brugeoise
(ベルギー)
7,700 mm 15 t 9.0 t 70 km/h
C.H.351 - C.H.450 1942 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 7,350 mm 13.5 t 8.0 t 55 km/h
C.W.306 - C.W.355 1957 近畿車輛 7,350 mm 12.5 t 8.4 t 55 km/h
C.W.356 - C.W.425 1960 7,350 mm 12.5 t 7.0 t 55 km/h
C.W.426 - C.W.472 7,350 mm 12.5 t 8.3 t 60 km/h 1982年にC.G.車より改造
W.S.14001 1965 La Brugeoise
(ベルギー)
7,700 mm 15 t 9.0 t 70 km/h 1993年にサイアムセメントにて
S.W.15006より改造
B.W.S.134001 1975 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 12,300 mm 36 t 16.0 t 70 km/h 1993年にサイアムセメントにて
B.C.G.30243より改造
R.V.1 - R.V.12 1959 近畿車輛 8,000 mm 14.5 t 9.5 t 60 km/h 1982年にC.G.4426 - C.G.4437へ改造
B.R.V.1 - B.R.V.6 1969 JUSMAG
(アメリカ)
12,344 mm 27.4 t 20.6 t 70 km/h 全車B.C.G.750 - B.C.G.755へ改造

無蓋貨車 編集

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
荷重 自重 最高速度 備 考
L.S.652 - L.S.951 1929 La Brugeoise
(ベルギー)
7,650 mm 13.5 t 7.42 t 55 km/h
L.S.952 - L.S.1026 1938 7,650 mm 13.5 t 7.16 t 55 km/h
L.S.1027 - L.S.1176 1938 7,650 mm 13.5 t 7.21 t 55 km/h
L.S.1177 - L.S.1381 1941 - 1943 7,650 mm 13.5 t 7.38 t 55 km/h
L.S.1382 - L.S.1431 1952 7,353 mm 13.5 t 7.6 t 55 km/h
L.S.1432 - L.S.1651 1953 7,650 mm 13.5 t 7.6 t 55 km/h
B.L.S.1 - B.L.S.73 1956 12,800 mm 28 t 13.7 t 55 km/h
B.L.S.74 - B.L.S.213 1967 - 1970 12,800 mm 28 t 14.2 t 70 km/h
H.S.39 - H.S.88 1925 La Brugeoise
(ベルギー)
7,600 mm 13.5 t 6.78 t 55 km/h
H.S.89 - H.S.188 1928 La brugeoise
(ベルギー)
8,300 mm 13.5 t 6.73 t 55 km/h
H.S.189 - H.S.238 1956 日本車輛 7,650 mm 13.5 t 7.36 t 55 km/h
H.S.239 1966 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 7,350 mm 13.5 t 6.9 t 55 km/h
H.S.15001 - H.S.15050 1966 日本車輛 7,700 mm 15 t 8.9 t 70 km/h
B.H.S.11 - B.H.S.35 1925 13,800 mm 26 t 14.07 t 55 km/h
B.H.S.36 - B.H.S.55 1930 10,400 mm 26 t 12.0 t 55 km/h
B.H.S.136 - B.H.S.160 1957 12,800 mm 28 t 14.4 t 55 km/h
B.H.S.161 - B.H.S.260 1961 コモンウェルス・エンジニアリング
(オーストラリア)
12,801 mm 26 t 15.2 t 70 km/h
B.F.H.1 - B.F.H.44 1954 富士車輛 10,400 mm 23 t 15.0 t 55 km/h
B.F.H.45 - B.F.H.110 1958 12,800 mm 24 t 16.4 t 70 km/h
B.F.W.71 - B.F.W.255 1947 - 1951 (アメリカ) 11,378 mm 23 t 10.0 t 55 km/h
B.F.W.256 - B.F.W.355 1956 - 1958 富士車輛 12,800 mm 28 t 13.0 t 55 km/h B.F.W.294を除き全車B.C.F.28021 - B.C.F.28118へ改造
B.F.W.356 - B.F.W.470 1968 12,800 mm 28 t 12.8 t 70 km/h
L.T.15001 - L.T.15050 1965 舞鶴重工 7,700 mm 13.5 t 10.4 t 70 km/h
L.T.15051 - L.T.15100 1969 TAIWAN MACHINERY
(台湾)
[注釈 27]
7,700 mm 13.5 t 10.4 t 70 km/h
M.P.1 - M.P.17 7,650 mm 8.5 t 8.75 t 55 km/h 1978年に全車 より改造
T.C.R.W.1001 - T.C.R.W.1005 1966 グロスター客貨車会社英語版
(イギリス)
12,382 mm 53.5 t 21.5 t 70 km/h 3軸台車
B.W.W.1 1930 16,340 mm 25 t 13.25 t 55 km/h
C.F.1 1938 7,650 mm 14 t 6.5 t 55 km/h 1977年にL.S.1058より改造
C.F.2 - C.F.5 1956 日本車輛 7,650 mm 14 t 6.5 t 55 km/h 1982年に全車H.S.車より改造
