ダイニチ工業

日本の新潟県に本社を置く暖房器具メーカー

ダイニチ工業株式会社(ダイニチこうぎょう、: Dainichi Co., Ltd.)は、新潟県新潟市南区に本社を置く、暖房機器(石油暖房機器、電気暖房機器、ガス暖房機器)や環境機器(加湿器、燃料電池ユニット)などの製造販売を行う電機メーカーである。

ダイニチ工業株式会社
Dainichi Co., Ltd.
Dainichi logo.svg
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社
市場情報
東証1部 5951
1998年6月23日上場
略称 ダイニチ
本社所在地 日本の旗 日本
950-1295
新潟県新潟市南区北田中780番地6
設立 1964年4月1日
業種 金属製品
法人番号 8110001007521 ウィキデータを編集
事業内容 暖房機器(石油暖房機器、電気暖房機器、ガス暖房機器)
環境機器(加湿器、燃料電池ユニット)
その他(部品、コーヒーメーカー他)
の製造販売
代表者 吉井久夫(代表取締役社長
資本金 40億5,881万3千円
(2018年3月期)[1]
発行済株式総数 1,905万8,587株
(2018年6月26日現在)[1]
売上高
  • 単独:201億856万6千円
(2018年3月期)[1]
営業利益
  • 単独:8億9,685万4千円
(2018年3月期)[1]
経常利益
  • 単独:9億3,940万9千円
(2018年3月期)[1]
純利益
  • 単独:6億7,868万6千円
(2018年3月期)[1]
純資産
  • 単独:249億3,759万4千円
(2018年3月期)[1]
総資産
  • 単独:295億9,966万9千円
(2018年3月期)[1]
従業員数
  • 単独:497[29]人
(2018年3月31日現在)[1]
決算期 毎年3月31日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人
主要株主
  • ビー・エッチ 10.41%
  • 一般財団法人佐々木環境技術振興財団 8.47%
  • ダイニチビル 7.70%
  • 第四銀行 4.81%
  • 吉井久夫 3.23%
  • 吉井久美子 3.15%
  • 渥美るみ子 2.22%
  • 吉井唯 2.14%
(2018年3月31日現在)[1]
関係する人物

佐々木文雄(創立者)

吉井久夫(代表取締役社長)
外部リンク http://www.dainichi-net.co.jp/
特記事項:経営指標は 2018年3月期 第55期 有価証券報告書
従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載している。
自己株式、信託口、持株会は主要株主から除外。
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本社がある新潟県新潟市南区で、製品の開発・企画・開発・設計・組立・検査まで行っている。

概要編集

創立以来、石油燃焼機器の開発・製造を行い、現在では業務用石油ストーブ1971年製造・販売を開始)、家庭用石油ファンヒーター1980年製造・販売を開始)の国内シェアトップである。

また、それら技術を生かした製品づくりを行っており、2003年に製造・販売を開始した加湿器については、2013年以降は国内シェアトップである。

その他、セラミックファンヒーター(電気暖房機器)、焙煎機能付きコーヒーメーカー、コーヒー豆焙煎機などの分野にも進出している。海外製造品が多い加湿器やセラミックファンヒーターを含めて、全て国内製造を行っている。

