ダブルボーダー』(原題:Extreme Prejudice)は、1987年に公開されたアメリカ映画。ネオ・ウェスタン・アクション映画で、ニック・ノルティとパワーズ・ブースが主演し、マイケル・アイアンサイド、マリア・コンチータ・アロンソ、リップ・トーン、ウィリアム・フォーサイス、クランシー・ブラウンなどが出演している。

ダブルボーダー
Extreme Prejudice
監督 ウォルター・ヒル
脚本 デリック・ウォッシュバーン
ハリー・クレイナー
原案 ジョン・ミリアス
フレッド・レクサー
製作 バズ・フェイトシャンズ
製作総指揮 マリオ・カサール
アンドリュー・G・ヴァイナ
出演者 ニック・ノルティ
パワーズ・ブース
リップ・トーン
マイケル・アイアンサイド
クランシー・ブラウン
ウィリアム・フォーサイス
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
撮影 マシュー・レオネッティ
編集 フリーマン・A・デイヴィーズ
デイヴィッド・ホールデン
ビリー・ウェバー
製作会社 カロルコ・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 トライスター・ピクチャーズ
日本の旗 東宝東和
公開 アメリカ合衆国の旗 1987年4月24日
日本の旗 1987年5月16日
上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $11,307,844[1]
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監督はウォルター・ヒル、脚本はハリー・クライナーとデリック・ウォッシュバーン(後者は『サイレント・ランニング』や『ディア・ハンター』でマイケル・シミノと組んでいる)、原作はジョン・ミリアスとフレッド・レクサー。

『Extreme Prejudice』は、ヒルが『ゲッタウェイ』で組んだサム・ペキンパー監督の西部劇『ワイルド・バンチ』へのオマージュである。どちらの映画も最後はメキシコの国境の町で大規模な銃撃戦が繰り広げられる。タイトルの由来は、同じくミリアス脚本の『地獄の黙示録』で有名になった「Terminate with extreme prejudice」という言葉である。

主人公のジャック・ベンティーン(ノルティ)は、ホアキン・ジャクソンがモデルになっていると言われている。ノルティはジャクソンと一緒にテキサスで3週間過ごし、レンジャーの日々の活動を学んだ。そして、その経験をキャラクターのマナーや服装に反映させた。

ストーリー編集

テキサス州とメキシコの境の近くにある町ウバルデに、国境線を破るかのごとく謎の王国が築かれた。麻薬を資金源として急激に成長していくその国の主は、ウバルデの保安官であるジャックの親友・キャッシュだった。

画面にテレタイプのメッセージが飛び込んでくる...。

ラリー・マクローズ(クランシー・ブラウン)軍曹、アメリカ陸軍、西ドイツ・フランクフルトからテキサス州エルパソ、ゾンビ部隊への報告

テキサス州エルパソの空港で、5人の米陸軍軍曹は、戦死したと報告された兵士で構成され極秘任務のために集められた部隊「ゾンビ部隊」のリーダー、ポール・ハケット少佐(マイケル・アイアンサイド)と合流する。

ジャック・ベンティーンニック・ノルティ)は、タフなテキサス・レンジャー。彼の高校時代からの親友は、メキシコに渡って麻薬密売をしている元警官の情報屋、キャッシュ・ベイリーパワーズ・ブース)である。キャッシュはジャックを買収して、アメリカに大量の麻薬を密輸する一方で、それを見逃してもらおうとする。しかし、ジャックがそれを断ると、キャッシュは警告を残す。「見て見ぬふりをするか、死を選ぶか」と。

ジャックと友人の保安官ハンク・ピアソン(リップ・トーン)は、町外れのガソリンスタンドでキャッシュの手下と銃撃戦になり、ハンクは死亡してしまう。ジャックは、キャッシュが自分たちをはめたのではないかと推測する。ベイリーの手下2人は逃げようとするが、ハケット少佐は目撃者を残さず、車を盗もうとした彼らを殺させる。

キャッシュを追って、DEA捜査官を伴ったゾンビ部隊が街に到着する。銀行を襲撃しようとしたところ、兵士1人が殺され、2人はジャックに捕まって拘束されてしまう。彼らが公式記録では死亡していることに気づき、ジャックは作戦を指揮していたDEA捜査官と対峙する。DEA捜査官は、彼らが銀行を襲ったのはベイリーの金と、彼が預けたすべてのドラッグマネーの口座が入った貸金庫を手に入れるためだと告げる。ジャックは、キャッシュを追い詰め、彼の麻薬取引を終わらせるために、兵士たちと一緒に国境を越えてメキシコへ向かう。キャッシュの別荘では、かつてキャッシュの彼女で今はジャックの恋人サリタ(マリア・コンチータ・アロンゾ)がジャックを追ってメキシコにやってきていた。

独立記念日の祭りで、ジャックはキャッシュと対峙し、兵士たちはキャッシュの手下を攻撃する。ハケット少佐はキャッシュの会計士を射殺するところを目撃され、自らがキャッシュのパートナーであることを白状し、部下の一人に「任務はなかった」「死ぬことを命じられた」と告げるのだった。町では銃撃戦が繰り広げられ、ジャックとサリタ以外は生き残っていた。ハケット少佐とその部下はその過程で殺されてしまう。ジャックとキャッシュは旧西欧式の対決になり、キャッシュは降伏せずに銃殺されてしまう。キャッシュの右腕であるルポは麻薬ビジネスを引き継ぎ、ジャックに「いつか頼みを聞いてやる」と言い、ジャックとサリタは先の見えない未来に向かって歩き出すのだった。

スタッフ編集

キャスト編集

役名 俳優 日本語吹替
フジテレビ
ジャック・ベンティーン ニック・ノルティ 納谷悟朗
キャッシュ・ベイリー パワーズ・ブース 近藤洋介
ポール・ハケット少佐 マイケル・アイアンサイド 小林清志
サリタ・シスネロス マリア・コンチータ・アロンゾ 鈴木弘子
ハンク・ピアソン保安官 リップ・トーン 石森達幸
ラリー・マクローズ曹長 クランシー・ブラウン 玄田哲章
バック・アトウォーター軍曹 ウィリアム・フォーサイス 広瀬正志
デクラン・パトリック・コーカー二等曹長 マット・マルハーン 仲木隆司
チャールズ・ビドル軍曹 ラリー・B・スコット 塩屋翼
ルーサー・フライ軍曹 ダン・トゥリス・Jr. 屋良有作
マーヴ ジョン・デニス・ジョンストン 上田敏也
クラレンス・キング トニー・フランク 加藤正之
ルポ ルイス・コントラレス 飯塚昭三
T.C.ルーク ケント・リファム
ヘクター ゲイリー・カルロス・セルヴァンテス 幹本雄之
マンデー タイニー・リスター・Jr. 亀井三郎
チャブ・ルーク ミッキー・ジョーンズ
コルテス保安官 マルコ・ロドリゲス 千田光男
パーヴィス保安官 ジェームズ・ラシュリー 村山明
役不明又はその他 塚田恵美子
目黒裕一
さとうあい
翻訳 高橋京子
演出 春日正伸
調整 遠西勝三
効果 南部満治
大橋勝次
選曲 河合直
制作 ニュージャパンフィルム
初回放送 1988年5月28日
ゴールデン洋画劇場
  • 日本語吹替はキングレコードより発売のDVD/BDに収録されている。

出典編集

  1. ^ Extreme Prejudice”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年9月25日閲覧。

外部リンク編集