C.F.20001 - C.F.20099 1966 富士車輛 7,650 mm 20.1 t 6.9 t 70 km/h 1986年に全車C.G.151241 - C.G151341より改造
B.C.F.1 - B.C.F.50 1967 - 1970 12,800 mm 30 t 12.0 t 70 km/h 1977年 - 1978年に全車B.L.S.164 - B.L.S.213より改造
B.C.F.51 - B.C.F.90 12,800 mm 30 t 12.0 t 70 km/h 1980年に全車B.F.W.356 - B.F.W.465より改造
B.C.F.91 - B.C.F.117 12,800 mm 26 t 12.0 t 60 km/h 1981年に全車B.F.W.41 - B.F.W.70より改造
B.C.F.118 - B.C.F.140 12,800 mm 30 t 12.0 t 70 km/h 1981年に全車B.F.W.356 - B.F.W.465より改造
B.C.F.28001 - B.C.F.28020 1961 コモンウェルス・エンジニアリング
(オーストラリア)
12,801 mm 29.85 t 12.15 t 70 km/h 1987年に全車B.H.S.161 - B.H.S.260より改造
B.C.F.28021 - B.C.F.28118 1956 富士車輛 12,800 mm 28 t 13.0 t 55 km/h B.F.W256 - B.F.W.293およびB.F.W.295 - B.F.W.354より改造
B.C.F.30001 1967 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 11,800 mm 30.3 t 11.7 t 70 km/h B.O.T.433104より改造
B.C.F.31001 - B.C.F.31019 1967 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 11,800 mm 31.5 t 10.5 t 70 km/h 全車B.O.T.333001 - B.O.T.333125およびB.O.T.233001 - B.O.T.233144より改造
B.C.F.38001 - B.C.F.38012 1973 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 38.5 t 13.5 t 70 km/h 全車B.C.P.31001 - B.C.P.31014より改造
B.C.F.39001 1979 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 39.9 t 12.1 t 70 km/h B.O.T.342011より改造
B.C.F.39101 - B.C.F.39105 1973 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 12,800 mm 39 t 13.5 t 70 km/h 全車B.B.W.424001 - B.B.W.424005より改造
B.C.F.39106 - B.C.F.39280 1972 - 1978 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 39 t 13.5 t 70 km/h 全車B.C.G.30055 - B.C.G.30413より改造
B.C.F.45001 - B.C.F.45036 1967 - 1969 13,300 mm 45 t 15.0 t 80 km/h 全車B.L.S.74 - B.L.S.163より改造
B.C.F.46001 - B.C.F.46020 12,800 mm 46.75 t 13.25 t 70 km/h 1987年に全車 より改造
B.C.F.46031 - B.C.F.46032 1997 UNITHAI
[注釈 28]
14,600 mm 46.7 t 13.3 t 80 km/h
B.C.F.46101 - B.C.F.46229 1973 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 46.75 t 13.25 t 70 km/h
B.C.F.48001 - B.C.F.48099 1996 現代精工
(韓国)
14,600 mm 44.4 t 15.6 t 100 km/h
B.C.F.48101 - B.C.F.48211 2008 中国南車
(中国)
B.C.F.50061 - B.C.F.50100 1985 大宇
(韓国)
13,300 mm 45.6 t 14.4 t 80 km/h
B.C.F.50101 - B.C.F.50120 1989 14,800 mm 45 t 15.0 t 70 km/h
B.C.F.50201 - B.C.F.50332 1993 中華人民共和国鉄道部
眉山車両工場
(中国)
[注釈 29]
14,800 mm 45 t 15.0 t 100 km/h
B.C.F.239001 - B.C.F.239036 1975 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 38.2 t 21.0 t 70 km/h 1980年 - 1981年に全車B.C.P.32001 - B.C.P.32073より改造
B.C.F.247501 - B.C.F.247522 1997 韓進重工業
(韓国)
[注釈 30]
13,300 mm 38 t 22.0 t 100 km/h 1997年に全車B.C.P.242001 - B.C.P.242022より改造
B.C.F.451001 - B.C.F.451022 1997 中華人民共和国鉄道部
眉山車両工場
(中国)
13,300 mm 47 t 13.0 t 70 km/h
B.C.F.453001 - B.C.F.453006 1994 13,300 mm 49.3 t 10.7 t 80 km/h

