ダイハツ・メビウス

ダイハツ工業のステーションワゴン型乗用車
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メビウス(MEBIUS)は、トヨタ自動車が製造し、ダイハツ工業が販売していたハイブリッド専用ステーションワゴンである。

ダイハツ・メビウス
ZVW41N型
2014年11月改良型 S ツーリングセレクション フロント
2014年11月改良型 S ツーリングセレクション リヤ
2014年11月改良型 コクピット
概要
別名 トヨタ・プリウスα
トヨタ・プリウスV
製造国 日本の旗 日本愛知県豊田市
販売期間 2013年4月8日 -
2021年3月26日
(2021年2月26日生産終了)
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン 2ZR-FXE型:
1,797 cc 直列4気筒DOHC
モーター 5JM型:交流同期電動機
最高出力 エンジン:
73 kW (99 PS) / 5,200 rpm
モーター:
60 kW (82 PS)
システム最高出力:
100 kW (136 PS)
最大トルク エンジン:
142 N・m (14.5 kgf・m) /
4,000 rpm
モーター:
207 N・m (21.1 kgf・m)
変速機 電気式無段変速機
サスペンション
ストラット式
トーションビーム式
車両寸法
ホイールベース 2,780 mm
全長 4,615 mm
2013年4月-2014年11月
4,630 mm
(S“Lセレクション”、S)
4,645 mm
(S“ツーリングセレクション”)2014年11月-
全幅 1,775 mm
全高 1,575 mm
1,600 mm
(樹脂パノラマルーフ装着車)
車両重量 1,450 - 1,460 kg
系譜
後継 5代目アルティスに統合
(間接上)
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概要 編集

ダイハツは2010年9月に合意したトヨタと環境技術分野における国内の協業の一環[1]として、2012年からトヨタからOEM供給を受ける形で乗用ハイブリッドカーの取り扱いを開始しており、その1車種目として、2000年からカムリのOEM供給を受け、2010年2月で一旦販売を終了していた4ドアノッチバックセダンアルティス」を2012年5月からハイブリッド専用車として2年ぶりに販売を再開した。

「メビウス」はダイハツでは2車種目となるハイブリッドカーで、プリウスシリーズのステーションワゴン「プリウスα」の同型車種となる。

年表 編集

2013年4月8日
販売開始[1]
メビウスは「S」系グレード(「S Lセレクション」・「S」・「S ツーリングセレクション」)3タイプの2列シート(5人乗り)仕様のみのラインナップとしており、プリウスαではラインナップされている「G」系グレード(「G」・「G ツーリングセレクション」)や「S」系グレードの7人乗り仕様は設定されていない。エンブレム類の変更を除いて、装備内容やボディカラーなどはプリウスαと同等で、「S」・「S ツーリングセレクション」にはプリウスα同様、HDDナビゲーションシステム+スーパーライブサウンドシステム+インテリジェントパーキングアシストシステムや合成樹脂を使用した樹脂パノラマルーフもメーカーオプションで設定できる。また、アルティス同様、リアの車名エンブレムが左側に配置されており、リア右側にはトヨタのハイブリッドカーに装着されている「HYBRID SYNERGY DRIVE」エンブレムも装着されている。なお、「S ツーリングセレクション」はダイハツ登録車初のLEDヘッドライト装着車である[2]
2013年8月1日
1500Wまで使用可能のAC100V電源を供給できるアクセサリーコンセント(インパネ及びラゲージスペース)をオプションに追加。
2014年11月17日
マイナーチェンジ[3]
外観はフロントグリルやバンパーの形状、リアコンビランプのデザインを変更したほか、「S ツーリングセレクション」には、世界で初めて、1灯の光源でロービームとハイビームの切替ができるBi-Beam(バイ-ビーム)LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)を標準装備(「S」にもスマートエントリー(運転席・助手席・バックドア)&スタートシステムとのセットオプションとして設定)。内装はセンターメーター、センタークラスター、コンソールボックスをそれぞれ変更したほか、ファブリックシート表皮色及び内装色でブラックかグレージュを選択できるようにした(グレージュは要指定で、指定がない場合はブラックが設定される)。全車、センターメーター内に4.2インチのTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを装備し、デイライトも標準装備した。
なお、ボディカラーの変更も同時に行い、黒系は「ブラック」から「アティチュードブラックマイカ」に、赤系は「レッドマイカメタリック」から「スーパーレッドV」にそれぞれ差し替え、「クリアーストリームメタリック」を廃止する替わりに、「オレンジメタリック」と「ダークシェリーマイカメタリック」を追加して9色展開となった。
2017年11月21日
プリウスαに合わせる形で一部改良が発表された(12月1日販売開始)[4]
ダイハツ車では5代目アルティスに次いでの採用となる衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」(スマートアシストIII)を全車に標準装備された。また、ボディカラーの一部入れ替えも行われ、「スーパーレッドV」と「オレンジメタリック」を廃止する替わりに、「ダークレッドマイカメタリック」と「スティールブロンドメタリック」が追加された。
2020年8月
一部改良(公式発表なし)。
WLTCモードによる燃料消費率並びに排出ガスに対応し、「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得。なお、燃料消費率のWLTCモードへの移行に伴い、「2020年度燃費基準+10%」達成となった。併せて、ボディカラーの設定が変更され、赤系の「ダークレッドマイカメタリック」を「センシュアルレッドマイカ(メーカーオプション)」へ差し替え、「スティールブロンドメタリック」が廃止された。
2021年2月26日
OEM元のプリウスαに先行する形で生産終了。
2021年3月1日
ホームページへの掲載を終了。
2021年3月26日
販売終了。これにより、同社からステーションワゴンが再度消滅する形となり、それ以後は既存のミディアムクラスセダンであるアルティスに集約される事となった。
2021年3月31日(補足)
OEM元のプリウスαが生産終了。こちらは同年4月27日までに販売終了となった。

車名の由来 編集

  • ドイツ語Möbius(メビウスの輪・永遠の象徴)から。低燃費と広い室内で、どこまでも走っていける車であることを表している[1]
  • まったくの偶然ではあるが、メビウス、およびプリウス(OEM元のプリウスαのベース車)ともにパソコンの名称として存在していた(前者シャープ後者日立製作所)。

脚注 編集

  1. ^ a b c ダイハツ新型ハイブリッド乗用車「メビウス」を発売 (PDF) - ダイハツ工業 プレスリリース 2013年4月8日
  2. ^ ダイハツ車初装着車はムーヴカスタム
  3. ^ ダイハツ ハイブリッド乗用車「メビウス」マイナーチェンジ』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2014年11月17日https://www.daihatsu.com/jp/news/2014/kv071l0000000cpn-att/20141117-1.pdf2022年2月17日閲覧 
  4. ^ ダイハツ ハイブリッド乗用車「メビウス」を一部改良』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2017年11月21日https://www.daihatsu.com/jp/news/2017/20171121-1.html2017年11月21日閲覧 

関連項目 編集

外部リンク 編集