ターゲスシュピーゲル

日刊新聞(ドイツ)

ターゲスシュピーゲル: Der Tagesspiegel)は、1945年に西ベルリンで設立されたドイツ連邦共和国の高級日刊紙[1]再統一以降、発行部数を増やして14万8000部[要出典]。ドイツ政治の文脈では中道に分類される自由主義の新聞である[2] [3] [4]。名称は「The Daily Mirror」を意味する。

Der Tagesspiegel
種別日刊紙
判型ブランケット判
所有者Der Tagesspiegel 出版GmbH(有限会社、ディーター・フォン・ホルツブリンク・メディア英語版
編集者
  • Stephan-Andreas Casdorff
  • Lorenz Maroldt
設立1945年9月27日 (79年前) (1945-09-27)
言語ドイツ語
本社所在地ベルリン
ISSN1865-2263
ウェブサイトtagesspiegel.de

概要

編集

戦後間もない1945年9月27日にアメリカ軍の認可の下で初刊が発行される。発行人はエリック・レーガー、ヴァルター・カルシュ、エドウィン・レッズロブ、創業当時のベルリンは[5]封鎖によりの管轄に置かれた。東ベルリンブランデンブルクの流通を断たれて購読が止まったため、同紙の主な読者は市の西半分に集中した。

紙面の再設計に取り組み、色数を増やし鮮明な書体を再び導入。2005年にはニュースデザイン協会「Society for News Design」(ニューヨーク)から「世界で最も優れたデザインの新聞」賞を受けた。月曜日から日曜日まで発行され、購読部数は1日平均14万部。

クロイツベルク地区英語版アスカニッシャー広場に移転し、ポツダム広場ベルリンの壁跡からおよそ600 mほどである。

ポツダムほかアメリカ合衆国ワシントンD.C.に特派員事務所を構え、英語版を発行し、マイケル・スカトゥーロ編集長時代(2005年 - 2008年)に『ベルリン新聞』(en:The Berlin Paper)とも呼ばれた[6]

社史と特徴

編集

創刊から45年超、独立した基金を運営母体として発行を続けた。1990年代に出版界の競争が激化、新しい印刷工場の建設や流通の改善ほか、技術の近代化に乗り出した1993年、ホルツブリンク出版グループの買収を受け入れて必要な投資を呼び込んだ。発行人はディーター・フォン・ ホルツブリンク。

本紙と同名の版元(有限会社)の親会社ホルツブリンク出版グループのもと、同じ系列に『ウォール・ストリート・ジャーナル』(特集号)がある。2009年には、発行人D・ホルツブリンクがこの新聞(Der Tagesspiegel)と『ハンデルスブラット』を買い取った[7]

アメリカのワシントンD.C.駐在員を務めたChristoph von Marschallは2007年、2008年に本紙ドイツ語、英語の両方でバラク・オバマ候補の大統領選挙活動を署名記事として報じ、単行本を上梓した(『Barack Obama – Der schwarze Kennedy[注釈 1])。本書(ドイツ語版)はベストセラーになり、大統領を務めたオバマとジョン・F・ケネディーを対照する視点はほかの評論家も取り入れた[9]

主な関係者

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 題名は〈バラク・オバマ – 黒人のジョン・F・ケネディー〉と意訳された[8]

出典

編集
  1. ^ Annikki Koskensalo; John Smeds; Angel Huguet; Rudolf De Cillia (2012年). “Competence-Change-Contact”. LIT Verlag Münster. p. 90 
  2. ^ Craig R. Eisendrath; Melvin Allan Goodman; Melvin A. Goodman, eds (2001). The Phantom Defense: America's Pursuit of the Star Wars Illusion. Greenwood Publishing Group. p. 136 
  3. ^ Glen Segell, ed (2004). Disarming Iraq. Glen Segell Publishers. p. 352 
  4. ^ W. Pojmann, ed (2004). Migration and Activism in Europe since 1945. Springer. p. 2008. "This qualitative analysis was complemented by a quantitative media analysis of coverage of the two case studies in two major Berlin dailies; the leftist Berliner Zeitung and the more centrist Tagesspiegel." 
  5. ^ Der Tagesspiegel”. VoxEurop. 28 April 2015閲覧。
  6. ^ Medien: Mit Steingart auf dem Sofa” (ドイツ語). WELT (2011年11月15日). 2013年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月14日閲覧。
  7. ^ Der Tagesspiegel”. Eurotopics. 2013年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月21日閲覧。
  8. ^ Barack Obama – The Black Kennedy?!” (英語). Rhein-Main for Obama Blog (2008年1月30日). 2012年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月14日閲覧。
  9. ^ Germany's Got a Crush on Obama” (英語). The Caucus. New York Times (2008年1月6日). Nov 11, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2022年11月11日閲覧。
  10. ^ Kanthak, Dietmar (2022年4月4日). “Kolumnist geht zur Konkurrenz: Harald Martenstein ist jetzt "Neben der Spur" [コラムニストが競走に参戦:ハラルド・マルテンスタインは現在「コース外」]” (ドイツ語). General-Anzeiger Bonn [ゲネラル=アンツァイガー ]. 2024年5月18日閲覧。 編集子として本紙を離れたマルタンスタインについて論じた。

外部リンク

編集