タンク貨車 編集

ガスタンク車、オイルタンク車ともに6桁ナンバーとなっているが、10万番台の数字は1 SRT、2 PTT、3 ESSO、4 SHELL、5 CHEVRONの所有者を表し、1万番台1000番台の2桁で形式を表している(B.O.T.233XXXとB.O.T.333XXXは所有者は違うが形式は同一である)。また、オイルタンク車は1981年ごろに大改番が行われ、それらの以前の番号はB.O.T.1より始まっていた(凡例B.O.T.1→B.O.T.125001,B.O.T.2→B.O.T.125002..)。

タイは原油産出国であるため、1次製品と2次製品の輸送がある。

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
荷重 自重 最高速度 備 考
B.W.T.1 - B.W.T.8 1926 - 1930 10,400 mm 26 t 15.46 t 55 km/h
B.W.T.9 - B.W.T.18 1953 近畿車輛 10,500 mm 25 t 14.65 t 55 km/h
B.W.T.19 - B.W.T.23 1965 - 1966 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 13.5 t 55 km/h
B.W.T24 1978 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 13.5 t 55 km/h
B.G.T.247001 - B.G.T.247072 1985 現代重工
(韓国)
16,550 mm 25.5 t 28.4 t 80 km/h
B.G.T.247073 - B.G.T.247090 1996 現代精工
(韓国)
16,550 mm 25.66 t 33.2 t 全車B.G.T.250001 - B.G.T.250018へ改造
B.G.T.250001 - B.G.T.250018 1996 現代精工
(韓国)
16,550 mm 25.66 t 33.2 t 100 km/h 全車B.G.T.247073-B.G.T.247090より改造
B.G.T.250019 - B.G.T.250036 2003 16,550 mm 25.66 t 33.2 t 100 km/h
B.G.T.250037 - B.G.T.250054 2004 16,550 mm 25.66 t 33.2 t 100 km/h
O.T.315001 - O.T.315023 1962 - 1970 7,350 mm 11.5 t 9.5 t 55 km/h
O.T.515001 - O.T.515010 1962 - 1970 7,350 mm 11.5 t 9.5 t 55 km/h
B.O.T.120001 - B.O.T.120002 1957 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 13.5 t 55 km/h
B.O.T.123001 - B.O.T.123009 1969 - 1972 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 14.5 t 55 km/h
B.O.T.125001 - B.O.T.125007 1953 近畿車輛 10,500 mm 26 t 15.0 t 55 km/h
B.O.T.125008 - B.O.T.125023 1956 輸送機工業 10,500 mm 26 t 15.0 t 55 km/h
B.O.T.126001 - B.O.T.126100 1963 JUSMAG
(アメリカ)
11,468 mm 26 t 16.0 t 70 km/h
B.O.T.128001 - B.O.T.128014 1968 富士重工 10,500 mm 26 t 15.5 t 70 km/h
B.O.T.222001 - B.O.T.222065 1966 - 1971 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 14.0 t 55 km/h
B.O.T.228001 - B.O.T.228005 1961 10,500 mm 26 t 15.5 t 55 km/h
B.O.T.233001 - B.O.T.233144 1967 - 1971 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 11,800 mm 25 t 17.0 t 70 km/h
B.O.T.242001 - B.O.T.242028 1979 13,300 mm 31.5 t 20.5 t 70 km/h
B.O.T.245001 - B.O.T.245035 1985 現代精工
KSEC
(韓国)
[注釈 31]
14,000 mm 37.7 t 22.3 t 80 km/h
B.O.T.248001 - B.O.T.248032 1993 中華人民共和国鉄道部
眉山車両工場
(中国)
15,800 mm 36.2 t 23.8 t 100 km/h
B.O.T.322001 - B.O.T.322049 1961 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 14.0 t 55 km/h
