ワシントン・ダレス国際空港
ワシントン・ダレス国際空港(Washington Dulles International Airport)は、アメリカ合衆国バージニア州にある国際空港。アメリカの首都ワシントンD.C.の国際線の玄関口である。ドワイト・D・アイゼンハワー政権下で国務長官を務めたジョン・フォスター・ダレスに因んで命名された。
ワシントン・ダレス国際空港 Washington Dulles International Airport | |||||||||||||||||||||||||
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IATA: IAD - ICAO: KIAD | |||||||||||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||||||||||
国・地域 |
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所在地 | ヴァージニア州ダレス | ||||||||||||||||||||||||
母都市 | ワシントンD.C. | ||||||||||||||||||||||||
種類 | 公共 | ||||||||||||||||||||||||
所有者 | ワシントン首都圏空港公団 | ||||||||||||||||||||||||
拠点航空会社 | ユナイテッド航空 | ||||||||||||||||||||||||
標高 | 95 m (313 ft) | ||||||||||||||||||||||||
座標 | 北緯38度56分40秒 西経77度27分21秒 / 北緯38.94444度 西経77.45583度座標: 北緯38度56分40秒 西経77度27分21秒 / 北緯38.94444度 西経77.45583度 | ||||||||||||||||||||||||
公式サイト | www.mwaa.com/dulles/ | ||||||||||||||||||||||||
地図 | |||||||||||||||||||||||||
空港の位置 | |||||||||||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||||||||||
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出典:連邦航空局[1] | |||||||||||||||||||||||||
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空港の一覧 |
歴史編集
第二次大戦後、ワシントン首都圏の航空交通が増加したことを受け、1950年、ワシントン空港法が制定され、連邦政府による首都圏第二空港の建設が認可された。ドワイト・D・アイゼンハワー大統領によって1958年に現在の土地が選定された。
1962年11月17日、ジョン・F・ケネディ大統領によって開港宣言された。当時の正式名称は「ダレス国際空港」(1984年に「ワシントン・ダレス国際空港」に改称)であった。メイン・ターミナルの設計はエーロ・サーリネンによる。
日本から初めて直行便が就航したのは、全日本空輸(全日空)が本格的な国際線進出をした1986年(昭和61年)7月26日[2]のことで、超長距離便かつ双方の国の首都同士を結ぶ路線としても初であることから、同社栄光の1・2便が付けられている[3]。続いて、日本航空も1991年(平成3年)に開始したが長くは続かず撤退。現在は全日空とユナイテッド航空がお互いコードシェア便で成田国際空港から乗り入れている。なお、2020年3月下旬以降、全日空・ユナイテッド航空は成田から東京国際空港へ乗り入れを変更することが決まり、全日空でも便名が101便/102便に変更される[4]。
2012年6月1日、ルフトハンザドイツ航空により世界で初めてボーイング747-8iが就航した(出発地はフランクフルト)。
ターミナル編集
メイン・ターミナル編集
メイン・ターミナルは、出発階(Departures Ticketing Level)、保安検査場階(Security Checkpoint Level)、到着階(Arrivals Baggage Claim Level)、地上交通階(Ground Transportation Level)の4層からなり、すべての航空会社のチケットの発行、手荷物検査、手荷物の受け取りなどの機能を担っている。
また、メイン・ターミナルから続くZゲートには、USエアウェイズ、USエアウェイズ・エキスプレスが発着する。
Zゲート編集
駐機場内ターミナル編集
2つの駐機場内ターミナルビルがあり、メイン・ターミナルに近い方はA及びBコンコースを、遠い方はC及びDコンコースを含む。1983年に完成したC及びDコンコースはユナイテッド航空のための一時的拠点として設計されたが、それらの建て直しはいまだに検討中である。Aコンコースはコミューター航空等の小型航空機用の地上レベルのゲートと、以前はBコンコースの一部として運用されていたゲートからなる。Bコンコースは、初めての恒久的な高架型の駐機場内コンコースである。メイン・ターミナルとこれらのコンコースの間は、モバイル・ラウンジで接続するほか、Bコンコースとの間には2004年に地下通路が開通している。また、2010年1月26日にはモバイル・ラウンジに代わってメイン・ターミナルとA、B、Cコンコースを結ぶエアロトレインの一般向け運行が開始されている。
コンコースA編集
コンコースB編集
- エアリンガス(マドリード)
- アエロフロート(モスクワ)
- エアトラン航空(アトランタ、オーランド)
- エールフランス(パリ・ドゴール)
- エア・インディア(デリー)
- 全日本空輸(成田)
- アメリカン航空(ダラス、ロサンゼルス、マイアミ、サンファン)
- アメリカン・コネクション
- アビアンカ航空(ボゴタ)
- オーストリア航空(ウィーン)
- 英国航空(ヒースロー)
- ケイマン航空(グランドケイマン)
- キャセイパシフィック航空(香港)
- コパ航空(パナマ)
- デルタ航空
- TACA航空(サン・サルバドル)
- イベリア航空(マドリード)
- ジェットブルー
- KLMオランダ航空(アムステルダム・スキポール)
- 大韓航空(ソウル・仁川)
- ルフトハンザドイツ航空
- メキシカーナ航空(メキシコ・シティ、カンクン)
- サウジアラビア航空(リヤド)
- スカンジナビア航空(コペンハーゲン)
- 南アフリカ航空(ダカール、ヨハネスブルグ)
- サウスウエスト航空
- Sun Country Airlines
- ヴァージン・アメリカ
コンコースC編集
コンコース D編集
アクセス編集
地下鉄編集
ワシントンメトロシルバーライン(Silver Line)が2014年7月26日に一部区間が開業し、空港最寄り駅としてウィール・レストン・イースト(Wiehle-Reston East)駅が出来た。シルバーラインはオレンジラインに乗り入れし、市内に直通する。駅と空港との間は11kmほど離れており、ワシントン・フライヤー・シルバーライン・エクスプレス(Washington Flyer Silver Line Express)のバスが約10分で結んでいる。24時間運行で、間隔は概ね15-20分毎。バス運賃は$5、地下鉄区間は行き先によって異なる[5]。2018年の空港への直結を目指して、引き続き工事が進められる[6]。
路線バス編集
メトロバスのルート5Aが空港とワシントンD.C.市内を結んでおり、終着のワシントンメトロ・ランファン・プラザ(L'Enfant Plaza)駅までの間に、ワシントンメトロ・ロスリン(Rosslyn)駅等で停車する。運行間隔は30〜40分で、運賃は$7。
自動車道編集
ワシントンD.Cの市街地方向にはバージニア州道267号線(Virginia State Route 267、ダラス・アクセス・ロード及びダラス・グリーンウェイ)が通じており、州間高速道路66号線(Interstate 66)に接続する。また、南北方向にはバージニア州道28号線(Virginia State Route 28)が延びる。
脚注編集
- ^ FAA Airport Master Record for IAD (Form 5010 PDF)
- ^ この10日前(7月16日)には、東京 - ロサンゼルス線にも国際定期便ノンストップで就航しており、CMでも盛んに流していた。
- ^ 当初はボーイング747-200であったが、2012年9月現在はボーイング777-300ERにて運航されている。
- ^ [1]
- ^ ワシントン・フライヤー・シルバーラインエクスプレスのホームページ
- ^ 米首都地下鉄に新線 時事通信 2014/7/27 16:57
関連項目編集
- ユナイテッド航空
- ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港
- ボルチモア・ワシントン国際空港
- ダイ・ハード2 - 映画内のテロ事件の舞台として設定されている。