ターラント湾(ターラントわん、イタリア語: Golfo di Taranto)は、地中海イオニア海の一部であり、イタリア半島の南方にあるイタリアターラントに面していることから、この名が付いた。主要都市はターラント、ガッリーポリ

ターラント湾
ガッリーポリ
位置 イオニア海地中海
座標 北緯39度53分 東経17度16分 / 北緯39.883度 東経17.267度 / 39.883; 17.267座標: 北緯39度53分 東経17度16分 / 北緯39.883度 東経17.267度 / 39.883; 17.267 周辺
イタリア
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地理 編集

三方を陸地に囲まれ、東はサレント半島プーリア州)、西はカラブリア半島(カラブリア州)であり、湾口は南南東に開けている。 湾の大きさは約140km四方となっている。湾の開口部の東端はサンタ・マリーア・ディ・レウカ岬、西端はチロ・マリーナの北にあるプンタ・アリーチェ (Punta Alice) である。西端はクロトーネの南東のコロンナ岬 (Capo Colonna) という説もある。湾岸は、東から順にプーリア州バジリカータ州カラブリア州の3州に接する。湾に注ぐ河川の中では、バゼント川シンニ川アグリ川が重要である。 湾内にはケラーディ諸島 (Isole Cheradi) がある。

湾岸は古代にマグナ・グラエキアと呼ばれ、ギリシア人が多く居住した地域である。湾の北端付近にあるタレントゥム(現ターラント)を初めとして、沿岸にはクロトナス(現クロトーネ)、ヘラルレア・ルカニアトゥリオイシュバリスなど古代ギリシアの植民都市が造営された。

1977年にイタリア政府はターラント湾の湾口に直線基線を設定し、この基線内は歴史的海域として領海とすること宣言した。しかし、これに対してはアメリカ合衆国イギリスなどが、抗議を行い、領海主張を認めていない。

外部リンク 編集