B.O.T.323001 - B.O.T.323018 1966 - 1971 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 14.5 t 55 km/h
B.O.T.329001 - B.O.T.329030 1959 富士車輛 10,500 mm 26 t 15.5 t 55 km/h
B.O.T.333001 - B.O.T.333125 1967 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 11,800 mm 25 t 17.0 t 70 km/h
B.O.T.342001 - B.O.T.342014 1979 13,300 mm 31.5 t 20.5 t 70 km/h
B.O.T.423001 - B.O.T.423197 1966 - 1972 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 14.5 t 55 km/h
B.O.T.423201 - B.O.T.423237 1966 - 1972 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 14.5 t 55 km/h
B.O.T.429001 - B.O.T.429042 1959 富士車輛 10,500 mm 26 t 15.5 t 55 km/h
B.O.T.433001 - B.O.T.433060 1967 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 11,800 mm 25 t 17.0 t 70 km/h
B.O.T.433061 - B.O.T.433121 1967 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 12,800 mm 25 t 17.0 t 70 km/h
B.O.T.433122 - B.O.T.433136 1957 富士車輛 12,800 mm 25 t 17.0 t 55 km/h
B.O.T.433141 - B.O.T.433167 1967 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 12,800 mm 25 t 17.0 t 70 km/h
B.O.T.438001 - B.O.T.438009 1978 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 32.3 t 19.7 t 70 km/h
B.O.T.441001 1974 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 32.3 t 19.7 t 70 km/h
B.O.T.442001 - B.O.T.442068 13,300 mm 31.5 t 20.5 t 70 km/h
B.O.T.442069 - B.O.T.442118 1983 大宇
(韓国)
13,300 mm 37.8 t 22.2 t 70 km/h
B.O.T.442119 - B.O.T.442146 1979 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 31.5 t 20.5 t 70 km/h
B.O.T.446001 - B.O.T.446020 1985 現代精工
KSEC
(韓国)
14,000 mm 38.35 t 21.65 t 80 km/h
B.O.T.449001 - B.O.T.449096 1993 中華人民共和国鉄道部
眉山車両工場
(中国)
15,800 mm 36.7 t 23.3 t 100 km/h
B.O.T.522001 - B.O.T.522019 1961 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 14.0 t 55 km/h
B.O.T.523001 - B.O.T.523020 1966 - 1971 (アメリカ) 11,379 mm 20.5 t 14.5 t 55 km/h
B.O.T.528001 - B.O.T.528010 1961 10,500 mm 26 t 15.5 t 55 km/h
B.O.T.529001 - B.O.T.529013 1961 10,500 mm 26 t 15.5 t 55 km/h
B.O.T.542001 - B.O.T.542016 31.5 t 20.5 t 70 km/h
B.O.T.542027 - B.O.T.542036 1983 大宇重工業
(韓国)
13,300 mm 37.5 t 22.5 t 70 km/h
B.O.T.545001 - B.O.T.545005 1985 KSECP
(韓国)
[注釈 32]
14,000mm 37.7 t 22.3 t 80 km/h
B.O.T.550001 - B.O.T.550019 1993 中華人民共和国
眉山車両工場
(中国)
15,800 mm 37.2 t 22.8 t 100 km/h
B.O.T.725001 - B.O.T.725008 10,500 mm 26.0 t 15.0 t 55 km/h
B.O.T.725009 - B.O.T.725016 1959 富士車輛 10,500 mm 26.0 t 15.0 t 55 km/h

