タウンワーク

リクルートの求人サービス

タウンワークTOWNWORK)は、リクルートの子会社であるリクルートジョブズが毎週発行するフリーペーパー求人情報誌

概要 編集

1998年11月に「千葉版」・「町田・相模原版」で初めて発行されて以降、全国エリアに拡大した。

アルバイト求人を主に掲載する『タウンワーク』(TOWNWORK)と、正社員契約社員などの求人に特化した『タウンワーク社員』(TOWNWORK社員)との2種類がある。かつては『タウンワーク[ワイド]』(TOWNWORK Wide)と言う、正社員・レギュラーバイト・派遣社員に特化したタウンワークも存在していた。

毎週月曜日発行。コンビニエンスストア、アミューズメント施設、ファミリーレストラン、一部書店などいたるところで無料で手に入れることが出来る。ただし、月曜日が祝日振替休日の場合は翌日の火曜日に発行されていたが、2014年5月からは祝日・振替休日でも月曜発行になった。また、月曜日が祝日・振替休日・年末年始などの繁忙期で2週連続で発行されない場合には、2週合併号として発行されることもある。

求人情報を掲載希望する企業は、掲載料金をリクルートに支払う必要があり、広告の大きさやレイアウトによって料金が異なる。掲載は、求人広告代理店並びにリクルートHRM(リクルートの販社)を通じて行われる。求人掲載の申し込み締切日は基本的に金曜日である。

フリーペーパーには求人情報の他に「かんたんレシピ」というタイトルで、安価な材料費で手間なく作れる料理のレシピが求人広告の空きスペースに掲載されている。

なお、ウェブサイトとして『タウンワークネット』があり、フリーペーパーと同一の求人情報が閲覧可能。

その時代の景気状況によって掲載求人の数に変動がある。2008年9月15日リーマン・ショック以降は、景気が悪化したため求人が激減し、掲載エリアを統合することで、フリーペーパーのページ数を維持していた。その後の景気回復に伴って求人掲載数が増加していったため、掲載エリアを分割する動きが出ている。

2015年よりダウンタウンの松本人志をCMキャラクターに採用、2019年までの約4年間、様々なパターンのCMが制作され話題となった。

ジョブーブ 編集

ジョブーブ(JOBOOB)は、タウンワークのマスコットキャラクター2000年代より登場し、タウンワークに関連した多くの媒体で描かれている。キャラクターデザインは大滝まみ

働くことが好きなブタで、フリーペーパーの表紙イラストでは毎号、様々な職に挑んでいる。

2005年11月に、大滝まみの本文・挿絵による絵本『GOOD JOBOOB! グッド・ジョブーブ!』(メディアファクトリー(現・KADOKAWA)発行 ISBN 978-4-84-011433-2)が発売。「しごとってなぁに?」・「まちはしごとでできている」の2冊の絵本で構成されている。

2012年7月より、ジョブーブのLINEアイコン8種類が登場し、8月20日まで期間限定で配布された。ジョブーブをモチーフとしたスマートフォン向けアプリが、多数配信されている。

2013年8月には、蛙男商会が製作するフラッシュアニメ『秘密結社鷹の爪』とコラボレーションし、フラッシュアニメ『だーよしPプロデュース あしたのジョブーブ』をYouTubeで配信。全10話制作された。2014年4月にはアニメ映画『鷹の爪7〜女王陛下のジョブーブ〜』が、「ジョブーブのおごり」として全国の映画館で1週間限定で無料公開され、公開終了後の4月11日よりYouTubeで配信されている。ジョブーブの声優はFROGMANの長男の「おたまじゃくし」。前述の作品以外にも番外編アニメがある他、カレンダー等のグッズも販売されていた。

また、レトルトカレー「タウンワーク特製 ジョブーブカレー ジョブーブ味中辛」(ポークカレー:ベル食品工業・製造)が、フリーペーパーと同封されたビニール袋と共に街頭で無料配布されたこともあった。

