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ダラム大学 (University of Durham) は、イギリス大学都市であるダラム州 ダラム市及びストックトン・オン・ティーズ市キャンパスを置く、国立の研究型総合大学である。1832年に設立され、イギリス伝統のカレッジ制を特徴とする英国の大学である。イギリスの大規模研究型大学連合で構成するラッセルグループ加盟校。

ダラム大学
Durham University
Durham shield.png
モットー "Fundamenta eius super montibus sanctis"
"Her foundations are set upon the holy hills"
種別 国立
設立年 1832年
Chancellor Sir Thomas Allen
Vice-Chancellor Stuart Corbridge
職員数
3,980[1]
学生総数 18,031 (2017/18)[2]
学部生 13,685 (2017/18)[2]
大学院生 4,039 (2017/18) [2]
所在地 イギリス
ダラム州 ダラム市及びストックトン・オン・ティーズ市
スクールカラー      Palatinate Purple
公式サイト http://www.dur.ac.uk
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2019年のインデペンデント紙によると、ダラム大学学部課程入学者の英国大学入試Aレベルの平均得点は全英で6番目である[3]。Independent school(私立高校)出身が40%ほどを占めており、合格率は年によっても左右するが15%ほどである。また、ダラム大学の建物の一部とダラム大聖堂が映画 ハリーポッターリトル・ダンサーアベンジャーズなどの撮影に使われた[4]

概要編集

ダラム大学は1832年に議員立法 (Act of Parliament)により設立された。ダラム大学は、この設立年を以て「イングランドに現存する教育機関においてオックスフォード大学ケンブリッジ大学に次ぎ、3番目に古い伝統を持つ大学」とされる[5]

ケンブリッジ大学やオックスフォード大学、ヨーク大学は、同種のカレッジ制を採用した大学であることから、毎年4校間でカレッジ対抗のスポーツイベント、ドオックスブリッジが開催されている。

沿革編集

ダラム大学の起源は、世界遺産であるダラム大聖堂にある。オックスフォードにはベネディクト会の修道士によるダラム・カレッジが13世紀後半から16世紀半ばまで存在し、ダラム大聖堂主教のハットフィールドの援助もあった。しかし、イングランドの宗教改革の影響でオックスフォードのダラム・カレッジは衰退し、その敷地は複数のカレッジに分割されてしまった。また残っていた敷地も1555年のトリニティ・カレッジの設立に使われてしまった。そのため、大学の設立はダラム大聖堂の悲願であった。実際、1832年のダラム大学開設以前にも、設立の動きは2回ほどあった。第一はヘンリー8世の治世の時代で、ダラム大聖堂のカレッジを設立する動きがあったが、実現しないまま終わった。第二の試みは、共和制時代であり、1657年には設立勅許状が発行されるに至るが、オックス・ブリッジの強い反対に遭ってクロムウェルがオックス・ブリッジに妥協、またも設立計画は流れた。そして19世紀になってようやく開設が実現した。

ダラム大聖堂の主教は、その統治する地域において聖俗双方の権力を有していたことから「司教領 (Prince-bishop)」と呼称され、豊かな財力を誇っていた。しかし、19世紀にダラム大聖堂の財産が徴収されるおそれが生じたため、最後のプリンス・ビショップであるヴァン・ミルダート主教(en)の指導によりダラム大聖堂主教参事会が大聖堂の組織改組案を作成、これが1832年に議会により承認された。通常、これをもってダラム大学の設立とする。1833年にダラム大学は実際に開校したが、設立勅許状が発行されたのは1837年6月1日であり、その7日後に第1期の卒業生を送り出した。

組織編集

 
University College

ダラム大学は、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学と同様、カレッジの集合体であり、計16のカレッジから構成されている。 ダラム大学のキャンパスは2ヶ所に分かれており、一つは世界遺産であるダラム城ダラム大聖堂を有する大学都市ダラム市街に、もう一つは約30キロ南にあるストックトン=オン=ティーズに最新鋭の設備を備えたクィーンズキャンパスがある。両キャンパス間は定期的にシャトルバスが運行されている。

ダラムキャンパスでは、世界遺産であるダラム城University College の施設として使われており、同カレッジの学生はダラム城内に住むことができる。ダラム大聖堂は、映画ハリー・ポッターのロケにも使われており、入学式や卒業式はこの世界遺産の大聖堂で行われる。

カレッジ一覧編集

2019年現在、ダラム大学には16のカレッジがある。ダラムキャンパスに14カレッジ、そしてストックトンのクィーンズキャンパスに2カレッジがある[6]

 
St. Marry's College

なお、ダラムキャンパスには帝京大学ダラム分校がある[7]

対外関係編集

ダラム大学は1994年に設立された1994グループの参加校であったが、2012年に脱退。同年、ラッセルグループの加盟校となった。北イングランド地区8大学で構成するN8 Research Partnershipの加盟校でもある。

ダラム大学は次のような日本の大学と大学間交流協定[8]を結んでいる(平成23年度文部科学省調査[9]、登場順)