新潟県が本社のコロナとは創業地が同じ三条市でライバル関係にあり、石油暖房機器分野でシェア争いを続けている。

社名編集

社名は「大日」に由来する。

これは創業者である佐々木文雄が、戦争で疲弊していた当時の日本を再び大きな日本へと甦らせたいということから、「大日」より「ダイニチ工業」と命名した。

沿革編集

  • 1957年 - 新潟県三条市に東陽技研工業株式会社(ダイニチ工業の前身)が創立。佐々木文雄が専務として会社創立に携わる。加圧式石油コンロ、加圧式石油ストーブなどを製造販売。当時の製品のブランド名として「Dainichi」が使用されていた。
  • 1964年
    • 1月 - 東陽技研工業株式会社、経営不振のため整理。
  • 1964年
    • 4月 - 佐々木文雄が、石油バーナー、石油ふろ釜を製造販売するメーカーとして、新潟県三条市塚野目にダイニチ工業株式会社を創立。
  • 1966年 - 落差式バーナー「RD-2」の製造販売を開始。
  • 1967年 - 気化式石油風呂釜「Hi-S」の製造販売を開始。
  • 1968年 - 加圧式フレームガンの製造販売を開始。
  • 1971年
    • 7月 - 開放式の業務用石油ストーブ「FM-2」を「ブルーヒーター」と命名し製造販売を開始。日本初の煙突がなくても使用できる業務用石油ストーブ。
  • 1973年 - 業務用石油ストーブの上部が熱くならないモデル「FM-4」を開発し、製造販売を開始。
  • 1975年 - 業界初のサーミスターを採用した業務用石油ストーブを開発し、製造販売を開始。
  • 1977年
    • 5月 - 業界初の全自動の業務用石油ストーブ「FM-61D」を開発し、製造販売を開始。
  • 1979年
    • 業界初のセラミックヒーターを導入した石油暖房機器「FA-5」を開発し、製造販売を開始。
    • 10月 - 新潟県白根市(現・新潟市南区)和泉工業団地内に本社・工場を移転。
  • 1980年
  • 1983年
    • 9月 - 東京都品川区に東京事務所を開設(現・東京第一、東京第二、東京第三営業所)。
  • 1984年
  • 1985年 - 加湿器付きの家庭用石油ファンヒーター「FA-331」「FA-511」を開発し、製造販売を開始。
  • 1986年
    • 6月 - 大阪府吹田市に大阪営業所(現・大阪第一、大阪第二営業所)、仙台市若林区に仙台営業所(現・東北営業所)、本社内に新潟営業所をそれぞれ開設。
  • 1987年
    • 1月 - 東京都千代田区に賃貸オフィスビル(麹町ビル)を新築(2003年2月に売却)し、不動産賃貸業を開始。
    • 量販店での販売専用モデルであり、業界最小サイズの家庭用石油ファンヒーター「FX-221」を開発し、製造販売を開始。
    • 8月 - スモークマシンの製造販売を開始。
    • 8月 - 名古屋市東区に名古屋営業所を開設。
  • 1988年
  • 1990年
  • 1991年 - 園芸用暖房機「蘭」を開発し、製造販売を開始。
  • 2010年
    • 4月 - 8営業所を整理統合し、5営業所(関東、関西、東北、新潟、九州営業所)、4オフィス(高崎、宇都宮、名古屋、広島)体制に変更。
  • 2016年
  • 2017年
  • 2018年
    • 3月 - 管理本部、生産本部、開発本部を新設。横浜オフィスを閉鎖。
    • 4月 - 営業本部を新設し、4本部体制に変更。12営業所(東京第一、東京第二、東京第三、水戸、高崎、東北、新潟、大阪第一、大阪第二、名古屋、広島、九州)、4オフィス(埼玉、札幌、盛岡、岡山)体制に変更。
    • 10月4日 - 家庭用石油ファンヒーター累計生産台数3,000万台を達成。
  • 2019年
    • 3月 - 埼玉オフィスを閉鎖。
    • 5月 - 新潟市南区の和泉工業団地内の配送センター倉庫を解体・新築し、呼称を和泉物流センターに変更。
    • 10月10日 - 京セラパーパスとの間で燃料電池ユニット(貯湯タンク内蔵)を共同開発し、京セラより燃料電池ユニット(貯湯タンク内蔵)」の製造を受託したことを発表。
  • 2020年
    • 5月 - 経済産業省、厚生労働省、文部科学省の3省共同で作成作業を行った「令和元年度 ものづくり基盤技術の振興施策」(2020年版ものづくり白書)で、労働生産性が向上した働き方の好事例として紹介。
    • 10月7日 - 加湿器の累計生産台数300万台を達成。

主力商品編集

 
業務用石油ストーブ(ブルーヒーター)