ホッパ貨車 編集

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
荷重 自重 最高速度 備 考
B.B.W.36001 - B.B.W.36024 21 t 15.0 t
B.B.W.424001 - B.B.W.424005 1976 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 12,800 mm 24 t 18.0 t 70 km/h 全車B.C.F.39101 - B.C.F.39105へ改造
H.W.13001 - H.W.13180 1926 7,350 mm 13.5 t 7.1 t 55 km/h 1990年にC.G.422 - C.G1221より改造
B.H.W.27 - B.H.W.56 1976 TALBOTドイツ語版
(ドイツ)
[注釈 33]
12,310 mm 26.5 t 15.25 t 70 km/h
B.H.W.42001 - B.H.W.42024 1980 TALBOT
(ドイツ)
13,300 mm 42.5 t 17.5 t 80 km/h
B.H.W.42025 - B.H.W.42100 1998 日本車輛 13,300 mm 42 t 18.0 t 80 km/h
B.H.W.42101 - B.H.W.42120 2000 日本車輛 13,300 mm 42 t 18.0 t 80 km/h
B.C.P.31001 - B.C.P.31005 1975 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 32 t 20.0 t 70 km/h
B.C.P.31006 - B.C.P.31016 1978 - 1979 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 33 t 19.0 t 70 km/h
B.C.P.32001 - B.C.P.32073 1975 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 31 t 21.0 t 70 km/h
B.C.P.139001 - B.C.P.139015 1969 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 12,800 mm 39.8 t 20.4 t 70 km/h
B.C.P.238001 - B.C.P.238036 1967 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 36.9 t 23.1 t 70 km/h
B.C.P.242001 - B.C.P.242022 1997 韓進重工業
(韓国)
13,300 mm 38 t 22.0 t 100 km/h 1997年に全車B.C.F.247501 - B.C.F.247522へ改造
B.C.P.442001 - B.C.P.442040 1995 中華人民共和国鉄道部
眉山車両工場
(中国)
13,300 mm 33.3 t 21.7 t 80 km/h
B.C.P.444001 - B.C.P.444140 1992 - 1993 中華人民共和国鉄道部
眉山車両工場
(中国)
13,300 mm 34.7 t 20.3 t 80 km/h
B.C.P.444141 - B.C.P.444249 1995 中華人民共和国鉄道部
眉山車両工場
(中国)
13,300 mm 34.7 t 20.3 t 80 km/h
B.C.P.444301 - B.C.P.444485 1997 中華人民共和国鉄道部
眉山車両工場
(中国)
13,300 mm 34 t 21 t 80 km/h
B.C.S.31001 - B.C.S.31095 1975 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 34 t 18.0 t 70 km/h
B.C.S.33001 - B.C.S.33025 1981 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 13,300 mm 34.4 t 17.6 t 70 km/h
B.C.S.144001 - B.C.S.144040 1995 (オーストラリア) 13,300 mm 45 t 15.0 t 100 km/h

事業用貨車 編集

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
荷重 自重 最高速度 備 考
B.V.38 1931 7,350 mm 10 t 8.13 t 55 km/h
B.V.41 - B.V.80 1931 7,350 mm 10 t 8.13 t 55 km/h
B.V.81 - B.V.100 1938 7,350 mm 10 t 8.36 t 55 km/h
B.V.101 - B.V.140 1956 富士車輛 7,350 mm 10 t 9.6 t 55 km/h
B.V.141 - B.V.180 7,350 mm 10 t 9.2 t 55 km/h C.G.車より改造
B.V.15001 - B.V.15100 1965 台北機廠 7,350 mm 5.5 t 9.85 t 70 km/h
B.V.15101 - B.V.15112 1967 東急車輛 7,350 mm 5.5 t 9.48 t 70 km/h
B.V.15113 - B.V.15182 1971 - 1973 タイ国鉄マッカサン鉄道工場 7,350 mm 5.5 t 9.48 t 70 km/h
B.B.V.50001 - B.B.V.50020 1983 大宇
(韓国)
12,300 mm 5 t 19.4 t 70 km/h
B.B.V.50021

