タキゾイト: tachyzoite)とは、アピコンプレックス門原虫のうち、中間宿主を必要とするにおいて中間宿主の細胞内で急速に発育し、形成される娘虫体。同義語としてエンドゾイト: endozoite)、増殖型: proliferative form)。タキゾイトは分裂により増殖した後、細胞を破壊して細胞外へ移行し、新しい細胞へ侵入し、増殖をするというサイクルを繰り返す。この時期を宿主が耐過するとシストを形成する。ヒトブタでのトキソプラズマ Toxoplasma gondii 感染例ではこの時期にトキソプラズマ症を示す。タキゾイトは他宿主への感染源となる。

参考文献 編集

  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
  • 石井敏雄 『獣医寄生虫学・寄生虫病学(1)総論/原虫』 講談社サイティフィク 1998年 ISBN 4061537156
  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『新獣医学辞典』 チクサン出版社 2008年 ISBN 978-4885006548

関連項目 編集