ダイバーシティ・マネジメント

ダイバーシティ・マネジメント(Diversity Management)とは、個人や集団間に存在するさまざまな違い、すなわち「多様性」を競争優位の源泉として生かすために文化や制度、プログラムプラクティスなどの組織全体を変革しようとするマネジメントアプローチのことである。

特徴編集

  • 多様性が企業の売り上げや発展に貢献し、競争力の源泉となるという考えに基づいている。具体的には多様性に基づくマネジメントで優位性があるとされる分野に、資源の獲得、マーケティング、創造性、問題解決、システマの柔軟性などが含まれている。また、最近では事業の成長そのものを促す機会として認識されるようになっている。
  • 個人、人間関係、そして組織といった3つのレベルを対象としている。つまり、女性や少数派のみに適応を押し付けるのではなく、組織文化やすべての人々がこれにかかわることが求められている。特に企業のトップや人事担当者は、訓練や指導を通じて積極的に支援することが必要となってきている。
  • 人種や性別に焦点が当てられがちだがダイバーシティは人種国籍宗教障害性別性的指向年齢などのほか、個人や集団の間で違いを生み出す可能性のあるあらゆる要素を考慮している。
  • ダイバーシティ・マネジメントは、あらかじめ決められた手続きや数値目標ではなく、実際の取り組みのプロセスで問題点や解決策が見つけ出されるといった、長期的な観点が重視されている。

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集