タマサンゴ(玉珊瑚; 学名: Solanum pseudocapsicum)はナス科ナス属の非耐寒性常緑低木。別名、リュウノタマフユサンゴ

タマサンゴ
タマサンゴ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナス目 Solanales
: ナス科 Solanaceae
: ナス属 Solanum
: タマサンゴ S. pseudocapsicum
学名
Solanum pseudocapsicum L.1753
和名
タマサンゴ
英名
Jerusalem cherry
Solanum pseudocapsicum

南米原産の常緑低木。花期は5-9月頃であるが、花よりも果実を鑑賞するために栽培される。結実は8-12月頃で、球形の果実が赤く熟していくところを鑑賞する。

リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである[1]

分布 編集

自生地はボリビアブラジル(西中央部、南東部、南部)、パラグアイウルグアイアルゼンチン(北東部、北西部、南部)、チリ(北部、中央部、フアン・フェルナンデス諸島)で、それ以外の場所に見られるものは持ち込まれたものである[2]

生態 編集

夏から秋にかけて花を咲かせる[3]#特徴で述べるように果実は熟すと赤くなるが、少なくとも牧野富太郎が生きていた時代の九州地方の暖地では冬でも青いままであったという[3]

特徴 編集

低木で樹高1.5メートルに生長、盛んに分枝し、小枝は緑色となる[3]

葉は密で互生し、披針形で有柄、葉縁は波状となる[3]

花は短く総状となるかあるいは単独で咲き、葉と対生する形で出る。は緑色で5深裂し、花冠は小さく白色、深く5裂する[3]雄蕊おしべは5本では黄色である[3]

果実は小ぶりな球形の漿果で熟すと赤色となる[3]。果実は甘いが有毒物質のソラニンが含まれるため、食することは出来ない。全草にソラニンを含むが果実に特に多く含む。

利用 編集

観賞植物として栽培される[3]

脚注 編集

  1. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 184. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358203 
  2. ^ POWO (2019). Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:316948-2 Retrieved 23 September 2021.
  3. ^ a b c d e f g h 牧野 (1940).

参考文献 編集

日本語:

外部リンク 編集