操重車 編集

車 番 製造年 メーカー名 全長
連結器中心間距離
扱重 自重 最高速度 備 考
B.C.1 チュンポン車輛所に静態保存
1 1957 東急車輛 35 t
B.B.C.11 THOMAS SMITH & SONS英語版
(イギリス)
12 t パクナンポー車輛所に静態保存
B.L.C.21 - B.L.C.25 1929 THOMAS SMITH & SONS
(イギリス)
25 t B.L.C.24はパクナンポー車輛所に静態保存
B.L.C.25はナコンランプーン車輛所に静態保存
31 - 33 1955 日立製作所 35 t
34 - 35 1976 ORTON
(アメリカ)
[注釈 34]
50 t
36 - 37 1992 GOTTWALD
(ドイツ)
[注釈 35]
60 t 93.1 t 70 km/h

注釈 編集

  1. ^ 例外として、一部の蒸気機関車はタイ国内で組み立てた。最初の事例は、のちに大井川鐵道で復活したC56 44号機。
  2. ^ 国産とする報道記事もあるが、正しくは中国中車(CRRC)大連製造である[9][12]
  3. ^ Thailand Transportation Policy and Regulations Handbook では 2x1,430 ps
  4. ^ シャム王国が1939年にタイ王国に改名された後も、1951年まで組織としてはシャム王国国有鉄道局(SRS)を名乗っていた。詳細はタイの鉄道の歴史英語版 を参照。
  5. ^ よく「戦時賠償の一環で製造された」とされるが、これは間違い。日本とタイの間には、日本とビルマやフィリピンなどの間で締結されたような賠償協定はなされておらず、従ってタイ国鉄には、いわゆる「戦時賠償」として製造・輸出された「賠償車両」は在籍しない。
  6. ^ 原題 "H-Bomb" (1971年、別題 "Dtàt lìam pét", "氫弾大勒索" , "Operation Alpha" など)。監督 フィリップ・シャロン英語版、主演オリビア・ハッセークリス・ミッチャム英語版ロバート・ミッチャムの長男)。列車正面衝突シーンがポスターに描かれている。日本でも邦題「スクランブル」として1978年に公開された。ちなみに原題は水素爆弾の意味。
  7. ^ 2020年末に部分開業した新線、通称ダークレッドラインは電化されている。また、過去にはマハーチャイ線の一部が電化されていた時期がある
  8. ^ 既存車の部品取り用と思われる。
  9. ^ 本来同形の機関を搭載しているため速度引き上げに際しての改造等は行われていない。
  10. ^ この処置の背景には、先に特急運用に就いていたASR系が上述のとおり予想よりも早く不具合を来し、故障や部品取りによる車両不足をAPD20型を充当することで凌いだという事情がある。
  11. ^ BRELはBritish Rail Engineering Limited(イギリス国鉄エンジニアリング有限会社)の頭文字から。本形式が製造されたダービー工場は同国鉄の民営化によりアセア・ブラウン・ボベリの鉄道部門へ売却され、さらに同部門がボンバルディア・トランスポーテーションへ吸収されたことから、現在はボンバルディア・トランスポーテーションの工場として機能。