発行エリア 編集

関東エリア 編集

タウンワーク
首都圏エリア(30版)
  1. 東西京葉沿線版
  2. 千代田中央・総武沿線版
  3. 台東荒川足立葛飾
  4. 台東・足立・草加
  5. 池袋北区川口
  6. 池袋・東武東上沿線版
  7. 池袋・西武沿線版
  8. 新宿中野杉並
  9. 新宿・京王小田急沿線版
  10. 渋谷目黒世田谷
  11. 中央品川大田
  1. 武蔵野多摩
  2. 調布府中
  3. 八王子立川青梅あきる野
  1. 東急東横横浜線沿線版
  2. 湘南西湘
  3. 神奈川県央版
  4. 町田相模原小田急沿線版
  5. 田園都市沿線版
  6. 川崎鶴見大田品川
  7. 横浜駅相鉄東海道沿線版
  8. みなとみらい京急根岸沿線・横須賀
  1. 千葉佐倉茂原木更津
  2. 船橋習志野八千代成田
  3. 市川・船橋版
  4. 松戸野田我孫子
  1. 東武伊勢崎沿線版
  2. さいたま上尾
  3. さいたま・川口版
  4. 所沢川越
北関東エリア(3版)
  1. 茨城
  2. 栃木
  3. 群馬・埼玉県北版
タウンワーク社員
首都圏エリア(6版)
  1. 城東城北・川口版
  2. 新宿・武蔵野・多摩・町田版
  3. 渋谷・東京南部・川崎・横浜北版
  4. 千葉版
  5. 埼玉版
  6. 横浜南・県央・湘南版
タウンワーク東京都心
2014年1月27日創刊。ピンクを基調とした表紙が特徴で、ジョブーブはピンク色のシルエットとなっている。
千代田区中央区港区新宿区渋谷区文京区台東区豊島区品川区の都心部9区エリアに特化した求人を掲載。

関西エリア 編集

現在、(1)関西エリア版19版、(2)大阪市内中心部を中心に2版(梅田キタ版、ミナミ版)、(3)社員版4版の計25版が出版されている。本の構成は、(1)(2)が"勤務地ごと"に求人情報が区分けされており、雇用形態はアルバイト、パート、正社員、人材派遣登録スタッフなどの求職情報が網羅されている。地元で就職希望の求職者のニーズに合わせて、各版の発行エリアは3〜8市区町村ごとの狭域に抑えられている。(3)は正社員専門の求人情報誌であり、雇用形態は正社員や契約社員がメインで、"職種ごと"に求人情報が区分けされている(本の巻末に雇用形態が一般派遣・紹介予定派遣の求職情報も一部掲載されている)。発行エリアは、大阪では2版で大阪全域をカバーしていることからもうかがえるように、中広域に設定されている。

タウンワーク
関西エリア版
  • 兵庫エリア
  1. 姫路・加古川版
  2. 明石・西区・三木・小野版
  3. 三宮・神戸西版
  4. 三宮・神戸東・芦屋・西宮版
  5. 尼崎・伊丹・宝塚・西淀川・福島版
  • 京都・滋賀エリア
  1. 京都北西版
  2. 京都南・伏見・山科・宇治版
  3. 大津・草津・栗東・守山版
  • 大阪・奈良・和歌山エリア
  1. 天王寺・あべの・大阪市南西版
  2. 堺・南河内版・泉州版
  3. 吹田・淀川・東淀川版
  4. 豊中・池田・箕面・川西版
  5. 高槻・茨木・摂津版
  6. 東大阪・八尾・大阪市南東版
    かつては、「東大阪・八尾・大阪市南東版」と「奈良版」で独立して発行されていたが、2008年のリーマン・ショック以降、求人数減少により統合された。2014年9月8日号より、新エリアを加えた「東大阪・八尾・大阪市南東版」と「奈良版」に分割された。
  7. 守口・門真・大東・大阪市北東版
  8. 枚方・寝屋川・四条畷版
  9. 奈良版
  10. 和歌山版
  • 大阪市北区・中央区
  1. タウンワーク梅田キタ版
  2. タウンワークミナミ版
タウンワーク社員
  1. 神戸・兵庫版
  2. 大阪市内・阪神・北摂・京阪版
  3. 大阪市内・東大阪・南大阪版
  4. 京都・滋賀版