暖房機器

  • 石油暖房機器
    • 家庭用石油ファンヒーター - 1980年に製造販売を開始
      • 暖房出力2.5kW(木造(戸建)7畳まで/コンクリート(集合)9畳まで)のモデルから、暖房能力7.2kW(木造(戸建)26畳まで/コンクリート(集合)35畳まで)のモデルをラインナップ。同じ暖房出力でも、機能・性能・デザイン面で各種タイプを揃えている。
      • 自社モデルは「FW」「FZ」を冠する型名であるが、以前は「FA」「FX」「FY」などが存在した。この他、PBモデルでは「FHY」「FI」「DY」なども存在した。
      • 業務用石油ストーブのブンゼン気化式を、家庭用石油ファンヒーターでも採用。業務用石油ファンヒーターの気化器を改良することにより着火時間を短縮しており、保温なしの35秒着火は他社製品に比べて最速。
      • データ調査会社GfK Japanによる調査結果では、全国有力家電量販店の販売実績集計で、2007~2019年度(年度=4月1日~3月31日)石油ファンヒーター メーカー別販売数量シェアは、13年連続No.1である。
    • 業務用石油ストーブ - 1971年に製造販売を開始
      • 芯式や煙突が付いた業務用石油ストーブが一般的であった当時に、ブンゼン気化式を用いて煤やニオが出にくく、煙突無しでも使用できる画期的な製品であった。
      • サーミスター、電磁ポンプなどを他社に先駆けて採用し、それらの技術は家庭用石油ファンヒーターに受け継がれた。
  • 電気暖房機器
    • セラミックファンヒーター - 2015年に製造販売を開始
      • 2015年の販売開始時より3年保証制度を導入。
  • ガス暖房機器
    • カセットガスファンヒーター (岩谷産業と共同開発、同社から受託生産) - 2015年に製造を開始
    • ガスファンヒーター(ノーリツから受託生産) - 2018年に製造を開始

環境機器

  • 加湿器(気化式+温風気化式のハイブリッド式) - 2003年に製造販売を開始
    • 加湿量300mL/h(適用床面積:プレハブ洋室8畳まで/木造和室5畳まで)のモデルから、加湿量2,400mL/h(適用床面積:プレハブ洋室67畳まで/木造和室40畳まで)のモデルまでラインナップ。同じ加湿量でも、機能・性能・デザイン面で各種シリーズを揃えている。
    • 運転音の静音化に取り組み、業界No.1を達成。
    • データ調査会社GfK Japanによる調査結果では、全国有力家電量販店の販売実績集計で、2013~2019年度(年度=4月1日~3月31日)加湿器メーカー別販売数量・販売金額シェアは、7年連続No.1である。
    • 2003年の販売開始時より3年保証制度を導入。
  • 燃料電池ユニット(貯湯タンク内蔵: 京セラパーパスとの間で共同開発、京セラから受託生産) - 2019年に製造を開始

その他

  • 焙煎機能付きコーヒーメーカー
  • コーヒー豆焙煎
  • スモークマシーン
  • 光合成促進機
  • 園芸用暖房機
  • サービスパーツ


かつて製造していた製品

⚫︎給餌機

⚫︎生ゴミ処理機

⚫︎ワンダースモーク

⚫︎空気清浄機

⚫︎脱臭機

テレビCM編集

ダイニチ工業はテレビでの番組提供をしていないが(過去には金曜ロードショー日テレ)に提供したこともあった。また、2005年12月18日に放送した感涙!時空タイムステレビ大阪テレビ東京系列)の2時間スペシャルに番組提供していた)、毎年冬に「ダイニチブルーヒーター」スポットCMを制作、主に新潟県と関東地方を中心に放映されている。ブルーヒーターのCMに2004年度までは女優でタレントのリサ・ステッグマイヤー2006年度までは女優の多岐川華子を起用していた。2007年度からは水森亜土が歌うCMになっている。

  • 2005年:「寒い朝編」
  • 2006年:「ブルーチーター編」
  • 2007年:「はーやくあったか40秒編」

脚注編集

[脚注の使い方]

関連項目編集

外部リンク編集