ダリル・ホランドDarryll Holland1972年6月14日 - )は、イギリスマンチェスター出身の元騎手・調教師である。香港における名前の中文表記は「賀倫」。

来歴 編集

1990年バリー・ヒルズ厩舎所属で見習騎手を経て騎手デビューする。

1991年、85勝を挙げ、イギリス見習騎手チャンピオンとなり、レスター賞見習騎手部門を受賞する。

1992年、ジョン・ゴスデン厩舎のナイフボックスでG3ラクープドメゾンラフィットを制し重賞初制覇を果たした[1]

1994年、3月に初来日を果たし、JRA初騎乗となった3月5日中山競馬場で行われた第9レースのオープニングカップでは、7番人気だったモリカイソウに騎乗し3着。 同日第11レースのグローバルカップを4番人気だったトライディードに騎乗して制し、初騎乗から2戦目でJRA初勝利を挙げる。

1996年日本中央競馬会短期免許を初取得し2度目の来日を果たし、10月6日に行われた毎日王冠アヌスミラビリスに騎乗して制し、JRA重賞初勝利を挙げた。

1997年ヨークシャーオークスをマイエマに騎乗して制し、G1初勝利を挙げる。

2003年、年間158勝を挙げ、自己最多記録を達成する。

2004年、第18回ワールドスーパージョッキーズシリーズに出場し、30ポイントで5位となる。

2007年、イギリスの芝レース開催期間で61勝を挙げる。11月に第27回ジャパンカップに出走するハリカナサスに騎乗するために2年ぶりの来日を果たし、レースに挑む。

2013年2月から2014年6月まで韓国釜山慶南競馬場で短期騎乗を行った[2][3]

2015年、モーリシャスターフクラブ所属時に[4]地方競馬全国協会の短期免許を取得し[4]、同年1月19日から大井競馬場(藤田輝信厩舎)所属騎手として期間限定騎乗を行った。当初は3月31日までの予定だったが、ホランド本人の申し出によって2月27日をもって終了した[5]

2016年12月1日から2017年3月31日まで、韓国釜山慶南競馬場で短期騎乗を行った[3]

2016年シーズンをもって騎手を引退[1]

2021年に調教師免許を取得[1]。ニューマーケット近郊にあるハラトン・コート・ステーブルを拠点に開業する[1]。なお、元騎手のキーレン・ファロンがアシスタントトレーナーを務める[1]

主な騎乗馬 編集

年度別成績表 編集

  • JRA
騎乗数 勝利 勝率 連対率 獲得賞金
勝数 順位
1994年 4 1勝 181位 .250 .250 1620万
1995年 騎乗なし
1996年 61 3勝 146位 .049 .115 1億2136万6000
1997年~
1999年
騎乗なし
2000年 2 0勝 192位 .000 .000 0
2001年~
2003年
騎乗なし
2004年 4 1勝 162位 .250 .250 1486万4000
2005年 1 0勝 192位 .000 .000 0
2006年 騎乗なし
通算 72 5勝 - .069 .125 1億5243円

※金額の単位は

脚注 編集

  1. ^ a b c d e ダリル・ホランド元騎手 調教師ライセンス取得 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年3月1日閲覧。
  2. ^ The Dazzler Bows Out Of Busan - HORSE RACING IN KOREA
  3. ^ a b Holland To Return / Havlik, Sanna Licensed / Belli Extended / Park Geum Man Retires”. HORSE RACING IN KOREA (2016年12月5日). 2018年11月6日閲覧。
  4. ^ a b ダリル・ホランド騎手に短期騎手免許を交付”. 地方競馬全国協会 (2015年1月14日). 2015年1月25日閲覧。
  5. ^ ダリル・ホランド騎手の期間限定騎乗終了について

関連項目 編集

外部リンク 編集