東海エリア 編集

2007年11月12日号の各誌では、中日ドラゴンズの日本一を記念して、チームの顔となったマスコット・ドアラが表紙を飾った。それに合わせてジョブーブもドラゴンズのユニフォームを着用・ドラゴンズの現在のロゴとなっている「CD」が書かれた扇子を手に踊っている挿し絵も掲載された。

また、DVD『ドアラの休日 げんじつとうひ、してみました』の発売を記念して、2008年9月8日および9月16日号でもドアラが表紙を飾り、ドアラのインタビュー記事が1ページ掲載された。

タウンワーク758[ナナゴーハチ]→タウンワークナゴヤ版
名古屋中心部での求人広告を中心にした情報誌で、2006年に創刊。マスコットのジョブーブが、黒色の「ブラックジョブーブ」になり、表紙は単一色のシンプルなものになるなど、専用のデザインだった。創刊キャンペーンCMでは、地元の宝飾店である美宝堂の社長一家が出演する、同社のCMのようなつくりのバージョンが放映され、話題となった。
2009年3月に有料雑誌のFromAが休刊となったため、統合する形で「From-A ZERO」と誌名変更。その後「タウンワークナゴヤ版」に変更し、表紙も他のタウンワークに似たデザインとなって現在に至る。
タウンワーク
  1. 名古屋南部・知多版
  2. 名古屋北部・東尾張・東濃版
  3. 名古屋東部・瀬戸周辺版
  4. 名古屋西部・西尾張版
  5. 三河版
  6. 岐阜版
  7. 三重版
タウンワーク社員
2007年10月15日創刊。創刊号は『北斗の拳』のケンシロウが表紙を飾った。創刊キャンペーンCMでは、ケンシロウがサラリーマンと宅配業者に変身して働くという内容のアニメが放映されていた。
  1. 名古屋エリア
  2. 尾張エリア

静岡エリア 編集

首都圏や中京3県(東海)とは全く異なるエリア展開によって創刊したエリア。背景には1970年代から無料のフリーペーパー形式で刊行していた「DOMO(ドーモ)」(アルバイトタイムス)のエリアに割って入るというリクルートの「生き残り戦略」が透けて見える[注 1]

タウンワーク
  1. 浜松市中区南区西区湖西市
  2. 浜松市東区北区浜北区天竜区
  3. 磐田袋井掛川版
  4. 藤枝焼津島田牧之原
  5. 葵・駿河・清水
  6. 富士富士宮
  7. 沼津三島御殿場

北海道エリア 編集

  1. 札幌南北沿線版
    中央区北区東区豊平区清田区
  2. 札幌東西沿線版
    中央区・西区白石区厚別区手稲区

東北エリア 編集

  1. 仙台版

甲信越エリア 編集

  1. 新潟版
  2. 山梨
    2008年2月18日ユメックス山梨版をリニューアルする形で創刊するが、2009年3月23日発行分をもって休刊。

北陸エリア 編集

  1. 石川・福井版
  2. 富山・高岡版
    2007年に旧富山版を創刊し、2009年に一旦休刊後2011年4月に現在の富山・高岡版としてリニューアル創刊に伴い富山地方鉄道富山軌道線車内に専用ラックを設置し、配布を開始した。

中四国エリア 編集

  1. 香川版

九州エリア 編集

タウンワーク
  1. 福岡西版
  2. 福岡東・久留米・佐賀版
  3. 北九州版
  4. 長崎版
  5. 熊本版
  6. 鹿児島版
タウンワーク社員
  1. 福岡版

CM出演者 編集

現在 編集

他多数

過去 編集

他多数

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 当初のエリア区分は「静岡西部版」「静岡中部版」「静岡東部版」の3版であったが、2017年9月6日刊行分より静岡西部版が「浜松版」と「磐田・袋井・掛川版」に分割された。更に2019年1月14日刊行分より浜松版が「浜松市中区・南区・西区・湖西市版」と「浜松市東区・北区・浜北区・天竜区版」、静岡中部版が「藤枝・焼津・島田・牧之原版」と「葵・駿河・清水版」、静岡東部版が「富士・富士宮版」と「沼津・三島・御殿場版」に分割された。

出典 編集

関連項目 編集

  • FromA - かつて発行していた有料のアルバイト情報誌。
  • はたらいく - 地域密着型転職情報サイト

外部リンク 編集