ダイセツタカネヒカゲ

ダイセツタカネヒカゲ(大雪高嶺日陰 Oeneis melissa)は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科に属するチョウの一つ。

ダイセツタカネヒカゲ
358-oeneis melissa.JPG
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目 Lepidoptera
上科 : アゲハチョウ上科 Papilionoidea
: タテハチョウ科 Nymphalidae
亜科 : ジャノメチョウ亜科 Satyrinae
: タカネヒカゲ属 Oeneis
: ダイセツタカネヒカゲ O. melissa
学名
Oeneis melissa
(Fabricius,1775)
和名
ダイセツタカネヒカゲ
(大雪高嶺日陰)
亜種
  • O. m. daisetsuzana(Matsumura)

概要編集

翅表はベージュ色、翅裏は濃い茶色の草ずり模様で静止すると風景にまぎれる。ジャノメチョウ科特有の蛇の目紋は地色にほぼ埋没し、確認できても3個。あまり長くは飛ばず、岩の上などで体を横に倒し日光浴をする姿が観察される。訪花習性あり。近縁種タカネヒカゲに似るが、本種は性標を持たない。また国内での分布域は重ならない。

成虫になるまで足掛け3年かかる。越態は第一冬が1齢もしくは2齢幼虫、第二冬は5齢幼虫。食草はカヤツリグサ科のダイセツイワスゲ・ミヤマクロスゲなどで、1個ずつ葉に直接産みつける。6月上旬に蛹化し、成虫は主に7月中旬-下旬に発生する。

1965年5月12日に国の天然記念物(種指定・地域を定めず)に指定された。環境庁(当時)レッドデータブック掲載希少種(1991年)。

分布編集

日本国内では北海道大雪山系の音更山・ニペソツ山日高山脈幌尻岳・戸蔦別岳の約1800m以上の高山帯に分布し、岩礫地に生息する。世界ではウラル山脈北部・シベリア東部・カムチャツカ半島から北アメリカ大陸北部など、北極を囲む寒冷地(周極要素)に分布する。

保全状況評価編集

ダイセツタカネヒカゲ Oeneis melissa daisetsuzana (Matsumura)

関連項目編集

参考文献編集

  • 牧林功解説、青山潤三写真 『日本の蝶』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、1994年。ISBN 4-415-08045-6 
  • 加藤陸奥雄他監修『日本の天然記念物』、1995年、講談社
  • 日本環境動物昆虫学会編 編 『チョウの調べ方』今井長兵衛・石井実監修、日本文教出版 (大阪府)、1998年。ISBN 4938489112OCLC 170389984