東京大学東京工業大学熊本大学帝京大学早稲田大学就実大学

また2012年には京都大学とも学術交流協定を締結している[10]


同窓会編集

東京でダラム大学卒業生を中心に、年に数回、実施されている。[11]

ランキング編集

国内ランキング編集

イギリスの新聞社による2019年ランキングにおいて、ダラム大学は総合的に英国で以下の順位に位置している。

2015年度のComplete University Guideにおいて、イギリスの全123大学中5位であった[15]。科目別では、英語・英文学、歴史学、神学・宗教学、スポーツ科学などの9科目においてイギリス全体で1位、また、ダラム大学に設置されている全31科目全てがイギリスでトップ10内であった[16]

すべての科目がトップ10に入っている大学はイギリス全123大学の中でダラム大学だけである[17]

世界ランキング編集

2019年度の『QS World University Rankings』では、世界74位および卒業生に対する世界主要企業の評価が世界33位(英国内 9位)となっており卒業生に対する世界の主要企業からの評価も高い。[18] 

2015年版の『QS World University Rankings』では総合61位、[19]タイムズ・ハイアー・エデュケーション』 では総合70位であった[20]

また2014年度の科目別評価 (QS University Subject Rankings 2014) ではダラム大学の15科目が評価の対象とされ、地理学が世界第4位、「地球および海洋科学」が25位、物理学が42位、「史学および考古学」が46位であった。そのほか化学、教育学、英語学、法学、現代語、哲学、政治学、社会学が100位以内に入っている[21]

QS社の2011年に行った世界の主要17,000社の人事部が大学卒業生を対象として評価で、世界15位となっている[22]

ダラム・ビジネス・スクールは、マーケティング及びファイナンス分野が強く、フィナンシャル・タイムズの会計学修士号に関する2013年のランキングで世界第31位となっている[23]フィナンシャル・タイムズの世界MBAランキングでは、2019年に世界43位(英国6位)、オンラインMBAランキングでは2019年に世界7位(英国2位)にランキングされた。

著名な関係者編集

架空の人物編集

脚注編集

  1. ^ 大学別学生数2011-2012”. Higher Education Statistics Agency online statistics. 2014年1月15日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ a b c https://issuu.com/communicationsoffice/docs/4914_du_annual_report_and_financial?e=2156517/66510405
  3. ^ The complete university guide 2019 2018年11月16日閲覧
  4. ^ Film Location”. 2015年9月7日閲覧。
  5. ^ 教育機関の歴史や伝統を比較する明確な基準がないため、ダラム大学のこの主張には異議や論争がある。イギリス議会による大学設立認可順ではダラム大学はイングランドに現存する教育機関として3番目に設立されている。しかし、イギリス王室による学位授与権の勅許 (Royal Charter) を基準にすると、ロンドン大学キングス・カレッジ・ロンドンのほうがダラム大学よりも取得時期が早い。また教育機関としての設立年ではユニバーシティ・カレッジ・ロンドンやキングス・カレッジ・ロンドンのほうがダラム大学よりも古い。(詳しくはen:Third-oldest university in England debateを参照)。なお、イギリス全体だとスコットランドのいくつかの大学はダラム大学より設立年が古い(アンシャンユニバーシティ参照)
  6. ^ https://www.dur.ac.uk/colleges/
  7. ^ 帝京大学ダラム分校”. 帝京大学. 2014年7月3日閲覧。
  8. ^ 「大学間交流協定」には全学または学部間での、学生の交流、職員・研究者の派遣や研修、単位互換制度、2重学位制度、共同研究の実施、締結先大学の学生の受入に伴う奨学金の支給、学生の派遣・受入に係る授業料の相互不徴収が含まれる。
  9. ^ 海外の大学との大学間交流協定(平成23年度)”. 文部科学省. 2014年5月17日閲覧。
  10. ^ 部局間学術交流協定締結状況”. 京都大学. 2014年7月3日閲覧。[リンク切れ]
  11. ^ . 21. (1993). pp. S1–S4. ISSN 0387-0200. https://www.facebook.com/groups/1397331800530018/. 
  12. ^ The Complete University Guide 2019”. 2019年2月3日閲覧。
  13. ^ Guardian University guide 2019”. 2019年2月3日閲覧。
  14. ^ The Sunday Times”. 2019年2月3日閲覧。
  15. ^ The Complete University Guide 2015”. 2014年5月17日閲覧。
  16. ^ The Complete University Guide 2015”. 2014年5月17日閲覧。
  17. ^ Durham top 10”. 2014年5月17日閲覧。
  18. ^ https://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2019
  19. ^ DURHAM UNIVERSITY RANKINGS”. 2014年5月17日閲覧。
  20. ^ DURHAM UNIVERSITY RANKINGS 2015”. 2015年8月15日閲覧。
  21. ^ DURHAM UNIVERSITY RANKINGS”. 2014年5月17日閲覧。
  22. ^ Durham graduates among most sought after in the world”. 2011年9月5日閲覧。
  23. ^ masters-in-finance-pre-experience-2011”. フィナンシャル・タイムズ. 2014年5月17日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集