  12. ^ ボルボ・FH/FMVersion 2(2002年-2012年)トラック用の流用とされる。
  13. ^ 大宇重工業の鉄道車両部門。同重工業を傘下に収める大宇財閥の消滅後、鉄道車両部門は大韓民国内のほかの重工業企業の鉄道車両部門と合併し、現在の現代ロテムを結成した。
  14. ^ THN系やTHN-NKF型とも呼ばれる。
  15. ^ タイ国鉄の車両は原則として進行方向右側に運転席が配置されている。
  16. ^ ここでは種車の製造年を指す。
  17. ^ タイ国鉄においては、この車両に限らずほぼ全ての車両の貸切が可能である。
  18. ^ 1920年代以前はメトロポリタン客貨車会社。メトロキャメルはのちにフランスのアルストムに買収された。
  19. ^ 後述する日本製のステンレス製二等寝台車とよく似た外観となっているが、日本製のステンレス製二等寝台車の設計に関わる著作権を無視して製造・納入したとされ、問題となったといわれる。
  20. ^ 現在、同社の鉄道車両部門は再編により、現代ロテムとなっている。
  21. ^ 宇都宮車輌は1955年に富士重工業へ合併し、同社の鉄道車両部門となった。
  22. ^ のちのアルナ工機。この車両は日本国内の客車を基礎としているものの、アルナ工機時代も含めて、基本的に日本国内向けの鉄道車両の製造を行っていた同社としては珍しい、輸出向けの鉄道車両の一つである。
  23. ^ オーストラリアの鉄道車両メーカーで愛称はComeng(コメング、コメンジ)。東急車輛と同様、アメリカ合衆国の鉄鋼・鉄道車両メーカーのバッド社とステンレス製車両の技術に関するライセンス契約を結んでおり、当車両もそれにより製造されたステンレス製車両の一つである。
  24. ^ C. 10番台の番号が付けられていた。
  25. ^ ベルギーの鉄道車両メーカー。ラ・ブルージョワーズやBNとしても知られ、現在はボンバルディア・トランスポーテーションのベルギー工場となっている。
  26. ^ アメリカとタイの両国による共同軍事諮問集団の通称。
  27. ^ 台北機廠のことを指すと思われる。
  28. ^ United Thaiグループの正式な通称。United Thaiグループはタイの物流企業。
  29. ^ 1966年創設。のちに中国南車へ組み込まれ、現在は中国中車眉山車両有限公司。
  30. ^ 大韓民国の重工業メーカー、韓進重工業の鉄道車両部門。同部門はのちに分社化され、現代精工や大宇の鉄道車両部門とともに現在の現代ロテムを結成した。
  31. ^ Korea Shipbuilding and Engineering Corporation(韓国造船工学会社)の頭文字から。大韓民国における四大造船企業の一つであったが、のちに韓進重工業へ吸収された。
  32. ^ 上記KSECのPusan(釜山)造船所を表すとみられる。
  33. ^ ドイツの貨車製造メーカー。現在はボンバルディア・トランスポーテーションの一部となっている。
  34. ^ アメリカ合衆国の起重機製造企業。同社の操重車は"Orton railroad crane"というブランドで知られる。
  35. ^ ドイツの起重機製造企業。

