ダニエレ・ガッティ

イタリアの指揮者 (1961 - )

ダニエレ・ガッティDaniele Gatti, 1961年11月6日 - )は、イタリア指揮者。 日本では、ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を始め、一般的に「ダニエーレ・ガッティ」と表記される[1]。配偶者はチェリストのシルヴィア・キエーザ

ダニエレ・ガッティ
Daniele Gatti
ダニエレ・ガッティ
基本情報
出生名 Daniele Gatti
生誕 (1961-11-06) 1961年11月6日(62歳)
イタリアの旗 イタリアミラノ
ジャンル クラシック音楽
職業 指揮者
担当楽器 指揮
活動期間 1992年 -
レーベル RCA
公式サイト www.danielegatti.eu

略歴 編集

ミラノに生まれ、同地のミラノ音楽院で当初ピアノヴァイオリンを学び、作曲指揮で修士号を取得。27歳でミラノスカラ座にデビュー、その後、続けざまにフェニーチェ劇場ボローニャ市立劇場へ出演し、その活躍の場を海外へと拡げベルリン国立歌劇場メトロポリタン歌劇場にも出演した。

音楽監督としてのキャリアは、1992年から1997年までのローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団に始まり、1997年からボローニャ市立劇場の音楽監督も2007年まで務めた。また在任中の1994年にはイギリスの、コヴェント・ガーデン王立歌劇場に首席客演指揮者としても迎えられ、1997年まで務めた。

1996年にはニューヨーク・フィルハーモニックに初出演、同年にアシュケナージの後任としてロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。2002年10月14日ウィーン国立歌劇場ヴェルディの『シモン・ボッカネグラ』を皮切りに、同歌劇場にてヴェルディの『オテロ』、シェーンベルクの『モーゼとアロン』、ムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』の新演出版を指揮した。

2008年にはマズアの後任としてフランス国立管弦楽団に請われ、バイロイト音楽祭ではシュテファン・ヘルハイムの新演出でワーグナーの『パルジファル』も指揮した。2009年からはウェルザー=メストの後任としてチューリッヒ歌劇場の首席指揮者を務めている。2009年9月にミラノスカラ座と共に来日。

2010年ザルツブルク音楽祭ではリヒャルト・シュトラウスの『エレクトラ』を指揮した。

2016年秋から、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者に就任[2]

2018年8月、一部メディアに報じられた過去のセクハラ疑惑により同団首席指揮者を解任された[3]

2021年にはベルリン・フィル、マーラー・ユーゲント・オーケストラ、ミュンヘン・フィルの各所に指揮者として復帰する[4]

脚注 編集

  1. ^ ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」
  2. ^ Daniele Gatti appointed chief conductor of RCO Archived 2014年10月6日, at the Wayback Machine. 2014年10月3日閲覧
  3. ^ [1] 2018年8月4日閲覧
  4. ^ Next January 2021”. www.danielegatti.eu. www.danielegatti.eu. 2020年7月28日閲覧。

外部リンク 編集

先代
ジュゼッペ・シノーポリ
聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
首席指揮者
1992年 - 1997年
次代
チョン・ミョンフン
先代
ユーリ・テミルカーノフ
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
首席指揮者
1996年 - 2009年
次代
シャルル・デュトワ
先代
リッカルド・シャイー
ボローニャ市立劇場
音楽監督
1997年 - 2006年
次代
ミケーレ・マリオッティ
先代
フランツ・ウェルザー=メスト
チューリッヒ歌劇場
首席指揮者
2009年 - 2012年
次代
ファビオ・ルイージ
先代
クルト・マズア
フランス国立管弦楽団
音楽監督
2008年 - 2016年
次代
エマニュエル・クリヴィヌ
先代
マリス・ヤンソンス
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
首席指揮者
2016年 - 2018年
次代
 
先代
リッカルド・ムーティ
ローマ歌劇場
音楽監督
2018年 -
次代
ミケーレ・マリオッティ