脚注 編集

  1. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年) p.231
  2. ^ 『鉄道ピクトリアル』1999年6月号 (No.670) p.80, 86 電気車研究会
  3. ^ ステンレス製輸入客車の例:日本車輌製造製寝台車日本車輌製造公式ウェブサイトより) また、『鉄道ピクトリアル』2004年7月号 (No.748) p.141にも写真掲載。
  4. ^ 『鉄道ピクトリアル』1999年6月号 (No.670) pp.78 - 80, 86 2000年10月号 (No.691) p.79 電気車研究会
  5. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年) pp.303 - 306
  6. ^ a b “タイ国鉄が中国製の新型車両を導入”. GLOBAL NEWS ASIA. (2016年12月6日). https://globalnewsasia.com/article.php?id=3976&&country=2&&p=1#photo 2017年1月19日閲覧。 
  7. ^ 『鉄道ジャーナル』2010年12月号 (No.530) p.149
  8. ^ แจ้งเกิด! “รถไฟไทยทำ” ตู้โดยสารต้นแบบ 32 ล้าน ใช้ชิ้นส่วนผลิตในไทย... สามารถติดตามต่อได้ที่” (タイ語). デイリー・ニュース (2022年7月27日). 2023年2月2日閲覧。
  9. ^ a b ฉลุย! รถจักร EV ใช้แบตเตอรี่ ทดสอบเดินรถบนเส้นทางหลักครั้งแรก” (タイ語). デイリー・ニュース (2022年12月22日). 2023年2月8日閲覧。
  10. ^ ศักดิ์สยาม เปิดตัวรถไฟ EV คันแรกในไทย เตรียมประกอบเพิ่ม 3 คัน” (タイ語). プラチャーチャート・トゥラギット (2023年1月11日). 2023年2月2日閲覧。
  11. ^ มิติใหม่รถไฟไทย EV on Train” (タイ語). プラチャーチャート・トゥラギット (2023年1月18日). 2023年2月2日閲覧。
  12. ^ バンコクの新たな「中央駅」、1年遅れの多難な出発”. 東洋経済新報社 (2023年2月2日). 2023年2月3日閲覧。
  13. ^ ภารกิจฟื้นฟู รถจักร HITACHI หมายเลข 629 EP4” (タイ語). YouTube. 2022年1月18日閲覧。
  14. ^ Diving Train Wreck” (英語). Lanta Diver. 2022年4月14日閲覧。
  15. ^ 『鉄道ピクトリアル』2000年4月号 (No.683) p.100-103 電気車研究会
  16. ^ EQUIPMENTS|DHAYA MAJU INFRASTRUCTURE (ASIA) SDN BERHAD”. 2023年2月10日閲覧。
  17. ^ Royal Railway Cambodia|Facebook” (2023年1月30日). 2023年2月10日閲覧。
  18. ^ CKD6D Series China Crrc CSR Qishuyan Export Diesel Locomotives” (英語). Equipmentimes. 2019年6月25日閲覧。
  19. ^ CSR Qishuyan locomotives delivered to Thailand” (英語). レールウェイ・ガゼット (2015年1月10日). 2019年6月25日閲覧。
  20. ^ a b c 佐藤英明「フォト・エッセイ タイ国の“ミカド”と呼ばれた機関車たち」『鉄道模型趣味1999年7月号(No.656・雑誌コード06455-07)』、株式会社機芸出版社、1999年7月、28-29頁。
  21. ^ a b Steve Llanso. “Royal State Railways Beyer-Garratt Locomotives in Thailand”. steamlocomotive.com. 2019年6月26日閲覧。
  22. ^ Steve Llanso. “Royal State Railways 4-6-2 Locomotives in Thailand”. steamlocomotive.com. 2019年6月26日閲覧。
  23. ^ a b Steve Llanso. “Royal State Railways 2-8-2 Locomotives in Thailand”. steamlocomotive.com. 2019年6月26日閲覧。
  24. ^ Unveiled for the first time! Red line train Ready to run at the end of the year 63”. one31.net (2019年7月6日). 2019年8月8日閲覧。
  25. ^ 日立がタイ国鉄バンコクレッドライン向け新型鉄道車両の出荷を開始”. 日立製作所 (2019年9月25日). 2020年3月1日閲覧。
  26. ^ a b c 室蘭から到着のJR車両、タイで大注目 ファン歓迎、公共放送が特集”. 北海道新聞 (2021年12月18日). 2021年12月19日閲覧。
  27. ^ a b 【タイ鉄道】第2の人生を歩むキハ183系”. タイ国政府観光庁 (2022年6月8日). 2022年7月19日閲覧。
  28. ^ a b タイに渡った元JR北海道「キハ183」再始動への道”. 東洋経済新報社 (2022年11月8日). 2022年11月10日閲覧。
  29. ^ 【放置】タイ国鉄キハ58形・キハ28形気動車 SRT KIHA58 DMU YouTube 2012年6月
  30. ^ 総合車両製作所技報第6号 ステンレス車両技術の系譜”. J-TREC (2017年). 2019年7月20日閲覧。
  31. ^ “タイ国鉄の中国製新車両、12日に引き渡し”. newsclip.be. (2016年6月7日). http://www.newsclip.be/article/2016/06/07/29464.html 2016年6月21日閲覧。 
  32. ^ รฟท.อวดโฉมแบบร่างปรับปรุงรถไฟบริจาคญี่ปุ่นเป็นขบวนท่องเที่ยว” (タイ語). Nation TV (2021年9月10日). 2021年12月18日閲覧。
  33. ^ a b c d e f China supplies Thailand with new trains (YouTube) (英語). CCTV. 23 November 2016. 2019年6月27日閲覧
  34. ^ 柿崎一郎『王国の鉄路』京都大学学術出版会、2010年、203頁。 

参考文献 編集

関連項目 編集

タイ国有鉄道

外部リンク 編集